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【認知症介護基礎研修】無資格者の受講が義務化。対象者や受講方法を解説

2021年4月より、認知症介護基礎研修の受講が義務化されました。

認知症介護基礎研修とは、認知症に対する基本的な知識や介護現場での対応などを学べる研修です。

試験はなく、受講さえすれば誰でも受講証明書が受けられます!

認知症を患う高齢者が年々増えてきており、介護施設の職員にも認知症に対する理解や適切に対応するスキルが求められるようになったため、義務化に至りました。

3年間の猶予期間はあるためすぐに働けなくなる、というわけではありませんが、無資格者は受講が必須となっていますので早めに受講するようにしましょう。

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認知症介護基礎研修が2021年4月から義務に

2021年4月から、現場で認知症患者の介護を行う無資格や未経験の職員に対して、認知症介護基礎研修を受講することが義務付けられました。

ただし、3年の猶予がありその間に受講すればよいため、未受講でも今すぐ働けなくなってしまうというわけではありませんのでご安心ください。

認知症介護基礎研修とは

認知症介護基礎研修とは、無資格者や介護未経験者が認知症に関する基本的な知識やスキルを学ぶ研修です。講習だけでなく演習もある場合があるため、現場で使える実践的なスキルを身に付けられます。

試験はなく、最後まで受講さえすれば誰でも受講証明書がもらえます。

対象になる人

他に介護に関する資格を持っていない人(無資格者)が受講対象です。

対象にならない人

訪問介護や福祉用器具の貸し出し・販売業者は対象外です。

学べる内容

認知症介護基礎研修では大きく2つののこと(認知症に対する基礎知識、認知症患者をケアする際の現場での注意点)が学べます。

① 認知症に対する基礎知識

  • 認知症の定義
  • 認知症の原因
  • 認知症の症状、よく見られる行動
  • 認知症ケアの基本的な考え方や知識

② 認知症患者をケアする際の現場での注意点

  • 認知症患者とコミュニケーションをとる際のコツ
  • 認知症患者の行動の背景にある心理、また対応のコツ
  • 振り返りのしかた

修了試験などがなく受講さえすればよいため、難易度はそれほど高くありません。焦らず、落ち着いて参加しましょう!

受講方法

受講する自治体によって受講方法やスケジュール、受講料などが異なります。

ご自身が受講する地域のホームページや市役所などで確認しておきましょう!

最近では講習をe-ラーニング(動画、ライブ配信などウェブ上で講義を行うこと)で実施する自治体も増えています。

受講期間・スケジュール

講義、演習と合わせて6時間で終わります。

1日で終わるため、あまり時間が取れない人でも安心して日程を調整できます。

受講料

こちらも自治体によって異なりますが、無料~5,000円で受けられるところが多いようです。また、受講料とは別にテキスト代や演習の実費がかかる場合もあります。

お申し込み前に、ご自身が受講する地域の受講方法やスケジュール、受講料などを確認しておきましょう。

受講後の道

認知症介護基礎研修受講後の進路としては、介護関係の仕事で経験を積み、キャリアアップしていくことが考えられます。

その中で研修を受けたり資格を取得したりすることもあるでしょう。しかし、高齢化社会が進む現代社会においては介護関係の資格は数えきれないほどたくさんあります。

そこで、認知症介護基礎研修に近い、認知症ケアに関わる資格を紹介します。介護士が取得しておきたい資格は次の3つです。

  • 認知症介護実践研修(実践者研修・実践リーダー研修)
  • 認知症介護指導者養成研修
  • 認知症ケア専門士

認知症を患っている利用者に携わる人はぜひ上記資格の取得を目指してみましょう。

介護職員が受講しておくべき研修3選

介護関係の研修や資格はたくさんありますが、今回はその中でも特に「介護未経験者や無資格者、初心者が最初に受けておきたい研修」を紹介します。

1つ目はもちろんこれまで解説してきた「認知症介護基礎研修」です。こちらは認知症に特化した内容となっており、より深い理解、そして適切な対応がわかります。

もう1つは「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」です。介護職員初任者研修は介護士として必要な最低限の知識やスキルを身に付けられます。介護職員初任者研修は広く浅く、認知症介護基礎研修は深く狭く学べると思っていただければよいでしょう。そのため、両方を受講するという手もあります。

また、介護職員初任者研修の上に介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)という研修もあります。後ほど詳しく解説しますが、介護関係で唯一の国家資格である介護福祉士を受験・取得するには介護福祉士実務者研修の受講と3年以上の実務経験が必要です。

そのため、介護職で長く働きたい人は以下の順で受講・受験していくことになります。

  • 介護職員初任者研修 or 認知症介護基礎研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士

介護福祉士よりも上の資格や他の資格や研修もあります!

実務経験が必要なものもありますので、受験を考えている方は上記の3つは早めに受けておきましょう。

介護職員が取得しておくべき資格3選

前項では介護未経験者や無資格者が最初に受講すべき研修を紹介してきました。しかし、介護職員として長く働くことを考えているのであれば、上記の研修を受けるだけでは不十分です。

ここでは、介護職員がさらなるキャリアアップ、スキルアップを目指すために取得しておくべき資格を3つ紹介します。

ただし、最初に紹介する介護福祉士以外は介護福祉士の資格を取得していることが受験資格になっているため、まずは介護福祉士の取得を目指しましょう。

また、ここに紹介するもの以外にも理学療法士や作業療法士、福祉用具専門相談員や認知症介助士などたくさんの資格があります。

対応できる業務や学べる内容、受験資格などが異なりますので、ご自身に合った資格の対策をするようにしましょう。

介護福祉士

介護関係で唯一の国家資格。

介護福祉士実務者研修を受講していないと受験できないため、取得難易度はやや高めです。しかしその分、メリットは大きく、チームのマネジメントなど対応できる業務の幅が広がります。

キャリアアップを狙うなら介護福祉士の資格取得を目指してみましょう。

認定介護福祉士

介護福祉士よりも上位に位置付けられている民間資格です。

介護福祉士の資格を取得してから5年以上の実務経験が必要だったり、100時間以上、研修を受講していることが必要だったりと取得できる人がごくわずかなため、持っているだけで他の人と差別化できます。

転職やキャリアアップを目指している人はぜひ取得してみましょう。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

試験に合格し、実務研修も終了した後、各都道府県に登録することで介護支援専門員の資格が得られます。

ケアプランや介護計画を作成する際に必要になるため、持っているだけで転職で有利になります。

介護士として長く続けるなら、まずは受講してみよう

現在、介護関係の資格や研修はたくさんありますし、今も増え続けています。介護経験のない人や資格を持っていない人は何から始めればよいかわからないでしょう。しかし、一番やってはいけないのはずっと迷い続けて結局、何もしないこと。

まずは今回紹介したものの中から興味のあるものを受講してみてはいかがでしょうか。

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