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【介護現場での面白い研修・勉強会】おすすめのテーマやネタを紹介!
介護スタッフのモチベーションやスキルを向上させたい場合に、有効な方法のひとつとしてスタッフ研修の実施が挙がります。
しかし「毎回同じような内容になってしまう」や「研修主催者だけが一方的に話すだけで、本当にスタッフの身になっているのか心配」など、研修内容を選ぶ上で色々悩んでしまうこともありますよね。
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面白い介護研修を実施するポイント

スタッフのスキルを上げるために、研修の導入している介護施設が多いです。
施設主体で行う介護研修のメリットは「研修の準備期間に主催者であるスタッフの知識が高まること」や「コストをかけずすぐに取り組みやすい」などです。しかし、一方で、工夫しないと毎回同じ内容になり研修自体がマンネリ化してしまうデメリットもあります。
そこで、以下で飽きない研修を行う時のポイントをまとめました。
実践を交えた研修を行う
講師が一方的に話すだけの時間が続くと、聞き手が飽きてしまい、全体の集中力が途切れてしまうことがあります。そんな時は、定期的にスタッフが実践する時間を挟むことがおすすめです。
講義中の実践例としては以下の項目が挙がります。
- メンタルケア講座での自分との対話の実践
- 介護技術講座でスタッフ同士で実際に介助方法を実践し学ぶ
- 事故防止などの講座で、写真や絵をもとに危険が潜んでそうな場所や場面をスタッフ同士で話し合う
さまざまな形で実践時間を入れることで、スタッフが研修により参加しやすくなります。
時々外部の講師なども招待する
介護施設で開催する研修は、施設内や法人内のスタッフ同士で行う場合が多いです。スタッフ同士の研修のメリットがあるのはもちろんですが、毎回だとマンネリ化してしまうこともあります。
そんな時には、外部講師の招待を検討してみてはいかがでしょうか。介護についての研修は、さまざまなジャンルの外部講師がいるため、介護施設主体の研修では取り組めないような内容の講義を受けることも可能です。
より内容の濃い講義が受けられるため、スタッフがしっかりと研修に取り組めることも大きなポイントでしょう。
介護スタッフが実際現場で困っていることなどを把握する
スタッフが実際に困っていることを研修内容に入れることは、よりスタッフの身になりやすいメリットがあります。研修前にスタッフの声を聞くためのアンケートを配布するなど、スタッフが本当に困っていることを把握できるような取り組みを行ってみましょう。
困っていることがわかれば、研修内容を検討しやすくなります。
介護施設での面白い研修テーマの選び方と企画のコツ
飽きさせず、実践的で、やる気を引き出すには、職員一人ひとりの関心に合ったテーマ設定や参加型の内容がカギになります。ここでは、面白く効果的な研修を選ぶコツをご紹介します。
現場の課題や職員の声を研修に反映する
まず重要なのが、現場の「今」に即したテーマを選ぶことです。
例えば、「利用者との会話が続かない」「クレームへの対応に戸惑う」など、職員が抱える具体的な悩みや課題をアンケートやヒアリングで把握し、研修の軸に据えます。
自分に関係のある内容であれば自然と関心が高まり、参加意欲も向上します。こうした“ボトムアップ型”のテーマ設定は、職員主体の研修をつくる第一歩です。
階層別・経験別にテーマを分ける
一律の内容で全職員に研修を行うと、経験年数やスキルに差がある中では「簡単すぎる」「難しすぎる」と感じる職員が出てきます。
そこで、以下のように対象者に応じてテーマを変えるのがおすすめです。
- 新人向け:「介護技術の基礎」「接遇」
- 中堅向け:「リスク管理」「クレーム対応」
- リーダー向け:「マネジメント」「チームビルディング」
このように、それぞれ分けることで、より実践的で意味のある学びが実現するでしょう。
基本を抑える!介護研修で扱いたい定番テーマ一覧

ここでは、介護研修で扱われる基本的なテーマを紹介します。以下で紹介する5つのテーマを押さえておけば、介護研修のテーマ選びで迷うことは少なくなるでしょう。
認知症への理解と対応
高齢化が進む日本では、認知症ケアは避けて通れないテーマです。介護職にとって、認知症の中核症状(記憶障害・見当識障害など)や周辺症状(徘徊・暴言など)への理解は、適切な対応を行うための第一歩となります。
研修では、BPSD(行動・心理症状)の背景にある「不安」「混乱」「環境要因」に目を向け、単なる対処法でなく「共感」と「傾聴」を重視した対応が求められます。
例えば、ロールプレイや映像教材を用いることで、職員が疑似体験しながら理解を深められます。
また、実際にあったエピソードをもとにグループで対応方法を議論するケーススタディ形式も効果的です。認知症の理解は、介護の質を大きく左右する重要なテーマと言えるでしょう。
介護職として働く私自身、認知症についてはもっと学びたいと思います。高齢者ケアをしていると、認知症の方とかかわる機会が多く、対応方法もそれぞれ異なります。
質の高いサービスが統一できないことがあるので、認知症のメカニズムやケアの方法などをもっと深く学びたいです。
感染症対策とリスクマネジメント
感染症対策は、介護現場において最も実践性が問われる研修テーマの1つです。特に高齢者は免疫力が低いため、インフルエンザやノロウイルス、コロナウイルスなどの集団感染リスクが常に存在します。
研修では「標準予防策(スタンダード・プリコーション)」を基本とし、手指衛生、マスク着用、環境清掃の徹底などを具体的に確認していきます。また、ヒヤリ・ハット事例を共有しながら「どこにリスクが潜んでいたか」「どう防げたか」を洗い出すグループワークは効果的です。
リスクマネジメントの視点では、発生後の報告・連絡体制、BCP(業務継続計画)までカバーできると理想的です。
接遇マナーとクレーム対応
介護サービスは“人”を相手にする仕事だからこそ、接遇の質が信頼につながります。研修では、身だしなみや言葉遣いはもちろん、「利用者の立場に立った対応」ができているかを見直すことが重要です。
例えば、「タメ口」「命令口調」「無視」などは、利用者との信頼関係を一気に壊してしまいます。
また、クレーム対応も実践力が求められる場面です。実際の事例をもとに、どのように初期対応すべきか、どのように謝罪・報告・改善につなげるかを学ぶ研修が効果的です。
ワークショップ形式で「よくある対応失敗例」から学ぶアプローチも取り入れると、職員同士の気づきが深まります。
虐待防止・身体拘束の禁止
介護現場で絶対に防がなければならないのが、虐待と身体拘束です。厚労省は「虐待とは意図的でなくても成立する」と定義しており、日常の何気ない行為が虐待につながる可能性があることを周知することが研修の第一歩です。
具体的には、「大声で怒鳴る」「無理に排泄させる」「意思確認せず体を押さえる」などが該当します。研修では、身体拘束がもたらす身体的・心理的影響、厚労省が示す「3つの条件」を紹介し、職員自身の対応を振り返る場を設けることが重要です。
職場全体で虐待を「見て見ぬふりしない」風土づくりも含めて考えさせる内容が求められます。
ケアプランの構成と意義
ケアプランは、介護サービスの設計図とも言える重要な書類です。介護職は作成者でなくても、内容を理解し、現場で実践に反映させる責任があります。
研修では、「長期目標・短期目標」「課題分析(アセスメント)」の意味を押さえ、個別性のある支援とは何かを深掘りしていきます。演習として、実際のケアプラン事例をもとに「このプランは利用者の思いを反映しているか?」とディスカッションするのも効果的です。
プラン通りの支援だけでなく、現場での“気づき”を計画にフィードバックする意識づけも重要です。
面白い介護研修のおすすめ3選

研修はさまざまな形で開催することができるものです。特におすすめの研修方法を以下にまとめました。
講師派遣型研修
研修のための講師を、介護施設に派遣するサービスを提供する会社が存在します。
あらゆる規模の人材教育に対応したプロを介護施設に派遣し、質の高い研修を実施するサービスです。研修を行ううえでの時間調整は、相談しながら決めていきます。
各分野のプロフェッショナルである専門講師を施設に招き、より深い介護を学ぶことが可能。
本気でスタッフに研修で学んでほしい場合には特におすすめの研修です。
オンラインでの研修
昨今需要が高まりつつある勉強方法が、オンライン研修です。オンライン研修は、個人が受けられるものや介護施設向けのものまで、さまざまなものがあります。
ZOOMなどを用いて、遠方にいる講師と受講者を繋ぎます。オンライン研修が普及したことで、いままで介護施設に招くことが難しかった講師による講義を受けることが可能です。
施設での研修ネタが尽きてきたと感じる場合に、検討してみることをおすすめします。
階級別研修
スタッフが一斉に同じ研修を行うことも、効果は期待できますが、階級別にわけての研修もおすすめです。経験年数や所有資格により、スタッフ間にスキルのバラつきがある場合もあります。
階級別にすることで、スタッフが直面している不安や問題の解決に繋がる研修に行きつきやすく、効率的にスキルアップを狙うことが可能です。
スタッフのスキルにムラを感じるというは場合は、是非階級別研修を検討してみてはいかがでしょうか。
外部講師やオンラインなどでおすすめの面白い介護研修4選

外部講師の施設来訪やオンラインでの講義実施など、さまざまな形で勉強することができる昨今。その中でも特におすすめする研修ネタ4選を以下にまとめました。
お笑い芸人や落語家が楽しく語る介護講座
笑わせ楽しませることのプロである「お笑い芸人」や「落語家」。近年では、そんなエンターティナーが講師として介護業界に進出し、話題となっています。
お笑い芸人や落語家が介護の講師として持ち前の話術で、自身のエピソードを交えながらコミュニケーションの講座や介護の仕事をする上での心得を語る研修です。
聞き手を引き付けるような話口調で講義が進むため、スタッフの心にも浸透しやすく有意義な時間となると好評。
お笑い芸人や落語家の研修はオンラインでの実施が多数です。いつもの研修にマンネリを感じるという方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
アンガーマネージメント講座
アンガーマネージメント講座とは、イライラや怒りなど負の感情と自身が上手く付き合うことができるようになるための研修です。
自分自身の中にある負の感情をコントロールできるようになると、他者とコミュニケーションも円滑にすることができます。特に「イライラしがちなスタッフがいる場合」や「スタッフから利用者への対応が気になる場合」におすすめしたい講座です。
心の奥底に眠っている感情にまで向き合い、いままで気づかなかったような本来の想いに自分自身で寄り添います。そうした「自分自身と向き合う研修」を行うことで、スタッフの人間力まで向上し、利用者とのコミュニケーションで起こるさまざまな問題に対しても根本的な解決が期待できるでしょう。
アンガーマネジメント講座は、オンラインや派遣でも実施されています。
自分と向き合うためのワークも交えながら、行うケースが多いため、よりスタッフの身になりやすく好評です。
介護職員のための介護ビジネスマナー
ビジネスマナーは、介護業界のみならず共通して必要なスキルであるといえます。特に新人の介護スタッフが受けたい研修です。
ビジネスマナー研修は、キャビンアテンダント経験がある講師など、接客のプロが主催する研修も存在します。
接遇についての研修は、より高クオリティな研修を開催することでスタッフへのスキルアップが大きく期待できる、重要な項目です。
オーダーメイド介護技術研修
基本の介護技術は施設内で実施されていることが多く、スタッフ全員が同じ項目の介護技術研修を受ける傾向にあります。しかし、経験年数などにより介護技術にバラつきがあるのが現状で、全員が同じ項目の介護技術研修を受けることで得られる効果がなんとなく薄いと感じ悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そんな時には、派遣講師によるオーダーメイド介護技術研修を検討してみましょう。実際に悩んでいる部分の研修を受けることで、スタッフ本人の身にもなりやすく、効率的なスキルアップが期待できます。
介護職員のモチベーションを上げる面白い研修テーマ例
介護職員のモチベーション向上は、離職率の低下やサービスの質向上に直結します。面白く、かつ実用的な研修は、学びながら「仕事の楽しさ」を再認識できる重要な機会です。
以下では、目的ごとに職員のやる気を引き出す研修テーマの例を紹介します。
感情・コミュニケーション系
下記の研修では、感情のコントロールや共感力といった対人スキルが身につきます。
- ユーモアを活かす「笑顔の介護」研修
- 怒りを上手に伝える「アンガーマネジメント」講座
- 利用者との心の距離を縮める「傾聴・共感トレーニング」
介護現場は人と人との関わりが多く、感情の起伏も激しい場面が少なくありません。そのため、ストレスの軽減や良好な人間関係構築に役立つこれらの研修は、特に若手や中堅職員から高い評価を得ています。
さらに、笑いや共感を取り入れることで、職場全体の雰囲気が柔らかくなり、チームワークの強化にもつながります。
実践・スキルアップ系
このカテゴリの研修は、より現場実務に直結したテーマが多く、「すぐに使える」内容が特徴です。
- ヒヤリ・ハット事例を活用したケーススタディ
- ノーリフティングケアの実践講座
- 転倒・誤薬リスクを防ぐロールプレイ研修
例えば、ケーススタディ研修では実際の事故例をもとに対応策を考えるため、問題解決力やチーム内での情報共有力が向上します。ノーリフティングケアやリスク管理の研修では、体への負担軽減と安全なケアの両立が学べ、実務の精度が高まります。
こうした研修を通じて、職員の技術向上はもちろん、利用者の安全と満足度も同時に向上することが期待できます。
自己成長・キャリア支援系
自己理解やキャリア形成を促すこの種の研修は、特に中堅・ベテラン職員に効果的です。
- 介護職のためのセルフケアとメンタルヘルス講座
- キャリアデザインワークショップ(将来像の可視化)
- 「なぜこの仕事を選んだか」を再確認するやりがい発見講座
日々の業務に追われて、自分の気持ちや将来について考える時間が取りにくい職員にとって、ライフプランや自己の価値観を見直す機会は非常に貴重です。やりがいやモチベーションを再認識することで、再び前向きに仕事へ取り組めるようになります。
また、メンタルヘルス講座はバーンアウト(燃え尽き症候群)の予防にもなり、持続可能な働き方をサポートします。
季節別に選ぶおすすめ研修テーマ
介護研修のテーマは季節別に選ぶのもおすすめです。各季節ごとに適したテーマがあるので、研修選びの参考にしてください。
春~新年度にぴったりのテーマ
春は人事異動や新卒採用などで、新しい職員が加わるタイミングです。この時期の研修では、組織の一体感を醸成し、基本の再確認やチームビルディングを重視する内容が効果的です。
おすすめテーマ例
- 新人研修:基本用語、マナー、緊急対応
- 指導者研修:伝え方、ほめ方、フィードバック技術
- チームワーク強化:ワークショップやグループディスカッション
特に新人向け研修では、「介護現場の基礎知識」「利用者との接し方」「報連相の重要性」など、現場で即役立つ内容を中心に構成しましょう。また、中堅〜ベテラン職員向けには「後輩指導のコツ」や「職場の人間関係づくり」といったテーマも有効です。
夏~熱中症や衛生管理のテーマ
夏場は高温多湿な環境下で、利用者・職員双方にとってリスクが高まる季節です。特に高齢者は体温調整機能が低下しており、熱中症や脱水症状を起こしやすいため、「夏の健康管理」が研修テーマとして非常に重要です。
また、梅雨〜夏にかけては食中毒や感染症(ノロウイルスなど)も発生しやすいため、衛生管理に関する教育も必須となります。
研修で扱うべきポイント
- 熱中症の予兆と対応方法
- 水分摂取の支援と注意点
- 調理・配膳時の衛生対策
- 職員自身の体調管理の重要性
現場の失敗例をもとにグループワーク形式でリスクを共有することで、理解が深まります。
秋~ヒューマンエラーやメンタルケアのテーマ
秋は夏の疲れが出やすく、気温差による体調不良やミスが増えやすい時期です。この時期は「ヒューマンエラー対策」と「職員のメンタルケア」が有効な研修テーマとなります。
おすすめテーマ
- 職場でのミスを減らす5つの習慣
- 感情コントロール・アンガーマネジメント
- ストレスチェックと自己理解
- 相談しやすい職場づくり
ヒューマンエラー研修では、過去の事故報告やヒヤリ・ハット事例をもとに「なぜそのミスが起きたのか」「どうすれば防げたか」を話し合うことが重要です。一方、メンタルヘルス研修では、ストレスの自己チェック方法や職場での相談体制などを学ぶことで、早期の不調発見につながります。
冬~感染症対策徹底のテーマ
冬はインフルエンザやノロウイルスなど、感染症の流行期です。特に介護施設では集団生活をしているため、1人の感染が全体に広がるリスクが高く、感染症対策は最重要研修テーマとなります。
研修内容の例
- インフルエンザ・ノロ・コロナ対策の違い
- 正しいマスク着脱・手洗い技術の実演
- 発熱時の観察・記録・対応フロー
- 嘔吐物処理の手順(動画や実演が効果的)
この時期の研修では、標準予防策の再確認だけでなく、「ゾーニング(動線分離)」や「体調管理チェック表の活用」など、施設内運用の実例を交えた内容が効果的です。また、感染発生時の報告・対応フローを再確認し、緊急時の行動をシミュレーションすることも有効です。
面白いだけで終わらせない!介護研修の効果を高める工夫
「面白い」だけの研修では、一時的な満足感で終わってしまいます。職場の変化や業務改善に結びつけるには、事前の準備から事後のフォローまでをトータルで設計する必要があります。
ここでは、研修効果を定着させるための実践ポイントを紹介します。
事前に研修の目的と期待成果を明確にする
研修の実施にあたっては、最初に「この研修の目的は何か」「受講後に期待される変化は何か」を明確にすることが不可欠です。
例えば、「クレーム対応力の向上」「離職率の改善」「業務の質の均一化」など、施設の方針や現場の実情に合ったゴールを設定することで、参加者の関心を引きやすくなります。
また、事前に配布される資料やイントロダクションで目的を共有することにより、研修そのものの理解度や効果も格段に向上します。
研修後にフィードバックや振り返りを実施する
研修後のフィードバックタイムでは、参加者が自分の学びを整理することができます。
例えば、「どんな気づきがあったか」「現場でどう生かせそうか」などを発言してもらい、必要に応じてファシリテーターが深掘りします。
グループごとのシェアタイムを設けることで、多角的な視点を得られ、研修内容の定着がより確実になるでしょう。また、アンケートや評価シートを用いて、研修そのものの質を検証することも重要です。
定着させるために職場内でフォローアップする
フォローアップを継続的に行うことで、単なる「イベント」に終わらず、研修の成果が日々の業務に活きるようになります。
- OJT:翌週のシフト内で先輩職員が研修内容を実演する
- 月次ミーティング:研修内容の活用状況を報告し、改善案を話し合う
- 成果報告書:実践例や課題を記録し、部署内で共有
また、フォロー体制が整っている施設は、職員からの信頼感も高まり、教育体制の強化にもつながります。
面白い×実用的な介護研修テーマに変える方法
面白い介護研修を採用するのは大切なことですが、面白いだけで終わっては、職員の学びにつながりません。以下では、面白い×実用的な研修を実施するための4つの方法を紹介します。
ロールプレイや寸劇で体感させる
介護研修でのロールプレイや寸劇は、受け身になりがちな講義形式に比べ、実践的かつ参加者の記憶に残る手法です。例えば、利用者役と介護士役に分かれて「認知症の方への声かけ」「クレーム対応」などの場面を再現することで、対応の難しさや感情の動きを体感できます。
- 経験年数に応じたテーマ設定(例:新人には接遇、リーダー層には指導場面など)
- 振り返りタイムで「気づき」や「違和感」を共有
- 動画撮影し、あとで見返す活用法も◎
また、寸劇として「ありがちだけどNGな対応」を演じると、笑いや共感を交えて研修が盛り上がります。実際の事例をシナリオに落とし込むとリアルさが増し、理解が深まります。
介護現場のあるあるを題材にする
「介護あるある」を研修に活用すると、職員が自分事として捉えやすく、場の空気も和らぎます。例えば、「報連相がうまく伝わらなかった」「声かけのつもりが命令口調になっていた」といった現場でありがちなシーンは、共感を得やすく、改善のきっかけにもなります。
- あるある事例を短いケースにまとめてグループで原因分析
- 「ありがちNG集」と「理想対応集」を比較しながら議論
- クイズ形式で「これってあるある?対応はどうする?」と出題
あるあるネタは笑いも交えられるため、堅苦しい雰囲気をほぐしつつ学びにつなげられます。忙しい現場の中でも、「また参加したくなる研修」に変える力を持っています。

チーム対抗形式で盛り上げる
研修に「チーム対抗戦」の要素を取り入れることで、ゲーム感覚で学べる楽しい場に変えることができます。例えば、「クイズ形式で感染対策知識を競う」「ある事例に対する対応策をチームで発表し、投票で優勝チームを決める」など、競争と協力のバランスを取ることで自然と集中力が上がります。
- 感染症対策○×クイズバトル
- NG対応→正しい対応をチームで発表し合うコンテスト
- 5分で解決案を出す“時短アイデアバトル
注意点としては、負けたチームが恥をかかないよう配慮し、「楽しさ」重視で進行すること。役割分担や振り返りの時間も設けることで、チームビルディング効果も期待できます。
ワークショップで職員の成功・失敗体験を共有する
ワークショップ形式の研修では、参加者自身の「成功体験」や「失敗からの学び」を共有することで、実践的かつ深い学びが得られます。特に介護現場では、マニュアルにない判断が求められる場面も多く、経験談の共有は非常に価値があります。
- 「今までで一番うまくいった対応」「対応に困ったけどこう乗り越えた」をテーマに語る
- 小グループで共有→模造紙にまとめて全体発表
- ポジティブフィードバックを通じて自己肯定感アップ
この形式では「教える・教わる」ではなく「共に学ぶ」雰囲気を作れるため、職員間の信頼関係づくりにもつながります。無理なく発言できるよう、ファシリテーター役の配置が成功の鍵です。
面白い研修を交えて介護スタッフのモチベーション・スキルの向上を図ろう
研修方法やネタに悩んでしまいがちですが、実はさまざまな種類の研修が存在します。記事で紹介した方法やネタを参考に、是非今までにない新しい形の研修を検討してみてください。
オンラインや派遣での研修を導入したい場合は、紹介した項目をインターネットなどで検索すれば実施している会社や個人を探し出すことができます。
士気の高まるような研修を上手く取り入れ、スタッフと一緒に介護ケアを盛り上げましょう!
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