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【1日何件回ってる?】訪問介護で気になる待遇面もご紹介!
高齢社会の進展に伴い、人手不足に拍車がかかっている介護業界。
多くの求人がある中で「介護の仕事はしたいけど、施設介護のように1日しっかり仕事するよりは時間の融通が効いたりした方が良いな」「家事や調理が好きだけど、訪問介護の仕事やれないかな」と考える方もいるのではないでしょうか。
こちらの方におすすめの職種が訪問介護となります。しかし、「訪問介護って何をするの?」「1日どのように働くの?」「平均してどれくらいの件数を回るの?」など不明な点が多いのも事実。
以下を読み、訪問介護への理解を深めていきましょう。
訪問介護の1日の訪問件数
訪問介護の仕事を始めるにあたり、「1日何件訪問するのか?」を気にされる方もいると思います。
結論で言うと、訪問件数は1日に対して5件前後が一般的です。もちろん正社員なのか、アルバイト・パートになのかによります。
それぞれのパターンでの訪問件数の例をご紹介します!
正社員の場合
正社員の場合、冒頭で述べたように5件前後が一般的です。
内訳として、午前が2件、午後が2〜3件ほどのスケジュール感が一般的と言えます。ただし、事業所によっては7件、8件ほど訪問したり、若いヘルパーの方が中心だと10件以上訪問することもあるので、事業所におけるヘルパーの年齢構成により件数は上下すると言えるでしょう。
ただし、正社員の場合訪問介護だけでなく、帰社後に事務作業を行うことが想定されるので、現実的には5件前後となるのではないでしょうか。
パート・アルバイトの場合
パートやアルバイトの方の場合、以下2つのパターンに大別されます。
- フルタイムで働く場合
- 隙間時間を活用する場合
フルタイムで働く場合正社員同様1日5件前後を周り、朝から夕方まで正社員と遜色ない働き方も可能と言えます。
隙間時間を活用する場合1日1から2件ほど訪問をする方も多いです。というのも、ヘルパーの仕事へ入れるか否かは、自身が労働を希望する時間と利用者の希望時間とのマッチングとなるためです。
また、家庭や趣味との両立などワークバランスを維持したいと希望される方も一定数いることもあり、正社員ほど訪問する方は多くはないと言えます。
訪問介護の1日の流れ
訪問介護の訪問件数について理解したところで、1日の業務の流れを正社員・登録ヘルパーの場合それぞれで紹介します。
自身が目指す働き方や生活環境に合わせて、柔軟に選択をできるようしっかりと理解していきましょう。
正社員の場合
正社員の具体的な1日の流れについて、以下に例を示します。
実態は事業所により異なるため、参考例としてください。
- 朝9時 出勤
- 9時半まで移動
- 9時半か10時半:サービス提供
- 11時まで移動
- 11時から12時:サービス提供
- 12時から13時:昼食
- 13時半まで移動
- 13時半から14時半:サービス提供
- 15時まで移動
- 15時から16時:サービス提供
- 16時半まで移動
- 16時半から17時半:サービス提供
- 18時まで移動、帰社
- 18時半:日報等事務作業を行い終業
上記は1日5件を訪問する場合であり、1回あたりのサービス提供時間を1時間としています。移動時間や事務所への出社等もあるため、無理のないスケジュール感と言えます。
体力に自信のある場合、労働時間を伸ばして訪問件数を多くすることも、事業所によっては可能でしょう。
登録ヘルパーの場合
登録ヘルパーとして働く場合、フルタイムでしっかりと稼ぐ場合は正社員同様に5件前後訪問します。
ただし、事務所への出社義務がないことが多く、利用者宅と直行直帰が可能となっている事業所も多いことから、時間の融通が効くことが多いです。
家庭や趣味と両立する場合の参考例は以下となります。
- 13時から13時半:移動
- 13時半から14時半:サービス提供
- 15時まで移動
- 15時から16時:サービス提供
- 16時半:終業、家庭での時間や趣味の時間へ
正社員と比較するとだいぶ余裕のあるプランであり、各個人の環境に柔軟に対応することができるのが強みと言えますね。
訪問介護の待遇
1日の件数に加え、おおよその業務の流れについてはイメージ出来た方が多いと思います。しかし、そこで気になるのが「待遇面」ではないでしょうか。
そこで、以下では訪問介護の待遇について、正社員とアルバイト・パートに分けて解説をしていきます。
正社員の場合
正社員の場合、訪問介護事業所の平均月給として306,760円となっており、年々処遇の面は改善されています。
さらに事業所によっては賞与等もあることを考えると、年収に換算した場合360万から400万前後の収入と想定されております。
アルバイト・パートの場合
アルバイト、パートの方の月収で考えると、上記厚生労働省の資料より、月額平均で平均労働時間 61.8時間に対し、収入額は 99,990円となっています。
月10万いかないとなると、少なくなると感じるかもしれませんが、時給に換算すると約1612円となっており、他の介護事業者に比べると「コスパの良い」仕事であると言えます。
訪問介護の時給が高い理由
訪問介護の時給が高い理由として、以下の3点が挙げられます。
- 身体介護に加えて生活支援の仕事がある
- 移動時間含めた給与体系となっている
- 人手不足により一人でも担い手が欲しい
身体介護は直接利用者に触れて行うものであり、大きな責任が伴います。それに加えて掃除・洗濯など家事全般を生活支援で行うこともあり、やることは多岐に渡ります。
また、1日の流れでもわかるように訪問介護は業務に占める移動の割合も高いです。移動時間について込みの給与体系となっている事業者が多いことから、時給が他職種に比べ相対的に高くなる傾向にあります。
そして、介護業界全体に言える話ですが、訪問介護も深刻な人手不足に悩まされており、少しでも時給を高めて、スポット的でも人材を確保したいという思惑もあるのではないでしょうか。
訪問介護のメリット・デメリット
待遇面について紹介したところで、訪問介護と他の職種との違いをメリット・デメリットの面から検証していきます。
メリット
訪問介護のメリットとして、以下の2点があります。
- 介護スキルを向上させることができる
- 人間関係に悩まされない
訪問介護は基本的にヘルパー1人で利用者宅へ伺い、サービスを提供することから責任がとても大きい仕事です。しかし大変な分、介護スキルや対人スキルは大きく向上することが期待できます。
また、訪問介護の場合は一人でサービスを提供することや、登録ヘルパーの場合、自宅と利用者宅の直行直帰が許されていることが多いこともあり、余計な人間関係に悩まされることがないのがメリットと言えます。
デメリット
デメリットとしては、利用者と一人で向き合うこともあり、心身ともに非常に労力を伴う仕事であることです。
身体介護に加え、生活支援でも利用者ごとの細かなニーズに応えるのはやりがいのある部分であると同時に、大変な部分でもあります。
また、一人でサービスを提供することから、利用者の「万が一」のアクシデントに対してリスクヘッジをしなければならないことも考慮しておきましょう。
まとめ
本記事では訪問介護における1日の訪問件数を中心に解説してきました。
訪問介護の需要は高く、正社員・アルバイト共に待遇の改善がまだまだ見込める職種と言えます。しかしその分責任も大きいことから、今回紹介した記事だけでなく、業務全体の知識をしっかりと身につけて実践していきましょう。
ぜひ参考にしてみてください!