【ブランクは何年までOK？】看護師における復帰に対する不安とは

看護師の仕事から離れている方で、「そろそろ復職したいけど、ブランクがあるから不安…」と思っている方も多いのではないでしょうか。ブランクの期間が長くなるほど、現場復帰に対する不安も大きくなります。しかし、今は現場から離れていても、看護の知識・技術を持つ人材は非常に貴重です。

今回では、ブランクがある看護師が抱える復職に関する不安や、復職までに準備しておくべきことについて解説します。

さらに、復職を考える看護師におすすめの職場についてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

看護師のブランクは何年まで大丈夫？

「ブランクが長いから看護師として復帰することは難しい」と考えている方も多いようですが、たとえ10年のブランクがあったとしても、再び看護師の仕事をすることは可能です。

厚生労働省の「看護師等（看護職員）の確保を巡る状況」によると、看護師の求人倍数が高くなっており、人員不足の傾向にあります。看護師の人手が足りていない現状をカバーするために、復職をサポートする体制も年々整備されています。

決して、ブランクの有無や期間によって再就職の可否が決まるわけではありません。

国家資格である看護師は、一生ものの資格であり、結婚や子育てなどで一度離れたとしても復職できます。

ブランクがある看護師が復職する時に抱える悩み

ブランクがある方も看護師として復職できるとはいえ、あらゆる不安を抱えています。こちらでは、ブランクがある看護師が復職をする際に、どのような悩みを抱えているのかについてご紹介します。

最新の医療現場についていけるか不安

看護師としてのブランクが長くなるほど、以前とは違う医療現場の体制や技術についていけるかどうか不安を感じる場合もあります。

医療技術や情報は、日々進化しており、現役看護師でも勉強が欠かせません。

医療器具や処置方法なども退職した当時とは大きく変化しているでしょう。求人票でその職場に魅力を感じたとしても、面接や見学で実際に訪れてみると「ここでやっていけるのかな」と不安に感じるかもしれません。

仕事と家庭・プライベートとの両立がうまくできるか不安

結婚や子育てを理由に退職した方にとって、看護師として復職する際に家庭との両立は気になるところです。特に、小さいお子さんがいる方は、子どもの体調不良などに対応できるか不安だと感じるでしょう。

常勤で夜勤もある職場に復職するとなると、「家庭の事情で迷惑をかけてしまうかも」と遠慮してしまい、復職が遠のいてしまうかもしれません。

体力・精神力があるか不安

看護師は体力的にも精神的にも大変な仕事です。現役時代から時間が経ち、年齢を重ねると自然と体力は落ちていきます。基本的に、シフト制で勤務していることから、早番や遅番、日勤、夜勤など、職場によって勤務時間がバラバラです。

仕事を再び始めることで、生活リズムが今までとは変化するため、「復職しても続けられるだろうか」と不安に思うのでしょう。

ブランクが原因で就職できるか不安

そもそも、面接を受ける際に「ブランクがあるから」という理由で、なかなか仕事が見つからないのではと不安に感じる場合もあるようです。しかし、先述したように看護師の人手が不足している職場は多く、ブランクが原因で復職ができないというわけではありません。

自分に合った職場を選ぶことで、再び看護師として活躍することができます。

ブランクがある看護師が復職までにやっておくと良いこと

ブランクが何年もあったとしても、復職に向けてあらゆる準備をしておくことで、現場に戻ったときに自信を持って働くことができます。また、離職時にどのような努力を行っていたのか、面接のときの自己アピールにも繋がります。

こちらでは、ブランクがある看護師が復職までに行っておくと良い4つのことをご紹介します。

資格取得を目指す

ブランク期間も勉強をして、看護師の仕事に役立つ資格取得を目指してみましょう。資格取得を目指すことで、スキルが向上し、再就職時も有利に働きます。看護師のスキルアップに繋がる資格は、認定看護師、助産師、保健師などがあります。

復職する際に、目指したい分野に合わせて必要な資格を取得しておきましょう。

業務の復習と新しい知識のアップデートをする

復職に向けて、以前務めていたときに行っていた処置や対応していた症状、薬の効果・副作用などを復習することも大切です。さらに、今の現場ではどのような知識・技術が必要なのか、新しいスキルをアップデートする必要があります。

自分に合った勉強方法を選んで、現場に戻ったときに「わからない」と困らないように知識を身につけておきましょう。

セミナーや講習会に参加する

国や自治体といった行政、あるいは病院や施設などの民間で看護師の人材確保のために、セミナーや講習会を開催していることがあります。無料で受講できるものもあり、復職先の候補として考えている病院や施設で受講できれば、雰囲気を知ることもできます。

今の医療現場で、どのようなスキルが必要とされているのかを学びましょう。

ナースセンターを利用する

看護師として復職を目指す方には、ナースセンターを利用することをおすすめします。

ナースセンターとは、日本看護協会や都道府県の看護協会が、看護師の人材確保や知識向上を目指して運営している団体です。ナースセンターでは、再就職を支援する研修や情報提供などを実施しています。

自治体によって内容が異なりますので、各自治体の情報をチェックしてみましょう

ブランクがある看護師におすすめの職場

こちらでは、ブランクがある看護師が働きやすいおすすめの職場を4つご紹介します。

療養型病院

比較的症状が安定した慢性期の患者さんが入院しています。看護師の主な役割は、患者さんの日常生活のサポートですので、急性期のような慌ただしさはありません。また、医療行為を行う機会も少ないため、ブランクがある方も働きやすいでしょう。

患者さんとじっくりと向き合いたい方やケア業務に興味がある方には、この病院が向いています。

クリニック

クリニックでは基本的に日勤のみで、残業もほぼありません。そのため、家庭と仕事を両立させたい方やプライベートを重視して働きたい方におすすめです。入院施設ではないため、病棟勤務と比べて難しい処置を行う機会も少ないです。

クリニックでは子育て中の看護師も多く働いており、子どもに関する事情にも理解を示してくれる職場も多いでしょう。

健診センター

健診センターは、健康診断や人間ドッグを行う施設で、看護師の業務がルーティン化しています。

毎日、ほぼ決まった内容の仕事を行うため、ブランクがあったとしても比較的早く仕事を覚えることができるでしょう。

休日がカレンダー通りで、残業も少ないといった魅力もあります。

デイサービス

介護業界にも復職におすすめの職場があります。特に、デイサービスは日勤のみで夜勤がなく、健康状態が良好な利用者さんが多いため、ブランクがある看護師も働きやすい施設です。

介護業界に興味があり、高齢者とのコミュニケーションが得意な方には、こちらの分野が向いています。

ブランクの不安は「カイテク」で解消しよう！

ブランクが何年もある方でも、看護師として再び現場に戻ることは可能です。復職に向けて不安がある方は、「カイテク」に登録してみてはいかがでしょうか。

カイテクは、看護師の資格を保有している方が登録できるアプリで、履歴書や面接は必要ありません。

今回ご紹介したおすすめの職場の求人もたくさん掲載されています。自分に合った職場を探して、看護師としてのキャリアを再挑戦してみましょう。