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【介護職はいじめが多い?】特性から見るいじめが多い理由を徹底解説
介護職に対して、「職場でのいじめが多そう」というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
あってはならないことですが、一部の現場ではいじめが発生してしまうこともあります。いじめが発生する原因は、環境的な要因もあるようです。
万が一、自分がいじめの標的となってしまった場合は、どのような対処が適しているのでしょうか?
介護現場で発生するいじめの内容
介護施設内で発生してしまう「いじめ」の具体的な内容についてご紹介します。
特定の職員を無視する
いじめの内容として、多いケースが「無視をする」。
自分と合わない、仕事の仕方がおかしいなど何かしら理由をつけて、勝手にターゲットを作りいじめをする人がいます。確実に聞こえているのに、挨拶をしても話しかけても無視をするというケースが多いようです。
このようないじめをする人は、自分より立場の弱い人をターゲットにするという傾向があります。
利用者に対する適切なケアを行うためにも、コミュニケーションは大事であり、無視するなんてありえない行為です。
結果的に、利用者やその家族に迷惑をかけてしまうことを十分に理解できていない人であると言えます。
悪口や陰口を言う
「悪口や陰口を言って人を傷つける」悪質ないじめをする人もいる。
本人がいないところで言う場合もありますが、なかにはわざと本人に聞こえるように言う人もいます。
何か気に入らないことがあったり、自分たちと意見が違うなど自分勝手な理由で悪口や陰口を言っているのです。 自分たちは気が付いていないかもしれませんが、利用者に聞かれている可能性もあります。
学校や他の職場でもあるように、このようないじめをする人は大体が複数人で固まって行動しています。1つの派閥のように自分の味方を作って行う、質が悪いいじめです。
他の人がいる前で理不尽に怒られる
先輩が指導することはありますが、なかには理不尽に怒鳴る人がいるようです。
人格を否定するような言葉で怒鳴る行為は、指導ではなくいじめに値します。しかも、わざわざ他の人がいる前で必要以上に怒るという、不適切な指導をする人がいます。
相手を尊重しているとは思えない行為です。これはパワハラとも捉えられます。このようないじめは、立場の弱い新人が受けることが多いようです。
経歴も立場も上の職員に言われて、何も言い返すことができず精神的に病んでしまう方もいるようです。
仕事を必要以上に押し付けられる
「他の介護職員に対して、必要以上に仕事を押し付ける」というケースもいじめに該当。
わざと仕事量を増やして、大変な思いをさせるという悪質な内容です。
また、自分がやりたくない仕事だからといって、やらなければならない業務のときに他の場所に逃げるというケースもあります。 押し付けられた側からすると、非常に不快です。 業務をやらなかったからといって給与に反映されるわけでもないため、さらに不満が積もるでしょう。
本来は、チームワークが大事であり、介護職員同士で協力し合って介護ケアやその他の業務を行わなければなりません。ターゲットばかり、排泄介助や汚物処理など自分があまり得意でない仕事を押し付けています。
業務に必要な情報を伝えない
介護職員同士で情報交換が大事ですが、「業務で必要な内容を伝えない」といういじめ。
わざとその人が困るように仕向ける悪質な内容です。
介護施設では、利用者によってケアの方法が異なるため、体調や状態などを職員間で共有する必要があります。また、施設内で行われるミーティングや研修なども全員が把握する義務があります。しかし、特定の人に対して充分な引き継ぎを行わないといういじわるな人がいるようです。
介護職員間でいじめが発生する環境的な要因とは?
介護職員間でいじめが発生する環境的な要因についてご紹介します。
ストレスのはけ口としていじめの標的を作ってしまう
介護職という仕事は、様々なストレスが溜まりやすい環境。
体力的・精神的にも大変なことが多く、人と接することが多いため人間関係のストレスも抱えやすいです。仕事のストレスのはけ口として、いじめのターゲットを作ってしまい、問題となることがあります。
ストレスのはけ口となりやすいのが、立場上弱い存在である新人職員です。
入ったばかりで仕事を覚えることが大変なうえに、先輩からのストレスのはけ口にされやすいようです。
職員間で派閥が発生してしまう
介護施設は、男性に比べて女性職員の人数の方が多いです。また、施設は多くの職員が勤務しています。
毎日同じ場所で過ごしているうちに、気の合う人とそうでない人が生じやすく、自然と派閥を作りやすい環境にあります。特に、女性が多い職場では派閥同士のトラブルは問題となりやすいです。
学校でも多く見かけたように、数人で集団を作る傾向があります。
介護業界も例外ではなく、派閥同士でいじめが起きてしまうということも少なくありません。
新人職員を教育する余裕が持てない
日々の業務が忙しすぎて、新人教育の時間を確保する余裕が持てない。
新人職員がいじめのターゲットとなってしまうケースが多くあります。
本来は、先輩職員が新人職員に対して、業務を教えたり、ミスをフォローする体制であることが望ましいです。しかし、介護業界は人手不足が深刻化しており、職員一人ひとりが抱える負担が大きいことが問題となっています。
このことが原因となって、新人に対してきちんとしたフォローが行えず、冷たい態度で接してしまうということがいじめに繋がることがあります。
後輩や新人職員は立場が弱い
介護施設内でのいじめは、後輩や新人職員がターゲットになりやすい。
何か嫌なことを言われたり、されたりしたとしても、強く言い返せない弱い立場であるということからターゲットにされやすいです。これは、他の業界でも考えられる要因になります。
いじめをする人は、立場を利用して自分には言い返せないであろうという立場の人に対し、強い口調で指示したり、冷たい態度で接します。
介護職の特性から見るいじめが多い理由
なぜ、上記のようにいじめをする介護職員がいるのでしょうか?
その理由を、介護職の特性から考えてみましょう。
働いている職員の年齢層が幅広く、考え方の違いが起きやすい
介護職は、働いているスタッフの年齢層が幅広いです。
年齢層によって考え方は違ってきます。そのため、考え方の相違が生じやすいです。
「あの人の考え方が理解できない」「言っていることに賛成できない」という気持ちを抱いてしまう可能性があります。その結果、無視や強く当たるといったいじめが起きてしまうと考えられます。
それぞれが相手の考え方を受け入れる、意見を交換し合う環境整備が必要となります。
肉体的・精神的にストレスが溜まっているから
肉体的・精神的にストレスが蓄積しやすい環境にあるということも、介護の現場でいじめが生まれやすい要因の一つです。
ストレスが溜まっていると、苛立ってしまいやすくなります。
本当は優しく接したいのに、疲労から人に冷たくしてしまうというケースも考えれます。
介護職は、人手不足が問題視されています。
人手が足りない現場は、職員1人に対する業務量が増えてしまいます。さらに忙しくなって、悪循環が生まれてしまう傾向にあります。
システムの導入など簡略化できるところは簡略化し、人手が回る環境整備が必要となるでしょう。
コミュニケーション不足により人間関係の悪化に繋がる
いじめが起きる職場は、コミュニケーション不足が原因であることが多いです。コミュニケーションが不足することによって、人間関係にも悪影響を及ぼします。
利用者とのコミュニケーションはもちろん大事ですが、職員間のコミュニケーションも重要視しなければなりません。自分の仕事に集中するだけでなく、積極的に職員同士がコミュニケーションを取る機会を設ける必要があります。
ミーティングや引き継ぎをしっかり行うなど、職員同士が顔を合わせる機会があると良いでしょう。
いじめのない介護施設の特徴は?
パワハラやいじめが発生する職場がある一方で、いじめがない介護施設もあります。
誰でも、いじめのない平和で働きやすい職場を見つけたいですよね。
こちらでは、いじめのない介護施設の4つの特徴をご紹介します。
スタッフが明るく元気に働いている
いじめがない職場は、やはりスタッフが明るく元気に働いています。働きやすい職場であるため、スタッフにも活気があります!
明るい雰囲気に包まれており、いじめが起きにくい環境が整えられています。施設を見学する機会がある場合は、スタッフの表情をよく見てみましょう。
何か施設内でトラブルが起きていると、スタッフの活気はなく、暗い表情で働いています。
自然と笑顔が出ている職員が多い現場であれば、大変なことがあっても楽しく働いていけるでしょう。
利用者を大切にしている
利用者を大切にするという思いや理念がしっかりある施設は、いじめのない平和な職場である特徴です。
職員同士の情報交換やコミュニケーションがなければ利用者に対して、適切なケアを行うことはできません。
利用者を大切にしている施設は、職員の心に余裕があり、連携がしっかり取れています。職員がしっかりとケアに向き合っているので、利用者も自然と笑顔が溢れ、安心して過ごしている様子が見られます。
いじめとは無縁で、介護職として任務を果たすことができる職場であると言えるでしょう。
管理職が現場スタッフに対して丁寧に対応する
現場スタッフに対する管理職の対応も注目すべきポイントです。
上の立場の人間が、下の立場である職員にいじめをするケースが多くみられます。
指導する立場であるとはいえ、高圧的な態度は許されません。
管理職クラスの人が、どのような態度で接しているのかによって働きやすい職場かどうかが決まります。
職員一人ひとりを尊重し、丁寧に対応する先輩がいるからこそいじめは起きにくくなります。
先輩を見て育った新人は、自分が上の立場になった時に同じように優しく丁寧に接することができるでしょう。
職員の教育を重視している
施設の教育体制も注目すべき内容になります。教育が行き届いている職場は、職員全体の心の余裕が見られ、働きやすさを実感できます。
介護職で起こりやすいいじめのなかに、業務に必要なことを教えないとありました。教育を重視している施設であれば、このようないじめは起こりにくいでしょう。
また、一人ひとりの意識が高く、介護職として働いていくには最高の職場であると言えます。
介護職として確実にスキルアップしながら、働いていくことができる職場です。
他の介護職員からいじめを受けた場合の対処方法
もし、自分が他の介護職員からいじめを受けた場合の対処方法についてご紹介します。
立場が上の人に相談する
自分がいじめのターゲットとなった場合は、いじめをしてくる職員よりも上の立場の人に相談。
いじめをしてくる人は、上司が見ていないところで嫌なことをしてくる可能性が高いので、上の立場の人が知らないことも多いと考えられます。上司に現状を伝えて、対応を求めることでいじめを解決に繋げる効果があります。
いじめを抑制できるように、実際に言われたことやされて嫌だったことを証拠としてまとめて提示しましょう。
相手の土俵に上がらない
もしも、いじめのターゲットとなったとしても相手の土俵に上がらないようにしましょう。
ひどい言葉を言われた場合、ストレートに受け取ると精神的に大きなダメージを受けてしまいます。
ついカッとなってしまうこともあるでしょう。しかし、そこで反応してしまうとさらにエスカレートする恐れがあります。
嫌なことをする、言ってくる人には反応しなくて良いのです!相手の土俵に上がらないという方法は、自分の心を守るということです。
なかなか難しいことかもしれませんが、「嫌な人は相手にしない」と心に決めておくと良いでしょう。
本人に直接伝える
いじめをしてきた人に直接、「嫌な思いをしている」「不快に感じる」ということを伝えることも対処法の1つ。
言い返してこない、立場が弱いと思っていじめをしてくる傾向があります。はっきりと伝えることで、いじめをした人は驚き、それ以上の言動を止めさせることができるでしょう。
この場合、1対1の場を設けるより、他の職員が見ているところで伝えるとより効果的です。他の職員のなかにもいじめを知っている人もいる可能性があるので、言い逃れができなくなります。
派閥に属せず中立な立場を保つ
派閥が発生しやすい環境ではありますが、自分はどの派閥にも属さない中立な立場を保つこともいじめを起こさない方法の1つ。
どこかの派閥に属してしまうと、他の人を傷つけてしまう可能性が高くなってしまいます。
自分もいじめに加担してしまうということも考えられ、こっちの派閥じゃないからとターゲットにされてしまうこともあります。中立な立場を保つことで、自分を守ることにも繋がります。
「カイテク」を活用して転職活動をする
他の介護施設に転職をするという選択肢もあります。
介護の仕事は好きだけど、施設内のいじめのせいで「ここで働きたくない」と悩むケースもあるでしょう。
働く場所がたくさんある業界ですので、自分に合う施設が必ずあります。
そこでおすすめしたいのが、介護単発バイトアプリ「カイテク」です。
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いじめに加担せず、冷静な判断で働きやすい環境にできる
介護施設内でのいじめは、新人職員のような立場が弱い人がターゲットにされやすいです。
無視をされたり、悪口や陰口のような典型的ないじめから、情報を伝えなかったり、仕事を押し付ける場合もあるようです。このようないじめが起きる原因として、環境的な要因もあることが考えられます。
施設内で派閥ができやすく、ストレスのはけ口をぶつけてしまう人がいます。万が一、いじめのターゲットとなってしまった場合は、上司に相談したり、直接伝えることでいじめを抑制できるでしょう。
また、普段から中立な立場を保つことでいじめに加担せずに済みます。いじめがあると悪い空気が流れていますので、働きにくくなってしまいます。
冷静な判断が働きやすい環境に変えることに繋がりますので、今回の内容を参考にしてみてください!