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外のレクリエーションは難しい!6月の介護レクリエーションを紹介
介護施設でのレクリエーション、6月はどのような企画を実施していますか?
6月は梅雨の時期であり、外でのレクリエーションが難しく、企画に悩む介護職員の方も少なくないでしょう。毎日同じようなレクリエーションを実施するわけにはいきません。
どのようなレクリエーションが利用者に喜ばれるのでしょうか?
ジメジメした季節でも楽しめるレクリエーションをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
介護レクリエーションのネタとなる6月のイベントや記念日
6月の介護レクリエーションの参考となるイベントや記念日についてご紹介します。
梅雨の時期
6月といえば、梅雨の時期になります。
雨の日が続くこの時期は、外での介護レクリエーションは難しい時期となっています。空が暗い日が多いため、気分が落ち込んでしまう人も少なくないでしょう。
高齢者は、家に引きこもりがちになるため、気分が上がる楽しい企画を立てることが大事です。
父の日
毎年6月の第3日曜日にあたり、父に感謝する日となっています。父の日の起源はアメリカで、今では全世界に広まっている日です。
母の日ほど大きなイベントと化していないイメージですが、介護施設は男性の利用者も多いため、介護レクリエーションに取り入れると喜ばれるでしょう。
暑中見舞いの日
6月15日に制定されている日です。この日が制定された由来としては、当時の郵政省が暑中見舞用郵便葉書を販売したことにあります。
暑中見舞いのとは、元々お盆の贈答習慣であったものが、お世話になった方への贈答習慣化となり、やがて現在の手紙を送る形となりました。はがきを送る習慣が少なくなってきていますが、介護レクリエーションに取り入れると、季節を感じることができるでしょう。
ボウリングの日
6月22日に制定されている、社団法人日本ボウリング場協会が制定した日です。ボウリングが最初に始まったのは定かになっておらず、紀元前からとも言われています。
現在は、世界中で愛されているスポーツとなっています。日本ではボウリングブームが起きたこともあり、介護施設の利用者のなかにも好きな方もいるでしょう。
梅雨がテーマの介護レクリエーション
6月梅雨をテーマとした介護レクリエーションについてご紹介します。
効果についてもお伝えしますので、参考にしてみてください。
脳の活性化「てるてる坊主作り」
折り紙を使用し、てるてる坊主を作る介護レクリエーションです。
手先を使う工作レクリエーションとなるため、脳の活性化に効果的であると言えます。折り紙で簡単に作ることができるため、工作が苦手な人でも参加しやすいでしょう。
てるてる坊主の顔をそれぞれ描くことで、表情豊かなてるてる坊主を作ることができます。完成したてるてる坊主は、施設の窓に飾るとより季節感が増します。
手指機能の維持・向上「ぴょんぴょんカエル作り」
折り紙でカエルを作る介護レクリエーションです。
ぴょんぴょん飛ばせることができる立体的なカエルを作ります。お尻の部分を押さえると、本物のカエルのようにぴょんぴょん跳びます。 折り紙を折ることで、手指機能の維持や向上に効果が高いです。
高齢になると、手指機能が低下してしまいます。手指のトレーニングをおこなううえで、高齢者の負担となってしまっては意味がありません。よって、介護レクリエーションで楽しくトレーニングできる企画を取り入れることが大事になります。
介護予防に効果的「雨に関する歌でカラオケ」
雨をテーマとした歌で、カラオケをする介護レクリエーションです。
カラオケは、介護予防に効果的であるとされています。歌を歌うことで、脳を活性化させ、ストレス解消につながります。要介護状態を軽減させたり、悪化を防ぐことにも期待!
6月は梅雨の時期となるため、雨をテーマとした歌でカラオケをすると季節感が増し、盛り上がるでしょう。1人で歌うことに抵抗がある人も少なくないでしょうから、職員と一緒に歌うといった提案をすると良いかもしれません。
父の日がテーマの介護レクリエーション
父の日をテーマとした介護レクリエーションについて、内容と効果をご紹介します。
高い癒し効果「花束作り」
フラワーアレンジメントを介護レクリエーションに取り入れてみましょう。
父に感謝する日にちなんで、花束をみんなで作るレクリエーションです。
花に触れることで高い癒し効果があります。自由にのびのびと花束を作ることで、緊張を緩和することができます。
介護レクリエーションは、利用者の心にアプローチすることも大事です。作った花束は、施設内に飾ったり、持ち帰ったりすると思い出も残るのでおすすめです。
脳機能に刺激を与える「トントン相撲トーナメント」
画用紙や紙コップで力士を作り、トントン相撲をトーナメントで楽しむ介護レクリエーションです。
介護施設の利用者のなかには、相撲が好きな人も多いでしょう。効果としては、指先を叩いて刺激することで、脳機能に刺激を与えることができます。
また、このトントン相撲であれば、誰でも簡単に楽しむことができます。トーナメント式にすることで、よりレクリエーションの時間を盛り上げることができます。
認知症高齢者に効果的「昔懐かしいおもちゃ作り」
めんこや輪投げなど、昔懐かしいおもちゃを作って遊ぶ介護レクリエーションです。
懐かしいと感じるものに触れることで、回想法として認知症高齢者に効果的なレクリエーションとなっています。
回想法とは心理療法の1つであり、記憶を呼び起こし回想を促すはたらきがあります。介護施設の利用者の世代に合わせた、おもちゃを介護レクリエーションで実施してみましょう。
そのほかの6月におすすめの介護レクリエーション
上記のテーマ以外で、6月を感じられる介護レクリエーションについて、内容と効果をご紹介します。
コミュニケーションを深める「暑中見舞いのはがき作成」
6月15日の暑中見舞いの日にちなんで、暑中見舞いのはがき作成を介護レクリエーションでおこないます。
作成した暑中見舞いのはがきは、利用者の家族に渡すことで、コミュニケーションを深めることができます。家族が一生懸命書いたはがきを貰うと、受け取る側も嬉しくなります。
メールやSNSで挨拶を済ませることが多くなった今、このような手書きのものを受け取ると、より温かみを感じられるでしょう。家族とのコミュニケーションを深めることで、介護レクリエーションの目的である生活の質を向上させることができます。
下肢機能の維持・向上「キックボウリング」
6月22日のボウリングの日にちなんで、ダンボールや軽いボールを使用して、キックボウリングをおこなう介護レクリエーションです。
キックボウリングは、年齢を重ねることで衰えてきやすくなる下肢機能の維持・向上に期待ができます。
実際のボウリングは、ボールが重すぎて実施することは難しいですが、このキックボウリングは誰でも簡単にできます。特に、6月は梅雨の時期で外に出ることが難しいため、このようなレクリエーションで下肢機能にアプローチすることが大事です。
天気が良い日はお散歩
6月が梅雨の時期で外に出ることが難しいため、天気が良い日にはお散歩を介護レクリエーションでおこないましょう。
天気が良い日が少ないため、外に出られる日があると利用者に喜ばれます。施設の周りを少し散歩するだけでも、気分転換になります。
憂鬱になりやすい梅雨の時期ですが、太陽の光にあたることで、心をスッキリさせることができます。
6月は気分が高揚するレクリエーションを実施しよう
6月は梅雨の時期となるため、心にアプローチできる介護レクリエーションがおすすめです。
外に出ることが難しい季節ですが、今回ご紹介したようなレクリエーションであれば、施設内で充分楽しむことができます。また、天気の良い日には太陽の光にあたるために、お散歩を取り入れていましょう。
天気がジメジメした日が続くと、どうしても憂鬱な気分になってしまいます。介護施設の利用者の心を晴れやかにするためにも、介護レクリエーションを工夫してみてください。