ジャンル別記事
「介護はもう無理だ」と異色の道を選択した介護福祉士が、カイテクで再び現場に戻れた理由
お母様の背中を見て介護職に憧れていたAさん。ご自身も自然と介護の道でキャリアを積んできました。しかし、介護の現場を9年間経験した頃、「もう介護は無理だ」と壁にぶち当たり、一度は別の道を選択。
そのAさんがカイテクに出会い再び介護の現場へ戻るまでの軌跡や、その間の想いをうかがいました。
母の影響から介護の道へ。就職した施設では心身ともにハードな環境で悩みが尽きなかった
――Aさんが介護のお仕事を始めたきっかけを教えていただけますか
母が看護助手をしていて、職場の病院が自宅から近かったこともあり、よく見に行ったりしていました。ですから、介護の仕事も身近にある環境だったんです。
もともと僕は母に性格が似ていて、人に何かを尽くしたいとか、誰かを支えてあげたいという思いがありました。そこから介護の仕事が自分には合っているかなと。
実は最初に勤めた老健は、母の紹介でした。母から勧めてもらって、それが介護を始めたきっかけになっています。
――お母様とはとても良い関係のようですね。
僕にとってはすごくいい影響を与えてくれていると感じます。
――初めての施設では未経験から介護のお仕事を始めたのでしょうか
経験はなかったんですが、専門学校に行っていたのでヘルパー2級は持っていました。学校は福祉の専門学校でしたから、医療や介護現場での心理学などを学びましたが、もちろん実務経験はゼロです。
――では最初の施設での経験はいかがでしたか?
どこでも同じかもしれませんが、人手不足もあって日勤も夜勤もフルで働きました。働き始めの頃はそのサイクルがけっこうキツイなーと。そのうちに体のバランスを崩すようになって。
さらに人間関係でも悩みが尽きなくて、なかなか大変な職場でしたね。
ただ、介護福祉士の資格を取得したいという気持ちが強く、必要な実務経験を超える3年半はがんばって勤めて、無事に資格も取ることができました。
この時は資格取得を目指して、そこをゴールにしてがんばったという印象です。
魅力的な施設が激変! 疑問が湧き介護へのモチベーションも失いそうになった
――その後は何か所くらいで働いたのでしょうか。またいろいろな職場の中でも良かった施設はありましたか?
全部で4か所の施設で正社員として働いてきました。そのうち3か所目のグループホームは人間関係もとても良くて、働きやすかったという記憶があります。
この施設ではケアマネまでではありませんが、計画担当者の補佐的なことも経験させていただきました。ケアプランの作成や家族の方との連絡もお任せしていただいて。
新人のスタッフさんが入ってきた時にも、少しはお仕事内容について教えたりと、約2年ほどの間にすごくいい経験をさせていただけたなと思います。
認知症実務者研修の資格も、この時に取得しました。
このグループホームは良かったんですけど、途中で事業会社が大手に吸収合併されて、いろいろな面で変ってしまったことが大きかったですね。
例えば施設長さんも変わりましたし、派遣さんは人件費が高いから雇わなくなり、パートさんも早い時間に入れない方を切ってしまったり。
それから僕個人的に一番疑問に感じたことは、必要ないと思われるところまで防犯カメラをつけたことです。もちろん了承を得ているとは思いますが、あまりにも利用者さんに近いところに設置するのはどうかと思いました。
そういうやり方についていけなくなった感じで辞めてしまいました。
――Aさんには良い環境だったのに残念ですね。そこから他の施設に行こうとしても、気持ちの面で切り替えが大変そうですね。
本当に大変でした。次に行った施設で最終的にここを辞めた時には、「介護の仕事はもう辞めよう」と思ってしまったんです。
この時期は「二度と介護は無理かな」と感じていました。

\ インストールから登録まで5分! /
異色の転職先は優しいおじちゃんばかり。一方で介護への想いも募りカイテクに出会った
――介護の仕事から離れようと決めて、その後はどのような道に進まれたんですか?
実は辞める前から派遣に登録していました。施設を辞めた後にたまたまその派遣会社から「仕事を探していませんか?」という電話が来たんです。
そこで自分の状況を話したら、すぐに見つけてくれたのが倉庫での仕事でした。
――かなり異色の転職になると思いますが、倉庫での経験はいかがでしたか?
はい、家からの距離も問題なかったですし、現場で働くおじちゃん達が本当にすごく優しくしてくれたんです。だから、このまま正社員になりたいとまで思っていました。
ここは本当に他ではなかったくらいに、人に恵まれていました。
――倉庫ではどれくらいの期間働いていたんですか?
2年半です。
――恵まれていたとAさんご自身が語るほど、良い環境だった倉庫のお仕事でしたが、そこから再び介護の仕事に戻ることになります。その辺りのきっかけなどを教えてください
倉庫に入ってから1年ほど経過して、仕事にもかなり慣れてくると、いろいろと余裕が出て来ました。そのうちに固定の休みの土日だけでも、介護をちょっとやってみようかなと思うようになって。それがきっかけです。
そこで土日だけできる仕事ってないかなと、いろいろ調べていたら、介護の専門で単発バイトができるカイテクを見つけたんです。
カイテクでは短時間から始めて、「ホウ・レン・ソウ」を確実に実践することが大切
――カイテクを始めた時、不安などはなかったですか?
最初はけっこう軽い気持ちで登録しました(笑)。
どこかで介護の仕事に戻れるなら戻りたいという気持ちはあったので、不安よりは期待の方が大きかったような気がします。
カイテクも含めて単発バイトのアプリを使うこと自体が初めてだったので、施設とのやり取りなどもどうやっていいか分からない状態で、このまま「よろしくお願いします」って言って働けるのかなっていう不安はありつつ、どこかで「大丈夫」と自分を信じていた部分もあります。
カイテクに対しては、今では介護のコミュニティでしたらカイテクは有名なアプリになりましたけど、当時はまだそんなに知られていませんでしたよね。そういう意味では不安もありました。
――実際に初めての施設に行かれた時は緊張しましたか?
緊張よりも、急に入って行っていろいろと介護することなんかできるのかなという疑心暗鬼というか(笑)。掃除くらいしかできないんじゃないかとは思っていました。
でも実際には職員さんがいろいろと教えてくれて、最初の施設でかなり楽しく働くことができました。
――最初の頃に気を付けていたポイントなどがあったら教えてください
僕の場合はデイサービスの「入浴介助のみ」などの軽い仕事で、日曜日だけという働き方から始めました。
さすがにいきなりフルではなく、例えば9時から13時までなど短めの仕事で、ちょこちょこ働く感じで実践しています。
――短時間から始めて何回か通ってからフルにしてもいいですよね。そのほかにもAさんが単発で入る際に意識することはありますか?
一番大事にしていることは「ホウ・レン・ソウ」です。それも小まめに行うこと。やはり単発バイトで慣れていない施設では、きちんと確認したり報告することで、事故なども防ぐことができますし。何かわらかないことがあったら、その都度職員に聞くようにしています。
カイテクを通して、かつて正社員として働いていた施設と再会
――これまでに印象に残った施設について教えていただけますか
最終的にほぼ1か所の施設に絞って行っていたのですが、実はそこは正社員で働いていた3か所目のグループホームなんです(笑)。
――ええっ!それは偶然ですか?
そうなんです。そこでフルで働かせていただきました。
――正社員の時もいい印象だったとのことですが、組織改変があり大変だったとか。そこにまた行くのは勇気が必要ではなかったですか?
少しは不安もありましたけど、普通に「おはようございます」って行ったら、知っている職員さんもいらして、お互いに「うわぁー」ってなって。知っているのに「はじめまして」なんて言ってみたりしました(笑)。
――施設は変わっていましたか?
良くも悪くも変わっていませんでしたね。相変わらずいい人たちばかりで働きやすかったですが、仕事のやり方が細かく統一されすぎていて、逆に対応が難しいというか。
――その他にカイテクを利用して、何か所くらいの施設をご経験されたんですか?
年末調整の源泉徴収票を確認してみたら、18枚も出てきて自分でも少しびっくりしました。
――それだけ多くの施設に行かれて、単発バイトの難しさはどのように感じていますか?
やはり施設ごとにルールや仕事のやり方が違うので、そこに対応していくのはなかなか大変だと思います。例えばオムツ交換や食事の介助でも、この施設ではOKだけど、別の施設ではダメということがあります。
またスタッフさんによって、親切に教えてくれる方もいれば、そうでもない方もいます。単発だから「今だけがんばればなんとかなる」と思って、少しは気持ちが楽になるところはありますが、難しい施設にフルで入ると、1日中気まずいと思いながら働くことになるので、そのあたりは割り切れるかどうかですね。
それから単発バイトでは有給もボーナスもないですし、全てが自己責任と言えます。例えば体調を崩したとしても、なんの補償もありませんし、休んだ分はお給料が減るだけ。自己管理がとても大変だということを自覚しておくことが必要だと思います。
長い期間カイテクを利用して働くワーカーさんが喜ぶようなシステムを
――カイテクのアプリやサービスについても感想をお聞かせください。
カイテクは求人数も多いですし、アプリもとても分かりやすいので気楽に使えると思います。特に困るようなことはありません。
希望を言うとしたら、僕のような同じ施設に何度も行っているワーカーさんと、初回のワーカーさんとで報酬が同じなので、多少は考慮してもらえたら嬉しいですね。報酬じゃなくても医療ケアで使えるマスクプレゼントとか、そんな感じでもありがたいと思います。
実は僕も安定した働き方を求めて、10月から正社員として介護の仕事を始めたんです。
――カイテクを卒業されたということですね! その施設に決めたポイントを教えていただけますか?
やはり人ですね。面接してくださった方がとても優しそうで。あと離職率が低いこともプラス要素のひとつでした。
――一度は介護を辞めようとしたところから、ものすごくポジティブに変化したんですね。カイテクをご利用されていたことを振り返っていかがですか?
本当にカイテクをガッツリ使わせていただきました(笑)。
施設によってやり方や考え方が違うということを知ることができて、すごく勉強になった数か月間でした。
1か所では経験しきれないことを経験できるのが、カイテクの強みだということも実感しました。
――これからカイテクを使ってみようかなと考えている方へメッセージをお願いします
最初は3時間とかの短時間勤務の施設から始めていくといいと思います。
それから「ホウ・レン・ソウ」をしっかり実践して、いつもより大きめの声であいさつすると、殆どの場合は職員のみなさんが優しく教えてくれます。
――ありがとうございます。今後のご自身の介護ライフに対する思いはいかがですか
今の職場の人間関係が本当に僕には合っているので、これからがんばっていきたいと思っています。まだまだ34歳なので、この先は長いですからね。
これからはさらに介護についての知識を深めていき、来年にはケアマネの試験を受けようと思っているんです。目標は一発合格!
その後も自分の中で目標を見つけて行きながら、介護ライフを楽しんでいきたいと思っています。
カイテクで自分らしい働き方を見つけてみませんか?
介護に憧れ飛び込んだAさんでしたが、人間関係などに傷つき一度は道をあきらめかけていました。介護とはまったく異なる仕事も経験しながら、戻れるなら戻りたいと思っていたと、気持ちを明かしてくれました。
そんな時にカイテクで単発バイトという新しい働き方に出会い、再び介護のやりがいを思い出したAさん。介護士として将来を語ることができるまでになったAさんの言葉は、多くの人に響くものとなったのではないでしょうか。
介護現場はまだまだ人手が足りない状況です。その中で単発のアルバイトは重要なリソースとして、受け入れ態勢を整えて活用する施設も増加しています。
求人数業界最多を誇るカイテクなら、あなたが求める魅力的な施設を発見することができます。
Aさんのお話を参考に、カイテクを通して自分らしい働き方を探してみませんか?


