【退職を迷う看護師の方必見！】上司に退職理由を上手く伝えるポイントや注意点について解説

「仕事を辞めたい」どの職業の方でも一度は思ったことがあるでしょう。

もちろん、看護師も例外ではなく、様々な理由から退職を選ぶ場合も少なくありません。退職を決めたあとは、できるだけ円満に進めたいですよね。

退職を決意した場合は、どのようにして理由を先輩看護師や上司に伝えれば良いのでしょうか？

今回は、看護師の退職理由や上司に上手く伝えるポイントについてご紹介します。

看護師が退職を選ぶ理由は？

まずは、看護師が退職をする理由について見てみましょう。

厚生労働省による退職理由ランキングをもとに、詳しくご紹介します。

結婚や出産などの人生の大きなイベントがきっかけ

厚生労働省の発表によると、

看護師の退職理由として最も多いのが「妊娠・出産」「結婚」

人生の大きなイベントをきっかけとして、退職を選択する方が多いようです。一度看護師を辞めて復職したり、家庭との両立がしやすい職場へ転職する方もいます。

最近は男性の割合も増えていますが、まだまだ女性の割合の方が多い職業であるため、このような結果となっているのでしょう。

結婚を機に家庭に入ったり、「子育て」という理由も上位にあることから、妊娠・出産を機に子育てに専念したいという方もいると考えられます。

勤務先によって夜勤があったりすると、家庭や子育てとの両立が難しい場合が多いのでしょう。

参考:：https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/12/dl/s1214-17b_0002.pdf

勤務時間が長く労働環境が過酷である

結婚や出産の次に多い退職理由は、「勤務時間が長い」「超過勤務が多い」

さらに、「夜勤の負担が大きい」という理由も上位10位内にランクインしています。

夜勤がある病院や施設で勤務している看護師は、自分の時間を確保することが難しいと感じる方も多いでしょう。夜勤業務が合っているという方もいますが、全ての看護師がそうとは限りません。

生活リズムが変わってくるので、心身ともに疲労が蓄積されてきます。また、勤務時間が長く、残業や超過勤務が当たり前という環境のなかで働き続けるといずれ限界に達してしまいます。

労働環境が良い職場で働きたいと退職を選択するのでしょう！

責任が大きく医療事故に対する不安がある

看護師の退職理由の上位10位内には、「責任の重さ」「医療事故への不安」もランクイン

命に携わる責任が非常に大きな職業です。ときには、目の前で患者さんが亡くなるという経験をすることもあるでしょう。医療事故という悲しいニュースがあることも事実です。

「もしも自分が医療事故を起こしてしまったら」という不安に耐えられなくなり、退職を選ぶ方も少なくありません。

職場に退職理由を上手く伝えるには？

退職を決意したあとは、上司に退職理由を伝える必要があります。伝え方によって、円満に退職へ進めるかどうかが決まるといっても過言ではありません。

こちらでは、職場に上手く退職理由を伝えるポイントについてご紹介します。

前向きな退職理由を考えよう

退職理由は、できるだけ前向きであることが円満に退職へと進めるポイント

職場としては、貴重な人材が退職してしまうのは避けたいものです。退職の意を伝えても、引き留められる場合も多くあります。

• 看護師としてステップアップしていくために、転職をしたい
• この職場での経験を活かして他の場所で頑張りたい

などといった前向きな理由を考えることが大切です。上司を納得させられる理由を伝えることで、背中を押してもらえるでしょう。

退職までの時間も人間関係を壊さずに、円満な退職へと進めます！

ネガティブな理由はポジティブな理由に変換しよう

退職理由を伝える際に、ネガティブな理由をポジティブな理由に変換することがポイント

退職の理由は人それぞれであり、職場に対して不満を抱えている場合もあるでしょう。抱えている不平不満をそのままストレートに伝えることはおすすめできません。

例えば、人間関係で悩み退職を決意した場合は、このように変換してみましょう。

「人間関係を改善すべく、自分なりに努力をしてきましたが、もっと前向きな気持ちで働ける場所へ移りたいです。」

問題点を改善しようと努めたことを伝え、より良い環境でというポジティブさを伝えることが大事です。

嘘の理由はトラブルが生じる可能性が

嘘の退職理由は、トラブルが生じるが可能性がある

退職を受理してもらえるようにと、介護や転勤など実際には抱えていない問題を伝えることはリスクがあります。万が一、バレたときに印象が悪くなることはもちろん、退職の交渉が上手くいかなくなってしまうかもしれません。

退職理由を伝えることは緊張するものですが、しっかりと真っすぐに伝えることで意思を尊重してもらえます。

看護師の退職に関する注意点

最後に、看護師の方にお伝えしたい退職に関する注意点についてご紹介します。

退職理由を伝える時期や伝え方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

---

退職希望を伝える時期

退職希望を伝える時期は、職場によって異なる

そのため、就業規則の確認をまず初めに行いましょう。

一般的には、1か月前とされている場合が多いですが、なかには2か月前や3か月前と退職までに時間が必要な場合もあります。法律上は、2週間前の予告で退職できるとありますが、看護師の場合は難しいでしょう。

職場のルールに則って、退職希望を伝えることで円満退職が実現しやすくなります。

直接上司に退職の意思を伝えることがベスト

退職希望は、直接上司に伝えることがベストな方法

退職届を郵送したり、最近は代行サービスを利用するという方法もあります。

交渉がどうしても難しくなってしまった場合は、郵送などで伝える方法も良いでしょう。しかし、退職をするまでに、他の看護師に引継ぎを行わなくてはなりません。また、あいさつ回りも社会人にとっては大切なことです。

郵送や代行サービスを利用すると、急に退職してしまうことになるので、職場の人に迷惑が掛かってしまいます。

円満な退職のためには、まずは直接上司に伝えるようにしましょう！

悩んだら退職を決意する前に上司に相談しよう

看護師として働いていると、様々な悩みや壁に直面し、辞めたいと感じることもある

悩みを抱えたときは、まずは上司に相談し解決策がないか考えてみましょう。退職や転職はエネルギーを使いますので、できれば同じ職場で長く勤めたいものです。

人間関係や仕事内容に関する問題などを一人で抱え込まず、周りの人に打ち明けることで看護師として働き続けることが可能となるかもしれません。

悩みを伝えることで職場の気付きにもなりますので、働きやすい環境へ変化できる可能性もあります。

退職理由と向き合い、転職やスキルアップへ繋げよう

看護師の退職理由は、「結婚や出産」「勤務時間の長さ」「責任の重さ」などが上位を占めています。

人によって様々な理由があります。プライベートの変化もあれば、職場に対する不平不満が積もる場合もあるでしょう。いずれにしても、自分にとって良い環境へ移りたいという気持ちが含まれています。

ネガティブな理由もポジティブに変換し、はっきりと直接上司に伝えることがポイントです。

しっかりと退職したい理由と向き合うことで、転職やスキルアップを円満に進めることができるでしょう。

転職やスキルアップをしたい方には、「カイテク」がおすすめです。