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【導入検討者必見!】介護コンサルタントの役割とその効果とは
介護事業は高齢社会の進展に伴い、多くの事業者が参入しています。
市場の拡大に伴い、介護事業へ参入を考える方も多いのではないでしょうか。しかし介護事業を開業するにあたり「どのように開業準備をすれば良いのかわからない」「開業に向けた支援が欲しい」という方も多いのではないでしょうか。
そこで注目されるのが介護コンサルタントの役割です。介護コンサルタントは開業にあたる支援はもちろん、開業後のさまざまな悩みを解決する存在です。
是非理解を深めていきましょう!
介護コンサルタントとは
介護施設は高齢社会の進展に伴い、増加をしています。利用する人も多く、経営の不振や万が一閉鎖となると、多くの人に影響を与えることになります。
介護コンサルタントは、増える介護施設に対し適切なアドバイスや支援を行い、施設の運営をスムーズに、且つより魅力的な存在にするよう日々奮闘をしています。今後業界が発展すると共に、益々注目される存在になるのではないでしょうか。
仕事内容
詳細は後述しますが、介護コンサルタントの仕事としては、介護事業運営にあたる諸問題を解決することが業務です。
- 具体例
- 介護施設開業にあたる各種手続きの支援
- 介護施設の人材難対策の立案
- 業務可視化及び改善策の提案
概ね一般的なコンサルタントが行う支援制度に加え、介護独自の申請制度や実施指導などの取り組みに対して改善提案を行うのが仕事内容となります。
介護コンサルタントを利用するメリット
コンサルタントを利用するメリットとして、以下の点が挙げられます。
- 専門家による知見を得ることができる
- 業務や情報を整理し、可視化することができる
- 業界の慣習や常識から脱却できる
コンサルタントは経営のプロです。同種同業の事例をたくさん扱っており、改善に向けたアドバイスをもらうことが出来ます。
また、社内でなかなか整理できない情報や業務の流れを整理・可視化することで、組織の改善点や改善のボトルネックを洗い出します。そうして事業運営をよりスムーズ且つ効率的に行うことを促していきます。
長年業界にいると知らず知らず業界の慣習や常識に染まるものです。コンサルタントは業務・経営を多角的・俯瞰的に見た上で分析・改善提案を促します。そうすることで、中の人では気づけなかった部分や、身に付いていた業界の常識から脱却することに繋がり、視野を広げることになります。
介護コンサルタントのサービス
介護コンサルタントは、事業者への開業に向けた支援から、開業後の事業を軌道に乗せるための支援まで幅広いサービスを行なっています。
具体的なサービスを以下に解説していきます。
開業支援
具体的には、開業に向けた市場調査に始まり、ビジネスモデル構築、用地・建築計画や収支計画の策定、スケジューリングや資金計画の作成を行います。
また、開業に係る各種申請手続きについてもサポートを行なっており、申請書類作成や指定交付までサポートを行う会社もあります。
実地指導対策
実地指導は行政職員が事業所に出向いて行われます。訪問を受けた際に、必要書類を揃えられなかったり、必要な記録を残していないなど、管理体制に問題があると最悪の場合指定取消になることも想定されます。
そこで、コンサルタントは必要書類の準備や、行うべきことを指示し、対策に向けたコンサルティングを行うのです。
営業・人材支援
介護コンサルタントは事業者の営業を推進するべく、ブランディングや営業戦略の立案、さらにマーケティングの企画なども行い、入居者が増えるよう運営をサポートします。
また、介護業界は深刻な人材難に悩まされている業界の一つです。コンサルタントは業界の人材難を解決すべく、求人斡旋や採用面接支援、採用計画の立案なども行います。人材を採用した後も、コンプライアンス研修や各種研修を通じて、職員の定着や働きがい向上に向けた施策の立案を行い、改善を促します。
一連の流れを通じて、職場内の意識改革を促すことができるのもコンサルタントのメリットと言えるでしょう!
介護コンサルタントの料金体系
介護コンサルタントの仕事内容やサービスの特徴について述べてきたところで、次は具体的な料金体系について解説をしていきます。
主な料金体系としては以下の3つです。
- パッケージ型
- 個別サービス型
- 定額型
それぞれの具体的な内容や詳細は以下で確認してください。
パッケージ型
例えば開業前であれば、市場選定に始まり、物件選びや収支計画策定など多くのやるべきことがあります。やるべきことが多いからといって、疎かにしてしまうと、後々の事業運営に大きなインパクトを与えることになります。とはいえ、全てを自身で賄うのは心許ないと考える方も多いでしょう。
介護コンサルタントは上記悩みを解決するため、それらを一括で請け負うパッケージ型のサービスを提供しています。そして開業に係る各種計画から具体的な行政への申請手続きまで幅広くサポートを行います。
期間としては約3ヶ月から半年かけて行い、料金も30万から150万程度までまちまちです。高額の場合、大規模事業者向けのサービスとなっていることも多いです。
個別サービス型
コンサルタントのサービスは、各業務ごとの個別ニーズにも対応しています。例えば上述の実地指導対策や、開業に向けた市場調査、新規申請に向けた支援、収支計画策定などスポット的な業務でも対応していることがほとんどです。
金額は月10万程度のものから30万程度が個別サービスの価格帯として多いです。開業や経営のスポット的な悩みを解決する際は是非してみてください。
定額型
会社によっては、定額でのサービスを提供し、月に数回経営上のアドバイスを定期的にもらうサービスも存在します。一般的には顧問契約という形で、介護事業の運営に伴走・支援してくれるサービスとなっています。
多くの事業者では月2回前後の訪問で、約5万から30万ほどの料金が一般的であり、内容や料金には幅があります。経営上の課題や事業所の実態に即した形で適したサービス・料金のものを選定しましょう。
まとめ
介護コンサルタントの仕事内容からメリット、サービスの料金について解説をしてきました。
少子高齢社会の進展により、介護業界自体は大きな需要があるのは紛れもない事実です。しかし一方で参入業者も増えていることから、今後競争は益々拍車がかかることが想定されます。
従来とは違い、施設の強みやブランド力をしっかりと利用者に訴求しないと、生き抜いていくことが難しくなるのではないでしょうか。
また、市場の伸びとは裏腹に離職率の高い業界であることから、人材の流動性を防ぐことも必要となってきます。上記様々な問題に対して、介護コンサルタントは頼りになる存在として今後クロースアップされていくのではないでしょうか。
開業や経営にあたり困った際は、活用するのもおすすめです。