初任者研修のレポート丸写しはダメ？例文や書くときのポイント解説

初任者研修のレポートが難しいと感じ、「丸写しをしたい」と内心思っている方もいらっしゃるかもしれません。

初任者研修のレポートは本当にテキストなどを丸写しできるものなのでしょうか？

レポートの書き方で困っている方のために、今回はレポートの理解すべき内容や例文、そして書く際の重要なポイントについて解説します。

初任者研修のレポート丸写しはダメ？

初任者研修のレポート作成は大変で、ついつい丸写しをしたくなる方もいらっしゃるかもしれません。 そもそも、初任者研修のレポートは丸写しできるものなのか、知っておきたいところですよね。

そこで、ここからは、初任者研修のレポートが丸写しできるのかについて詳しく解説していきます。

結論：丸写しできるものとそうでないものがある

初任者研修のレポートには、丸写しできるものとそうでないものが存在します。

前提として初任者研修には講義の時間が設けられており、そこで学んだことを復習したり、自身の理解度を測るためにレポート提出という課題が出されます。 レポート提出の頻度はスクールによって異なりますが、大体3、4回となっています。

そこで、出題されるレポート課題に関して丸写しできるものもあれば、できない内容のものもあります。丸写しできるものとできないものの違いについては次の項目で解説していきます。

丸写しできるもの

丸写しできるレポート課題の内容は、どのようなものか気になる方も多いでしょう。 レポート課題には2種類あり、明確な答えが決められている問題に対する回答とそうでないものに分けられます。

前者の明確な答えが決められた問題については、テキストに答えが書かれているため、そこを見つけて丸写ししても問題ありません。

丸写しできないもの

一方で、丸写しできないレポート課題も存在します。 それは、指定された単語を使いテーマに沿った文章を作成しなければならないレポート課題です。 これはテキストにも明確な答えが記載されていないため、自身で考えて文章を作成する必要があります。

テーマや単語の内容をしっかりと理解していないと文章が作れないため、上記の丸写しできるレポート課題よりは少々難易度が高いかもしれません。

【例文あり】初任者研修のレポートについて

初任者研修のレポート課題が難しくて悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。 特に丸写しできないレポート課題の場合、使われる用語の意味をきちんと理解しておく必要があります。

ここからは、レポート課題に使われる用語とその意味を解説し、例文も紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

レポートに使われる用語とその意味は？

初任者研修のレポートによく使われる用語は下記になります。

• QOL
• ノーマライゼーション
• 自立支援
• 尊厳の保持

それぞれの意味を下記に簡単に説明していきます。

• 「QOL」：ご利用者様の生活の質のこと
• 「ノーマライゼーション」：全ての人が平等にまたは幸せに生活できる社会という考え方のこと
• 「自立支援」：生活の中でご利用者様がご自身でできることを増やしていく、または維持していくこと
• 「尊厳の保持」：全ての人が生きていくうえで守られるべき尊厳を保持していくこと。具体的にはプライバシー保護や権利擁護などが該当する

上記4つは福祉業界に携わる上で、大切な言葉や考え方です。

初任者研修でも上記の用語を用いて問題を出題し、介護福祉において持つべき倫理観を深く理解していただく目的があります。

レポート 例文

レポート課題は、上記で紹介した4つの用語を使ったものが多いです。テーマは多少違いますが、4つの用語を使うという点は共通しています。下記では、よくあるテーマから実際に私が考えた例文を紹介していきます。

【テーマ例】
介護サービス提供の視点について、ノーマライゼーションの考え方を取り入れて述べよ

【例文】
介護サービスを提供する際には、ノーマライゼーションの考え方を視野に入れ、全ての方に平等に安心した生活を送っていただけるように努める必要がある。
そのためには、ご利用者様への尊厳の保持に意識し、丁寧な言葉遣いやプライバシー保護等に配慮することが大切である。
また、ご利用者様のＱＯＬの質向上のために、自立支援を意識した介護ケアの提供が重要だ。
自立支援のために、ご自身ができる部分と支援すべき部分をまずは把握していくべきである。

文字数に指定がある場合は、指定通りに調整していきましょう。

用語を並べるだけでなく、テーマに沿った文章を作成し「どういう部分を理解しているか」がより具体的に伝えられると良いでしょう。

レポートを書くときの大切なポイントは？

レポートを書く際には、いくつか重要なポイントが存在します。 それらを把握しているか否かで、作成の容易さが大きく変わるかもしれません。

そこで、ここからはレポートを書く際の重要なポイントを4つ紹介します。

適度な長さを意識する

文字数の指定がある場合には、その指定通りの文字数で記述しましょう。 文字数の調整が難しい場合には、一度思うがままに記述し、その後で不要な部分を削除する方法も有効です。

文字数が不足して困る場合には、テーマや用語の解説など、具体的な内容を追加することをおすすめします。

わかりやすい表現を心がける

レポート課題に絶対の正解はありませんが、少なからず採点する相手にわかりやすいような表現で記載することは大切です。 特に下記のような記載の仕方はわかりにくいため避けるようにしましょう。 

• 主語と述語が一致しないねじれ文
• 平仮名ばかりの文
• 誤字脱字の多い文
• 長すぎて結局何が言いたいのかわからないような文

わかりにくい文になっていないかを確認するためにも、レポートを作成したら一度ご自身で音読してみるのも良いかもしれません。

まとまらない場合はまず箇条書きにしてみる

文章作成が苦手な方によく見られるのが、「まとまらない」という問題です。

まとめるのが苦手で、文章が行ったり来たりし、要点がうまく伝わらない方もいます。 そんなときには、一度箇条書きで思いついたことを書き出してみることをおすすめします。思いついたことを書き出したら、次にその文を繋げてみましょう。

文章とは、簡単に言えば、箇条書きの内容を繋げたものです！

難しく考えず、少しずつ調整しながら文章を作成すれば、相手にも伝わるレポートを完成させることができます。

曖昧な表現より言い切る

自信がないと曖昧な表現を使いがちですが、レポート課題では断定的な表現の方が良いことが多いです。 明らかなことであれば、「必要かもしれません」ではなく「必要です」と断定的に表現しても問題ありません。

ただし、まだ断定できない内容（例えば、自立支援の効果は人それぞれなので、効果について断定はできない）については、「〇〇の可能性があります」と表現するのも一つの方法です。

内容を整理する

文章がまとまらないのは、自身の中で内容が整理できていないからかもしれません。 そのような場合には、まず何を伝えたいのかを自身の中で整理しておくと、文章の作成が容易になります。

一度、テーマを読み直し、それに対する自身の結論を考えてみるのもおすすめです。

大切なポイントを意識して初任者研修のレポートを完成させよう！

レポート課題は場合によって難易度が高く感じられることもありますが、ポイントをしっかりと意識すれば、作成が容易になります。 初任者研修におけるレポート課題の提出は、理解度を測るための重要なカリキュラムの一つです。 真剣に取り組むことで自身の力にもなりますので、しっかりと学習し、文章作成ができるようになりましょう。