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認定看護師なくなる?制度改革の影響と今後の展望

  • 認定看護師の制度がなくなるって本当?
  • 認定看護師の制度がなくなったらこれまで取得した人はどうなるの?
  • 特定行為研修って何をするの?

認定看護師制度がなくなるのではないかという噂を聞いて、これまでに取得していた人やこれから取得したいと思っている人はショックを受けたでしょう。その噂を聞いて認定看護師の道を諦めてしまってはもったいないです。

実は、認定看護師は廃止されません!

新制度へ移行されてこれまでに認定看護師になった人も移行できます。

今回では、認定看護師制度と特定行為研修、新制度上への看護師の移行について、これからの認定看護師に求められるものについて解説しています。

これから認定看護師を目指す人、今も認定看護師として活動している人もぜひこの記事を参考にしてみてください。

目次

認定看護師制度とは

認定看護師制度はどういう制度でしょうか?

ここでは、以下の項目について解説しています。

  • 認定看護師の現状
  • 認定看護師の役割
  • 認定看護師になる方法
  • 認定看護師の21の分野
  • 統合した分野と名称を変更した分野
  • 認定看護師の合格率

それぞれみていきましょう。

認定看護師の現状

現行の認定看護師教育は2026年、認定看護師教育機関の認定審査は2019年をもって終了します。2018年6月5日時点では、認定看護師の登録者は18,542人でしたが、2021年12月時点では22,577人です。

現行の認定看護師制度で資格を取得した人にとって、更新審査がどうなるかという不安がありますよね。また、今後認定看護師の取得を考えている人にとっても不安もあるでしょう。

旧制度から新たな認定看護師制度に包含されるため、認定看護師制度自体がなくなるわけではありません。

認定看護師の役割

認定看護師の役割は、具体的には以下の通りです。

  • 実践
    • 特定の看護分野において、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する。
  • 指導
    • 特定の看護分野において、看護実践を通して看護者に対して指導を行う。
  • 相談
    • 特定の看護分野において、看護者に対してコンサルテーションをこなう。

コンサルテーションとは、専門職種間で行われる相談のことで、より具体的で実践的な看護ケアについて情報提供を行うことを言います。

認定看護師になる方法

認定看護師になるためにはA課程の現行の認定看護師制度と、B課程の新しい認定看護師制度があります。看護師免許取得後、実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護師分野の実務研修)は、A課程もB課程も同じです。

A課程(旧制度、2026年度をもって教育を終了)またはB課程(新制度、2020年から教育を開始)、認定審査(筆記試験)を受け、合格して認定看護師認定証交付・登録されることで認定看護師として働くことができます。

勤務しながら研修を受けることは難しいため、休職などについて病院と相談していく必要があります。

認定看護師の21の分野

認定看護師の21の分野は以下の通りです。

救急看護 / 皮膚・排泄ケア / 集中ケア / 緩和ケア / がん化学療法看護 / がん性疼痛看護 / 訪問看護 / 感染管理 / 糖尿病看護 / 不妊症看護 / 新生児集中ケア / 透析看護 / 手術看護 / 乳がん看護 / 摂食・嚥下障害看護 / 小児救急看護 / 認知症看護 / 脳卒中リハビリテーション看護 / がん放射線療法看護 / 慢性呼吸器疾患看護 / 慢性心不全看護


統合した分野と名称を変更した分野

新たな認定看護の分野は以下の通りです。()内は分野統合及び分野名変更です。

感染管理 / がん放射線療法看護 / がん薬物療法看護(がん化学療法看護) / 緩和ケア(緩和ケア、がん性疼痛看護) / クリティカルケア(救急看護、集中ケア) / 呼吸器疾患看護(慢性呼吸器疾患看護) / 在宅ケア(訪問看護) / 手術看護 / 小児プライマリケア(小児救急看護) / 新生児集中ケア / 心不全看護(慢性心不全看護) / 腎不全看護(透析看護) / 生殖看護(不妊症看護) / 摂食嚥下障害看護(接触・嚥下障害看護) / 糖尿病看護 / 乳がん看護 / 認知症看護 / 脳卒中看護(脳卒中リハビリテーション看護) / 皮膚・排泄ケア

認定看護師の合格率

2019年までの旧制度までの合格率は以下の通りです。

  • 2019年:受験者数(1,496人)、合格者数(1,329人)、合格率(88.8%)
  • 2018年:受験者数(1,480人)、合格者数(1,293人)、合格率(87.4%)
  • 2017年:受験者数(1,671人)、合格者数(1,478人)、合格率(88.5%)

現行から新たな認定看護師に移行する方法

認定看護師制度の現行から新たな認定看護師に移行する方法はどうしたら良いのでしょうか?

ここでは、以下の項目について解説しています。

  • 特定行為研修
  • 旧制度上で取得した資格は新制度上の認定看護師へ移行可能
  • 認定看護師の次のステップは専門看護師

それぞれみていきましょう。

特定行為研修

2015年10月から開始された「特定行為にかかる看護師の研修制度」では、保健師助産師看護師法に位置付けられた研修制度です。

手順書をもとに特定行為を行う場合にはこの研修を受けることが必要で、これは医師または歯科医師の判断を待たずに手順書により、一定の診療の補助を看護師が行うことができます。

2020年から特定行為研修を認定看護師制度の中に取り込まれたことで、短期間に看護師の専門性を高めることができるようになりました。

旧制度上で取得した資格は新制度上の認定看護師へ移行可能

旧制度では21分野でしたが、新制度では19分野になりました。

旧制度上で取得した認定看護師資格は、5年ごとの更新を続けることで認定看護師を維持することができます。また、特定行為研修を終了して必要な手続きを行うことで、新たな認定看護師へ移行することもできます

特定行為研修以外の追加履修などは不要です。

認定看護師の次のステップは専門看護師

認定看護師と専門看護師の違いは、認定看護師は看護技術の実践に焦点を当て、看護管理や安全管理を理解することを主にしています。

それに対し、専門看護師は看護技術の周囲にも焦点を当てて、研究や管理運用など病院全体の管理手法を新たな計画や立案を実践をできるようにします。

専門看護師を取得するためには、大学院の修士課程の終了(2年)が必要です。

これからの認定看護師に求められるもの

これからの認定看護師に求められるものはどのようなことがあるのでしょうか?

ここでは、以下の項目について解説しています。

  • 自主性や判断力
  • 向上心
  • 患者さんへの献身的な心

それぞれみていきましょう。

自主性や判断力

新たな認定看護師制度になってからはできる看護の幅が広がりました。

医師の指示のもと、自分が何をすべきか的確に判断して行動できるように自主的に考えて判断できる力が必要となります。

向上心

認定看護師に求められることとしては、看護師として学ぶことだけではなく専門分野において勉強会や研究会に積極的に参加し、積極的に学んでいかないといけません。

最新の医療について熱心に学び、質のより看護に体操できるような向上心が必要です。

患者さんへの献身的な心

看護師としてだけでなく、認定看護師になってからはより深刻な症状の患者さんの対応をする機会が増えます。専門分野を学び、資格を取得したことでより深く理解することができると言えます。

認定看護師になって仕事が増えることも多いですが、患者さんへの献身的な心は忘れてはいけません。

認定看護師は廃止されずに新たな制度で活躍できます!

認定看護師として活躍している人にとって、新制度上での活動について不安に思っていた人もいたでしょう。

認定看護師制度は廃止されないということがご理解いただけたと思います。旧制度上での認定看護師の資格と、特定行為研修を受けることで更なる質の高い看護を実践することができるのです。

この記事を参考にして、これから認定看護師を目指している人も新たな制度で活躍していきましょう。

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