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【記載例あり】初任者研修は履歴書に書けるの?正確な書き方や正式名称を紹介!
介護職への就職・転職を目指して初任者研修を取得したけれど、履歴書にどう書けばいいのか迷っていませんか?「受講中でも書けるの?」「正式名称は何?」などの疑問を持つ方も多いでしょう。
実は、初任者研修の正しい書き方を押さえるだけで、採用率アップや待遇面で有利になる可能性が広がります。
自身を持って応募書類を作成し、希望の職場への第一歩を踏み出しましょう。
初任者研修は履歴書に書いてもよい

初任者研修はずばり履歴書に書ける正式な資格です。
むしろ初任者研修を持っていることで、待遇やできることが変わる場合があるため、履歴書には忘れずにきちんと書くようにしましょう。また、初任者研修と一般的には呼ばれていますが正式名称は「介護職員初任者研修」です。
【例文】初任者研修の履歴書の書き方と正式名称

介護業界への就職・転職を目指す際、「初任者研修(介護職員初任者研修)」の資格は履歴書に正しく記載することが重要です。正確な名称で書くことで、応募先に誠実な姿勢を伝えると同時に、採用担当者に好印象を与えます。
ここでは、正式名称の理由や具体的な書き方例を詳しく解説します。
正式名称で記載する理由
初任者研修を履歴書に記載する際は、略称ではなく正式名称で記載するのがマナーです。理由は以下のとおりです。
- 信頼性を高めるため
- 正式な資格であることを明確にするため
- 採用担当者が資格内容を正しく把握できるため
略して「初任者研修」と書くと、正式な資格かどうか分かりにくくなり、採用側に不信感を与えてしまう可能性があります。「介護職員初任者研修修了」と、正式名称で記載しましょう。
具体的な書き方例
履歴書に初任者研修を記載する際の例文は次のとおりです。
【例】
資格欄:「20××年〇月 介護職員初任者研修課程 修了」
修了年月日も合わせて記載することで、資格取得の時期が明確になり、応募書類の信頼性がさらに高まります。また、職歴欄に関連する勤務歴がある場合は、職務内容とリンクさせると効果的です。
ホームヘルパー2級の場合の書き方
ホームヘルパー2級は、制度改正以前に取得された資格ですが、現在も履歴書に記載可能です。記載する場合は、以下のように明記しましょう。
【例】
資格欄:「20××年〇月 訪問介護員2級養成研修課程 修了」
「介護職員初任者研修」とは別資格であるため、間違って書き換えないよう注意が必要です。自分が取得した当時の正式名称をそのまま記載するのがルールです。

初任者研修を受講中・修了見込みの履歴書の書き方
ここでは、受講中・修了見込みの場合の履歴書の書き方と、面接での伝え方のポイントを解説します。
受講中でも履歴書に書いていい?
初任者研修を受講中、または修了予定であっても、履歴書に記載して問題ありません。ただし「受講中」や「修了見込み」であることを明確に記載し、採用側に誤解を与えないよう注意する必要があります。
修了見込みの場合の正しい記載例
受講中の方で、修了見込みがあるなら、「修了見込み」と明記して履歴書に記載しましょう。また、修了予定が具体的に決まっている場合は、期日も記載することが大切です。
【例】
資格欄:「介護職員初任者研修 修了見込み(2025年6月)」
ポイントは、確実な修了予定年月を記載することです。あいまいな表現は避け、正式に研修機関から示されているスケジュールに基づいて書きましょう。
初任者研修の修了が必須と記載されている求人でも、「修了見込み」として履歴書に記載できます。
まだ修了していない方でも、受講中の方は積極的に履歴書に書くようにしましょう。
注意すべきポイントと面接での伝え方
履歴書だけでなく、面接時にも「現在受講中であり、◯月に修了予定です」と必ず口頭で補足しましょう。その際の注意点は以下のとおりです。
- 実際に修了できる見込みが高いことを伝える
- 介護職への意欲や学びへの真剣な姿勢をアピールする
例文
「現在、介護職員初任者研修を受講中で、2025年6月に修了予定です。研修で学んだ知識を活かし、介護の現場で即戦力として貢献したいと考えています。」
事前に回答内容を準備しておけば、面接時にも自信を持って伝えられるでしょう。
初任者研修を履歴書に書く3つのメリット
初任者研修を取得している、または受講中であることを履歴書に記載することは、採用活動において大きなプラスに働きます。特に介護業界では資格保有者への期待が高く、企業側に意欲や即戦力をアピールする絶好の機会となります。
ここでは、履歴書に初任者研修を記載することで得られる具体的なメリットを紹介するので、ぜひ把握しておいてください。
採用率がアップする
初任者研修を履歴書に記載することで、無資格者と比較して採用される確率が格段に高まります。介護施設側としては、一定の知識や介護技術を習得している人材を優先的に採用したいと考えるためです。
未経験であっても、研修を受講している姿勢自体が「前向きに仕事へ取り組む意欲」の証明になります。
資格手当や待遇に影響する
介護職員初任者研修を取得していると、給与に資格手当が上乗せされる場合があります。施設によって異なりますが、月5,000円〜10,000円程度の手当が支給されることも珍しくありません。
また、資格手当があることで昇給や正社員登用の際にも有利に働くため、長期的な収入アップにつながる可能性も高まります。
業務の幅が広がる
初任者研修を修了していることで、できる業務の範囲が広がります。
例えば、身体介護(食事介助・排泄介助・入浴介助など)を正式に担当できるようになるため、現場での活躍の幅が一気に広がります。
スキルアップやキャリアアップを目指すうえでも、初任者研修の資格は大きな武器になるでしょう。
介護施設に提出する履歴書を書く時のポイント

介護施設に履歴書を提出する時に気を付けたいポイントがあります。以下では、その詳細を解説していきます。
記載する項目
介護施設に提出する履歴書に記載する主な項目は以下になります。
- 基本情報(氏名・日付・証明写真・現住所・連絡先・電話番号)
- 学歴や職務歴
- 免許や資格
- 志望動機
- 長所や短所
- 自己㏚
基本情報の他に職務歴や所有資格を記載する必要があります。大切な基本情報は誤字がないように注意しましょう。また、志望動機や自己㏚は大切なアピール欄となります。
職場から求められる人材を想像しながら記載するとより効果的な履歴書に仕上がるでしょう。
初任者研修を持っている事を記載する場合は正式名称で書く
上記でも少し触れましたが、初任者研修の正式名称は「介護職員初任者研修」です。履歴書などの正式な書類に資格のことを書く際には、必ず正しい名前で記載するようにしましょう。
また、類似資格である実務者研修の正式名称は「介護福祉士実務者研修」のため、ややこしくごっちゃになりやすいのですが、間違わないように注意しましょう。
一番大切なのは志望動機
学歴や職務経歴、所有資格は、事実を書くのみで考える必要はありませんが、履歴書で唯一頑張れる部分があるとするならそれは「志望動機」です。
実際に志望動機を採用の大きな判断基準にする介護事業所は多いため、できるだけ丁寧に記載するようにしましょう。
「志望動機が書きにくい」という場合は、自分の思いを整理しながら書いてみることをおすすめします。
志望動機に悩んだ場合に考えたいポイントは以下です。
- なぜ入社したいと思ったか
- 施設または企業のどの部分に惹かれたか
- 施設理念は自分の考えと合っているか
- 就職後どんな仕事をしたいか
- 就職後自分はどのように役に立ちたいか
就職試験や面接を受けたいと思ったのには、必ず理由があるはずです。
上手く文にまとめられない場合は一旦箇条書きにし、それを眺めながら自分の伝えたいことを整理してみましょう。また、わかりやすく書くことも大切。
読む人のことがしっかりと考えられた、わかりやすく簡潔だけど内容の深い志望理由が書けたらベストです。
初任者研修の他に履歴書に書くと有利な介護の資格

初任者研修を履歴書に書くメリットは上記でお伝えしたとおりですが、介護系の資格にはまだまだメリットがあるものが存在します。そこでここからは、履歴書に書くと有利な資格4つを紹介していきます。
介護福祉士
介護で一番メジャーな国家資格です。資格取得のメリットは多く、介護施設で働くなら絶対に履歴書に書いて損はない資格です。
介護福祉士は、福祉系の学校へ行き受験資格を得ることもできますが、働きながら資格取得を目指せるのも大きなポイント。特に多いのは、実務者研修資格+実務経験3年以上で受験資格を得て国家試験に臨むルートです。
介護福祉士資格を取得していることでの介護施設の歓迎度は高く、無資格の人と差をつけた好待遇で就職することができます。
実際に介護職として働く私が、給与アップにつながったと感じる資格は介護福祉士です。多くの事業所では介護福祉士を取得すると、資格手当が付与されます。
施設によるものの、1〜2万円の資格手当が給与に含まれるので、給与が上がります。ほかの介護系資格でも資格手当が付与されますが、介護福祉士が最も高く設定されている事業所がほとんどです。そのため、給与アップを目指すなら介護福祉士がおすすめです。
これらのことから、介護福祉士を持っているのであれば、履歴書に書くべきだといえるでしょう。
履歴書への介護福祉士の書き方は以下で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

実務者研修
正式名称で「介護福祉士実務者研修」と呼ばれている資格です。いまや実務者研修資格を取得しているメリットは多く、介護福祉士資格を取得していなくても実務者研修資格を持っていれば無資格の人よりも待遇よく働ける可能性が高いです。
実務者研修は介護福祉士と違い実務経験なく取得を目指せる資格。更に初任者研修と違い、実務者経験資格を持ち実務経験を3年以上積むことで介護福祉士資格の国家試験を受験することもできます。
実務者研修資格取得者には、サービス提供責任者を任せることもできるため、取得していると介護施設側も歓迎したくなるメリットもあります。
ケアマネジャー
ケアマネジャーは、主に高齢者やその家族の困りごとを聴き取り、ケアプランを作成する役割を担う職種のことです。介護福祉士よりも待遇が良いことが多く、履歴書に書いておけば就職の際に有利になります。
現場希望なのにケアマネの資格を記載すると、包括などケアマネジャーとしての仕事配置になる可能性があるため、希望する仕事内容ははっきりと伝えておくことが必要です。
認知症ケア専門士
認知症ケア専門士は、一般社団法人認知症ケア学会が主催している資格制度です。
民間資格であり、上記のような「資格を持っていることで給料面に直接影響がある資格」ではありません。しかし、認知症ケアが多い介護施設では、認知症ケアに対しての知見がある人を当然積極的に採用したくなります。
資格取得後は履歴書に「認知症ケア専門士」と書いておけば、採用の際に有利になる可能性は高いです。
初任者研修について
初任者研修について具体的なことをもっと知りたいという方もいるのではないでしょうか?
ここからは初任者研修についての具体的な説明をしていきます。
初任者研修とは
初任者研修とは「介護職員初任者研修」という資格のことです。
介護系の資格には「実務者研修」や「介護福祉士」といった資格が存在しますが、初任者研修はその中でも一番取得難易度が低く比較的簡単に取ることができます。
私自身、介護の仕事をするうえで役に立っているのは介護職員初任者です。この研修は介護の仕事を始める方に向けた資格で、高齢者や介護技術に関する基本的な知識や介護技術などを学べます。
介護業界未経験から始める方にはおすすめの資格です。
初任者研修の取得方法と費用相場
初任者研修資格は、決められた研修受講の後、修了試験に合格するともらえます。
まず初任者研修講座を開催しているスクールに通い、130時間のカリキュラムを受講します。その後筆記の修了試験を受け、合格すると初任者研修資格を得ることができます。
受講費用相場は4万円~10万円程度です。また、格安で初任者研修を受講できるのは以下の場合です。
- スクール側が割引キャンペーンを行っている
- 介護施設で働きながら取得する場合で施設側が多少費用を負担してくれている
- 離職中の受講でハローワークから助成金が出る
初任者研修のメリットは、比較的簡単に資格取得できることとお得に受講できるケースが多いことです。
メリットが多い資格であるため、迷う方は思い切って受講してみることをおすすめします。
初任者研修とホームヘルパー2級の違い
ホームヘルパー2級は、2013年に廃止された旧介護資格です。
効力としては初任者研修と同等とみなされますが、所有資格を初任者研修と記載することはできず、ホームヘルパー2級の現在の資格名は「訪問介護養成研修2級課程修了」となります。
ホームヘルパー2級は訪問介護員養成のためのカリキュラムを受講することによって得られる資格です。一方で、初任者研修は訪問介護に限らず介護施設でも業務を行えるよう基礎を学びます。
資格の対象とする職種がホームヘルパーのみであるのが「ホームヘルパー2級」、介護業界全ての介護職員であるのが「初任者研修」というように、対象職種が異なる点が一番のポイントです。
初任者研修を履歴書に記載し介護の意欲を伝えよう
初任者研修資格は、取得していたら積極的に履歴書に書くようにしましょう。また、履歴書は所有資格欄だけでなく、志望動機や自己㏚欄でも自分を充分アピールすることが可能です。
初任者研修を取得しているということは、それだけ介護への意欲を介護施設側にアピールできるチャンス。やる気を上手く伝えられるような履歴書を作成してみましょう!
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