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【介護職は長く続かない?】長く続けるコツや退職理由について解説!
離職率が高いと言われることが多々ある介護職ですが、勤続年数が長いベテランの職員も多数活躍しています。
それぞれの退職理由がありますが、なかには介護という仕事が辛くて挫折してしまう方も少なくありません。
誰でも、やりがいのある好きな仕事は長く続けたいものです!
介護職を長く続けられるコツとは一体どのようなことがあるのでしょうか?
【離職率の実態】介護職は長く続かない?
介護職は、離職率が高いと言われがちですが、実際はどうなのでしょうか?
こちらでは、公益財団法人介護労働安定センターの調査をもとに、介護職の離職率に関する実態についてご紹介します。
離職率は低下傾向にある
介護職の離職率は、平成19年をピークに低下傾向にあります。平成19年の離職率は21.6%でしたが、令和3年は14.3%まで低下しています。
介護・福祉職の離職率を抑止するために、国や自治体が対策を講じています。
岸田内閣が掲げた賃上げ政策もそのひとつです。また、業務効率化を図るために、ICT機器やシステム導入を進めている事業所も多くみられます。
国や自治体、事業所の取り組みが功を奏していると言えるでしょう。
介護事業所全体の60%が人手不足を感じている
人手不足問題が大きく取り上げられることが多い介護職ですが、事業所全体のおおよそ60%が人手不足を実感しているようです。
令和3年は令和2年と比べて、人材不足感が上昇しています。離職率は低下傾向にありますが、まだまだ職員の数は足りていないということがわかります。
高齢化が進む日本において、さらに介護職の需要は増加していくことでしょう。
現在も半数以上の事業所が人手不足を感じており、更なる対策が必要であると言えます。
勤続意欲は上昇傾向である
「現在の職場で働き続けたい」という介護職の割合は、上昇傾向にあります。
平成29年から令和3年の5年間の調査で、各年が前年を上回る結果が出ています。長く働きたいと考えている介護職の割合が増加していることがわかります。
国の賃上げ政策や事業所の各種取り組みなどによって、働きやすさを実感している人が増えているのでしょう。
介護職は、長く続けることで様々なメリットが生じる業種でもあるので、勤続意欲が上昇傾向にあるのも理解できます。
介護職を辞めてしまう理由とは?
介護職が長く続く人がいる一方で、退職を選択する方もいます。
こちらでは、介護職の主な退職理由についてご紹介します。
職場の人間関係で退職する職員が多い
介護職を退職する理由として、職場の人間関係の悩みは大きな割合を占めています。
介護労働安定センターの介護労働実態調査によると、退職理由は「結婚や出産など」に次いで「人間関係の問題」が第2位となっています。
他業界でも人間関係の問題は起こり得ますが、介護の仕事は人と関わる機会が多いため、より人間関係で悩む場面も多いと考えられます。
職員同士や利用者との関係性に悩む方が多いようです。 介護業界は人事異動が少なく、人間関係が固定化されやすいという特徴があります。
人間関係でトラブルが生じやすく、職場環境の悪化に繋がってしまいます。
また、様々な症状を抱えている高齢者が過ごしているので、本人に悪気はなくても職員に対して悪い言葉や態度を取ってしまう利用者もいます。 家族からのクレームを受けることも多く、人間関係によってストレスを抱えるケースも多いようです。
仕事に対して、やりがいを感じていたとしても、職場内の人間関係が劣悪であると長く続けることは難しくなってしまうのでしょう。
http://www.kaigo-center.or.jp/report/2021r01_chousa_01.html
人手不足により一人ひとりの負担が大きい
介護業界は、以前から人手不足が問題視されています!
日本が少子高齢化社会であること、介護業界の採用難、離職率の高さから人材不足は大きな課題です。
現場の人手が足りていないことで、職員一人当たりの業務量が多くなってしまいます。
24時間体制の介護を行なっている施設は、夜勤もあります。
人手不足な職場は、夜勤時の配置人員が少なくなってしまい、1人で業務を行わなければならないケースも起きています。
日勤に比べると業務内容は少ないとはいえ、緊急時対応などの精神的なストレスも懸念されます。
肉体的にも精神的にも疲れが蓄積しやすい環境が、退職者を増加させてしまうのでしょう。
職員が長く働き続けるには、職場環境の影響は大きいと言えます!
給与や待遇への不満が募る
収入が少ないということも介護職の退職理由の一つです。
上記の介護労働安定センターの同調査にも、「収入が少なかったため」が5位以内にランクインしています。しかし、今後は介護職の給与や待遇がさらに改善される希望があります。
行政は、介護職の人手不足や人材確保を目的として、待遇や処遇を改善する策を積極的に打ち出しています。
介護職員処遇改善加算や介護職員特定処遇改善加算を取得している事業所は、年々職員の給与アップが実現しているという結果が現れています。
万が一、行政の施策を取り入れていない事業所に所属している場合は、処遇改善加算を取得している職場への転職で収入面の不満を解決できる可能性もあるでしょう。
健康面の不安がある
介護の仕事は、体力が必要な業務も多く、長く働き続けることで健康面に不安が生じる方もいるようです。
自分より体の大きい利用者を支えなければなりません!
長く働き続けることで、自分の体が持つのだろうかと不安を抱えやすいようです。
また、近年の新型コロナの感染症リスクにおいても不安を感じている方も少なくありません。
高齢になると免疫力が低下しやすいため、多くの高齢者を対応している介護職はより慎重に感染症対策を講じなければなりません。
一つの施設内で多くの高齢者が暮らしているので、集団感染が発生しやすく、重症化するケースも生まれやすいです。
日頃から体力をつけたり、正しい介護スキルを身につけるなどの努力をすることで健康面の不安を解消される可能性があります。
介護職が長く続く人の特徴
介護職を長く続けられる人は、いくつか特徴があります。
こちらでは、介護職が長く続く人の特徴を3点ご紹介します。
コミュニケーションスキルが高い
介護は利用者やその家族、職場内のスタッフとのコミュニケーションが重要な仕事です。
- 高いコミュニケーションスキルを持っている方
- 元々人と話をすることが得意な方
が向いていると言えます。
会話をすることが得意というだけでなく、相手の話を聞き、受け入れる姿勢が求められます。
相手が安心できるように、目線を合わせたり、優しい口調や表情でコミュニケーションを取ることが大事です。
人と接することが好き、人に喜んでもらえることが好きという方は、介護職を長く続けやすいでしょう。
接客業と通じる部分もあるため、接客が好きな方も向いています!
感情のコントロールや気持ちの切り替えが上手い
介護の仕事は、楽しいことだけではなく大変なことも多々あります..
人と密に接する機会が多い仕事であるからこそ、ストレスが溜まりやすい場面も多いです。
長く介護の仕事を続けられる人は、感情のコントロールや気持ちの切り替え方が上手です。
相手に何か嫌なことを言われたり、嫌な態度を取られたとしても深く悩まずにパッと切り替えるように心がけています。 「この人はこういう人なのだ」と相手を受け入れてみるのもいいでしょう。
マイナスな感情を持ち続けていると、段々気持ちが沈んでしまい、仕事が憂鬱になってしまいます。
心の疲れが蓄積すると、精神的な疾患を患ってしまうケースもあるため、気持ちの切り替え方を身につけておくことが大切です。
プライベートが充実している
仕事だけでなく、充実したプライベートを過ごしているということも介護職が長く続く人の特徴になります。
仕事を頑張って、プライベートでリフレッシュするというように、仕事とプライベートのサイクルが上手な人です。
オンオフを上手く切り替え、メリハリをつけることで長く介護職を続けられます!
プライベートの時間も仕事のことを考えていると、十分にリラックスできません。
仕事を長く続けるには、自分なりのリラックス方法を知ることも大事なことです。
介護職を長く続けるメリット
大変なことも多い介護職ですが、長く続けることで得られることも多くあります。
こちらでは、介護職を長く続ける主なメリットを4点ご紹介します。
年齢制限を気にせず働き続けられる
介護職は、定年退職の年齢層も勤務することが可能です。定年退職後に嘱託や臨時職員として再就職することもできます!
7割弱の事業所が、65歳以上の労働者を雇用しています。
http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2022r01_chousa_kekka_gaiyou_0822.pdf
子育てが一段落した世代や定年退職後のセカンドキャリアとして選択する方も多いようです。
キャリアに関係なく参画しやすいということも介護職のメリットです。
給与が上がる可能性が高い
長く働き続けることで、これまでの経験や経歴が評価され、給与が上がることもあります。
また、国や自治体による賃上げ対策も施行されていますので、今後はさらに給与面が改善されると想定されます。
介護職のキャリアが長くなるほど、給与面の待遇を受けられるようになるでしょう。
長く働き続けるなかで資格取得やキャリアアップを目指すことで、手当が支給され給与がアップします。
雇用に対する不安が解消される
介護職は人手不足ということもあり、よっぽどのことがない限りは解雇の危機を迎えることはありません。
長く働き続けることで、介護職としての実力も増し、貴重な人材として重宝されます。
業績悪化により解雇を言い渡される業界もあるなか、雇用に対する不安を抱える心配はないでしょう。
少子高齢化社会である日本は、今後さらに介護職を求める現場が増加していきます。
高い介護スキルを持つ人材は、全国各地の介護事業所で重宝されます。
プライベートでも活かせる介護スキルが身に付く
仕事で身につけた介護スキルは、プライベートでも役に立ちます。
自分の親や配偶者、知人など周囲の人が要介護となった場合、正しい知識や技術を持って対応できます。
プライベートでも大事な人の役に立つことができるので、大きなメリットであると言えるでしょう。
介護について全く知らない場合、どのような手続きをすればいいのか、どのような機関を頼ればいいのかなど不安を感じてしまうものです。
長く介護職を続けている人が家族に1人でもいると、家族全員が安心して介護に向き合えます。
介護職を長く続けるコツ
コミュニケーションスキルや感情のコントロールあるいは気持ちの切り替え方が上手い人が、介護職を長く続けられます。また、長く続けることで様々なメリットを得られます。
とは言っても、実際にどのようにすれば長く働き続けられるのだろうと悩んでいる方も多いでしょう。
目標や将来のビジョンを考える
介護の仕事を長く続けるためには、目標を立てることが秘訣となります。
自分のスキルや勤務年数などを考慮し、無理のない範囲で目標を立て、どのような介護職になりたいのか将来のビジョンを考えてみましょう。
目標を一つずつクリアしていくことで、モチベーションアップにも繋がります。
資格取得やキャリアアップ、現場で毎日心がけることなど自分なりの目標を立ててみてください!
仕事を続けるメリットを考える
仕事を長く続けるためには、メリットがなければ難しいでしょう。
そのため、現在の職場で介護職を続けるメリットを改めて考えてみることも大切です。
介護職のメリットとしては、年齢問わずキャリアアップが実現しやすいことや、スキルや経験があることでどの介護現場でも活躍することができます。さらに、介護職の経験がプライベートのときも役に立つ場面が多々あります。
介護の仕事に疲れを感じてしまった場合は、もう一度原点に戻ってメリットについて考えてみましょう!
仕事の悩みを1人で抱え込まない
仕事で悩むことは誰でもあるものです!
ただし、悩みを1人で抱え込んでしまうのはNGです。
1人で仕事の悩みを抱えていると、どうしても退職の方向に考えが向いてしまいます。
職場の仲間や上司に打ち明けることで、解決の道を見つけることができる可能性が大いにあります。もしかしたら、同じような悩みを経験している人も職場にいるかもしれません。
介護職は、コミュニケーションが大切な仕事!
仲間と悩みを分かち合い、解決に努めることでより絆を深めることができるでしょう。
仕事とプライベートをしっかり切り替える
介護職を長く続けるために、仕事とプライベートのメリハリをつけることも大切です。
休日はしっかり休み、仕事の時間と切り替えることを心がけましょう。上記でも述べた通り、オンオフを上手く切り替えることができる人が長く仕事を続けられています。
休日を楽しく過ごせるように、趣味や好きなことを見つけておくのもおすすめです。
充実した自分の時間を持つことで、仕事に対するモチベーションを維持しやすくなります!
自分に合う働き方を見つける
仕事を辞めたくなる理由として、自分に合っていない働き方であることも考えられます。
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介護職としての目標やメリットを見つめ直そう
介護職は、人間関係や職場環境などが原因となって職場を離れる方も多くいます。
長く介護職を続けるためには、コツを知っているかが鍵となります。モチベーションを高めるためにも、目標やメリットを改めて考えてみることが大切です。
どうしても現在の職場で働き続けられないという場合は、転職という方法も一つの道です。
次の職場で同じような辛い思いをしないように、カイテクを活用して、自分にとって働きやすい方法や職場を見つけてみましょう!