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「正社員とは違う」登録ヘルパーの働き方のメリット・デメリットについて解説!
介護業界のなかには、さまざまな働き方で介護に携わる人がいます。
みなさんは、登録ヘルパーという働き方について詳しくご存じでしょうか?
正社員の訪問介護士とは異なる働き方です!体力的にも精神的にも大変なことが多い介護業界では、この新しい働き方に注目が集まっています。
登録ヘルパーについてご興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
登録ヘルパーとは?
登録ヘルパーとは、どんな働き方をするのかご紹介します。
正社員との違いについても詳しく見てみましょう。
訪問介護独自の雇用形態
登録ヘルパーとは、訪問介護施設や事業所に働きたい日にちや時間を登録して勤務するヘルパーです。
業務委託とは違い、訪問介護事業所の労働者という位置づけになります。これは、訪問介護独自の雇用形態です。
登録ヘルパーは直接雇用されているわけではないため、正社員とは働き方が異なります。
正社員は、事業所に出勤してから利用者に向かいます。一方、登録ヘルパーは、直接事業所に出勤する必要はありません。自宅から利用者の家に直行し、そこから直帰することができます。
勤務日数や時間、事業所に立ち寄らなくていいという点で、正社員に比べると働き方が自由です。
給料は時給制
登録ヘルパーの給料は、時給制です。一方、正社員は月給制の場合が多いです。
登録ヘルパーの給料は、実働時間分が給与として発生します。そのため、登録ヘルパーの給料額は毎月同じではありません。
時給額は、保有している資格や仕事内容、事業所によって異なります。厚生労働省の調査結果によると、訪問介護事業所の平均時給額(非常勤)は、1,260円です。
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf
仕事内容は正社員と変わらない
登録ヘルパーの仕事内容は、利用者の身体介護や生活援助をおこないます。
訪問介護事業所の正社員も同じほぼ同じ仕事をおこなうため、仕事内容はほぼ変わりありません。
- 身体介護
- 食事や入浴、排せつ介助といった利用者の身体に触れて介護サポートをする仕事です。
- 生活援助
- 利用者の生活スペースの掃除や食事の準備、買い物代行をおこないます。
これは、介護保険法に基づいた介護サービスになります。
登録ヘルパーは、家政婦とは違いますので、介護保険法に基づいた介護サービス以外を引き受けることはできません。
有給休暇も取得できる
登録ヘルパーは、事業所の一労働者という位置づけであるため、有給休暇を取得することができます。
勤務スタート日から半年経てば有給休暇が取得できるようになりますが、いくつか条件があります。
正社員と違って、所定の日数で勤務しているわけではありませんので、有給休暇の回数の計算が複雑です。
厚生労働省が定める「訪問介護労働者の法定労働条件」は、所定労働日数の算出方法を以下の通りとしています。
「過去6ヶ月分の労働×2=所定労働日数」
参照:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/dl/140811-3.pdf
この計算に基づいて所定労働日数を表し、厚生労働省が定める「有給休暇の付与日数」に当てはめます。また、有給休暇のルールは各事業所によっても異なるため、就業規則を確認しましょう。
申請の期日や方法、取得日数など細かいルールは所属先によって変化します!
取得可能な日数や賃金は?登録ヘルパーのための有給休暇ガイドライン
条件を満たすと雇用保険・社会保険に加入も可能
登録ヘルパーも他の雇用形態と同様で、条件を満たすと雇用保険や社会保険に加入することができます。
雇用保険や社会保険の加入条件として、「週20時間以上の勤務」とあります。
登録ヘルパーは、移動や待機している時間は労働時間としてカウントされないため、なかには保険に加入することが難しいと感じる方もいるでしょう。
限られた時間内で登録ヘルパーとして働いている方にとっては、厳しい部分があります。
登録ヘルパーは社会保険に加入できる?条件や注意点について徹底解説!
登録ヘルパーとして働くメリット・デメリット
登録ヘルパーは、正社員と働き方が違います。
こちらでは、登録ヘルパーとして働くメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット・時間の融通が利く
登録ヘルパーのメリットは、時間の融通が利くということです。
ダブルワークを希望する人やプライベートの時間を優先したい人にとっては、嬉しい働き方です。正社員と違い、事業所に毎回立ち寄る必要がなく、時間を有効活用できます。
また、介護の仕事には、夜勤がある場合がありますが、登録ヘルパーはその必要はありません。
介護に携わりたいけど、夜勤はできないという場合でも登録ヘルパーという働き方はおすすめです。
【登録ヘルパーの就業規則】作り方紹介やよくある質問に答えます!
デメリット・収入が不安定である
登録ヘルパーのデメリットとしては、収入が不安定であるということです。
介護の仕事をする間だけ給料が発生するため、交通費なども支給されない場合が多いです。そのため、利用者の家までの交通費は自費になります。
また、利用者の都合で仕事がキャンセルされる場合もあります。キャンセルが発生した場合は、介護の仕事ができませんので、もちろん時給は発生しません。 登録ヘルパーは、待機時間も給与は発生されないため、利用者のキャンセルによって月収が変化します。
一方、正社員は直接雇用されており、キャンセルが出た場合も、毎月ほぼ同じ給与額が支給されます。
正社員と比べて、毎月の収入が不安定であるということが登録ヘルパーのデメリットです。
収入を安定させるためには複数の事業所に登録
登録ヘルパーのデメリットは、収入が不安定であるということですが、これを解決する方法があります。その方法とは、複数の事業所に登録するということです。
複数の事業所に登録をし、選択肢を増やしておくということは登録ヘルパーの安心材料になります。
正社員とは違い、直接雇用をされていないので、自由な働き方ができます。一方で、1つの事業所に登録していると、急遽仕事がキャンセルになる場合も考えられます。
このデメリットを補うためには、複数の事業所に登録することがおすすめです。
【登録ヘルパーの悩みとは?】抱えやすい問題や対処方法について解説!
登録ヘルパーに必要な資格とは?
登録ヘルパーとして働きたい場合の、必要な資格についてご紹介します。
介護職員初任者研修を取得すれば勤務可能
「介護職員初任者研修」を取得すると、登録ヘルパーとして現場で勤務することが可能です。この介護職員初任者研修は、介護職員の入門資格になります。
介護の仕事には、身体介護と生活援助があります。そのうちの、利用者の身体に触れて介護する身体介護をするためには、介護の資格が必要です。
登録ヘルパーは、身体介護もおこなう仕事であるため、資格を保有していなければなりません。
介護の資格には、様々ありますが、介護職員初任者研修は約3か月ほどで取得できます。
登録ヘルパーになるには、国家資格などの難関資格は必要ありません。このことから、介護の仕事が未経験の場合でも目指しやすい職業です。
初任者研修がしんどい理由は?スムーズな受講方法や資格メリット解説
キャリアアップには介護職員実務者研修がおすすめ
登録ヘルパーとして、キャリアアップを目指す場合は「介護職員実務者研修」の取得を目指すことがおすすめです。
介護職員実務者研修は、登録ヘルパーが必要な介護職員初任者研修の上位資格です。
この介護職員実務者研修を取得すると、より実務的な介護の知識や技術を得ることができ、医療的ケアも身につけることができます。そのあとに、別途研修が必要ですが、たん吸引などの医療的ケアもおこなえるようになります。
介護職員実務者研修の取得により、さらにレベルの高いスキルを持った登録ヘルパーとして、活躍の場が広がります。
介護福祉士からはなにを目指す?介護士のキャリアップ方法について徹底解説!
国家資格の介護福祉士取得で待遇アップ
介護の仕事で、さらにキャリアアップを目指す場合は「介護福祉士」の資格取得です。
この介護福祉士は国家資格になるため、給与面の待遇がアップします。
厚生労働省の訪問介護事業所の平均給与額(時給・非常勤)を参考にすると、介護福祉士になると給与がアップすることが分かります。
- 介護職員初任者研修を保有している場合:約9万円
- 介護職員実務者研修を保有している場合:約11万円
そして、介護福祉士になると約12万円になります。この結果によると、介護福祉士になることで給与額が約1万円から2万円アップしています。
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf
介護福祉士を取得していると、介護に関する専門的な知識や技術を持っているという証明になります。
登録ヘルパーの求人情報のチェックポイント
登録ヘルパーとしてどの事業所に所属するかによって、休日日数や収入・待遇面など様々な部分が異なります。
よりメリットが大きく、働きやすい事業所を選ぶためにも、求人情報の内容をチェックする必要があります。
こちらでは、登録ヘルパーがチェックすべき求人情報のポイントについてご紹介します。
昇給や賞与があるか
訪問事業所によって、昇給や賞与の有無にバラつきがあります。
正社員や登録ヘルパーと雇用形態問わず、昇給や賞与を設けている事業所がありますので、求人情報の項目をチェックしてみましょう。
昇給や賞与がある場合とそうでない場合は、同じ登録ヘルパーであっても収入に大きく差が生じてしまいます。
モチベーション維持・向上にも繋がる部分になりますので、所属する前に確認しておくと良いでしょう!
研修や資格取得のための支援があるか
研修や資格取得のための支援の有無も事業所によって様々です。
勉強会や研修会の実施があるのか、資格取得のための支援があるのかを求人を探す際にチェックしてみましょう。
登録ヘルパーとして所属し、後に正社員として勤務するケースも多々あります。
近年は、資格取得のための支援制度を設けている事業所も多くみられます。充実した支援制度がある事業所であれば、スキルアップも実現しやすいです。
資格取得は、費用面での負担も少なからずありますので、キャッシュバック制度のように手厚いサポートがある事業所を選ぶことも大切です。
休日や有給休暇の記載があるか
登録ヘルパーは、基本的に自分が希望する日数で勤務ができます。
ただし、正社員になると事業所が定める日数で勤務することになり、休日日数も決められることになります。
よって、後々のことを視野に入れて、休日日数もチェックしておくと良いでしょう。また、有給休暇についても確認すべき項目になります。
労働日数が多すぎると、肉体的にも精神的にも疲れてしまい、介護の仕事が辛くなってしまいがちです。
自分が働きやすい職場を探すためには、休日や有給休暇について把握することも大切です!
登録ヘルパーの月収アップする方法
登録ヘルパーとして、さらに月収をアップしたいという方は、以下のような方法がおすすめです。
介護に関する資格を取得する
登録ヘルパーとして月収アップを望むのであれば、介護に関する資格取得を目指しましょう。
上記にあるように、登録ヘルパーとして勤務する場合は、介護職員初任者研修が必要です。
多くの事業所は、資格手当を設けており、資格を保有することで昇給が望めます。また、知識や技術も高めることができるので、介護職としての信頼も高まります。カイクマ
多くの利用者から信頼される登録ヘルパーになれるので、依頼数も増加し、収入アップが実現するでしょう!
移動時間のロスを減らす
登録ヘルパーは、実動時間のみ給与が発生するため、移動時間はロスになってしまいます。よって、収入面から見て損失となってしまう移動時間を減らすことで、収入アップに繋がります。
一つの事業所のみ所属していると、利用者宅から利用者宅への移動に時間が掛かってしまったり、待機時間が長くなる可能性があります。そこで、他の事業所にも所属し、上手くスケジュールを組むことでロスタイムを減らすことができます。カイクマ
掛け持ちをして時間を有効活用することが、登録ヘルパーの収入アップのコツです!
時給が高い事業所を選ぶ
高時給な事業所に所属していると登録ヘルパーとして、さらに収入をアップすることができます。
これから登録ヘルパーとして働いてみたい方は、時給を比較して、できるだけ時給が高い事業所を選びましょう。また、現在所属している事業所の月収に納得していない方は、他の事業所を探してみるのもおすすめです。カイクマ
100円単位の違いも月収となると、大きな差となりますので、いろんな事業所を比較してみましょう!
カイテクでダブルワークをする
登録ヘルパーとして収入を上げるためには、ダブルワークが鍵となります。
掛け持ち先を探すにも、求人を探して、面接へと意外と時間が掛かってしまいます。
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相性が良い事業所で常勤ヘルパーとして働く方法も
登録ヘルパーから常勤ヘルパーとして働くという方法も収入アップの一つの道です。
カイテクは、お試し勤務を経て、事業所とマッチングすると正式採用へ進むことができる仕組みとなっています。
社員として採用されるうえに、相性が良い職場を見つけることができます。正社員になると、月収や賞与額も大きく変わり、万が一キャンセルが発生した場合も給与が発生します。
登録ヘルパーもメリットがある働き方になりますが、月収をアップしたい場合は常勤ヘルパーになることも視野に入れてみましょう。カイクマ
登録ヘルパーから正社員を目指す方は、カイテクが最適な方法となるでしょう!
【登録ヘルパーは掛け持ちが可能?】複数の事業所に所属するメリットやデメリットについて解説!
自分に合った自由な働き方で介護に携わる
登録ヘルパーとは、訪問介護独自の雇用形態です。
訪問介護事業所に登録し、自分の希望する時間に訪問介護の仕事をすることができます。
正社員とは働く時間や給料体制が異なりますが、仕事内容は変わりません。
時間の融通が利く一方で、業務をしている間しか給与が発生しないため、収入が不安定というデメリットがあります。しかし、そのデメリットをカバーする方法もあります。
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