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【看護師のキャリアとは？】キャリアプラン形成のコツとさまざまな働き方
皆さんはどんな看護師になりたいか、考えたことはありますか？
看護師は、国家資格を取得して就職するだけがゴールではありません。その後のキャリアプランについても、看護師の数と同じくらい、さまざまな選択肢があります。
看護師として着実にキャリアアップを図るためには、5年後、10年後の姿について具体的に考えておくことが大切です。そこで今回は、看護師におけるキャリアの描き方をご紹介します。
現在、看護師を目指している方や、看護師として将来の方向性に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
看護師を取り巻く環境
ここでは、現在の看護師を取り巻く環境について解説します。
キャリアプランとは
キャリアプランとは「将来どのような仕事や働き方をしたいか」を計画することです。
キャリアプランのない職業人生は、地図のない道を歩いているようなもの。仕事は人生そのものと切っても切り離せない関係にあるので、自分の今後の人生を考える上でも、早めにキャリアプランを作成することがとても重要です。
働き続けるための制度が充実
看護職の就業者数は、2019年時点で168万人にのぼります。約60年前の就業者数と比較すると、6.9倍にもなり、現在も毎年、増加傾向にあります。
それに加えて、20代の看護師は減少傾向にある一方、子育て世代の30〜40代、60歳以上の就業者や、男性看護師が増えています。
これらの特徴から、子育てや介護との両立、高齢者雇用制度、多様な勤務形態の導入など、働き続けるための制度が整えられてきています。自分の境遇とこれらの支援策を照らし合わせ、積極的に制度を活用しながらキャリアプランを立ててみましょう。
看護職3年目が1つの節目
看護師が最初に節目を迎えるのが3年目といわれています。3年目というと、慣れない看護業務を無我夢中でやってきた1〜2年目のときとは違って、後輩が入職し、業務にも少しずつ慣れ、俯瞰してものごとを捉える力がついてくる頃です。
3年目は若手看護師から中堅看護師に向けての移行期間でもあります。この時期に、しっかりと将来を見据えて、改めて自分のキャリアについて考えることは大切といえるでしょう。
看護師が歩む！代表的な3つのキャリアパス
看護師のキャリアパスは、大きく分けて3つあります。
- スペシャリスト
- ジェネラリスト
- マネジメント
それぞれの特徴と、目指すためにはどのような選択をしたらよいかをご紹介します。
専門分野を極めるスペシャリスト
「特定の分野に関する知識やスキルを極め、その分野で力を発揮したい」といった方は、スペシャリストを目指すことをおすすめします。
スペシャリストを目指すには、認定看護師や専門看護師の資格を取得する、大学院に進学するなどの方法があります。
また、現場のスペシャリストですので、患者個人に対する水準の高い看護の提供だけでなく、ほかの看護師や医療従事者のスキルを向上させることも役割のひとつです。
幅広く活躍するジェネラリスト
「看護師としてさまざまな現場で経験を積みたい」という方には、ジェネラリストがおすすめです。
ジェネラリストの資格や定義はありませんが、さまざまな診療科での看護経験を積み、幅広い領域の知識や高いスキルを身につける必要があります。一方、在宅看護や介護施設など、病院以外の現場での看護職の役割を知ることも大切です。
管理能力を高めてマネジメント
看護師をまとめる管理業務や教育などに興味があれば、看護部長や看護師長などを目指すキャリアがあります。「看護師のキャリアアップ」と聞いて、多くの方がマネジメントをイメージするのではないでしょうか。
病院によってはキャリアを段階的に発展させるシステム「キャリアラダー」を採用しているところもあります。管理職を目指すためには、この「キャリアラダー」の達成、リーダー研修やマネジメント研修の受講などが必要です。
また所属外の診療科に意見を述べる機会なども増えるため、自分の考えをしっかりと言語化する能力や、リーダーシップを発揮できる経験も欠かせません。
看護師のキャリアアップに役立つ研修
将来的にキャリアアップをするには、研修が必要となる場面が多々あります。
こちらでは、看護師のキャリアアップに役立つ主な研修についてご紹介します。
新人研修
1年目の新人看護師は、全員新人研修を受講します。看護実践の基礎を形成する重要な研修になります！
講義や演習によって、看護師として必要な基礎的な知識・技術、姿勢などを受講します。基礎的な内容を学び、現場で活かしていきます。
教育担当者が中心となって、チームとして新人に対して研修を実施します。
特定行為研修
特定行為研修とは、2015年10月から実施されており、手順書により特定行為を行う際に必要となります。
人工呼吸器からの離脱や経口用器官チューブの位置調整などの38行為が特定行為にあたります。研修を受講すると、タイムリーなケアを提供することができるようになります。
手順書に記された病状の範囲内であれば、看護師がタイムリーに点滴等を行うことが可能です。医師の判断を待たずに、必要な処置を行えます。
看護師全員が必須の研修ではありませんが、スキルアップやキャリアアップを目指している場合は受講をおすめします。
資格を活かしてさまざまな働き方を知ろう
看護の力は、病院以外にも、さまざまな場所で必要とされています。
ここではキャリアアップの方法として、病院以外で経験できる、多種多様な働き方をご紹介します。
企業看護師
企業で働く看護師や保健師は「企業看護師」や「産業保健師」と呼ばれ、企業に勤める社員が健康で働けるようサポートします。
一般的な企業の就業時間に合わせて勤務するので、夜勤もないため、ワークライフバランスを重視したい方にはおすすめの働き方です。
国際看護師
海外での仕事に興味のある方は、国際看護師になることを選択肢に入れてみてみるのもいいでしょう。
看護は万国共通ですが、それぞれの国で必要な資格は異なります。そのため、自分が滞在を希望する国の制度がどのようになっているのか調べ、計画を立てる必要があり、加えて語学力も必要不可欠です。
訪問看護師
ジェネラリストのキャリアプランとして、訪問看護師があります。訪問看護とは、自宅で療養する方のもとに看護師などが訪問しケアを行うサービスです。
患者さん一人一人に向き合って、じっくりと看護を提供したい方におすすめです。
介護施設
介護老人保健施設、特別養護老人ホームで働く看護師も、ジェネラリストとしての働き方に含まれます。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けて、介護施設や訪問看護ステーションで働く看護師の需要はますます高まっています。
看護教員
看護師養成所、看護系大学・大学院などで教鞭を執る看護教員は、未来の看護師を育てる仕事です。
日々、生徒と向き合いながら知識や経験を伝えていくため、高いコミュニケーション能力が必要です。また国家試験に関する情報は常にアップデートされますので、教員自身にも学ぶ姿勢が求められます。
保育園の常駐看護師
保育園も看護師が活躍できる職場です。
園児や職員に対して健康管理サポートを行い、保護者に対して保健指導や健康管理に関する情報を提供します。また、保育士の補助も行うため、子どもが好きな方や保護者のサポートに興味がある方が向いています。
ただし、常駐看護師は園内に1人であることが多いです。
何かあった場合は、自分1人に判断や対応を任されるため、ある程度の臨床経験は必要となるでしょう。
小児科での経験がある方は、よりやりがいを感じられる職場になります。
治験コーディネーター
製薬会社や医療機関、患者の間に立ち、治験がスムーズに実施されるようにサポートする仕事です。
治験コーディネーターとしての働き方は主に、2パターンあります。
治験施設支援機関に所属し、医療機関へ派遣されるケースと、医療機関に薬剤師として所属して業務を行うケースです。そのため、看護師の他にも薬剤師や臨床検査技師といった医療系の資格保有者が、異動や転職によって治験コーディネーターとして働く方が多くいます。
患者に対して治験の内容を説明したり、ときには相談相手として接する場面も多々あります。
病棟勤務のように患者と直接接する機会が多いため、心に寄り添う存在である看護師はピッタリの職種であると言えます。
臨床開発モニター
製薬会社からの依頼を受け、治験の企画立案からプロジェクト終了までの調査・確認を行う職種です。
医薬品開発業務受託機関や製薬会社に所属します。
新薬開発に携わりたい方におすすめの働き方です。ただし、看護師だけでなく薬剤師やMRからの応募者も多く、倍率は高いと考えておいた方がいいでしょう。
業務上様々な機関との連携も重要となるため、ビジネスマナーやプレゼンテーションスキルなども必要となります。
看護師の知識・経験が活かせる転職先
看護師としてのこれまでの知識や経験を活かせる職場は数多くあります。
こちらでは、看護師の知識や経験が活かせる転職先についてご紹介します。
転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
美容クリニック
美容に特化した最新の医療技術を提供する美容クリニックも看護師が活躍できる職場になります。
患者のカウンセリングから各施術、補助業務、アフターケアなどを行います。また、予約管理や電話対応などの事務作業も業務内容に含まれます。
関わる医療行為は、脱毛やシミ取りなどの美容に関する内容になり、病棟勤務とは大きく変化します。
患者に対して提案やアドバイス、相談に乗る機会が多く、これまでの看護師としての経験が活かせる職場です。
医療事務
受付や会計業務、レセプト作成などの事務作業を行います。
一般的事務とは違い、医療に関する専門的な用語を使い、専用のパソコンを使用します。そのため、医療の知識や業務を把握している看護師は、大いに活躍できる職種です。
実施に、看護師から医療事務へ転職する方も多くいます。結婚や出産などで看護師を離れ、医療事務として医療現場に復帰する方も多いようです。
病院の窓口となるため、コミュニケーションスキルも求められます！
一度、看護師を経験している方は、これまで培ったコミュニケーションスキルを大いに活かせるでしょう。
ケアマネージャー
介護保険のプロであるケアマネージャーも看護師の知識や経験を活かせる職種です。
ケアマネージャーは、ケアプラン作成や各機関との連絡調整などを担います。マネジメントスキルやコミュニケーションスキルが求められるため、看護師の経験が大いに役立ちます。
医療機関との連携もスムーズに進められるでしょう！
ケアマネージャーになるには資格取得が必須ですが、看護師の資格を保有しているとケアマネージャーになる条件を満たしやすいです。
介護業界に興味がある方は、ケアマネージャーへの転身を検討してみてはいかがでしょうか。
クリニカルスペシャリスト
自社開発の医療機器や用具販売を行う営業職になります。主に、医療機器メーカーに所属します。
製品を詳しく説明するためには、医療や看護の知識が必要です。
営業職としてのスキルは必要となりますが、看護師の仕事で得たスキルを活かせる仕事です。
デイサービス
介護サービスを提供するデイサービスも看護師が活躍する職場です。
デイサービスは医師の配置が義務付けられていないため、医療サポートを行う看護師の存在は大きいです。デイサービスで勤務する看護師は、主に利用者の健康管理や医療行為の補助、介護職員のサポートを行います。
他の介護施設とは違って、基本的に夜勤はありません。日勤のみの勤務となるため、プライベートと仕事を両立しやすい職場であると言えます。
直接、高齢者に携わりたいという方におすすめの転職先です。
キャリアプラン形成のコツ
看護師としてキャリアを形成するには、いくつかコツがあります。
こちらでは、キャリアプラン形成のコツを6点ご紹介します。
情報収集をする
何も情報がないところからキャリアプランを作成することは難しいため、まずは、看護師として、どのような働き方があるのか情報収集しましょう。
おすすめしたいのは、先輩の声を聞くこと。職場の先輩以外にも、さまざまな看護師の先輩の話を見たり聞いたりすることで、具体的なイメージがわきやすくなります。
優先順位を明確にする
看護師のキャリアについて「自分が本当に望んでいることは何か」「それの理由は何か」「どんな暮らしをしていたいか」など、じっくり自分の内側と向き合ってみましょう。
そして、「キャリア」「プライベートとの両立」「給与」「福利厚生」など優先順位をつけることで、自分が大切にしていきたいことが何なのかをより明確にしていくことができます。
ここで大切なのが、必ず、他人軸ではなく自分軸であること。後々、自分が進んできた道を後悔しないためにも、この自己理解に多くの時間を割くといいかもしれません。
セミナー・勉強会に参加する
セミナーや勉強会に積極的に参加して、看護師としてのスキルを高めましょう。
医療知識や技術は、日々新しく進化し続けています！
一度看護師の資格を取得すればいいというわけではなく、学び続ける姿勢が大事です。
職場内だけでなく、各自治体や機関が数多くセミナーを実施しています。地域で開催されているセミナーや勉強会を調べてみましょう。
期間を決めて目標を設定する
2年後、3年後、5年後、10年後……と期間を決めて、目標を設定することがオススメです。
また目標は、できるだけ具体的なアクションプランに落とし込みましょう。
適宜、進捗を確認することで、軌道修正の方法なども見えてきます。
必要な資格取得を目指す
目標を定めたら、キャリアアップに必要な資格取得を目指しましょう。
スキルアップやキャリアップがより近づきます！
働きながら資格取得となると大変なことも多いですが、看護師を保有していることで受験条件を満たせる資格も多くあります。
ダブルライセンスによって、患者や他の職員からの信頼度もさらに高まります。
看護単発バイトアプリ「カイテク」を利用する
やはり現場で経験を積み重ねることは非常に大切になります。
様々な現場を経験したいという方は、「カイテク」がおすすめです。
カイテクは面接なし・給与即金の看護単発バイトアプリです。
現在、100,000人以上の看護師などの有資格者が登録
- 面倒な手続き不要：面接・履歴書無し！
- 給与は最短当日にGET：アプリで申請・口座に振込！
- 転職にも利用できる：実際に働いて相性を確認！
- 専門職としてスキルアップ：様々なサービス種類を経験！
カイテクに登録することで、1日単位で看護の仕事を探せます！
病院だけでなく、デイサービスや老人ホームなどでも勤務することが可能です。自分のスケジュールに合わせて仕事を検索できるので、無理なくダブルワークが実現します。
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目指す看護師の姿を具体的に思い描こう
人生100年時代といわれ、どんな職業であっても長く働き続けるためにはキャリアプランが欠かせません。
またキャリアプランは、その時々で変化するものです。
まずはキャリアプランを具体的に思い描き、行動しながら、都度キャリアプランを見直し、理想のキャリアに向けて一歩ずつ進んでいきましょう。