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看護の定年は?実際は何歳まで働ける?職業寿命を延ばすための秘訣とは
看護師は他業種と比べて、長く働き続けられる職業として人気がある職業です。
国家資格であることや、雇用対策法により基本的に年齢制限が定められていないことが理由となっています。しかし、実際の業務は夜勤があったり、現場によって求められるスキルが異なるため、年齢を考慮して躊躇する方も多いようです。
看護師は、何歳まで働くことができ、転職は何歳までが可能なのでしょうか?
さらに、転職を成功させるコツについてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
看護師の定年は?何歳から何歳まで働ける?
看護師として働くことができる年代はいつからいつまでなのでしょうか?
こちらでは、看護師の年齢制限についてご紹介します。
資格取得をする国家試験から定年後まで詳しく見てみましょう!
国家試験に年齢制限はない
そのため、何歳からでも看護師になることができると言えます。
看護師を目指す場合は、看護系の学校に通う必要があります。看護師は何歳でも資格受験があるので、看護系の学校に通っている学生の年齢の幅が広いです。
一度社会人経験をした人や子育てが一段落した人など様々な経験を経て、入学してくる方が多くいます。
定年は病院やクリニックによって異なる
多くの病院では、60歳を定年としているようです。しかし、全ての病院で60歳を定年と定めているわけではありません。
民間病院のなかには、65歳を定年とするケースもあります。何歳まで働けるかは、勤務先の規定によって変わってきます。
定年後に再就職する看護師もいる
別の施設で、看護師として転職する道を選択することが可能です。あるいは定年後に、一般職員や嘱託職員として再雇用したり、関連の医療施設へ再就職を紹介するケースもあります。
日本看護協会の看護職員の年齢層を見てみると、65歳以上の看護師が2.7%おり、准看護師は12.5%を占めています。なかには、70代や80代というベテラン看護師もいるようです。
定年後を迎えても、自分が働きたい年齢まで看護師として働き続けることができます!
参考:https://www.nurse.or.jp/home/statistics/pdf/toukei07.pdf
年齢が影響しない看護師の転職先
看護師さんのなかには、年齢を気にして転職を躊躇するという方もいるでしょう。しかし、看護師が働ける現場は、むしろ経験やスキルを重ねている方を求めている場所があります。
こちらでは、年齢が転職時に影響しない看護師の勤務先についてご紹介します。
急性期病院(1次救急・2次救急)
1次救急は、入院の必要がない軽症患者に対して救急医療を行います。そして、2次救急は24時間体制で救急患者を受け入れる病院ですが、3次救急と比べると患者の症状は重篤ではありません。
3次救急は救急医療の教育機関としても機能しており、教育プログラムが充実しています。
一方で、1次救急や2次救急はそれほど教育プログラムが充実しているとは言えません。そのため、どちからというと経験値やスキルを得ている看護師を求めている傾向にあります。
よって、30代や40代の看護師の方も転職しやすい現場であると言えるでしょう。
療養型病院・介護施設
慢性期の患者を長期的にケアを行ったり、高齢者の生活支援や医療ケアを行います。
新卒採用よりは中途採用を多く行っている傾向にあります。
教育環境が整っているわけではないので、経験を積んでいる看護師を求めている現場が多いです。また、急性期病院と比べて忙しくないという部分も、再就職先としてよく選ばれている理由でしょう。
訪問看護ステーション
50代や60代のようなベテランの看護師を採用する職場が多くあります。
なぜ、ベテランの人材を多く採用しているかというと、訪問看護業界の人手不足問題や業務内容に理由があると考えられます。
少子高齢化が進むなかで、訪問看護を希望する人の割合も増加しています。しかし、人材が充分に足りているとは言えないのが現状です。
さらに、訪問看護は基本的に一人で業務を行うことが多いので、経験やスキルを持っている看護師が求められます。そのため、比較的年齢のことを不安に思わずに転職しやすいと言えるでしょう。
精神科病院
他の診療科に比べて、採血や点滴などの医療的なケアは少ないです。時間がゆっくり流れていると感じる看護師も多く、今までの現場より自分の時間を確保しやすいでしょう。
患者さんだけでなく家族のサポートも必要となるため、看護師としてのスキルだけでなく人生経験が活きる職場であると言えます。
精神科での経験がない場合でも、教育体制を整えている病院が多いので学びながら働くことができます。
看護師の求人「年齢不問」実際はどうなの?
看護師の求人を見ると、「年齢不問」と記載されているケースをよく目にします。
実際、年齢制限に関する内容はどうなのでしょうか?
こちらでは、看護師の年齢に関する求人の実態についてご紹介します。
施設の特性によって異なる
年齢不問と記載がある場合もない場合も、施設の特性によって年齢に関する項目は異なります。
必ずしも応募者を採用しなければならないということではありません。施設側に決定権があるため、その時の求める人材として該当しなければ不採用となります。
上記にある通り、比較的年齢が関係ない応募先も多くあります。
特性や業態によってベテラン看護師を探している職場もありますので、様々な職場を検討してみましょう。
年代によって期待されていることが異なる
新人看護師の場合とベテラン看護師の場合とで、役割が大きく異なるため、期待されていることも違います。
年代が高くなるにつれて、看護師としての高いスキルや経験を問われることが多いでしょう。
応募先に求められることを把握することで、転職活動が成功しやすくなります。
【年代別】看護師の転職で期待されること
転職をする場合、年代によって期待されていることが異なります。
応募先が望むポイントを把握することが転職成功の鍵です!
こちらでは、20代から50代の年代別に分けて、転職で期待されていることについてご紹介します。
20代看護師の場合
20代の場合は、看護師としての基礎的なスキルがあり、新しい環境への対応力も高いです。そのため、多くの職場から理想的な人材として期待されるでしょう。
体力面での心配も少なく、夜勤がある職場でも充分に活躍できます。
ただし、年齢が若いということで早期退職を危惧されることもあるでしょう。
看護師としてどのように成長していきたいのか、ビジョンや看護観を明確化してはっきりと伝えることで採用される確率が高まります。
経験がない分野に対してもチャレンジしやすい年代であると言えます。
30代看護師の場合
30代になると、現場での経験やスキルも向上し、さらに即戦力として期待されます。これまで経験を積んだ分野での転職の場合は、より採用される確率も高くなるでしょう。
管理職と新人看護師との仲立ち役としても期待される可能性もあります。もしくは、管理職として迎え入れられるケースもあるでしょう。
自分が望んでいるキャリアアップが実現できる職場に出会えるかもしれません。
どのような経験を積んできたのか、これから先どのようにスキルアップまたはキャリアップを望んでいるのかを明確に伝えましょう。
40代看護師の場合
40代になると、管理職を経験している方も多いでしょう。
看護スキルやコミュニケーションスキル、精神力などこれまでの経験によって培った高い能力が武器になります。
ただし、前職の退職理由を尋ねられた際に、マイナスのことを話すことは避けた方が良いです。
前向きな気持ちで転職を希望していることを伝えることで、より印象が良くなります。
40代はライフステージも大きく変わりやすい年代でもあるので、無理のない範囲で転職を進めていきましょう。
50代看護師の場合
ベテランと呼ばれる年代になる50代は、熟練した看護スキルの他にマネジメント能力も期待されます。しかし、50代の場合は「なぜ転職をする必要があるのか」という質問も多くなると想定されます。
応募先が納得するように、転職理由や思いを明確に伝えるようにしましょう!
ベテラン看護師を歓迎する職場は多くあります。病院だけでなく、高齢者を対応する介護業界は50代以上の看護師も数多く活躍しています。
高いスキルを持ち、人生経験もある50代看護師は、幅広い分野で歓迎されるでしょう。
年齢に不安がある看護師が転職を成功させるコツは?
看護師の転職は、成功するためのコツがあります。
年齢が転職の不安要素であると感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職の目的を明確にする
年齢や経験を積み重ねている人材を求めている現場も多くありますが、年齢が上がる毎に転職が難しくなることも否めません。
転職の目的をはっきりと持っておくことで、希望に合う職場を見つけやすくなります。
コミュニケーションスキルを鍛える
同じ職場で長く働いていると、段々立場が上がっていきます。これまで指導する立場であったとしても、職場が変わると立場も変わり一新人となります。
自分より年下の看護師が先輩ということも大いにあるので、いろんな立場の人と接することを心がけることが大切です。
健康管理を徹底する
年齢を重ねていくと、若い頃と比べて体力が低下してきます。
転職で有利となるには、長く働いてくれそうだと印象付けることが大事なポイントになります。
体力があるということは、アピールポイントとして大きいので、自己管理を徹底することを心がけておくと良いでしょう。
柔軟性や寛容性を身につける
その場のルールを受け入れる柔軟性や寛容性が求められます。
ベテランになるほど、新しい職場に移ると勝手が違うと感じることも多くなるでしょう。しかし、転職では気持ちや考え方の切り替えが大切です。
新しい職場でのルールを受け入れて、柔軟に対応しましょう!
転職先で歓迎される資格やキャリア
看護師として転職するにあたって、保有していると有利になりやすい資格やキャリアが存在します。
転職を検討しているけど、年齢が気になるという方は次の資格及びキャリアを目指してみるのもおすすめです。
認定看護師
特定の分野における水準の高い看護を提供できる人材であると認定された資格です。
2026年度までは、救急看護や緩和ケア、糖尿病看護、手術看護などの21分野で養成が行われます。
日本看護協会の認定を受けることで、取得できます。取得までの道のりは、必要な要項を満たし、専門教育機関にて所定の課程を修了する必要があります。
認定審査を受け、看護師名簿に登録することで認定看護師と名乗れるようになります。また、5年ごとに更新審査を受けなければなりません。
更なるキャリアップに向けて、特定の看護分野を極めてみましょう。
専門看護師
専門分野のスキルを深め、患者や家族に対して高い水準の看護を提供できる人材であるという資格です。
がん看護や精神看護、老人看護、小児看護、感染症看護などの13分野が制定されています。各種分野において、実践・相談・調整・教育・倫理調整・研究の6つの役割を担う看護師になります。
看護系大学院の修士課程の修了や実務経験を経て、専門看護師を取得することができます。
マネジメントにも関わる資格であるため、転職時に有利に働くのは間違いないでしょう。
認定看護管理者
管理者として高いスキルを保有する人材であると認められた資格です。
5年以上の実務経験に加え、所定の修士課程を修了するなどの要件が定められています。また、通算3年以上の看護師長相当以上の経験も要件に含められます。
管理職としてのキャリアップを希望している方は、取得を検討してみましょう。
看護師の転職は「カイテク」がおすすめ
年齢の制限等が気になって転職に前向きになれないという場合は、「カイテク」を活用してみましょう。
こちらでは、「カイテク」のメリットについてご紹介します。
面接・履歴書なしで看護の仕事を見つけられる
通常、転職活動をする場合は履歴書を準備し、面接を受けて正式採用に進みます。
一方、カイテクは面接や履歴書は不要です!
プロフィールや資格などを登録することで、すぐに看護の仕事を探すことができます。
面倒な手続きを省くことができるので、今すぐに行動できることがメリットのひとつです。
様々な看護の現場を経験できる
カイテクの案件を見ると、病院やクリニック、介護施設など数多くの職場が掲載されています。
これまで経験を積み重ねた分野だけでなく、新たな分野にもチャレンジすることができます。
様々な看護の現場を経験できるので、スキルアップも実現しやすいです!
自分のスケジュールに合わせて仕事を探すことができるので、ダブルワークをしながら幅広い分野に携わることができるでしょう。
正式採用前に職場の相性・雰囲気を確認できる
カイテクで勤務をした職場とマッチングとなると、正式採用に進むことができます。
いわゆる「お試し勤務」が可能です。よって、実際に働きながら職場との相性や雰囲気を確認することができるので、スムーズな転職活動が行えます。
未経験の分野へ転職を検討している場合は、不安も多いでしょう。
カイテクを利用することで、転職後に後悔する心配もなく自分に合う職場を見つけることができます。
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年齢やスキルを積み重ねている看護師が採用されやすい職場も多くある
看護師は、基本的に何歳からでも働くことができ、定年後も働き続けることができる職業です。
新卒採用よりも中途採用を多く行っている職場もあります。
年齢やスキルを積み重ねている看護師を積極的に採用している職場が多くあるので、年齢を理由に転職を諦める必要はないでしょう。
70代や80代といった大先輩も多く活躍していますので、ぜひ年齢で躊躇せずに挑戦してみてください。