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メンバーシップとは?看護業界における定義や役割を解説!
メンバーシップはビジネスの世界でも使用されているため、混合して考えてしまっている方もいるのではないでしょうか。
記事の内容をぜひ現場で活かしてみてください。
看護の現場におけるチームワークとは
ここでは、メンバーシップとは何か、看護業界の定義をビジネスの世界と比較しながら解説します。
メンバーシップの定義を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
メンバーシップ
組織内のメンバーシップを高めることで、自主性や他メンバーと協力することを期待できます。
結果的に仕事へのコミットを高められるので、会社に在籍する社員にはメンバーシップを重要視しています。
看護業界では協働するメンバーシップが重要
日本看護協会が発表した看護師のスキルを段階的に解説した「看護師のクリニカルラダー」と呼ばれる指標があります。看護師のクリニカルラダーには「協同する力」と明記されており、看護師はチーム全体でメンバーシップを高めて運営する努力が求められています。
看護師の仕事は一人で完結しないためメンバーシップが欠かせません!
新人看護師もチームの一員と自覚して、メンバーシップを理解した行動を取る必要があるのです。
【具体例あり】メンバーシップを意識した目標設定の方法
チーム全体で、メンバーシップを高めるためには目標設定が必要です。
ここでは、個人とチームで目標を立てる際のポイントを紹介します。具体的には以下のとおりです。
- 目標は「少し先のなりたい自分」から設定
- 客観的に評価できる達成基準・行動を書く
- 自分に合った目標を立てる
それぞれ解説します。
目標は「少し先のなりたい自分」から設定
目標を考える際は、少し先の未来から設定しましょう。具体的には以下のとおりです。
【若手看護師の場合】
・法令に遵守したケアを知る
・〇〇の看護スキルを身につける
【中堅看護師の場合】
・患者に対して個別的な対応をする
・倫理・法令的な問題に気づくだけでなく共有する
自分の現状・課題を認識して、できることとできないことを明確にしていきます。
うまく整理できないときは、先輩や同僚に聞いてみるのもよいです。
定量的・具体的な目標を書く
目標設定する際は、達成できたか客観的に判断する必要があります。そのため、数値化して評価できる指標を作りましょう。
具体的には以下のとおりです。
⚪︎月までに××様の自立歩行を10m可能な状態にする
「いつ」「何が」「どのような状態になったら」達成するかを記載すると具体的な目標になるので、ぜひ意識してみてください。
自分に合った目標を立てる
目標設定は自分の状態やスキルに合っていないと達成困難です。そのため、看護師のクリニカルラダーを参考にして目標設定しましょう。
クリニカルラダーの内容は以下のとおりです。
【クリニカルラダー】
レベル1:基本的な看護手順に従い、必要に応じ助言を得て看護を実践する
レベル2:標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する
レベル3:ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する
クリニカルラダーは3つのレベルに応じてスキルも上がります。
新人看護師の方はレベル1、中堅・ベテラン看護師はレベル2・3を意識するのがおすすめです。
メンバーシップにも影響!チームナーシングとは
メンバーシップを理解するには、「チームナーシング」を知る必要があります。
ここでは、看護業界で採用されているチームナーシングの考え方を解説します。メンバーシップにも影響するので、ぜひ参考にしてみてください。
チームを組んで質の高いケアを提供する看護
チームで看護を提供できるので、一定の水準で統一された看護を提供できます。また経験年数を考慮し、新人看護師もフォローを受けながら経験を積めます。
チームで患者さんと丁寧に向き合えるので、問題解決や業務効率をスムーズに進めることが可能です。
チームが固定化されている場合もある
チームナーシングでは、一定期間リーダーやメンバーを固定する場合もあります。
チームが固定化されているメリットは、メンバー間でのコミュニケーションを取りやすく効率的に看護を行える点です。流動的な看護チームでは、申し送りが不十分だと質の高いケアが提供できません。スキルにも差が生まれてしまい、患者さんの満足度も下がるでしょう。
チームが固定されていれば、メンバー間でスムーズに情報を共有できるので、安定した看護を行えます。
看護師が2人1組の場合がある
チームナーシングでは、年齢や上司部下などの関係に応じて、2人1組で看護師のパートナーを組んで患者さんを受け持つ場合もあります。おもにベテラン看護師と新人看護師がペアになり業務を行います。新人やブランクのある看護師でも安心してケアにあたれるでしょう。
大きなチームと比べるとコミュニケーション頻度も増えるため、お互いに協力し合いながら仕事ができるのも特徴です。
良いチームワークのための条件
メンバーシップを機能させるには、良いチームを作る必要があります。
チームワークを高めるには、以下の条件が必要です。
- メンバーシップの心構えをそろえる
- チームワークを良くするために考える
- チーム間で共有しやすい雰囲気を作る
看護チームの運営に、ぜひ活かしてみてください。
メンバーシップの心構えをそろえる
チームワークを高めるためには、お互いの考え方や捉え方の尊重が大切です。チームメンバーで考え方や捉え方が異なるのは当然です。
経験年数が違うので、同じ出来事でも同様には対応できません。これまで自分が気付かなかったことを、メンバーが気付く場合もあります。
メンバー間の特徴や考え方を尊重し、受け入れていく心構えをしましょう。
チームワークを良くするために考える
看護部のチームワークを良くする施策を実施するのが大切です。たとえばコミュニケーション不足が感じられるなら、定期的なミーティングや研修を開催し、話し合いの場を作ったりしましょう。チーム運営は時期や状況によって必要なことが変化します。
チームの様子を伺いながら今何が必要なのかを考えましょう。
チーム間で共有しやすい雰囲気を作る
看護の問題は、チーム間で報告・連絡・相談をしながら問題解決していきます。そのためチームの雰囲気は大切です。チームメンバーで話しにくい空気があると、わからないことはそのままにしてしまう方もいるでしょう。問題を共有できないと、後々トラブルに発展してしまう可能性もあります。
笑顔で話したり自ら話しかけたりなど、チームの雰囲気作りは大切です。
よくある質問
メンバーシップに関するよくある質問は以下のとおりです。
- 師長などの管理職の役割とは?
- チームの1人として大切なことは何?
それぞれ解説します。
師長などの管理職の役割とは?
看護チームにはチームリーダーではない、管理職も所属します。主任や副師長はチームに配属され、チームと共に仕事をする場合があります。一方師長は、チームリーダーと共に意見交換や業務改善などを行うのがおもな仕事です。
日常的にコミュニケーションを取って指揮するポジションです。
チームの1人として大切なことは何?
チームで働く際には、協調性が大切です。チームメンバーでさまざまな意見やアイデアを出すことを意味します。
自分のアイデアが最善だと思っても、まずはすべてのアイデアに耳を傾けましょう。自分の仕事を批判された場合でも、相手の意見を尊重する気持ちを忘れてはいけません。
柔軟に対応することが、チームで働くことが求められます。
良い看護チームを作ることで、メンバーシップの質を高められる!
患者さんに良質なケアを届けるためにメンバーシップは重要です。
チームメンバー1人1人が取り組める目標設定を立てるには、チームワークを良くする意識が大切です。良いチームがあることで、メンバーシップのコミット力が高まる効果があります。
良いメンバーシップを掲げるためにも、働きやすい職場環境を作りましょう。
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