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【必須の介護用品】おすすめ吸い飲み5選を紹介!選定ポイントや使用する際の注意点も解説
嚥下が上手くできない方に安心して水分提供ができる吸い飲み。
介護施設での水分補給時には、欠かせない商品です。しかし、「吸い飲み商品の違いがわからなくてどれを買ったらいいかわからない…」という方もいると思います。
記事を参考に利用者に合った吸い飲みの購入を検討してみてください。
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吸い飲みとは?
吸い飲みとは、高齢者や病気・障害のある方が安全に水分を摂取できるようにするための飲用補助器具です。
通常のコップで飲むことが難しい方にとって、誤嚥やむせるリスクを軽減しながら、適切に水分補給を行うために重要なアイテムとなります。
介護や看護の現場だけでなく、自宅でのケアにおいても広く使用されています。
吸い飲みの定義と用途
吸い飲みとは、飲み物を少量ずつ口に運びやすくするために作られたカップやボトルの一種です。通常、先端にストローやノズルがついており、利用者が飲みやすいよう工夫されています。
用途としては、以下のような場面で活用されます。
- 嚥下機能が低下している方(高齢者、脳梗塞後の患者など)
- 手の力が弱い方(リウマチ、神経疾患などによる筋力低下)
- ベッド上での水分補給が必要な方(寝たきりの方)
一般的なコップでは誤嚥のリスクがある方も、吸い飲みを使うことで安全に水分や栄養補給を行うことができます。
介護・看護・医療現場での吸い飲みの必要性
介護や医療の現場では、吸い飲みは不可欠です。誤嚥を防ぐだけでなく、利用者の自立度に応じた水分補給の手段として重要な役割を果たします。
吸い飲みが必要とされる理由
- 誤嚥性肺炎のリスクを低減
- 自力で飲める方の補助
- 介助負担の軽減
高齢者の肺炎の多くは誤嚥が原因となるため、安全に飲み物を摂取する工夫が必要です。そのほか、一部の方は手が震えたり、普通のコップでは上手く飲めないため、補助的に吸い飲みを使用します。
医療現場や在宅介護でも、吸い飲みを活用することで、利用者の生活の質を向上させることができます。
吸い飲みの4つの種類
吸い飲みには、利用者の状態や介護環境に応じて、さまざまな種類が存在します。それぞれの特徴を理解し、適切なものを選ぶことが重要です。
種類 | 特徴 |
---|---|
ストロー付きタイプ | 通常のストローよりも短めで、飲み物がこぼれにくい |
チューブタイプ | 角度を変えずに吸うことができるため、体を動かせない方に適している |
スプーン付きタイプ | 飲み込む力が弱い方のために、スプーン状の先端でゆっくりと飲ませられる |
逆流防止パルプ着きタイプ | 飲み物が逆流せず、一度に適量ずつ口に運べる構造 |
どのタイプを選ぶかは、利用者の飲み込みやすさ、手の動かしやすさ、使用環境などを考慮して決めると良いでしょう。
おすすめの吸い飲み5選
吸い飲みは水分提供をすすめるのにおすすめの福祉用具です。中でも特におすすめの吸い飲みは、以下の5つの商品です。
ここからはおすすめ吸い飲み5つの詳細情報を紹介していきます。
テイコブくすりのみ|幸和製作所
介護現場でもよく使われているテイコブくすりのみ。
価格も400円~600円程度とお手頃です!
以下がテイコブくすりのみの特徴です。
- 少しずつ飲みやすい形状
- 煮沸消毒ができるため衛生的に使える
- メモリつき
- 洗浄用ブラシつき
煮沸消毒できるのに加え、専用ブラシがついているため衛生的に使えるのが嬉しいポイントです。
ホルダー付吸いのみ|浅井商事
浅井商事のホルダー付き吸い飲みは、2種類の吸い口やハンドルなどさまざまなオプションがついた便利な商品です。
さまざまな用途に使用できる点が人気です!
特徴は下記の3つになります。
- 付属の吸い口があり、用途に合わせて変えることができる
- ハンドルは90度ごとに変えられる
- キャップが大きいため、注ぎやすい
とにかく使いやすさがおすすめの商品です。吸い口は平口タイプと白湯用があります。

ポリ製吸い飲みらくのみ160㏄|土井金属化成
ポリ製吸い飲みらくのみ160㏄は160円前後で購入でき、リーズナブルな面でも人気の商品です。
軽く使う際におすすめの吸い飲みです!
特徴は下記の2つになります。
- 軽量で使いやすい
- 価格が比較的リーズナブル
耐熱温度は110℃です。気軽に購入できる値段であるため、気になったら試してみるのも良いでしょう。
安定ストローコップ|小森樹脂
安定ストローコップは、一見普通のコップのような形をしていますが、使いやすいポイントが満載です。特徴は下記の5つになります。
- 広く安定感ある底形状
- 転倒しにくい
- 最後まで飲みやすい凸形状
- 傾斜がついておりストローなしでも飲みやすい
- ストロー・フタ両対応のキャップ付き
いわゆる一般的な吸い飲みタイプのつくりではないため、比較的自立度の高い利用者におすすめの商品です。ポイントはなんといっても飲みやすさです。最後まで飲みやすいように底が凸形状であったり、傾斜がついていたりと一人でも水分が摂りやすい工夫がなされています。

ストロー付カップ|浅井商事
浅井商事のストロー付きカップは、ベッド上でも飲みやすい伸びるストローが人気の商品です。
特徴は下記の3つになります。
- ストローはシリコーンゴム製で長い
- ストローが自由に曲がり、もみ洗いができる
- 取っ手やメモリ付き
ストローが自由自在に曲がり使いやすい点がメリットです。ベッド上での時間が長い利用者などにおすすめの商品であると言えるでしょう。
吸い飲みを選ぶポイント
吸い飲みを選ぶときのポイントは以下の4つです。
ここからは、選ぶポイント4つについてさらに詳しく解説していきます。
洗いやすいものを選ぶ
吸い飲みは、吸い口など洗いにくいデメリットもあります。しかし、最近では吸い口も洗いやすい商品も開発されています。
購入を検討する時は洗いやすさを重視するものアリです。
自立度に合わせてストロータイプも検討する
吸い飲みは通常タイプだけでなく、ストローで飲むタイプも販売されています。
自立度が高い方にはストロータイプのほうが向いている場合も。ストロータイプで飲むことで、吸う力を維持できる可能性もあります。
吸い飲みを検討する場合は、自立支援まで視野に入れて購入するとより良いでしょう。
状態に合った吸い口部分を選ぶ
吸い飲みには、さまざまな吸い口の商品が存在します。
- 通常吸い飲みタイプ
- ストロータイプ
- 吸い口の太さが変えられるタイプ
普段ペースト食やトロミをつけた水分を摂っている方には吸い口の太さを変えられるものがおすすめ。
利用者によっては、トロミをつける飲料とつけずに飲む水分とわけている方もいます。水分がトロミに必要な時には吸い口を太くし、そのままで飲む時には吸い口を細くするなどの調節が可能です。
ハンドルや水分量メモリ付きなど便利なものも検討する
吸い飲み商品によってはハンドルがついていたり、水分量が計れるメモリがついていたりするものがあります。ハンドルつきのストロータイプは、自立度の高い方に向いている商品です。
また、水分摂取量を管理する必要がある場合は、メモリがついたタイプのものを選ぶと便利です。
さまざまな商品を見比べながら、それぞれのニーズに合ったものを購入すると良いでしょう。
吸い飲みの正しい使い方と介助のコツ

吸い飲みは正しく使用することで、利用者が安全に水分補給でき、誤嚥リスクを軽減できます。以下のポイントを押さえて、正しい使い方を習得しましょう。
誤嚥を防ぐための飲ませ方
誤嚥を防ぐためには、適切な飲ませ方を心がけることが大切です。誤嚥性肺炎のリスクを軽減するために、介助時に注意すべきポイントを押さえておきましょう。
誤嚥を防ぐポイントは以下の3つです。
- 飲み物の温度を適温にする
- 少量ずつ無理のないペースで飲ませる
- 利用者の口の動きに合わせて無理な角度で与えない
このように、適切な飲ませ方を意識することで、利用者が安全に水分を摂取できるようになります。
自分で飲める場合と介助が必要な場合の違い
利用者の自立度によって、吸い飲みの使い方や介助方法は異なります。自分で飲める場合と介助が必要な場合の違いを理解し、適切な対応をすることが重要です。
自分で飲める場合
- 手がしっかりと動かせる場合、持ちやすいグリップ付きの吸い飲みを選ぶ。
- 自分のペースで飲めるように、ストロー付きのタイプを利用すると便利。
- 軽量の吸い飲みを選ぶことで、負担なく扱うことができる。
介助が必要な場合
- 介護者が吸い飲みを持ち、適量をゆっくりと飲ませる。
- 利用者の口の動きや表情を観察し、誤嚥しそうなタイミングを避ける。
- 角度を調整し、無理なく飲めるようにサポートする。
利用者の状況に応じた適切な介助方法を取り入れることで、安全かつスムーズな水分補給が可能になります。
飲みやすい姿勢の作り方
吸い飲みを使用する際には、利用者の姿勢が非常に重要です。誤嚥を防ぎ、安全に飲み物を摂取するために、適切な姿勢を確保しましょう。
【理想的な姿勢】
- ベッド上での使用時:
上半身を30~45度ほど起こし、顎を少し引いた状態にすることで、喉の奥に飲み物が流れ込みにくくなる。 - 車椅子を利用する場合:
背筋を伸ばし、足を床につけることで安定した体勢を確保する。 - 座位が困難な場合(寝たきりの方など):
可能な限り横向き(側臥位)にして、ゆっくりと少量ずつ飲ませる。
このように、利用者の状態に応じた姿勢を整えることで、誤嚥のリスクを最小限に抑えることができます。
吸い飲みを使用する際の注意点
吸い飲みを使用する際に気を付けるべきことが3つあります。
ここからは、注意点3つについてさらに詳しく解説していきます。
清潔を保つ
吸い飲み器に限らず、利用者の使う食器などの衛生管理は大切です。
使用後は必ずすぐに洗い、清潔を保つようにしましょう。
吸い飲み器を煮沸消毒・消毒液に定期的につけるようにするのもおすすめです。
利用者に合わない吸い飲み器を使い続けない
利用者に合わない吸い飲み器を使い続けるのは危険です。上手く水分が摂れなかったり、誤嚥に繋がったりする可能性もあるからです。
利用者と吸い飲みの相性に違和感を感じたら、すぐに使用を中止し、別の商品の購入を検討しましょう。
利用者に使用感を確認する
吸い飲みの使用感があっているかを利用者本人に確認してみることも大切です。使いづらい場合、水分摂取がすすまなくなる可能性があるからです。
また、商品に不具合があり、違和感を持つこともあります。
違和感を持ち、あまり本人が使いたがらい場合は使用を中止し、別の商品を購入を検討してみるのも一つの手です。
介護の水分補給で工夫すべき点は以下で解説しているので、水分補給を嫌がる利用者に悩む方は、ぜひご覧ください。

利用者の状態に合った吸い飲みを選ぼう!
吸い飲み器は、利用者の水分補給を助ける画期的な福祉用具です。それぞれの利用者の特徴や状態に合ったものを使用することで、更なる効果が期待できます。
さまざまな吸い飲みを比べ、利用者に合ったものを購入するようにしましょう。また、使用中や使用後は衛生管理などに気を付け、安全に使えるようにすることも大切です。
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