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【こんな人は向いている!】訪問介護で活躍できる人の特徴を解説!
訪問介護は、利用者の自宅に赴き、介護サービスを行う仕事です。
介護業界は少子高齢化が進む日本で今後益々注目されることは間違いありません。しかし、介護業界未経験の方にとっては「自分に向いているのだろうか?「自分に適性があるのかわからない」と二の足を踏んでしまう方もいるのではないでしょうか。
迷われている方や悩んでいる方は、訪問介護の仕事への理解を深めていきましょう!
訪問介護に向いてる人の特徴
訪問介護の仕事を行う上で、適正の有無は気になるところですよね。
結論、訪問介護はこちらの3つの特徴を持つ人に向いていると言えます。
- 責任感が強く、心身共にタフな人
- 各利用者へ柔軟に対応するコミュニケーション能力がある人
- 利用者の些細な変化に気づく視野を持つ人
それぞれについて詳しく解説をしていきます。
責任感が強く、心身共にタフな人
訪問介護の場合は施設介護と異なり、基本的にはヘルパー1人で利用者のあらゆる介護サービスを行います。サービスの範囲も多岐にわたることもあり、他力本願の方には向いていません。
「利用者をしっかりサポートする」という責任感の強さが必須です。また、家事全般のサポートを行う生活援助や、食事・入浴・歩行などの介助を行う身体介護を行うこともあり、どうしても体力的な強さは必要となります。
そして、利用者とのコミュニーケーションでは、意思疎通がうまくいかないことも想定されます。うまくコミュニケーションが取れない際に、諦めずに心を通わせていくという意味では、精神的なタフさも要求されます。
各利用者へ柔軟に対応するコミュニケーション能力を持つ人
施設介護以上に、利用者一人ひとりへの個別の対応が求められる訪問介護では、利用者の介護レベルや生活習慣に合わせて臨機応変な対応が必要です。
そのため、仕事環境や利用者への適応能力・高いコミュニケーション能力を持つ人に向いていると言えるでしょう。
利用者の些細な変化に気づく視野を持つ人
良質なケアを行うには、ケアマネージャーが作成するケアプランを充実させることが必要です。ケアプランを作成する際や、見直しをする際に大事になるのは、ヘルパーからの情報共有となります。
そのため、「いつもと反応が違う」「少し体調が悪そう」など、些細な変化を見逃さない視野の広さを持つ人に向いていると言えるでしょう。
訪問介護の仕事内容ややりがい、大変なこと
上記では訪問介護に向いている人の特徴を述べてきました。
以下では訪問介護の仕事内容ややりがい、さらに仕事上のメリットについて述べていきます。
訪問介護の仕事への理解を更に深めていきましょう!
訪問介護とはどのような仕事か
訪問介護の仕事内容として、大きく3つに大別されます。
- 生活援助
- 身体介護
- 通院時の介助など
以下でそれぞれについて解説をしていきます。
生活援助
具体的には、介護利用者のための調理・洗濯(洗濯機・手洗い問わず)・掃除(主に利用者本人が生活する空間に限られる、トイレなど共用部分は不可)・買い物(日用品や生活必需品・食料など)・納税代行(公共サービスや役所への申請、選挙の代行も可能)などのサービスを行います。
日常生活のサポートではありますが、家政婦とは違い、あくまでも利用者の生活領域のみのサポート・サービスを行います。
身体介護
具体的には食事介助(配膳・後片付けや医師の指示のもと行う流動食など)・入浴介助(全身清拭・部分浴・全身浴など)・身体整容(洗顔・整髪・爪切り・髭剃りなど)・外出介助(車椅子での移動や歩行介助など)・歩行介助などを行います。
身体介護は利用者に直接触れて行うこともあり、体力を要する仕事です。また、利用者の繊細なケアを要求される部分でもあり、難しさもあると同時にやりがいのある仕事と言えます。
通院時の介助など
通院時の介助については、高齢の利用者が自身で通院するのが難しい場合、ヘルパーがバス・車等乗降の解除や、病院内の付き添いを行います。
また、公共交通機関での移動が難しい場合は、要介護1以上の利用者に限り、介護タクシーを利用することが可能です。そのため、車の免許を持っていると更に重宝されるのではないでしょうか。
訪問介護のやりがい
訪問介護のやりがいとして、一人ひとりのライフスタイルに寄り添ったケアができるのが魅力です。施設介護とは違い、利用者の居宅に赴いて、生活習慣やパーソナリティを加味しながら柔軟に対応していくのは訪問介護ならではのやりがいと言えるでしょう。
また、生活援助など日常のサポートを行うことから、利用者や利用者家族から「ありがとう」など感謝の言葉をかけられることも魅力です。感謝を示されることで、モチベーションの維持やアップに繋がりやすいのではないでしょうか。
訪問介護の仕事をするメリット
訪問介護の仕事をする上でメリットとなるのは、以下の点が挙げられます。
利用者一人ひとりへの丁寧なケアができる
利用者一人ひとりへの丁寧なケアについては、施設介護のように画一的に行う訳ではなく、利用者のペースに合わせた介護ができるため、「一人ひとりにしっかりと寄り添いたい」と考える介護従事者にとっては最適なメリットではないでしょうか。
働き方に融通が効く
働き方に融通が効くという点について、例えばやりたい介護内容に絞って働くことができたり、あるいは働く時間を自身のベースに合わせて行うことができる、正社員としてではなく、登録型でも可能など自由度が高いのも訪問介護の魅力です。
職場によっては、利用者宅への直行直帰もあるなど、自身の理想とする働き方へ合わせやすいのが魅力と言えます。
知識・スキルが身に付く
知識・スキルが身につくという点については、身体介護など体力と介護技術を要する業務を通じて、介護業務への理解度や習熟度を高め、自身の介護スキルを上げることにつながります。
また、利用者一人ひとりの性格や習慣に寄り添ったケアを行うことから、幅広いタイプの利用者へ適応できる対人のスキルを身につけられるのも魅力です。
訪問介護の仕事の大変なこと
やりがいやメリットも大きい訪問介護の仕事ですが、大変なこともあります。
訪問介護は、基本的に利用者宅で業務を1人で行います。そのため、責任が大きいと感じる方も多く、1人での業務に不安を抱えている方も少なくありません。利用者が急変したときには、訪問介護を行うスタッフに冷静かつ正確な判断が委ねられます。
利用者やその家族とのコミュニケーションに悩むこともあるでしょう。なかには、訪問介護スタッフを家政婦と勘違いしている利用者の家族もおり、対応に困る場面に遭遇することも起こり得ます。
入居型や通所型のような介護施設とは異なり、いざというときにすぐに周りに頼れないことが訪問介護の仕事の大変なことです。
訪問介護員が活躍する場所
訪問介護員として活躍する場所は、主に以下の2箇所になります。
訪問介護を利用する方の自宅
多くの場合、訪問介護を利用する高齢者の自宅が活躍の場所となります。訪問介護事業所に所属し、利用者宅にて介護サービスを提供します。
雇用形態によって、出勤・退勤が異なりますが、業務内容は大差はありません。
食事や排泄、入浴のサポートを行う身体介助、調理や掃除、洗濯、買い物の代行などの生活援助を行います。慣れるまでは先輩スタッフと共に業務を行いますが、独り立ちすると、1人で利用者宅を訪問し業務をすることになります。
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅の多くは、訪問介護事業所が併設しているため、訪問介護員が活躍する場所となります。
サービス付き高齢者向け住宅とは、高齢者専用の賃貸住宅であり、介護施設とは異なります。
自立から要介護となる高齢者が暮らしており、各住宅によって介護サービスの有無が変化します。大きく分けて、一般型と介護型に分けられます。介護型の場合は身体介助も業務に含まれますが、一般型の場合は安否確認や生活相談のような見守りサービスが主な業務です。
住宅の種類によって、対応する高齢者の状態が全く違います。
訪問介護員の雇用形態別の特徴やメリット
訪問介護事業所に所属するスタッフは、主に正社員やパート、アルバイト、登録ヘルパーとして雇用されています。
雇用形態によって、それぞれ特徴がありメリットも異なります!
こちらでは、訪問介護員の雇用形態による特徴やメリットについてご紹介します。
正社員
訪問介護事業所の正社員の給与は、月給制です。また、正社員になると介護に関する業務だけでなく、マネジメントや管理業務も任されるようになります。
キャリアアップを望んでいる方は、正社員へのステップアップも視野に入れてみましょう!
訪問介護事業所の正社員のメリットとしては、以下の通りです。
月給制で収入が安定している
正社員の最大のメリットとしては、他の雇用形態に比べて収入が安定していることにあります。
月給制であるため、月によって収入にバラつきが起きるといった心配もありません。さらに、正社員であれば賞与も保証され、月給とは別に高い収入を得ることができます。
正社員になることで責任も大きくなりますが、収入面や安定した仕事を手に入れられます。
福利厚生が手厚い
正社員のメリットとして、福利厚生が手厚いということも挙げられます。
各種保険や手当など手厚く用意されており、より安定した生活が送れます。パートやアルバイトスタッフの場合、福利厚生の面で不安な部分もありますが、正社員であればほぼ確実に手厚いサービスを受けられます。
事業所によって、福利厚生に関する内容は異なりますので、就業規則や求人票を確認してみましょう。
パート・アルバイト
正社員と違い、パートやアルバイトの場合は時給制や日給制で勤務することになります。業務内容は、利用者の身体介助や生活援助がメインとなり、正社員と大きな差はありません。
訪問介護事業所のパートやアルバイトのメリットとしては、以下の通りです。
依頼のキャンセル時も時給が発生する
訪問介護の場合、利用者の都合によって依頼がキャンセルとなることもあります。
パートやアルバイトは、ほとんどの場合、キャンセル時も時給が発生します。そのため、時給や日給制であっても給与は比較的安定しています。
ほぼ毎月、同じ日数勤務しているのであれば、月による収入のバラつきも発生しにくいでしょう。一方、下記で紹介する登録ヘルパーは、実労働に対してのみ時給が発生する雇用形態であるため、キャンセル時は時給が発生しません。
移動時間も時給換算される
訪問介護員は、利用者宅へ移動し業務を行います。パートやアルバイトの場合は、移動時間も時給換算されるケースが多いです。1日に数件担当することも多いので、移動時間も時給換算されるとなると職員にとって嬉しいポイントです。
登録ヘルパー
登録ヘルパーは、訪問介護事業所に所属する一労働者という位置付けになります。
ただし、正社員やパート、アルバイトとは違い、自宅から利用者宅へ直行直帰する形で勤務します。そのため、事業所に立ち寄る回数は、圧倒的に少ないです。
訪問介護事業所の登録ヘルパーのメリットとしては、以下の通りです。
自分のスケジュールに合わせて仕事ができる
登録ヘルパーの最大のメリットとしては、自分の都合に合わせて勤務できるということです。
所属する事業所に、勤務希望の日数や時間を指定し、それに合う仕事を紹介してもらうという訪問介護独自の働き方になります。
- 子育てや家庭と両立して働きたい方
- プライベートを重視したい方
にとってメリットが大きいでしょう。
他の雇用形態に比べると、収入が不安定であるというリスクもあります!
複数の事業所を掛け持ちできる
他の雇用形態に比べて、収入面にリスクがある働き方ではありますが、事業所を掛け持ちすることでリスクを軽減できます。1箇所だけでなく複数の事業所に所属することが可能です。
掛け持ちをする場合は、体調を崩さないように、スケジュール管理が重要となります。
上手くスケジュールを組むことで、収入を大幅にアップすることも可能なため、自由なスタイルで働きたいいう方は登録ヘルパーがおすすめです。
訪問介護の仕事を行う上での注意点
訪問介護における仕事のやりがいやメリットを見ると、「施設介護よりも訪問介護が合っている」「スキルが身につきそう」など良い点が目に付くと思います。
しかし、訪問介護の仕事を行う上で、注意しなければいけない点もあります。以下で解説をしていくので、しっかり理解していきましょう。
働くには仕事が必要
訪問介護でヘルパーの仕事を行うには、介護職員初任者研修以上の資格を取得していることが必要です。介護試験制度が改定される以前の訪問介護員2級(訪問介護員2級養成研修課程)や、ヘルパー1級(訪問介護員1級養成課程)の修了者でも構いません。
施設介護とは違い、ひとりで利用者の身体介護を行う訪問介護は、一定程度の介護スキル・技術が必要になるためと言えます。
できない仕事や援助がある
訪問介護の仕事でも触れたように、ヘルパーとして行う仕事はあくまでも「利用者の日常生活の範囲」に限定されます。生活援助においては、利用者以外の居室の掃除(共用部分など)はサービスの範囲外となります。
その他生活必需品以外の購入(お酒・タバコなど)や、ヘルパーでなくてもできること(ペットの世話・庭掃除など)、日常の枠を超えた家事(おせちの調理など)は行えません。また、金銭や貴重品の取り扱いはトラブルの原因となることから、行うことが出来ません。
しっかりとできること・できないことについて線引きをした上で業務に臨みましょう!
一人で行う際のリスクヘッジをしっかり考える必要がある
施設介護との大きな違いとして、一人で利用者の介護を行わないと行けない点があります。
利用者一人ひとりに向けたきめ細かいケアを行えると同時に、利用者の容体が急変した際や、転倒など異変があった際には一人で全て対応しなければいけない点がある為、常に利用者に「万が一の事態が起こった際」のリスクを鑑みていなければなりません。
他事業所から訪問介護事業所に転職するおすすめの方法
現在、デイサービスや有料老人ホームなどの介護系の施設で勤務している方で、訪問介護事業所に転職を検討している方は、次の方法で転職活動をしてみましょう。
カイテクに登録して、訪問介護の仕事をする
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まとめ
本記事では訪問介護に向いている人の特徴から、仕事内容やメリット、更に注意点について解説してきました。メリットもたくさんありますが、利用者に即した介護を行う分、責任が伴う点もしっかりと理解しておきましょう
しかし、個人の理想とする介護観によっては、訪問介護の方が適していることも多いにあるでしょう。自身にとってどちらが向いているのかしっかり考えた上で、自身の理想の職場や働き方を見つけていきましょう。
本記事を読み、少しでも訪問介護へ興味を持ってくれる方が増えてくれることを祈っています。