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ひな祭りの季節!3月の介護施設レクリエーションを紹介
介護施設のレクリエーション担当の方は、3月のレクリエーション内容をどのように決めていますか?
担当になった職員は、施設の利用者に喜ばれるレクリエーションを用意しなければなりません。
3月はひな祭りやホワイトデーのイベントがある季節ですが、どのようなレクリエーションが喜ばれるのでしょうか。
担当の職員の方は、ぜひ参考にしてみてください!
介護レクリエーションのネタとなる3月のイベントや記念日
具体的な3月の介護レクリエーションをご紹介する前に、企画のネタとなるイベントや記念日についてご紹介します。
ひな祭り
毎年3月3日に執り行われる、女の子の健やかな成長を祈る節句の行事です。
ひな祭りといえば、ひな人形を飾り、雛あられやちらし寿司を食べることが習わしとなっています。別名「桃の節句」とも呼ばれ、桜や桃の花を飾ります。
女性が主役となる行事ですが、介護レクリエーションは誰でも参加できる企画を立てることで、男性も楽しめるイベントとなります。
ホワイトデー
バレンタインデーの1か月後、毎年3月14日のイベントです。
バレンタインデーでチョコレートを貰った男性がお返しを渡す日となっています。
実は、ホワイトデーは日本で誕生したイベントで、世界では日本ほど浸透していません。
昭和後半から広まった習慣であるため、介護施設の利用者にとっては、あまり馴染み深くない日である可能性もあります。楽しい企画を案内して、参加しやすい雰囲気づくりが大事になります。
さくらの日
1992年に日本さくらの会が制定した日になります。
3×9(さくら)=27という語呂合わせと、桜始開という四季を細かく区分した七十二候が重なることから、毎年3月27日が「さくらの日」となっています。
春を感じられる日となっており、介護施設の利用者は、心が晴れやかになる日になるでしょう。介護レクリエーションに取り入れると、喜ばれる可能性が高いです。
ひな祭りがテーマの介護レクリエーション
ひな祭りをテーマとした介護レクリエーションの内容をご紹介します。楽しめるだけでなく、効果やメリットも大きな企画となっています。それぞれ詳しく見てみましょう。
認知症予防に効果的「ひな祭りの装飾作り」
ひな祭りを楽しむためには、装飾作りがおすすめです。
ひな人形や桃の花、菱餅などの装飾をレクリエーションの時間に工作します。これらは、折り紙や紙コップを使用して、簡単に作ることができます。
このような工作のレクリエーションは、手先を使うため脳が刺激され、認知症予防に効果的です。出来上がった作品は、壁や見える場所に飾ることで、施設内が一気に春らしくなります。
介護予防となる「うれしいひなまつりで簡単な体操」
ひな祭りの有名な曲「うれしいひなまつり」で簡単な体操をおこなう介護レクリエーションです。
うれしいひなまつりは、テンポがゆったりとした曲であるため、介護レクリエーション適しています。音楽に合わせて体を動かすことで、介護予防となります。
馴染みのある曲を使用することで、施設の利用者が楽しんで取り組むことができます。
体を動かしながら笑顔になる「ひな祭りバージョンの福笑い」
福笑いをひな祭りバージョンにして、レクリエーションに取り入れることもおすすめです。
お正月の遊びとして有名ですが、福笑いの顔をお内裏様とお雛様に変えると、ひな祭りバージョンとして楽しむことができます。
福笑いのルールは、日本人にとって馴染み深く、利用者にもすぐ受け入れられる企画でしょう。ひな祭りバージョンの福笑いは、体を動かす介護レクリエーションであるとともに、みんなが笑顔になれる企画です。
介護レクリエーションは、身体機能の維持や向上も大事ですが、心を健康にする目的もあります。自然と笑顔になれる福笑いは、介護レクリエーションに最適であると言えます。
ホワイトデーがテーマの介護レクリエーション
ホワイトデーがテーマとなっている介護レクリエーションの内容についてご紹介します。一緒に、効果やメリットについてもご紹介します。
ホワイトデーを楽しむおやつレクリエーション「お菓子作り」
介護施設では、おやつレクリエーションとして簡単なデザートを作って食べる企画が取り入れられています。
3月14日にクッキーや高齢者が食べやすいお菓子を作って食べると、ホワイトデーを楽しむことができます。
バレンタインデーで男性から女性に、ホワイトデーで女性から男性にプレゼントするという風に企画を立てても良いかもしれません。
何かを作る作業は、脳を刺激するため、お菓子作りは介護レクリエーションに適しています。ときには、甘いデザートを楽しむ時間をレクリエーションを通して楽しんでみましょう。
家族や友人とのコミュニケーション交流「メッセージカード作り」
家族や友人に向けたホワイトデーのメッセージカードを作るレクリエーションです。
バレンタインデーのお返しとしても、日頃の想いをメッセージカードにして貰うと喜ばれるでしょう。家族や友人とのコミュニケーションを深めることができます。
宿泊型の介護施設を利用していたり、遠い場所に家族や友人がいる方にとって、外部の人とコミュニケーション交流をおこなう機会となります。
また、施設内の利用者同士や職員とメッセージカードを交換するという企画も楽しいレクリエーションです。
脳のトレーニング「色に関するクイズ」
ホワイトデーにちなんで、色に関するクイズを介護レクリエーションとして実施します。
クイズは、脳のトレーニングに効果的なレクリエーションになります。考えて答えを導き出すため、脳が刺激されます。
脳の活性化は、介護レクリエーションの目的の1つです。季節のイベントにちなんで、企画に取り入れることで、楽しみながら効果を得ることができます。
さくらの日がテーマの介護レクリエーション
3月27日さくらの日がテーマとなっている介護レクリエーションの内容についてご紹介します。
こちらも、効果やメリットの高い企画となっています。
手指の機能向上「桜の壁面作り」
さくらの日にちなんで、施設の壁面に桜の花を作るレクリエーションです。折り紙を使って桜の花をたくさん作り、満開にさせましょう。
この企画は、春を感じられる介護レクリエーションであるうえに、手指の機能向上の効果があります。
介護施設の利用者のなかには、手が不自由な方もいます。そのような方が、このレクリエーションに参加することで、リハビリの効果が得られるでしょう。手を動かさないと、機能が低下していまいます。
楽しみながら、機能を維持、向上させる効果が得られる介護レクリエーションです。
呼吸機能の維持・改善「さくらに関する歌を歌う」
さくらに関する歌を歌う、音楽のレクリエーションです。
歌うレクリエーションは、呼吸機能の維持や改善に効果が高いとされています。さらに、さくらに関する歌は、「さくらさくら」のようなゆったりした歌が多いので、より呼吸を意識しながら歌うことができます。
近年は、新型コロナが流行しており、高齢者の呼吸機能や肺機能は特に注意しておきたい項目です。免疫を高めるためにも、歌うレクリエーションは取り入れるべき内容であると言えます。
心と体に良い刺激「桜餅作り」
春を代表する和菓子でもある「桜餅」を作るレクリエーションです。
みんなで協力して作るため、楽しんで参加することができます。また、手を動かす作業になるため、脳を刺激することもできます。この介護レクリエーションを通して、心と体に良い刺激を与えることができるでしょう。
桜餅は、関東と関西で作り方が異なります。利用者の故郷の話も深く聞くことができるかもしれません。
3月を感じられる華やかなレクリエーションを用意しよう
3月は寒い時期が終わりを迎え、春の初めとなる季節です。
介護レクリエーションは、春をイメージできる華やかな企画を用意しましょう。心も晴れやかになるため、心身ともに健康的な時間を過ごすことができます。
3月は、ひな祭りが大きなイベントと考える高齢者が多いため、男性が参加しづらい時期かもしれません。
今回ご紹介したレクリエーションであれば、誰でも簡単に楽しむことができるので、ぜひ実施して声掛けしてみてください。