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【介護クイズ】介護職員なら応えられて当たり前な基本知識をおさらい!
介護施設や事業所で働いていると、介護に関する知識を求められる場面が多くあります。
時には、いろんな症状を抱える利用者と接することで、どう対応したらいいのか分からないことも多くあるでしょう。基本的な知識に関して、振り返ることは大切なことです。
プライバシー問題や介助、認知症に関する問題を2択クイズにしてみましたので、ぜひ挑戦してみてください。
また、基本的な知識をおさらいするなら、実務経験を積む方法もおすすめです。
カイテクを使えば、1日数時間から単発バイトができるので、「お金を稼ぎつつ復職前のおさらいに」「副業として活用しながら実務経験を積む」さまざまな使い方ができます。ぜひ以下からカイテクを試してみてください。
【介護職員なら当たり前?】2択クイズで介護知識を確認しよう!

まずは、基本的は介護知識に関する2択クイズを用意しました。介護職員なら回答できて当たり前な、プライバシーに関する問題となっていますので、復習をしてみましょう。
①問題:仲の良い利用者に尋ねられたら他の利用者の病状を「話してもいい」or「話してはいけない」?
病状に関する情報は、利用者のプライバシーに関する大事な項目です。いくら仲が良い利用者に対しても、介護職員から伝えることはできません。介護業務に携わる者に対して、守秘義務が課せられています。
正当な理由なしに、業務上で知り得た情報や秘密を他者に漏らしてはいけないという秘密保持契約が存在します。介護施設や事業所はアットホームな空間であるため、つい会話の中で利用者に関する内容を話しそうになるかもしれませんが、絶対にしてはいけないことです。
個人情報保護法違反や守秘義務違反に該当するうえに、利用者や家族とトラブルになってしまう場合もあるため気をつけましょう。
②問題:介護職員は利用者の部屋に「ノックをしなくても入室していい」or「ノックをしなければならない」?
この問題も、利用者のプライバシーに関する大事な内容です。
利用者が居住している空間になり、声を掛けずに入室することは望ましくありません。人の家に入るときに、チャイムを鳴らしあいさつをするという常識と同じです。
失礼が無いように、ノックだけでなく「失礼します」と声を掛け、入室の許可を得てから扉を開けましょう。
③問題:オムツ交換や着衣交換のときカーテンやドアを「開けたままでいい」or「閉めなければならない」?
オムツ交換や着衣交換のときは、カーテンやドアを閉めてから介助をおこないます。
このような介助は、より利用者のプライバシーを保護しなければなりません。配慮が足りない介助をしてしまうと、利用者に精神的苦痛を与えてしまいます。
一人ひとりに尊厳を持って介護にあたることが大事です。身体介助をおこなう際は、プライバシーや精神的な部分を大事にしながら介護にあたることが求められます。
3つの基本的なクイズを出しましたが、以下では介護職員として身につけるべき知識を紹介しています。介護職員なら覚えておくべき内容なので、ぜひチェックしてください。

【介護の基本知識2択クイズ】介助に関する問題

続いて、介助に関する2択クイズとなっています。普段おこなっている介助に関する知識を復習しましょう。
①問車:車いすの介助で坂やスロープを渡るときの向きは「前向き」or「後ろ向き」?
車いすの介助をおこなっているときに、坂やスロープを下るときは後ろ向きで渡ります。前向きで下ると、利用者が転倒してしまう恐れがあるため、気をつけなければなりません。
また、実際に車いすに乗って坂を下る場面に遭遇すると、恐怖心もあります。安心して移動介助をおこなうために、急こう配な場所は後ろ向きで渡るということを覚えておきましょう。
②問題:身体介助において大事な考え方はどっち「迅速に手助けをする」or「高齢者を尊重する」?
介助をおこなうにあたって、受ける人の主体性を尊重することが大事です。
なんでもすぐ手伝ってしまうと、自分からやってみようという気持ちが低下し、できることができなくなってしまう可能性があります。本人の能力を維持・向上させるためには、できないことだけを手伝う方法を取ることが適しています。
③問題:入浴の時間に適しているのは「食事前の空腹時」or「食後1時間後」?
食事前の空腹時に入浴すると、脱水症状や血糖値が急激に低下してしまう可能性が高いです。
高齢者がめまいや貧血を起こしてしまう危険性があるため、入浴時間に適していません。また、食後すぐに入浴することも危険性が高いため、避けましょう。
食後すぐの入浴は、消化不良を起こしてしまう可能性があります。そのため、このクイズの答えは食後1時間後が正解となります。高齢者が食事をして、1時間くらい間をあけて入浴に案内すると良いでしょう。
【介護の基本知識2択クイズ】認知症に関する問題

最後に、認知症に関する知識の2択クイズとなっています。介護業務では、認知症の方に接する機会も多いため、しっかり知識を復習しておきましょう。
①問題:治すことが可能な認知症はどっち「進行性核上性麻痺」or「正常圧水頭症」?
正常圧水頭症とは、脳脊髄液を抜くという治療で以前の状態に戻ることができる認知症です。特徴的な症状としては、歩行障害・認知機能の低下・失禁があります。
いずれも高齢になるにつれて起こる症状と思われるため、発見が遅くなる場合が多くあります。早期発見・早期治療で、元の状態に治すことができる可能性が高くなる病気です。
一方で、進行性核上性麻痺は脳の部位の神経細胞が減少することで症状が表れるもので、根本的な治療法はありません。薬物療法を用いるケースもありますが、効果は一時的なものとなります。
バランス訓練や嚥下体操など様々なリハビリが必要となります!
②問題:アルツハイマー型認知症に当てはまらないのはどっち「徘徊」or「ドーパミン不足」?
ドーパミン不足は、パーキンソン病の症状になるため、アルツハイマー型認知症には当てはまりません。
ドーパミンとは、脳内の神経伝達物質を指し、やる気ホルモンとも呼ばれます。これが不足することで、精神的にも支障が出てしまい、うつ病を患うことも珍しくありません。
アルツハイマー型認知症は、多動という症状があり、不自然に動き回るいわゆる徘徊をすることが特徴として挙げられます。アルツハイマー型認知症になると、自分が今どこにいるのかが分からなくなってしまうため、動き回る症状が表れます。
③問題:認知症の周辺症状は「記憶障害」or「不安・抑うつ」?
記憶障害は、認知症の中核症状になります。
認知症の周辺症状とは、認知機能障害を指す中核症状に追随する症状のことで、抑うつや不安といった精神症状が表れます。認知症は、様々な症状がセットになって表れ、経過するにつれてその症状も変化していきます。

高齢者向け!介護施設で盛り上がるレク用クイズ
介護施設でのレクリエーションは、高齢者の身体的・認知的機能の維持だけでなく、他者との交流を促す大切な時間です。その中でも「クイズ形式のレク」は、頭を使いながら楽しめるため、日常の刺激や会話のきっかけとして非常に有効です。
特に懐かしさを感じる内容やユーモアのある出題は、高齢者が参加しやすく、施設全体の雰囲気を明るくします。ここでは、介護施設で実際に盛り上がるクイズのジャンルを3つ紹介します。
昭和クイズ(懐かしの出来事・食べ物など)
昭和時代をテーマにしたクイズは、思い出話が自然に出てくるため、高齢者の感情面にも良い刺激となります。
例えば、「東京オリンピックが初めて開催された年は?(答:1964年)」「カップヌードルが発売された年は?」などです。
生活の中で経験したことがあるテーマを出題することで、参加者同士の共通体験が生まれ、会話が弾みやすくなります。また、当時の歌謡曲やテレビ番組、駄菓子に関する問題を加えると、より盛り上がりやすくなります。
記憶の引き出しを開けながら、楽しんで答える過程が、脳の活性化にもつながります。
〇×クイズ(簡単・ユーモア重視)
〇×クイズは、高齢者レクリエーションの定番形式で、回答方法がシンプルなため、参加ハードルが低いのが特徴です。問題も「笑い」や「なるほど感」があると、全体が明るい雰囲気になります。
例えば、「納豆は“腐っている”から健康に良い?〇か×か?」「ネコの鳴き声は“ワン”である、〇か×か?」といったユーモア問題を混ぜることで、笑いが生まれ、リラックスした空気が流れます。
正解にこだわりすぎず、答え合わせの時間を活用して豆知識を伝えると、学びの要素も加わります。
3択クイズ(会話のきっかけになる問題)
3択クイズは「①〜③のどれ?」と複数の選択肢から選ぶ形式で、参加者同士の意見交換が促進されるのが魅力です。
例えば、「昭和のお菓子で“麦チョコ”が発売されたのは?①昭和30年②昭和40年③昭和50年」など、年代にまつわる話題を出すと、自然に「あのころはねぇ…」と話が広がります。
複数人でチームを組んで答える形式にすれば、交流も活発になり、初対面の方でも打ち解けやすくなります。正解発表の際に豆知識を補足することで、学びの要素も加わり、満足度の高いレクリエーションになります。
ここまでがレク用のクイズでしたが、以下ではクイズ以外にも高齢者向けのレクで役立つアイデアを紹介しているので、併せてご覧ください。

介護現場で役立つ!プライバシー保護に関するクイズ
プライバシー保護は、介護の現場において基本かつ重要なテーマの1つです。利用者の尊厳を守るためには、日々の介助や声かけ、情報の取り扱い方にも配慮が求められます。
ここでは、介護現場で役立つプライバシー保護に関するクイズ例を3つ紹介します。
プライバシーを守る介助の仕方はどっち?
【問題例】
「排泄介助や更衣の際、カーテンを開けたままにしてもいい?or 必ずカーテンやドアを閉めるべき?」
【正解】→「必ずカーテンやドアを閉めるべき」
利用者の身体が露出する場面では、プライバシーの確保が絶対条件です。たとえ相手が言葉にしなくても、羞恥心への配慮は必要です。
カーテンの閉め忘れや、ドアの開けっぱなしなどがないよう、チームで声をかけ合って確認しましょう。こうした基本行動の見直しに、クイズ形式は有効です。
利用者の情報管理で正しいのはどっち?
【問題例】
「利用者の家族構成や病歴を、仲の良い利用者に話してもいい?or 絶対に話してはいけない?」
【正解】→「絶対に話してはいけない」
介護職員は守秘義務を持っています。いかに親しい関係でも、第三者への情報漏洩は信頼の失墜につながります。
とくに施設では、会話が漏れ聞こえる環境も多く、無意識のうちに機密情報を話してしまうリスクがあるでしょう。クイズを通じてこのルールを再確認することで、意識向上につながります。
見守りとプライバシーのバランスとは?
【問題例】
「認知症の方の転倒防止のため、常に開けっ放しの状態で見守るべき?or 状況に応じて配慮すべき?」
【正解】→「状況に応じて配慮すべき」
見守りは安全を守るうえで欠かせませんが、常時ドアを開放することでプライバシーが損なわれる可能性もあります。例えば、トイレ使用中や着替え中は、一時的に声かけ後ドアを閉めるなど、配慮と安全の両立が求められます。
このような“グレーゾーン”の対応について考えるきっかけとして、クイズ形式が効果的です。
介護クイズを活用する5つのメリット
介護現場では、知識や判断力を求められる場面が多々あります。そのため、職員のスキルアップを目的に「介護クイズ」を取り入れる施設が増えています。
ここでは、介護クイズを活用することで得られる5つのメリットを詳しく紹介するので、ぜひご覧ください。
- 基本知識の定着と復習に役立つ
- 現場での判断力や対応力が身につく
- プライバシー保護や倫理観の再確認になる
- チーム内のコミュニケーション活性化に使える
- 利用者との交流やレクリエーションにも応用できる
基本知識の定着と復習に役立つ
介護職に必要な知識は多岐にわたり、日常業務の中で忘れがちな項目もあります。介護クイズを活用すれば、法制度、ケア技術、認知症対応などの重要な基礎知識を効率よく復習できます。
特に新人職員にとっては、習得した知識の確認に役立ちますし、ベテランでも再確認の機会になるでしょう。繰り返し出題することで、定着率の向上も期待できるため、研修や勉強会との相性も良い学習法です。
現場での判断力や対応力が身につく
介護の現場では、一瞬の判断が利用者の安全を左右することがあります。介護クイズには「どちらが正しいか」という選択肢形式が多く、こうした判断力を養うのに最適です。
例えば、転倒時の対応や認知症の声かけ方法など、現場で実際に直面しやすいシチュエーションをクイズに取り入れることで、実践的な対応力が身につきます。
習慣的に取り組むことで、咄嗟の行動にも自信を持てるようになります。
プライバシー保護や倫理観の再確認になる
介護クイズを通して、プライバシー保護や倫理的な判断に関するテーマを扱うことで、介護職員の意識を高める効果があります。「他の利用者の病状を話していいか?」「部屋に入るときノックは必要か?」といった設問を通して、守るべきマナーやルールをあらためて意識できます。
こうした倫理的な配慮は日常業務に直結し、介護の質向上にもつながるため、定期的な実施が効果的です。
チーム内のコミュニケーション活性化に使える
介護クイズをチームで実施することで、職員同士の対話が生まれ、自然とコミュニケーションが深まります。正解を話し合ったり、知識を共有したりすることで、お互いの得意分野や知識の差も見えてきます。
それが補い合う関係性を築くきっかけになるでしょう。特に新入職員が先輩と話す機会が少ない現場では、こうしたクイズ形式の研修がチームづくりに大きな効果を発揮します。
また、カイテクでは、介護職の方にチームワークをよくする方法を聞いてみました。
Q:介護現場のチームワークをよくするために意識していることは?
A:介護現場のチームワークをよくするためには、意見の言いやすい雰囲気を作るように心がけていました。お互いの意見をぶつけ合ってしまうと、衝突を生んでしまいます。
そのため承認や傾聴をして対話を意識することで、チームの皆が意見を言いやすくなると思います。利用者によってよい介護サービスを提供するためにも、ときには議論することも大切です。
その際にも相手の意見を否定するような言い方はせず、「伝えてくれてありがとうございます」のようにボジティブな関係を築く必要があります。
利用者との交流やレクリエーションにも応用できる
介護クイズは職員研修だけでなく、高齢者向けのレクリエーションにも応用できます。昭和の出来事や懐かしい食べ物などをテーマにしたクイズは、利用者の記憶を刺激し、会話のきっかけになるでしょう。
〇×クイズや三択形式であれば、認知症の方でも参加しやすく、場が和やかになります。笑いを交えながら楽しく過ごせる時間は、利用者のQOL向上にも寄与します。
利用者さんとのコミュニケーションの際は、以下を参考にしてみてください。実際に介護職として働く方に聞いてみた内容なので、実務で役立つのではないでしょうか。
Q:利用者さんとのコミュニケーションで気をつけていることは?
A:利用者さんとコミュニケーションを取る際は、話を受け入れるように気をつけています。高齢者とは世代が離れているので、会話をしていると価値観の違いから考えが理解できないこともあるでしょう。
そこで相手を否定したり叱責したりしてしまうと、関係性を悪化させてしまう可能性があります。高齢者とコミュニケーションを取る際は、傾聴し相手の話を受け入れ、意見を述べるのではなく話を聞くコミュニケーションスタイルが大切です。
基本的な知識を身につけ適切な介護を行おう!
介護に関する知識クイズはいかがでしたでしょうか。今回は、利用者のプライバシーに関する問題や介助、認知症の基本的な知識についてクイズにしてみました。いずれも、介護現場で働くうえで身につけておくべき内容となっています。
現場は利用者とアットホームな雰囲気でありますが、プライバシーに関する内容は気をつけなければなりません。基本的な介助方法や症状に関する知識を学ぶことで、適切な介護にあたることができます。
介護職員として働くみなさんのなかには、未経験から介護施設や事業所に就職した人も多いでしょう。日々の介護業務に加えて、知識を学び復習していくことが大事です。
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