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【看護アセスメントとは?】苦手を克服して実践できる方法を解説

  • 看護アセスメントが苦手。
  • そもそもアセスメントって何?
  • 看護の経験が浅いからアセスメントはできない。

こういった悩みを持った方はいらっしゃいませんか?筆者もはじめは同じ悩みがありました。

アセスメントや看護過程について理解できていないと、患者さんのケアも十分にできなくなってしまうかもしれません。難しいと思ってしまうアセスメントも、コツをつかめばスイスイと考えられるようになります!

今回では、アセスメントとは看護過程とは何かをわかりやすく解説していますので、これまでの疑問や不安も解消できると思います。

是非とも活用してみてください。

目次

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看護の現場で使われる看護過程やアセスメントとは何か?

看護の現場では、看護過程やアセスメントを理解し実践していくことが重要です。

ここでは以下の項目について解説しています。

  • 看護過程
  • アセスメント
  • 看護診断
  • 看護計画
  • 看護介入
  • 看護評価

それぞれみていきましょう。

看護過程

看護学校で学んできた看護過程。

実際の臨床で学んできた看護過程を活かせているか不安に思っている人もいるでしょう。そもそも看護過程とは、患者さんへ看護を行う際に使用する問題解決方法のことをいいます。

看護過程を展開し、患者さんへの看護を決定して実践します!

患者さんに起きている、起こるかもしれない問題点を明確にし、適切な看護へ活かします。

アセスメント

アセスメントとは、患者さんの情報収集を行い、その情報を整理・分析・評価するプロセスのことをいいます。

患者さんに合った看護を提供するためには、アセスメントを十分に行う必要があります。

アセスメントをするための情報収集方法は、以下の2つがあります。

  • 主観的情報:患者さん自身が痛みや苦痛を訴えていること、患者さんとのやりとりで得られる情報
  • 客観的情報:バイタルサイン、検査結果、問診や所見・観察で得られる情報

看護診断

次に、アセスメントで得られた情報や分析した内容をもとに、問題の原因を特定することが看護診断です。

看護師の介入により問題が解決・軽減できることを明確化します!

看護診断には、一般的にNANDA-Iを使用されることが多くあります。ここで明確になった問題について、緊急性や危険性によって優先順位をつけていきます。

優先順位については、マズローの欲求5段階説に当てはめられることが多くあります。

※NANDA-Iとマズローの欲求5段階説については後述しています。

看護計画

看護計画は、看護診断で明確化した問題を解決するために目標を設定し、計画の立案をしていきます。

目標設定は、問題の解決や問題の軽減を目標として設定する長期目標と、長期目標を段階的に達成するために設定する短期目標に分けて設定します。

看護計画を立案する際に、「観察計画(OP)」「援助計画(TP)」「教育計画(EP)」この3つで作成します。

  • 観察計画(OP):患者さんのバイタルサイン、検査結果、日常生活動作などの観察によって得られた情報
  • 援助計画(TP):患者さんに対して看護師が行う看護ケア、点滴や日常生活動作の援助、医師との連携など
  • 教育計画(EP):患者さんや家族に対して指導・教育する内容を記述

看護介入

看護介入は、立案した看護計画の内容に沿って看護ケアを行なっていくプロセスのことをいいます。

患者さんの個別性を持った看護計画の立案を行なっていても、状況によっては計画通りに進むとは限りません。

患者さんの反応などに注意しながら、看護ケアの提供をします。看護介入後には行なった内容を主観的情報・客観的情報を経時記録に記入します。

看護評価

看護計画で立案した看護ケアを実践し、看護ケアを実践したことによって変化があったりなかったりといったことを評価します。

看護計画で設定した目標がどのくらい達成できたか、達成できたのはどういった要因が影響したかを評価します。

患者さんの状態の変化が起きれば計画の修正をして、目標達成の状況によっては計画の継続や、問題が解決となると終了となります。

アセスメントのためのポイント

アセスメントを行う上で、実践を踏まえたポイントがあります。ここでは以下のポイントを解説しています。

  • 主観的、客観的情報
  • 看護記録(SOAP)
  • 現状を判断する
  • 原因を特定する
  • 今後の予測をする

それぞれみていきましょう。

主観的、客観的情報

まずは、主観的情報と客観的情報を集めます。

主観的情報とは、患者さん自身が感じている苦痛や違和感などです。

客観的情報とは、バイタルサインや検査結果、看護師側から見て観察した情報です。また、発達段階や社会的背景なども含まれます

患者さんに対して看護師が「○○に違いない」と先入観だけで情報収集しようとすると、正しくアセスメントすることができないため注意しましょう。

看護記録(SOAP)

看護記録にはSOAPを使用します。

  • S:患者さんが発した言葉
  • O:看護師が見た客観的情報、患者さんの行動
  • A:アセスメント、どういう危険があるのか、何が問題か、何が考えられるか
  • P:看護計画、問題に対する看護ケア

誰にでもわかりやすく、簡潔明瞭に書くようにしましょう!

現状を判断する

アセスメントをするためには、患者さんに起きている現状を判断する必要があります。疾患やケガが患者さんに及ぼしている影響はどのようなものなのか、行われている治療による変化はどうなのかを判断します。

例えば高齢者の場合は、入院によるせん妄や認知面の低下により転倒を起こす危険性があると考えた場合、患者さん自身の動作はどうなのか、精神面の変化はどうか、転倒を起こしそうな環境になっていないかを判断して転倒を起こさないためにアセスメントします。

原因を特定する

現状を判断し、問題に対する原因を特定していきます。

転倒を起こすかもしれない高齢者は、環境の変化のせいなのか、薬剤か、下肢筋力低下か、病気やケガのせいなのか、他にも原因となることがあるのかを特定します。

看護師1人で考えると難しいと感じてしまった場合は、他の看護師とともに考えていくことで見えなかった原因が見えてくることもあります。

今後の予測をする

患者さんに起こりうる状態について、今後の予測をしていきます。

転倒を起こすと治療が長引くことで退院が延長される、転倒した際に打ちどころが悪く頭部打撲などをすると命に危険を及ぼしてしまう、など今後起こるかもしれないことを考えます。

患者さんが安全・安心に療養生活を送れるように看護計画に立案していきます。

看護過程の展開と看護理論

看護過程の展開と看護理論は、皆さんが看護学校で学んできたことですよね。

臨床の現場で働いていると、看護過程や理論については思い出すことが少なくなってしまいます。ここでは、以下について解説しています。

  • ヘンダーソンの14の基本的ニード
  • ゴードンの11の機能的健康パターン
  • ロイの4つの適応形式
  • マズローの5つの人間のニードの階層構造
  • NANDA-Iの13領域による分類

看護過程の実践には大切な理論です。それぞれみていきましょう。

ヘンダーソンの14の基本的ニード

ヘンダーソンの「看護の基本となるもの」を中核となすものが、以下の14の基本的ニードです。

1.正常に呼吸する
2.適切に飲食する
3.身体の老廃物を排泄する
4.活動し、また望ましい姿勢をとる
5.睡眠と休息をとる
6.適切な衣類を選び、着たり脱いだりする
7.衣類の調整と環境の調整により体温を正常範囲に保持する
8.身体を清潔に保ち、身だしなみを整え皮膚を保護する
9.環境の危険要因を避け、また、他者を侵害しない
10.他者とのコミュニケーションを保ち、情動、ニード、恐怖、意見などを表出する
11.自分の信仰に従って礼拝する
12.達成感のあるような形で仕事をする
13.遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する
14.「正常」発達及び健康を導くような学習、発見をする。あるいは好奇心を満足させる

ゴードンの11の機能的健康パターン

ゴードンの11の機能的健康パターンは、どんな看護でも適応できる基本的なアセスメントの枠組みとしてアメリカの看護理論家「マージョリー・ゴードン」が開発しました。

1.健康知覚ー健康管理パターン
2.栄養ー代謝パターン
3.排泄パターン
4.活動ー運動パターン
5.睡眠ー休息パターン
6.認知ー知覚パターン
7.自己知覚ー自己概念パターン
8.役割ー関係パターン
9.セクシュアリティー生殖パターン
10.コーピングーストレス耐性パターン
11.価値ー信念パターン

ロイの4つの適応形式

シスター・カリスタ・ロイはアメリカの看護理論家で、自ら看護師として働いた経験から、人間の回復力と心身の変化に体操する適応力の素晴らしさに気づき、看護師の役割を理論として確立しました。

1.生理的様式:酸素、栄養、運動と休息、感覚、体液と電解質、内分泌などの機能
2.自己概念様式:身体的自己と人格的自己、個人の身体に対する受け止め方や自己の信念、感情の表現
3.役割機能様式:個人の社会的立場やそれに基づく役割の遂行など
4.相互依存様式:愛や尊敬、価値など他者との関わり。それらを与えたり受け取ったりする思考や能力。

マズローの5つの人間のニードの階層構造

アメリカの心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物」という自己実現理論を提唱し、その理論を体現するものとして人間のニードの階層構造を開発しました。

・第一段階:生理的欲求:人間が生きていく上で基本的・本能的欲求
・第二段階:安全欲求:危険のない安全な生活を求める
・第三段階:所属と愛の欲求(社会的欲求):集団に所属したい、仲間が欲しい、アイデンティティの構築を図るために他者とのつながりを求める
・第四段階:承認・尊厳欲求:人に認められたい、尊敬されたいという欲求
・第五段階:自己実現欲求:自分の能力やスキル、可能性を引き出したいとなりたい自分への欲求

NANDA-Iの13領域による分類

NANDA-Iの13領域による分類にはいかに分類されます。(NANDA-I看護診断 定義と分類2021-2023原書第12版)

・領域1:ヘルスプロモーション
・領域2:栄養
・領域3:排泄と交換
・領域4:活動/休息
・領域5:知覚・認知
・領域6:自己知覚
・領域7:役割関係
・領域8:セクシュアリティ
・領域9:コーピング/ストレス耐性
・領域10:生活原理
・領域11:安全/防衛
・領域12:安楽
・領域13:成長/達成

NANDA-I看護診断の診断のタイプ

・実在型看護診断:具体的な症状が現れている状態を記述する
・リスク型看護診断:具体的な症状は出ていないが、症状が発生する危険要因があり、将来的に問題となりうる状態を記述する
・ウェルネス型看護診断:健康増進について、より良いレベルを目指す意欲や願望がある状態を記述する


正確なアセスメントができれば看護実践に活かせ、患者さんの負担軽減もできます!

アセスメントや看護過程という言葉だけを聞くと、頭が痛くなるという苦手意識がある人もいるでしょう。アセスメントや看護過程は、看護の実践には重要なことであるとご理解いただけたかと思います。

筆者もはじめは苦手意識が強くて、頭の中がぐちゃぐちゃになっていたことがありました。しかし、看護理論や看護過程の本を読んだり、文章として書き出したりすることで患者さん自身を全体的に理解することができるようになりまし

正確なアセスメントができれば看護実践に活かせますし、患者さんの負担軽減もできます。

少しずつでもできるよう、一緒に頑張っていきましょう!

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