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介護福祉士資格取得は簡単すぎ?取得方法や難易度、メリットを解説

介護福祉士資格を目指した場合に気になるのは、資格取得の難易度です。

できるだけスムーズに資格を取りたいものですよね。

今回では、介護福祉士資格の取得方法と難易度、取得のメリットについて解説していきます。

介護福祉士資格を目指す方は是非記事を参考にしてみてくださいね。

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目次

介護福祉士資格について

介護福祉士は、介護業界ではメジャーな資格ですが、その詳細を知りたいという方もいますよね。

そこでここからは介護福祉士資格についての詳しい情報を解説していきます。

介護福祉士資格の取り方

介護福祉士は国家資格であり、国家試験に合格することで得られる資格です。

ひと昔前までは、実務経験のみで受験資格を得ることができ、介護福祉士養成校に通い卒業試験を受ければ国家試験を受けずに資格が貰えたりしていました。しかし、介護福祉士の資質向上を図る観点から、一定の教育課程を経た後に国家試験を受験するという形で現在までに度々資格取得方法の改定がなされています。

現在の介護福祉士の資格取得方法は、さまざまなものがありますが、どのルートであっても国家試験を必ず受けることが必要です。

次の「国家試験受験の条件」の欄でそれぞれのルートを解説していきます。

国家試験受験の条件

介護福祉士資格を得るためには国家試験合格が必須であり、受験資格を得るためにはいくつかのルートが存在します。

以下が、国家試験の受験資格を得るそれぞれのルートです。

  • 養成施設ルート:介護福祉士養成施設に2年以上通う(福祉系大学や保育養成施設に通っていれば1年以上の場合あり)
  • 実務経験ルート:実務者研修 or 介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修を受け介護職員としての実務経験を3年以上積む
  • 福祉系高校ルート:指定の福祉系高校に通う
  • 経済連携協定ルート:EPA介護福祉士候補者が実務経験3年を積む

いずれにしても国家試験を受ける必要はあるのですが、さまざまな人が受けやすい環境は整っています。また、経済連携協定ルートは、海外の人を介護福祉士として迎え入れるためにできた制度です。

さまざまなルートが存在しますが、実際に一番使われるのは実務経験ルートです。

受験者の半数以上が実務経験ルート利用者であることから、社会人になってから国家試験を受ける人が大半であることがわかります。

介護福祉士の国家試験の難易度

介護福祉士の国家試験は比較的難易度が低いと言われています。

働きながら取得を目指す人が多いのも事実です!

下記では「なぜ介護福祉士の資格取得は簡単と言われているのか」を解説していきたいと思います。

介護福祉士資格を得るのは簡単と言われる理由

介護福祉士資格を取得するのは簡単と巷で言われているのは上記で説明した通りです。

では、なぜ簡単と言われているのか?

その理由を以下で解説していきます。

経験に基づいて答えられる問題が多い

介護福祉士の国家試験は、生活援助に関するものや身体介護に関する問題文も多いのが特徴です。もちろん、しっかり勉強しなければ答えられないような高齢者の疾病や介護保険の仕組みなど専門的な問題文もあります。

介護の仕事をしたことがあれば、その経験に基づいて答えられるような問題も多いため、比較的簡単にクリアできると言われているのです。

介護福祉士を目指すため便利な教材が多い

介護福祉士資格を目指す人のための一般教材は、他の資格教材に比べ多く出版されている傾向にあります。

そもそも資格取得は学校に通いながら目指すことが多いものですが、介護福祉士やケアマネージャーなどは国家資格でありながらも社会人になってから養成校に通う必要なく受験できる資格です。

独学で資格取得を目指す人が多い影響で、それをサポートする教材も多く出版されているということです。

専門的でしっかりと勉強したい場合の通信講座や書店に並ぶ手軽な参考書まで、さまざまなものが存在するため、自分に合ったものを探しながら安心して勉強ができます

便利な教材を上手く利用して学習の効率化が図れる点も、介護福祉士資格を目指しやすい要因であるといえます。

合格率が高い

介護福祉士の国家試験は、毎年開催され、その合格率は比較的高いと言われています。

2023年に行われた第35回介護福祉士国家試験の合格率は、84.3%でした。

これは、2022年の合格率72.3%に比べて大きく上昇していることがわかります。

具体的な合格者数や合格点は以下のとおりです。

【第35回 介護福祉士国家試験 合格発表結果】

  • 受験者数:79,151人
  • 合格者数:66,711人
  • 合格率:84.3%
  • 合格点:75点

合格点が75点と高いのは、介護福祉士国家試験の難易度が比較的低いということを示しています。

介護の仕事を続ける方にとって、介護福祉士の資格取得に挑戦してみることをおすすめします

介護福祉士を取得するまでの道のり

介護福祉士を取得するまでの道のりは4つのルートに分かれています。

  • 養成施設ルート
  • 実務経験ルート
  • 福祉系高校ルート
  • 経済連携協定ルート

介護福祉士を目指す方は、自身に合うルートを見つけてみてください。

養成施設ルート

厚生労働省が指定する介護福祉士養成施設を卒業することが介護福祉士の取得ルートの一つです。

介護福祉士養成施設に2年以上、あるいは福祉系・保育養成施設に通った経験があれば、さらに1年以上通学することで介護福祉士の受験資格が得られます。しかし、2017年までは指定の養成施設に通学するだけで介護福祉士が取得できましたが、法改正により現在は卒業後に受験資格を得るルートに変更されています。

2017年4月1日から2027年3月31日までに卒業、または卒業見込みの方には経過措置が設けられています。

実務経験ルート

実務経験ルートは介護の現場で働きながら介護福祉士を取得する方法です。

3年以上の実務経験と「介護職員実務者研修」の取得により介護福祉士を取得するのが一般的なルートです。また、「介護職員基礎研修」を取得し、さらに喀痰吸引等の研修を受けて介護職の実務経験を3年以上積む方法もあります。

どちらのルートも介護職未経験や無資格でも始められるのでおすすめです。

福祉系高校ルート

文部科学省や厚生労働省が指定する福祉系高校に通学することで、介護福祉士養成課程を満たす道のりもあります。所定のカリキュラムを受ければ、卒業後に国家試験を受験することが可能です。

福祉系高校ルートから介護福祉士を受験する方は実技試験が免除されるため、筆記試験に合格すれば介護福祉士が取得できます。

小学生・中学生の頃から介護の仕事に憧れを持っている方は、福祉系の高校で専門的なスキルや知識を身につけてみてください。

経済連携協定ルート

経済連携協定ルートは、フィリピンやインドネシアなどの東南アジアの発展途上国に住む方が介護福祉士を目指せる道です。

母国での学習や日本語研修など、一定の学力を求められる試験に合格した後、日本に留学することとなります。その後、日本で実務経験を3年間積んで介護福祉士の受験資格が認められます。

もし試験に不合格となった場合でも、最長5年間の在留延長が可能です。

介護福祉士資格取得のメリット

介護福祉士資格を取得するメリットは多く存在します。その中でも特に大きなメリットを以下にまとめました。

これから詳しく解説していきます。

給料が上がる

介護福祉士資格を持つ人を職員として迎え入れるのは施設にとってもメリットが大きいため、介護福祉士資格所有者と無資格者の給料や待遇設定に差をつけている介護施設は多いです。

多くの事業所では約1〜2万円の介護福祉士手当が支給されます。

また、介護福祉士は対象の処遇改善手当も存在するため、所有しているだけで給料面を優遇してもらえる可能性は高まります。

介護職員1人あたり月額9,000円、最高で約8万円の手当が支給されるので、給料が大きく上がるでしょう。

昇給や昇進での給料UPが難しい場合でも、介護福祉士資格を取得するだけでそれまでの給料よりも上がる可能性は大です。

転職の際にも介護福祉士を所有していると好条件で迎え入れてもらえるケースが多いです。

就職しやすい

介護福祉士の資格を取得していると、就職や転職活動がしやすくなります。

介護に関する一定のスキルや知識が証明できるため、書類選考で落とされることは少なくなります。また、人手不足の事業所が多いため、転職活動の際に年収や待遇が良い職場を積極的に選べます。

即戦力として自己アピールし、自身の希望に合う事業所へ転職しましょう。

勉強することで専門知識が高まる

介護福祉士資格を目指すなら、国家試験対策の勉強は必須です。

受験ルートによっては実務者研修資格の受講も必要な場合があります。

いずれにしても、国家試験対策のための受講や個人学習などで、更に深い介護に対する知識を得ることができます。

介護施設側や国がひとりでも多くの人に介護福祉士を取得してほしい真の目的は、介護職員の知識と技術向上のため。介護福祉士資格を得るために一生懸命勉強したことが、利用者に寄り添うケアに繋がるのです。

介護主任などに昇進しやすい

介護福祉士資格を取得していることで、介護主任などに昇進しやすいのは事実です。また、介護主任でなくても、フロアリーダーやユニットリーダー、サービス責任者など、チームの中心としての役割を任されることは多いです。

介護福祉士を持っていることで、専門知識がある職員としてみなされ、責任ある立場を任されやすくなります。

さまざまな面で頼られることで、自身のモチベーションにも繋がることも最大のメリットであるといえます。

介護福祉士資格取得をするデメリット

介護福祉士の資格を取得するデメリットは以下のとおりです。

  • 資格を取得するまでに時間がかかる
  • お金がかかる
  • 他の職員を育てる義務が生まれる

介護福祉士を取得する前にぜひ一度確認してみてください。

資格を取得するまでに時間がかかる

介護福祉士は時間がかかる国家資格です。

実務経験ルートから挑戦する場合、最低でも3年以上必要です。養成施設や福祉系の高校からでも2〜3年以上が必要となり、さらに試験に合格するための学習も必要です。

介護福祉士の資格取得まで、モチベーションを保つことが大切です。

お金がかかる

介護福祉士になるには、養成施設や高校の学費などお金がかかります。

実務経験から国家試験を受ける場合は、介護福祉士の受験要件である実務者研修を受講するためにスクールに通う必要があります。

スクールの費用は、おおよそ10〜20万円必要です。

ただし、割引制度を導入しているスクールもあるため、上手く活用すれば費用を抑える方法もあります。

近くのスクールのホームページを確認し、気になったら問い合わせてみるとよいでしょう。

他の職員を育てる義務が生まれる

介護福祉士は介護に関する知識やスキルを習得しているため、新人職員や後輩の教育係に任命されることがあります。

研修のカリキュラムを考えたり、定期的にヒアリングを行うなどの仕事が発生します。新人教育がうまくいかないと、指導者として責任を負うこともあります。

ただし、新しい挑戦と捉え、柔軟に対応できれば、介護福祉士としての経験とスキルを更に高めることが可能です。

介護福祉士資格のメリットを知り取得を目指そう!

介護福祉士資格を取得することでのメリットは多いです。介護施設での就職を考えている場合や既に働いているなら尚更。

取得を目指して損はない資格であることは間違いないでしょう。また、介護福祉士資格取得方法が度々改正され難易度が少しずつ上がる一方で、目指す人の多さから便利な教材が揃っているなどみんなが勉強しやすい環境は整っています。合格率の多さはそんな整った環境からの結果です。

この流れを上手く利用して、介護福祉士合格までの道筋を自分なりに立ててみましょう。

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