ジャンル別記事
理学療法士と作業療法士はどっちがいい？それぞれの特徴や違いを解説
共にリハビリの専門家である理学療法士と作業療法士。「理学療法士」と「作業療法士」は名前が似ていることから、一緒に捉えられがちですが、それぞれ異なる職業になります。
リハビリの道に進みたいと思っていれる方は、理学療法士と作業療法士を比較し「どっちがいいのだろうか」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか？
\ インストールから登録まで5分！ /
目次
理学療法士と作業療法士とは
理学療法士と作業療法士はそれぞれどのような特徴があるのでしょうか？
そこで、まずは理学療法士と作業療法士の簡単な特徴を紹介していきます。
理学療法士とは
理学療法士は、簡単に言うと日常生活や社会復帰を支える専門家です。
生活の質向上を目指し、「座る」「立つ」といった基本的な動作能力にアプローチしていくのが理学療法士の主な仕事です。運動機能回復を目的とし、リハビリを行っています。
作業療法士とは
作業療法士も理学療法士と同じく生活の質向上を目指し、社会復帰をサポートするスペシャリストです。しかし、理学療法士が自立した生活のサポートを目的としているのに対し、作業療法士は対象者のペースに合わせたリハビリを実施。
その人らしい生活が送れるよう生活に必要な応用的動作・社会適用能力の回復を目指しリハビリを行います。
理学療法士と作業療法士の簡単な違い
理学療法士と作業療法士は同じ「リハビリの専門家」としてのカテゴリーにはいますが、アプローチ方法が異なります。
理学療法士の仕事は一言でいうと「運動機能回復のためのリハビリ」です。一方で作業療法士は「日常生活動作の支援」を目的としリハビリを行います。
理学療法士の特徴
理学療法士に興味があるなら、もっと詳しい情報を知りたいですよね。
更に理解が深まるよう、ここからは理学療法士の特徴を詳しく解説していきます。
理学療法士が持たれるイメージ
理学療法士が一般の方に持たれるイメージはどのようなものでしょうか？
以下に「理学療法士のイメージ」に対してよくある声をまとめました。
- スポーツトレーナーのようなイメージ
- 名前がカッコイイ
- 知識が豊富そう
理学療法士は、運動機能に直接アプローチするイメージが強く、本格リハビリの専門家として認識されている傾向があります。
「研究が好き」などストイックな人が多いというイメージが持たれているようです。
仕事内容
理学療法士の仕事内容は一言でいうと「運動機能回復のためのリハビリ」です。
リハビリ内容は主に以下のようなものになります。
- 基本動作の練習
- 筋肉や関節を動かす「運動療法」
- 電気刺激などの物理的刺激を与える「物理療法」
理学療法士は自立した日常生活のサポートをするためのリハビリメインで行っています。
リハビリは医師の指示のもと行うのが基本です。また、リハビリ実施前には医師のリハビリ計画書をもとにリハビリプランの作成もします。
就職先
理学療法士の主な就職先は以下になります。
- 病院
- クリニック
- 福祉施設
- リハビリテーション施設
- スポーツ・フィットネス関連施設
理学療法士の活躍の場は主に病院などの医療機関です。
最近ではスポーツトレーナーや訪問リハビリといった幅広い分野で仕事をする理学療法士も増えています。
理学療法士に向いている人
理学療法士に向いているのは以下のような人です。
- 向上心がある
- 勉強や研究が好き
- コミュニケーションが得意
- 洞察力がある
理学療法士は運動機能に直接アプローチしていく仕事であるため、人の身体やリハビリに関して、膨大な量の知識が必要になります。
心折れないようなストイックさと向上心がある人が特に理学療法士には向いているといえるでしょう。
作業療法士の特徴
理学療法士と比較する上でより具体的に作業療法士の特徴を知りたいものですよね。
そこで、作業療法士の特徴を更に細かく紹介していきます。
作業療法士が持たれるイメージ
作業療法士が一般人に持たれるイメージはどのようなものでしょうか？
以下に「作業療法士のイメージ」に対してよくある声をまとめました。
- 細かい作業をリハビリとして行ってそう
- 接する相手は高齢者や障がい者が多いイメージ
- 優しい性格の人が多そう
作業療法士は「優しい患者想いのリハビリ専門家」というイメージを持たれている傾向にあります。
患者に寄り添い、ペースに合わせながらリハビリを進めていくようなイメージを持たれているようです。
仕事内容
作業療法士の主な仕事は、生活の質を向上を目指し心身のリハビリテーションを行うことです。
具体的には以下のような内容になります。
- 「基本的な機能」の改善と予防
- 「応用的動作能力」の改善と予防
- 「社会的適用能力」の改善と予防
作業療法士はより現実的に対象者が社会復帰できるよう支援していきます。
特には精神面のケアや社会参加を促すサポートも行っています！
就職先
作業療法士の主な就職先は以下です。
- 病院
- リハビリテーションセンター
- 福祉施設
- 就労・生活支援センター
- 特別支援学校
- 保護観察所
作業療法士は自立支援を促す役割もあるため、就労・生活支援センターや保護観察所などに就職する選択肢もあります。
医療機関だけでなく司法領域にまで需要があるのは作業療法士特有のメリットです。社会復帰のためのメンタルケアが重要である仕事が多いのが特徴です。
作業療法士に向いている人
作業療法士に向いているのは以下のような人です。
- 人に寄り添えたり悩みを聞いたりするのが好き
- 遊び心を持って柔軟な発想ができる
- コミュニケーション能力がある
- 根気よく取り組むことができる
作業療法士は日常の楽しみ要素を盛り込みながら、継続してリハビリを行うことが大切です。
対象者の社会復帰を直接サポートする意味でも、相手に寄り添えるような懐の深さが必要だといえます。
理学療法士と作業療法士それぞれのメリット
理学療法士や作業療法士として働くメリットは多く存在しますが、若干異なる面もあります。
ここからは、それぞれの職種で働く上でのメリットを紹介していきます。
理学療法士のメリット
理学療法士として働く上でのメリットは以下です。
- プロスポーツ選手のトレーナーとして契約することも可能
- スポーツ分野をはじめ幅広いジャンルの仕事が選択できる
- ストイックでカッコイイ印象を持たれる
- 医療の国家資格で需要が高い
- 研修なども多く高度な知識が身につく
理学療法士の誇りを持って働くことができ、尚且つ幅広い分野の職場選択ができるのが主なメリットではないでしょうか。
「スポーツ関連の仕事が選択できる」のは作業療法士にはないメリットです。
作業療法士のメリット
作業療法士として働くメリットは以下です。
- 比較的患者と密に関われる
- メンタルケアまで携われる
- ゲーム感覚のリハビリも多く遊び心持って取り組むことができる
- 医療の国家資格で需要が高い
- 研修なども多く高度な知識が身につく
理学療法士と同じく、医療の国家資格であり再就職などに有利な面が大きなメリットです。
作業療法士も研修など勉強する機会が多く、働きながら幅広い知識を得ることができます。患者の社会復帰を間近で支援できる面は作業療法士特有の面白さです。
理学療法士と作業療法士のどちらが合っているかは自分次第！
理学療法士と作業療法士はそれぞれに良い面があり、一概にどちらが勝るとはいえません。しかし、適性は人それぞれ…
両者で進路を迷っている場合は、記事を参考にどちらが自分に合っているかを考えてみましょう。