潜在看護師が復職しない理由は？再就職への不安やブランクを抜け出す方法を解説

資格を持っているが、様々な事情で現場から離れている看護師のことを潜在看護師と言います。実は、この潜在看護師の中には現場への復帰を考えているものの、様々な不安から復職を迷っている人も多くいます。

今回では、潜在看護師が復職をしない理由や再就職に対する不安、ブランクから抜け出すためにできることについて解説します。

さらに、潜在看護師におすすめの職場や転職方法についても紹介しますので、最後までご覧ください。

潜在看護師が復職しない理由とは？

潜在看護師が復職を躊躇する原因は、復職後の不安が大きいからです。

ただし、人によってその悩みは異なります！

こちらでは、潜在看護師が復職をしない理由について解説します。

最新の医療技術・知識についていけない

看護の現場は、日々新しい情報や技術が更新されています。ブランク期間が長くなるにつれて、仕事についていけないかもしれないという不安が大きくなりがちです。

復職した看護師に対するサポートが整えられていないと、知識や技術に対する不安を抱えたまま仕事をしなければなりません。

育児と仕事の両立が厳しい

潜在看護師は、結婚や育児で離職している人も多いです。そのため、これから復職するにあたって育児と仕事を両立できるのだろうかという不安もあります。

子どもがまだ小さい場合は、仕事中に預ける人や場所を探さなければなりません。

そのため、子どもが小さい時期はまだ復職しないでおこうと考える人もいます。

希望の勤務条件に合う職場が見つからない

復職する気持ちはあっても、希望する条件に合う職場が見つからないことも潜在看護師が復職しない理由のひとつにあります。現役の時とはライフスタイルが変化し、今の状況にマッチする職場が見つからないという人も多いです。

「夜勤がないところが良い」「家から通いやすい職場が良い」など条件が増えるにつれ、全ての希望を満たす求人を見つけることは難しくなるでしょう。

潜在看護師はお休み中、何してる？

復職をしないという選択をした潜在看護師は、看護師を辞めてからどのようなことをしているのでしょうか？

こちらでは、潜在看護師の離職中の状況について解説します。

専業主婦として家事・育児に専念している

先述したように、潜在看護師は結婚や出産をきっかけに離職している人が多いです。そのため、専業主婦として家事や育児に専念している人はたくさんいます。

子どもが小さいうちは仕事をしないと決めている人も多いでしょう。

看護師以外の仕事をしている

看護師以外の仕事に就いている人もいます。医療の現場から離れて、飲食店やアパレル業など全く異なる仕事に再就職している人も多いです。

働き方も様々で、フルタイムで働く人もいればパートやアルバイトスタッフ、あるいはフリーランスという選択肢もあります。

看護師の知識・経験を活かした仕事に就いている

看護師として復職はせず、これまでの知識や経験を活かした仕事に就いている人もいます。例えば、介護職や医療系のコールセンター、治験コーディネーターなどが挙げられます。

患者さんに対して医療処置を行うわけではありませんが、形を変えて誰かのケアやサポートをする仕事を選ぶ人も多いです。

潜在看護師が復職に向けてやるべきこと

潜在看護師がブランクから抜け出すためには、いくつか事前にやっておくべきことがあります。

こちらでは、潜在看護師が復職に向けて起こすべき行動について解説します。

復職支援制度の研修や復職サポートを受ける

復職を考えているのであれば、復職支援制度を活用しましょう！

都道府県のナースセンターでは、潜在看護師に向けて復職支援活動を行っています。求人の案内だけでなく、最新の医療知識・技術に関する研修や交流会などあらゆる支援が行われています。

サポートを受けることで、復職に対する不安も軽減され、自分が納得のいく職場を探すことができるでしょう。

書籍やアプリで最新の知識・技術を学ぶ

復職するにあたって、知識や技術をアップデートする必要があります。今の医療現場は、現役で働いていた時と比べ、情報や技術が進化しています。そのため、今のまま復職するのはリスクが高いです。

書籍やアプリを活用して、昔勉強したことを思い出しつつ、最新の知識や技術を学んでいきましょう。

家族と相談し、協力を得る

看護師から離れてライフスタイルが大きく変化している人も多いでしょう。復職する場合は、家族と事前に相談し合い、現場復帰後の働き方や生活の協力を得ることも大切です。家族が1人仕事を始めることで、家の中の状況も大きく変わる場合もあると思います。

事前に話し合いの場を設けることで、家族内のトラブルを防止できます。

復職を目指す潜在看護師におすすめの勤務先

これから看護師として復職するにあたって、どのような職場を選べば良いのか分からないという人も多いのではないでしょうか。

こちらでは、復職を目指す潜在看護師が働きやすいおすすめの勤務先を解説します。

クリニック

クリニックは総合病院や大学病院と比べて、難易度が高い医療処置を行う機会が少ないため、ブランクがある潜在看護師におすすめの職場です。

また、夜勤や残業が少ないため、子育て中の方も働きやすいでしょう。クリニックには、内科や耳鼻科、小児科などの診療科の他にも美容系クリニックがあります。

自分が興味のある分野で復帰を目指すことで、改めて仕事へのモチベーションを維持しやすくなるでしょう。

介護・福祉施設

介護・福祉関係の職場を復職先として選ぶのもおすすめです。介護・福祉施設では、介護士や他の職種の人たちと協力して利用者さんのケアにあたります。

施設形態によっては、夜勤や残業が少ない職場を選ぶこともできるため、ライフスタイルに合わせた勤務先を選ぶことも可能です。

訪問看護ステーション

自分のペースで、一人ひとりと向き合ったケアを行いたいという場合は、訪問看護の仕事がおすすめです。現役で働いていた時は、職場の人間関係やスピードが求められる現場に疲弊していたという人も多いのではないでしょうか。

訪問看護は、利用者さん宅に訪問し、一人ひとりの状況や疾患に応じたケアを提供します。勤務時間も1人あたり数時間単位であるため、働く時間を調整しながら看護師を続けることも可能です。

ただし、訪問看護ステーションによってはオンコール対応を求められる場合もあるため、求人情報や施設のリサーチをしておいたほうが良いでしょう。

短期・単発の仕事

短期や単発の看護師の仕事から始めるという方法もおすすめです！

ブランク期間が長ければ長いほど、フルタイム勤務への不安感は大きくなりますよね。しかし、短期や単発の仕事であれば、気負い過ぎずに少しずつ現場に慣れていくことができます。

単発の仕事に興味がある方は、ぜひ「カイテク」を利用してみてください。

カイテクで希望条件に合う復職しやすい職場を見つけよう

潜在看護師が復職をしない理由は、現場復帰に対する不安からきています。しかし、自分の希望条件に合う職場を見つけることで、改めて看護師としてやりがいを感じながら働くことが可能です。

カイテクでは、1日単位の仕事を見つけることができ、勤務先とマッチングすると正式採用に繋げることができます。事前に、条件や雰囲気を確かめることができるので、復職に対する不安も軽減できるでしょう。