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看護師の開業は儲かる?稼げる事業や黒字経営のコツを解説!
看護師といえば、病院やクリニックでの勤務をイメージする方が多いと思います。しかし、看護師の資格や経験を活かし、独立・開業する方も少なくありません。
開業を検討する際に気になるのは、事業が上手く進展するのか、黒字経営を実現するための方法ではないでしょうか。
看護師からの開業で稼げる事業
看護師の資格や経験を活かして、どのような事業がうまく進展することができるでしょうか?
こちらでは、看護師の開業で稼げる事業例をご紹介いたします。
デイサービス
看護師の資格・経験を生かし、デイサービスの起業が考えられます。
デイサービスとは、介護を必要とする利用者が施設に通い、食事や入浴、機能訓練などの介護サービスを受ける場所を指します。
介護職員のほか、看護師や准看護師としての配置が必要とされています。
高齢化が進む日本において、介護サービスを提供する施設の需要は増加しています。高い利用者の満足度を持つサービスや、スタッフが働きやすい環境を整えることで、多くのリピーターを獲得し、離職率の低い、稼働率の高いデイサービスを運営できます。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションの開業もおすすめです。こちらでは、看護師が利用者の自宅に直接訪問し、必要な看護ケアを提供します。
訪問看護ステーションの開業は、収益性が高い上、開設にかかる資金を最小限に抑えることができます。入居型の介護施設と比べると、施設の設備にかかる大規模な費用は不要です。訪問看護の場合、利用者の自宅でケアを提供するため、スタッフが活動するための事務所だけがあれば、事業をスタートできます。
在宅での看護ケアを希望する高齢者の数は増加傾向にあり、今後の事業拡大が見込まれます。
フリーランス看護師
特定の病院や施設に所属することなく、フリーランスとして活動する方法も考えられます。フリーランスは個人での活動となるため、選ぶ仕事や仕事の量に応じて年収が変わります。高単価の仕事を多く獲得すれば、これまでの年収を大きく上回る可能性もあります。
看護師からの開業に必要なステップ
看護師としての開業で成功するためには、開業するまでの準備が大切です。
こちらでは、看護師としての開業に必要な5つのステップをご紹介いたします。
市場調査や情報収集
開業するにあたり、まずは市場調査や情報収集が必要です。事業を成功させるためには、競合のリサーチを行い、その結果を元に計画を立てることが不可欠です。リサーチ方法としては、ウェブサイトの閲覧、電話、訪問による情報収集が考えられます。
競合他社の情報を知ることで、自社の強みを明確にすることができます。
事業計画の策定
リサーチした情報を基に、事業計画を立てます。事業計画の目的は、事業の全体像を明確にし、実現のための具体的な計画を示すことです。提供するサービス、ターゲット、料金設定などを詳細に設定していきます。
事業計画を策定することで、第三者への事業のアピールも可能となり、資金調達やパートナーシップの構築にも役立ちます。
資金調達
事業内容によっては、資金調達が必要となります。事業計画を策定する際に、開業資金や人件費などを算出し、必要な金額を調達します。
資金調達の方法としては、金融機関や自治体からの融資、自己投資、またはクラウドファンディングが考えられます。デイサービスや訪問看護ステーションのような介護施設を開業する場合、介護報酬の入金に時間がかかることがあります。
余裕をもった資金計画を立てるよう心掛けましょう。
開業手続き
資金調達が完了したら、開業手続きを進めます。個人事業主か法人経営かによって、手続きの方法が異なります。個人事業主の場合、基本的には税務署に開業届を提出することで事業を開始できます。
法人経営の場合は、手続きが多くなるため、行政書士や税理士に相談することをおすすめします。
人員確保
デイサービスや訪問看護ステーションなどの施設を運営するためには、人材の確保が欠かせません。共に働く看護師や他の職種の人材を募集します。
人材確保を成功させるためには、求める人材を引きつける方法を選ぶことが重要です。求人募集だけでなく、既存の人脈を活用して人材を集める手法も効果的です。
募集方法を多様化することで、必要な人材を確保しやすくなります。
看護師からの開業で黒字経営を目指す5つのコツ
看護師として開業し、黒字経営を目指すには、具体的にどのような方法があるのでしょうか。
こちらでは、看護師としての開業で黒字経営を目指すための5つのコツをご紹介いたします。
最小限の体制で運営をはじめる
黒字経営を目指すためには、まず最小限の体制での運営から始めることが大切です。開業時の設備や備品などは、事業を運営する上で本当に必要かどうかを適切に判断しましょう。特に、介護報酬が関わる事業の場合、入金までに時間がかかることも考慮する必要があります。
事業が拡大するにつれて、人材や設備の拡充を考えることができます。
ITやICTツールを活用する
業務効率化や生産性の向上のために、ITやICTツールの活用を検討しましょう。すべてアナログな手法で業務を進めていると、業務量が増えて人手不足となります。ITやICTツールを積極的に導入することで、少人数でも業務を進めることが可能となり、新しいビジネスチャンスも生まれます。
電子カルテや勤怠管理システム、チャットツールなどを効果的に活用しましょう。
競合他社の情報を定期的にキャッチアップする
開業時の競合リサーチは重要ですが、開業後も定期的に行うことが必要です。定期的に競合他社の動向を掴むことで、経営の改善点が見えてきます。
自社の強みや弱みを理解し、長所を活かしつつ短所を改善していきましょう。
看護師が働きやすい環境づくり
スタッフの短期間での退職は、再度の求人募集に手間や費用がかかります。安定した経営のためには、離職率を低く保ちつつ、事業拡大に合わせて人材を増やすことが理想的です。看護師が長く勤務するための環境作りは、経営者にとっての大きな課題です。
勤務時間、給与、休日、仕事のやりがい、キャリアアップ制度など、スタッフが働きやすい環境を整えることが大切です。
地域の医療機関・事業所との関係性を構築する
事業内容により、近隣の医療施設やケアマネージャーからの紹介で患者さんを受け入れることがあるかと思います。安定した売り上げを確保するためには、地域の医療機関や関連事業所との良好な関係を築くことが重要です。
自社のサービスを知ってもらうために、関連機関への訪問や情報共有を積極的に行いましょう。
経営のノウハウを身につけて新しい働き方を実現しよう!
看護師として開業し、成功するためには、経営のノウハウを学ぶことが大切です。どのようなサービスやケアを提供したいのかを明確にし、その方針に沿った準備を行っていきましょう。
独立して開業することで、看護師としての新しいキャリアの道が開かれます。安定した経営は容易ではありませんが、適切な計画と戦略を練り、自社の強みを最大限に活かしていきましょう。