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ホームヘルパーによる訪問介護を頼むには?開始までの流れとサービス内容を解説

老年期を迎えると誰しもが向き合うことになる介護。

初めのうちは家族で介護ができていたとしても、介護度が高くなるにつれて家族だけで介護を行うことが大変になってきます。そんなときの選択肢として挙がるのが、ホームヘルパー(訪問介護員)の存在です。

家事代行サービスと似たようなものと考える人も少なくなく、その実態がきちんと把握されていないことも事実。しかし、ホームヘルパーによる訪問介護は、介護保険適用となる、れっきとした介護サービスです。

そこで今回は、ホームヘルパーによる訪問介護を利用するまでの流れや、サービス内容についてくわしく紹介します。

  • 介護に直面する可能性のある
  • 訪問介護の利用を検討している

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目次

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訪問介護は保険適用になる!

ホームヘルパーとは、訪問介護員の総称です。

ホームヘルパーは全員が資格を持った介護のプロであり、介護を必要とする高齢者の自宅を訪問してサポートを行っています。

そんなホームヘルパーによる訪問介護サービスの対象者や、サービスを受けるまでの流れ、費用などをくわしくお伝えします。

サービスの利用対象者

介護保険が適用される訪問介護サービスの利用対象者は、原則として要介護1~5の認定を受けた方です。ただし、要支援1~2の認定を受けた方も「介護予防サービス」としてサービスを受けることができます。

介護予防サービスとは、利用者が要介護状態になることを防ぎ、住み慣れた自宅で自立した日常生活を送ることができるよう支援していくサービスのことです。

サービスを受けるまでの流れ

訪問介護サービスは介護保険が適用されるサービスであるため、訪問介護サービスを利用するためには、以下のような手順が必要です。

要介護認定の申請を行う

訪問介護サービスを受けるには、要介護認定を受ける必要があります。まずは住んでいる市区町村の窓口で、要介護認定の申請を行いましょう。

要介護認定の決定

要介護認定の申請を行った後、認定調査や主治医の意見書、コンピュータによる判定が行われます。その結果、要介護認定が決定し、原則30日以内に本人に通知されます。

ケアプランの作成

訪問介護サービスを利用するためには、ケアプランに作成が必要となります。要介護1以上の場合は、ケアマネージャーのいる居宅介護支援事業者へ依頼します。

ケアマネージャーは利用者の自宅を訪問し、利用者の状況や希望などを確認します。そして、利用者の家族や主治医などからの情報をふまえて、どのようなサービスが必要であるか整理し、ケアプランを作成します。

訪問介護事業所と契約

ケアプランにもとづき、利用者本人や家族の希望と合致する訪問介護事業所をいくつか選び、見学などを経て、直接契約を結びます。

訪問介護サービス利用開始

実際に介護サービスが利用できるようになります。


訪問介護を受けるための費用

訪問介護サービスを受けるための費用は、「サービスの種類別料金 × 利用時間 + そのほか料金(加算) = 1日あたりの自己負担額」で決定されます。なお、介護保険の自己負担額は基本的に1割負担です。

例えば、要介護2の利用者が週5回、1日45分の食事介助などの訪問介護サービスを利用した場合、

394円/回×5回×4週=1ヶ月あたり7,880円

となります。

サービスの種類別料金、およびそのほか料金については、居住している地域や事業者によって異なるため、あくまでも訪問介護の費用の目安です。

参考:介護サービス情報公表システム(厚生労働省)

訪問介護のサービス内容

訪問介護は、「身体介助サービス」と「生活援助サービス」の2種類のサービスに分けられます。それぞれのサービス内容を詳しく見ていきましょう。

身体介助サービス

身体介助サービスとは、利用者の身体に直接接触して行われる介助サービスのことです。

具体的には以下のような内容です。

  • 食事の介助
  • 排せつの介助
  • 入浴の介助
  • 更衣の介助
  • 服薬の介助
  • 通院・外出の介助

など

生活援助サービス

身体介護以外の訪問介護のうち、基本的な生活の援助を行うものは、生活援助サービスに分類されています。

利用者が単身の場合や、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に提供されるサービスです。

  • 洗濯
  • 掃除
  • 食事の調理や準備
  • 衣服の整理や補修
  • 生活必需品の買い物
  • 薬の受け取り

など

ホームヘルパーによる訪問介護を利用する際の注意点

ホームヘルパーによる訪問介護を利用する際に注意するべき3つのことをお伝します。

サービスを受けられる回数に限りがある

訪問介護は回数無制限で利用できるものではありません。例えば、生活援助サービスは「要介護3は43回/月まで」など、介護度によって月に利用できる回数が決まっています。

規定回数を超える場合は、ケアプランを居住している市区町村に提出する必要がありますので、注意しましょう。

出典:厚生労働省「厚生労働大臣が定める回数及び訪問介護」

サービス内容に制限がある

訪問介護サービスは、あくまでも利用者本人の援助に限られます。例えば、ついでに利用者以外の家族の分まで食事を作ってもらうことはできません。また、日常の生活に必要な援助がサービス対象となるので、植木の手入れや模様替え、大掃除などもサービスの範囲を超えているため利用することができません。

また、ホームヘルパーは医者や看護師ではないため、医療行為を行うことはできません。医療行為にあたることは、主治医の指示のもと訪問看護を利用する必要があります。

サービスの内容は地域や訪問介護事業所によって異なる場合があるので、気になることがあれば、ケアマネージャーに相談してみましょう。

訪問介護事業者選びは慎重に

利用者の日常に寄り添いサポートを行うホームヘルパーは、所属する訪問介護事業所から派遣されます。そのため、訪問介護事業者選びは、利用者本人やその家族にとって、とても重要であるといえます。

そこで、信頼できる訪問介護事業者を選ぶためには、以下のような項目をチェックしてみましょう。

  • 利用者本人やその家族の考えや疑問、希望をしっかり聞いてくれるか
  • サービス内容や料金について明確か
  • 介護福祉士やホームヘルパーなどの資格を持つ人は何人いるか
  • キャンセルしたいとき、柔軟に対応してくれるか
  • 事故が起こったときの対応はどのようになっているか
  • スタッフの言葉遣いや態度に違和感がないか

これらのチェック項目をしっかり確認し、気になる部分があればケアマネージャーに相談しましょう。

ご本人やご家族にとって、最適な選択を目指そう

介護保険適用で受けることのできる訪問介護サービスを受けるには、要介護認定が必要です。サービス内容としては身体介助と生活援助があり、サービスの範囲も限りがあります。

また、サービスを利用できる回数には制限があるため、介護度が高く常に介護を必要とする方などは、介護施設の利用とともに検討してみましょう。そして、訪問介護サービスを利用をする際には、それが本当に利用者本人に合った選択なのか熟考し、最適な事業所を選ぶ必要があります。

これから訪問介護の利用を考えている方は、今回ご紹介した注意点を忘れずに、ご本人やご家族にとって、最適な訪問介護サービスを見つけてみてくださいね。

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