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シンプルに解説:看護と介護の違いとは?

看護と介護の違いとは何か?

看護学校等の面接でも聞かれることの多い質問ですが、あなたは明確に答えられますか?

端的に言えば国家資格と民間資格として、専門性や給与、そして仕事内容や役割が変わってきます。どちらを自身がやりたいのかは、しっかり両者の違いを選び検討をすると良いでしょう。

今回では、看護と介護の定義・役割から、資格や仕事、そして気になる給与面について解説をしていきます。

また、両者が連携を深めていくためのポイントについても解説をしているので、職場内で連携の取り方に悩む方は活用してください。

目次

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看護と介護の定義と役割の違い

看護と介護の具体的な定義及び役割について、解説をしていきます。どちらも誰かを「サポート」する点では同じですが、役割や定義は異なります。

以下でしっかりと確認していきましょう。

看護の定義と役割

看護の定義については、日本看護学会の定義によると以下に定義されています。

「看護とは、あらゆる場であらゆる年代の個人および家族、集団、コミュニティを対象に、対象がどのような健康状態であっても、独自にまたは他と協働して行われるケアの総体である。看護には、健康増進および疾病予防、病気や障害を有する人々あるいは死に臨む人々のケアが含まれる。」

出典:日本看護協会|定款・定義

疾病予防や病気、死に臨む人々のケアという観点で見ると、

看護の役割として「医療・医学的観点でのサポート」

実際、医師だけでなく看護師も「医療従事者」にあたると考えると、上記「医療・医学的観点でのサポート」という言葉がより納得しやすいのではないでしょうか。

介護の定義と役割

介護の定義について、1987年に施行された「社会福祉士及び介護福祉士法」第2条において、以下のように定義されています。

「介護福祉士とは、第四十二条第一項の登録を受け、介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう。」

出典:社会福祉士及び介護福祉士法

定義から考える介護の役割としては「日常生活のサポート」という観点があります。実際に介護行為を施すだけでなく、日常的に介護におけるアドバイス等を行うことが明記されています。

医療行為についても一部認められているものがありますが、あくまでも定められた内容のみです。定義から考えても医療行為を主とする看護とは別の観点であると言えますね。

看護と介護の違い

看護と介護の定義について述べたところで、具体的な違いについて以下3つの観点で解説をしていきます。

  • 資格面
  • 仕事面
  • 給与面

両者の違いをしっかりと理解しましょう。

資格面

看護師の資格を取得するには、「看護師国家試験」を受験し、合格しなければなりません

受験資格を得るためには、国から定められた大学・短大や正看学校・准看学校など看護学校の指定したカリキュラムを修了することが必要です。

未経験からできるものではなく、しっかりと教育を受けなければならないのが、医療行為を行う責任の重さとも言えます。

介護における資格の代表例は以下の3つです。

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士

国家資格に該当するのは「介護福祉士」のみとなります。他の2つの資格は公的資格となっています。

介護の特徴としては、未経験や無資格であっても介護業務を行える点となります。業務や職種によっては資格の有無が影響しますが、職種未経験や初心者でも業務を行えるのが看護との違いです。

仕事面

看護の仕事として、病気や怪我の治療・療養の場面でのサポートがメインとなります。

具体的な行為としては以下が挙げられます。

  • 問診
  • 検温、脈拍、血圧測定
  • 点滴・注射・与薬

その他病院での応急処置や救命措置なども行います。患者の状態について逐一医師と連携を行い、最適なサポート・医療行為が出来るよう尽力するのが仕事です。

もちろん、介護のように入浴介助や排泄補助などの行為にも携わるなど、業務範囲が非常に広いです。

一方介護の仕事としては以下2つに大別されます。

  • 身体介護
  • 生活援助

身体介護は、利用者の身体に直接触れて行う介助を指します。初任者研修以上の有資格者でなければ行うことが出来ません。

具体的にできることは以下となります。

  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 身体整容
  • 更衣介助
  • 外出介助など

上記は一例のため、細かなものを含めると多岐に渡ります。

生活援助は、高齢者や利用者家族における調理や洗濯など日常生活をサポートするサービス

身体介護と違い、業務における資格制限は設けていません。

具体的な業務は以下となります。

  • 介護利用者のための調理
  • 洗濯
  • 掃除
  • ゴミ出し
  • 布団干しなど

その他、通院時の乗車・降車などの介助サービスや、通院に伴う移動介助も対象です。

給与面

看護と介護の違いについて、厚生労働省による「令和2年度介護従事者処遇状況等調査」によると、それぞれ以下となっています。

  • 介護職員:325,550円
  • 看護職員:383,560円

やはり国家資格として、医療行為など命に直接的に関わる看護職の給与は相対的に高くなっています。対して介護職の場合、未経験から業務に携わる方もいることから、看護職員に比べるとどうしても低くなっているのが現状です。

しかし、介護業界は慢性的な人員不足に悩まされており、国を挙げての待遇改善取り組んでいます。そのため、業界としての平均給与額は伸びており、今後も待遇改善が望める業界の一つです。

出典:厚生労働省_令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果概要

看護師と介護士の連携を図るポイント

看護と介護の違いについて上記では述べてきました。しかし実際の現場では「看護師の方が立場が上」という意識を持っている方がいたり、「看護師が偉そう」など穿った見方をされ、コミュニケーションの取り方に悩むことも少なくありません。

そこで、以下ではお互いの連携を図るポイントについて解説をしていきます。

日頃から積極的にコミュニケーションを取る

職種に限らず基本となるのは、日頃から挨拶やちょっとした一言、さらに感謝など細かな部分でのコミュニケーションをしっかりと取る

日頃からしっかりとコミュニケーションを交わせる関係にあれば、何かあった際でもお互いを頼りにして連携を図ることができます

お互いをプロとして尊敬する

大切なのはお互いをそれぞれの領域における専門家として、尊敬すること

上記のように、「看護師>介護士」と考える方や、「看護師は高圧的・威圧的」と考えてしまう方も一部存在するのは事実です。しかし、そのような意識を改善しなければ良好なコミュニケーションは図れません。

役割の面でも述べたように、両者の役割は根本的に違います。つまり、「医療的なプロ」である看護師と、「生活サポートのプロ」である介護ではそれぞれ考え方が違うのも当たり前です。

お互いに協力する姿勢を心がける

両者の役割や定義は違います。しかし仕事においては、介助に関する業務などリンクする点もあります。それぞれの視点に立つからこそ、わかることや気づけることも違うものです。

大切なのは、お互いに情報共有をして積極的に協力を図ること

そうすることで、両者のコミュニケーションだけでなく、利用者や患者を最適なケアへ導くことにもつながります

まとめ

看護と介護の違いについて解説をしてきました。

両者は似たようで、厳密に業務内容が区別されており、それぞれの違いが資格や職務内容、そして給与面にも反映されています。

どちらに進むのか悩まれている方は、上記の内容を参考にしっかりと考えて頂ければ幸いです。そして、お互いにプロとして尊敬し、利用者や患者へより良いケアが出来るよう、協力して仕事に励みましょう。

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