准看護師のままでは恥ずかしい？正看護師との違いを前向きに考える方法を解説！

「このまま准看護師を続けていても良いのだろうか。」

「准看護師のままでは恥ずかしいと感じる。」

将来的に、准看護師制度が廃止されるという噂もある中で、今後の働き方に不安や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、准看護師と正看護師の違いや、准看護師が前向きにスキルアップ・ステップアップするための方法についてご紹介します。

さらに、准看護師が働きやすい職場を選ぶためのアドバイスもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

准看護師と正看護師の4つの違い

基本的に、准看護師と正看護師は仕事内容に大きな違いはありませんが、異なる資格であり、受けた教育も異なるため、准看護師にはできない業務も存在します。

ここでは、准看護師と正看護師の違いについてご紹介いたします。

資格の違い

准看護師と正看護師では資格が異なります。正看護師は厚生労働大臣が認定する国家資格であるのに対し、准看護師は都道府県知事が発行する資格です。この資格の違いから、方針にも違いが生じます。

保健師助産師看護師法によれば、正看護師は「傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話または診療の補助を行うことを業とする者」とされています。

対照的に、准看護師は「医師、歯科医師または看護師の指示のもとに、療養上の世話や診療の補助を行うことを業とする者」と定義され、医師や看護師の指示が必要とされる点が大きく異なります。

教育課程の違い

准看護師と正看護師は異なる資格を持つため、受ける教育も異なります。どちらも受験資格を得るために必要な課程を修了する必要がありますが、准看護師は2年間の養成学校での学びが必要で、入学要件は中学校卒業です。一方、正看護師は高等学校卒業が条件であり、看護師になるための学校に進学することが求められます。

准看護師の養成学校では、アセスメント能力や看護計画立案に関する教育が含まれていません。基本的には医師や看護師の指示に従い、業務を行います。これに対して、正看護師はアセスメント能力や根拠に基づいた判断力を養うための教育を受け、自らが判断して看護業務を行うための高い知識と技術を身につけます。

給与や待遇の違い

准看護師と正看護師の給料や待遇にも違いがあり、これが仕事に対する不満を抱える原因となることもあります。国家資格である正看護師の方が責任が大きく、給料も高い傾向があります。

厚生労働省の調査によれば、正看護師の年収が約508万円であるのに対し、准看護師の年収は約418万円と大きな差があります（令和4年度賃金構造基本統計調査）。

求められる業務の違い

准看護師は医師や看護師の指示に基づき、看護業務を行います。自己判断や他の看護師への指示は、通常は正看護師の仕事です。ただし、准看護師でも血圧測定や点滴作成・投与、手術・処置の補助、カルテ入力など、一部の看護業務を行うことができます。

より詳しく看護師と准看護師の違いを知りたい方はこちらの記事をご覧ください！

准看護師が抱える悩み

正看護師と協力しながら働いていく中で、准看護師も様々な悩みを抱えていることが多いようです。

こちらでは、准看護師がよく抱える悩みについてご紹介いたします。

①正看護師と比べて、給料や待遇に差がある

資格や業務範囲の違いにより、給料や待遇に差が生じるのは避けられません。しかし、准看護師も日々多くの業務に取り組んでおり、給料と業務量が見合っていないと感じることがあります。

一生懸命働いても給料が少ないとなると、モチベーションの維持が難しくなってしまいます。

②管理職へのキャリアアップが難しい

准看護師にとって、正看護師と比べて管理職へのキャリアアップが難しいことも課題です。これは、管理職昇進の条件には看護師としての実務経験や実績が含まれるためです。

管理職になると他の看護師をマネジメントする業務も増えますが、准看護師は他の看護師への指示が業務に含まれていないため、昇進する機会が制約されています。

③准看護師の役割やスキルを正しく認知されていないと感じる

患者から見れば、正看護師と准看護師の違いは明確には分からないでしょう。准看護師は自身で業務を進めることができず、都度医師や看護師の指示が必要です。そのため、スピードや効率が劣ることもあり、できることがあるにもかかわらずできないと感じることもあります。また、職業の認知度が低いことが、尊重されにくさにつながりやすいです。

「准看護師のままで良いのだろうか」という悩みを生む一因と考えられます。

④参加できる研修や学ぶ機会が少ない

准看護師も正看護師と同様に、研修や勉強会への参加を望む方が多いです。しかし、現状としては正看護師に比べて准看護師が参加できる機会が少ないことが課題です。

准看護師のキャリアアップが優先される中、実践的な知識や技術を学べる機会が不足していることから、参加できる研修や学ぶ機会が少ないと感じる方もいるようです。

准看護師の悩みを前向きに解決する方法

こちらでは、准看護師が前向きに悩みを解決するための方法についてご紹介します。

先輩看護師や上司に悩みを相談する

まずは、先輩や上司に悩みを相談することが大切です。今、何に対して悩んでいるのか、不満に感じているのかをリストアップし、先輩・上司に相談してみましょう。もしかすると、同じような経験をした先輩もいるかもしれません。

一人で抱えずに、誰かに相談するということが仕事を続けていく上で大事なポイントです。

自分なりのリフレッシュ方法を見つける

ずっと仕事のことを考えていると、体調が悪化してしまう恐れがあります。プライベートの時間を大切にして、自分なりのストレス解消方法を見つけてみましょう。

可能であれば、休暇を取ってなるべく仕事のことを考えない時間を設けるようにしてください。

将来のキャリアアップを明確にする

「このまま准看護師のままで良いのか」「正看護師を目指すべきなのか」などその答えは、人によって違います。必ずしも全ての准看護師が、正看護師を目指さなければならないというわけではありません。

どのような働き方を望んでいるのか、将来どのようなキャリアを展開していきたいのか、よく考えてみましょう。

そうすることで、今後目指すべき資格や職場などがはっきりと見えてきます。

職場に問題がある場合は転職も視野に入れる

もしも、現在の職場に対する不安や不満が解消できないという場合は、転職を視野に入れてみましょう。准看護師も正看護師と同じで、あらゆる場所で活躍できます。医療機関だけでなく、介護・福祉分野もたくさんの求人があります。

新しい分野に挑戦することで、これまで以上のスキルアップも叶うでしょう。

准看護師の働きやすい職場探しのポイント

自分が働きやすい環境を見つけることで、准看護師としてさらには正看護師へのステップアップが望めます。

こちらでは、准看護師が働きやすい職場探しのポイントについてご紹介します。

労働条件をしっかり確認する

求人票に記載されている労働条件をしっかり確認しておきましょう。

労働時間や給与、福利厚生などが、採用されてから後悔しないように、自分の求める条件と一致しているのかどうかを確認する必要があります。

職場の評判や口コミをチェックする

可能であれば、インターネットやSNSなどで応募予定の職場に関する評判や口コミをチェックしてみましょう。スタッフや患者さんなど、あらゆる立場から、どのような支持を得ているのかがわかります。

職場の働きやすさや雰囲気を感じ取ることができるでしょう。

研修プログラムやサポート体制を確認する

准看護師に対して、どのような教育・サポート体制を整えているのかも気になるポイントです。

キャリアアップやスキルアップを望む場合は、資格取得に関するサポートや昇進の機会についても調べておいた方が良いでしょう。

実際に職場の雰囲気を確かめる

求人票だけでは、実際の雰囲気をつかむことは難しいです。現場の雰囲気をつかむために、見学の問い合わせをしてみるのをおすすめします。『カイテク』であれば、1日単位のお試し勤務をすることが可能です。

「働いてみて雰囲気をつかみたい」という方は、『カイテク』を活用してみましょう。

カイテクでスキルアップができる環境を見つけよう

准看護師は、そもそも正看護師と役割や業務範囲が異なる立場であり、決して恥ずかしいと感じることはありません。スキルアップを心がけることで、より周囲の信頼を得ることができます。

『カイテク』で、将来的にスキルアップやキャリアップが叶う理想の職場を探してみましょう。