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社会福祉主事任用資格は意味ない?真相やメリットや取得方法を解説
「社会福祉主事任用資格を取得したいと思っているけど、意味がないという声を聞いて迷っている」という方はいませんか? 意味がないと言われると、不安になりその真相を知りたくなります。
社会福祉主事任用資格のメリットや取得方法も紹介しますので、ぜひご覧ください。
社会福祉主事任用資格を持っていても意味ないの?
社会福祉主事任用資格を持っている意味がないという噂を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。実際、「意味がないのか」、あるいは「持っているとメリットがあるのか」が気になるところだと思います。
こちらでは、社会福祉主事任用資格を持つ意義や、社会福祉主事と任用資格の違いについて解説していきます。
結論:社会福祉主事任用資格を持っていることにメリットはある
結論から申し上げますと、社会福祉主事任用資格を持つことが意味がないわけではありません。資格を持つことで得られるメリットは多いのです。具体的なメリットについては、後の章で詳しく解説していきます。
社会福祉主事任用資格が意味ないと言われるようになった背景
社会福祉主事任用資格の持つ意義に疑問が持たれる背景には、「社会福祉主事」と「社会福祉主事任用資格」の違いが影響していると考えられます。
違いについては次の章で詳しく解説しますが、主事と任用資格の違いが注目され、「任用資格」のみを持っていても足りないのではとの誤解が生まれてきたのです。
主事と任用資格の違い
「社会福祉主事」は福祉に関する業務を行う公務員を指します。社会福祉主事になるための資格が「任用資格」となります。
任用資格は応募条件の一部で、その他の試験に合格しないと公務員としての採用はありません。このため、資格だけを持つことの意義に疑問を持つ方もいるのですが、そのようなことはありません。
社会福祉主事任用資格が必要な職業
社会福祉主事任用資格は、いくつかの職種で必要とされています。以下は、主な例です。
- 福祉事務所のケースワーカー、相談員、スーパーバイザー
- 知的障害者福祉司
- 身体障害者福祉司
- 児童福祉司
これらの職業では公務員としての任用が前提となります。さらに、公務員でない民間の事業所でも、この資格が必要とされることがあります。
例として、介護施設の施設長の職には、社会福祉主事任用資格が必須条件となります。このように、資格を持つことで管理職などのキャリアアップを目指す道が広がります。
社会福祉主事任用資格のメリット
「社会福祉主事任用資格を持っていても意味がない」という噂を聞いたことがありますが、その資格を持っている意味は確かにあります。
こちらでは、社会福祉主事任用資格を取得するメリットを4つ具体的に解説していきます。
給料が優遇される可能性がある
筆者が過去に勤めていた介護施設では、社会福祉主事任用資格を持つと、資格手当として給料がアップしていました。
職場によっては、この資格を持つことで手当がつくことも考えられます。
給料が優遇されることは、大きなメリットといえます。
就職の幅が広がる
自治体が運営する事務所や相談所での就職はもちろん、それ以外の福祉施設でもこの資格の需要は高いです。資格を持っていることで就職の幅が広がる職場は以下の通りです。
- 総合病院
- 介護施設
- 児童福祉施設
- 障害者施設
多岐にわたる福祉の現場で活躍できることは、大きなメリットといえるでしょう。
比較的取得しやすい
社会福祉主事任用資格は、他の資格と比較して取得がしやすいのも大きな魅力です。資格取得方法には、主に5つのルートが存在します。詳しい取得方法については、後ほど詳しく解説します。
公務員を目指すこともできる
記事内で既に触れたように、この資格を持っていることで公務員を目指すことができます。公務員試験は年齢制限内であれば何度でも挑戦可能です。
社会福祉主事として働きたい方は、公務員としてのキャリアも視野に入れることができる点がメリットといえます。
社会福祉主事任用資格を取得する方法
多くの方が社会福祉主事任用資格を取得するためには福祉系大学の卒業が必要だと思っているかもしれませんが、実はそうではありません。
実際には5つの方法で社会福祉主事任用資格を取得することが可能です。
こちらでは、社会福祉主事任用資格の取得方法について詳しく解説していきます。
短期大学や大学を卒業する
福祉系の大学や短期大学を卒業することで資格を取得するルートがあります。厚生労働省が指定する社会福祉に関する科目を3科目以上修了すれば、卒業が可能です。
福祉系の大学だけでなく、カリキュラムに社会福祉に関する科目が含まれている場合、資格の取得が可能な場合もあります。
講習会を修了する
都道府県等で実施される講習会によって、社会福祉主事任用資格を取得する方法も考えられます。全19科目、279時間の指定科目を講習会で受講すれば、資格の取得ができます。
指定養成機関を卒業する
指定の養成機関には、社会福祉に関わる学科を有する専門学校が含まれます。
指定されている31の機関(2022年時点)で、22科目、1500時間のカリキュラムを修了すれば、資格が取得できます。このカリキュラムは、おおよそ2~4年の期間で修了できます。
社会福祉主事の養成機関は日本全国に点在しているので、興味がある方は最寄りの機関を探してみましょう。
通信教育を修了する
全日本社会福祉協議会が運営する中央福祉学院の社会福祉主事資格認定通信課程や、福祉系大学の通信教育課程を修了すると、資格が取得できます。
通信教育の特長として、社会人であっても働きながら学習し、資格取得を目指せる点が挙げられます。必要な学習期間はおおよそ1年間です。
筆者が介護施設に勤務していた際、多くの同僚が通信教育で社会福祉主事任用資格を取得していました。
社会福祉主事任用資格が得られる資格を取得する
社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得すると、社会福祉主事任用資格も同時に取得できます。そのため、社会福祉士や精神保健福祉士の受験資格を持っている場合、これらの資格を取得することが近道となるかもしれません。
2つの資格を同時に得ることができるため、就職活動にも有利になることが期待できます。
メリットの多い社会福祉主事任用資格を取得しよう!
社会福祉主事任用資格を取得するメリットは数多くあります。特に、介護事業所や施設でのキャリアアップを希望する方には、この資格の取得をおすすめします。
もし迷っているなら、この記事を参考にして資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。また、社会人の方は、働きながら学ぶことができる通信教育がおすすめです。自分に適した方法で資格を取得し、キャリアアップを実現しましょう。