ジャンル別記事
ペーパー看護師とは?就職しやすい職場と心構えを解説
- 国家試験に合格したけれど、看護師として就職せず臨床経験が全くない
- 看護師として働いたことはあるけれど、ブランク期間が長い
- 看護師として働いていたけどすぐに辞めてしまって臨床経験が少ない
看護師として働きたいけど、このような悩みや不安で就職を躊躇してはいませんか?
躊躇しているままでは何も進みません。実は、ペーパー看護師でも就職しやすい職場はあります!就職する前に、どのような職場があるのかを知り事前準備をすることで問題なく就職を進めることができます。
これまで就職ができずにペーパー看護師になった方、これから就職をしたいと考えている方は是非ともこの記事を参考にしてみてください。
ペーパー看護師が就職しやすい職場
ペーパー看護師が現場で働きたいと考えた場合、就職しやすい職場はどのようなところでしょうか?
ここでは、以下の職場について解説しています。
- 介護施設
- デイサービス
- クリニック
- 訪問入浴
- 健診センター
- 保育園
- 企業
それぞれみていきましょう。
介護施設
介護施設とは、主に介護老人保健施設、有料老人ホーム、特別養護老人ホームがあります。
介護施設を探す場合には、看護師が介護業務をしない介護施設では楽に働くことができます。しかし、入居者さんの重症度が重い場合には、看護師が人工呼吸器の管理やドレーンが入っている患者さんの対応を行わないといけないことがあります。
そういう場合は、必ず先輩看護師とともに実施するようにしましょう。
デイサービス
デイサービスにおいても夜勤はないので身体的負担も大きくありません。土日休み、重症患者さんがいない、力仕事を必要としないことからペーパー看護師でも働きやすいと言えます。
デイサービスでの看護師の役割は、バイタルサインのチェック、薬の管理、リハビリの手伝いです。
転倒や急変が全くないとは言えませんのでその際には看護師としての対応が必要となってきます。
クリニック
クリニックとは、19床以下のベッドを抱える有床診療所と入院の受け入れをしていない無床診療所があります。
歯医者といった診療所もあります!
クリニックに勤務する看護師は日勤が基本で、休診日が決まっているため安定して休みを取ることができます。
訪問入浴
自宅で療養生活を過ごしている患者さんのもとへ訪問し、持参した浴槽を使って入浴介助を行う訪問入浴という仕事があります。
この訪問入浴においても、ペーパー看護師にはおすすめで、臨床経験が浅くても数名でチームとして活動するため安心して仕事をすることができます。
健診センター
健診センターは、健康な人に対して検査や人間ドッグを行うことで、健康のために病気の早期発見を行う場所です。そのため、治療は行わず一般的な看護師の業務との違い事務作業もあります。
主な勤務時間は8時から18時で、看護師にとっても精神的な負担も少ないです。
保育園
保育園で働く看護師の役割は以下の通りです。
- 子どもの健康管理
- 保護者への健康、発達面でのアドバイス
- 感染対策
これらの看護業務以外では保育士と同じ保育業務をおこなったりしますが、基本的には看護業務以外の時間があります。
企業
企業での看護師の仕事としては、職員の健康診断の計画や実施、結果の解説を行なったり健康相談やメンタルヘルスに関することをします。
看護師の知識や経験を活かして治験コーディネーターや臨床開発モニターといった治験に関わる仕事に就く人もいます。
ペーパー看護師が病院へ就職したい場合
施設や企業ではなく、病院へ就職したいと考えている人もいるでしょう。
何をすればスムーズに就職できるのでしょうか?
ここでは、以下の項目について解説しています。
- 慢性期病棟、療養型病棟へ就職する
- 再就職支援のある病院を選択する
- 復職支援研修を受ける
それぞれみていきましょう。
慢性期病棟、療養型病棟へ就職する
慢性期病棟や療養型病棟では、患者さんの入退院が少なく業務内容も大きく変動はないため、ペーパー看護師にとっては働きやすいです。
慢性的な人手不足であり、慢性期病棟や療養型病棟でも同様に人手不足です。
ゆっくりと看護や業務を学ぶことができるため、就職しやすい場所と言えます。
再就職支援のある病院を選択する
病院によっては、ブランクのある人に対して再就職支援を行なっている病院があります。
採血や点滴、薬剤管理などの看護業務において訓練したり、事前に体験するなどの研修を受けることができます。こういった再就職支援を行なっている病院は、他の病院に比べてペーパー看護師の受け入れや病棟勤務に対して寛容的と言えます。
新人看護師と同じくらい充実した研修を行なっている病院もあります。
復職支援研修を受ける
長期離職から復帰を希望する看護職向けの復職支援研修を看護協会で受講して就職を目指すのも良いでしょう。
採血や点滴などの看護技術の研修を受けることでスムーズに働けるような研修を行なっています。また、医療機関での実習や復職における心構えや交流会、看護の動向も知ることができます。
就職へ向けての相談会やサポートも受けられます!
志望動機と心構え
ペーパー看護師が就職するための志望動機と心構えはどのようなことがあるのでしょうか?
ここでは、以下の項目について解説しています。
- 看護師として働きたい理由を明確にする
- できないことを「できる」と書かない
- 未経験だからこそ辛いことも多いと覚悟しておく
- いつも学びの姿勢を保つ
それぞれみていきましょう。
看護師として働きたい理由を明確にする
まずは、どうして看護師として働きたい理由を明確にしましょう。
これまでの看護師の経験を書くことができないため、どうしてその病院・施設を選んだのか、入職後の意欲や貢献できることを記載するようにします。
できないことを「できる」と書かない
志望動機は、ある程度正直に書くことも大切です。
できないことを受け入れながらも、できるようにはどう努力しようとしているのかを伝えるようにしましょう。また、言葉は慎重に選びます。
未経験だからこそ辛いことも多いと覚悟しておく
看護師の資格をとっていても働いていない理由が、新人時代や学生時代の辛さから離脱している場合は、ブランクが長くて看護師の経験が浅いほど復帰してからの辛い経験が多いと覚悟しておく必要があります。
これまで経験したことのないストレスを、他で発散しながら働けるような環境調整をしておくことをおすすめします。ペーパー看護師だからこそ、自分より年下だったり年数が少ない看護師から指導を受けたり、医療の現状がわからず悩むこともあります。
経験を積んでいけばこれらのことは解決していきますので、事前に覚悟をしておきましょう。
いつも学びの姿勢を保つ
ペーパー看護師は、同じ世代の看護師よりも若い看護師から指導を受けることもあります。
社会人となって間もない年下の看護師から、社会人としても腑に落ちない対応をされる場面もあるでしょう。そんな時も、低姿勢で看護を学ぶといった心構えで臨みましょう。
看護師の免許を取った年数のことは気にせず、新人看護師と同じ気持ちでいると少しは気持ちが楽になります。
ペーパー看護師から脱出して長く働ける職場を探しましょう!
ペーパー看護師とは何かと、就職しやすい職場について解説してきました。自分がペーパー看護師だという方にとってこの記事が現場復帰のために役に立てる内容となっていると思います。
志望動機と心構えを参考にして、ペーパー看護師から脱出して長く働ける職場を探せるようにしましょう。