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准看護師から正看護師への昇進術:キャリアアップのためのポイント
- 准看護師から正看護師を目指しているが志望動機がうまく伝えられない
- 准看護師と正看護師の違いって何?
- 正看護師以外に志望動機を聞かれたらどうしよう
准看護師から正看護師を目指している人で、このような悩みを持っている人はいませんか?
自分の中では目指したい気持ちはあるものの、それを具体的に表現できないからと進学できない人もいるかもしれません
超高齢社会、新型コロナウイルスの蔓延もあり、看護師の活躍の場が広がりました。准看護師から正看護師へ目指すメリットは大きくなっているとも言えます。
正看護師への進学を考えている人は、是非ともこの記事を参考にしてみてください。
准看護師と正看護師の違いとは?
准看護師の資格を持ちながら正看護師を目指している人にとって志望動機を伝えるにあたり、以下の項目について理解しておく必要があります。
- 准看護師になる方法
- 正看護師になる方法
- 正看護師にできて准看護師ができないことがある
それぞれみていきましょう。
准看護師になる方法
准看護師とは、医師、歯科医師、または看護師の指示のもと、療養上の世話や診療の補助を対象者の安楽を配慮し安全に実施する人のことを言います。
准看護師になるためには、准看護師の養成学校に進学し、2年間必要な知識・技術を身につけ、都道府県知事が発行する免許を取得することが必要です。
病院やクリニック、施設などで働くことができます!
看護師と比較すると、看護学校や養成所の学費は比較的安く、仕事をしながら通学する人が多いのが特徴です。
正看護師になる方法
看護師とは、国家試験を受けて合格し、厚生労働省が発行する免許を取得した国家資格の一つです。
正しくは正看護師といい、看護師になるためには、2年制または定時制の専門学校、もしくは大学で4年間、3,000時間以上の授業を受けなければなりません。看護師養成の専門学校もしくは大学を卒業し、国家試験を受けることになります。国家試験を受験した後、約1ヶ月後に合格発表があります。
看護師として就職が決まったとしても、看護師免許を取得できるのはその合格発表後になりますので、免許がないので就職先で看護業務に従事することはできません。しかし、准看護師になった後に看護師国家試験を受験した人は、合格するか、不合格だったとしても准看護師として働くことは可能です。
正看護師にできて准看護師ができないことがある
正看護師ができても准看護師にはできないことがあります。
- 自己判断で看護業務を行う
- 他の看護師に指示を出す
- 管理職への昇進
- 看護計画に立案
- リーダー業務
保健師助産師看護師法にあるように、医師又は歯科医師、看護師の指示のもと業務を行う必要があるからです。
看護計画とは、患者の入院から退院までの療養生活の過ごし方や目標などを計画・立案したもので、入院患者全員に対して作成されます。看護師は、看護学校や大学で看護計画の立案やアセスメントについて学びますが、准看護師は看護計画に関する教育を受けていないため、実務で作成することはできません。病院やクリニックなどの現場では、准看護師と看護師はほぼ同じ業務内容をしています。
志望動機をうまく書く・伝える方法
正看護師を目指すために志望動機を面接や履歴書などでうまく伝えられるかと不安に思っている人もいるでしょう。
ここでは、以下の項目について解説しています。
- 正看護師を目指すべきなのか?
- なぜ志望動機を聞かれるか考える
- 具体的に記入する
- 文章にした後は声に出して何度も確認する
それぞれみていきましょう。
正看護師を目指すべきなのか?
准看護師制度について、専門性が求められる正看護師に一本化すべきという考え方もあります。もし、准看護師の制度が廃止になったとしてもすぐに働けなくなるというわけではありません。
正看護師になることでスキルアップ、キャリアアップもできますし、給与をアップさせることも可能です。
なぜ志望動機を聞かれるか考える
正看護師を目指す上で、なぜ志望動機を聞かれるのでしょうか。志望動機を質問する看護学校側の意図には、看護師としての適性を持ち合わせているかを見極めるためでもあります。
看護師に対して感じたこと、看護師になりたい理由をうまく伝えられるようになりましょう。その際にはネガティブな表現は避けましょう。
できるだけポジティブな表現に言い換えることで印象も良くなります。
具体的に記入する
志望動機を具体的に記入していきます。具体的にするためには頭の中で考えるだけではなく、ノートに書き出していくことで考えもまとまっていきます。
箇条書きだけではなく、質問に答えられるように細かく記入してみましょう。
文章にした後は声に出して何度も確認する
具体的に書いた志望動機を面接でうまく伝えられるように、何度も声に出して読んでみましょう。
読むだけではうまく伝わりません!
声に出すことで文章として間違えていないか、自分の思いが伝わるかに気づくことが出来ます。
正看護師への志望動機の例文
ここでは以下のように具体的な志望動機の例文を解説しています。
- 正看護師志望
- 働きながら正看護師を目指している
- 助産師または保健師を目指している
- 専門看護師、認定看護師を目指している
- 正看護師になって独立したい
それぞれみていきましょう。
正看護師志望
- 看護師が身近な存在であり、看護師の良い面だけではなく大変な面も認識していること。
- 過去に看護師にお世話になった経験から看護師を目指したいと考えるようになった。
- 自分も誰かの役に立ちたい。
このように、正看護師志望であることを具体的に表現するようにしましょう。
ネガティブな言葉ではなく、できるだけポジティブな表現にすることで好印象を持ってもらえます。
働きながら正看護師を目指している
准看護師から正看護師を目指す人の中には、日中に働きながら夜間の看護学校への通学を希望している人もいるでしょう。
筆者も同じくでした。働かないと生活費も無いし、病院で働くことで臨床経験が積めるという利点もあるためです。また、中には子育てしながら正看護師を目指している人もいます。
子育て、家庭、通学と大変だけど正看護師を目指したいということをを伝えましょう。
助産師または保健師を目指している
正看護師を取得した後に助産師または保健師を目指している人もいます。
- 子供が好きで産婦人科などで助産師として働きたい、出産経験を活かして看護をしたい。
- 地域の健康のために働く保健師を目指したい。
専門看護師、認定看護師を目指している
慢性心不全や感染管理などの専門看護師や認定看護師を目指している人もいます。このような場合も、准看護師として働いている中で感じた経験を踏まえて志望する理由をノートに書いてみましょう。
- コロナ禍となり、感染対策について学びを深めて患者さんや地域の皆さんの役に立つ看護師になりたい。
- 専門性のある看護を学ぶことでスペシャリストを目指したい。
正看護師になって独立したい
正看護師になった後、独立したいと希望する人もいます。
例えば、個人で訪問看護ステーションを立ち上げて管理者として働いている人もいます。もちろん、自分で立ち上げていなくても正看護師であれば管理者として働けます。
独立することで、これまでやりたかった看護を具体化することも可能となります。フリーランス看護師として働く人も増えています!
准看護師から正看護師を目指す志望動機をうまく伝えて、キャリアアップを目指しましょう
准看護師として働くだけではなく、正看護師を目指すことでキャリアアップも目指せます。正看護師になるためには看護学校へ通い、正看護師になった後に就職する際、どちらでも志望動機を聞かれます。
自分の思う看護ができるよう行動しましょう!