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看護師1年目の目標とは?具体的例文と時期別の目標管理シート作成法
「新人看護師として、どのような目標を立てればいいかわからない」「目標管理シートの書き方がこれで合っているか不安…」と、右も左もわからず悩んでいませんか?
もし、あいまいな目標設定のままだと、1年間の貴重な成長機会を逃してしまうかもしれません。
また、上司からの評価につながらないだけでなく、自分自身の成長を実感できず、モチベーションを保つのが難しくなる可能性もあります。
この記事を読み終える頃には、自信をもって目標を設定し、1年間の成長ロードマップを明確に描けるようになるでしょう。
看護師1年目が目標設定をする理由
看護師1年目にとって目標設定は、多忙な業務に流されず着実に前進するための大切なプロセスです。
目標を立てることで自分の現在地を把握でき、周囲と協力しながら理想の看護師像に近づけます。
主な理由は以下の4点です。
- 自分の成長を客観的に見えるようにするため
- 組織のメンバーとしての役割をはっきりさせるため
- 看護師としての自信を積み重ねるため
- クリニカルラダーにそった評価を受けるため
1年目は日々の業務で精一杯になりがちですが、目標があれば自分の進歩を数字や状態で確認できます。
「採血を5回以上施行し、手技を確実に覚える」といった具体的な指標は、自信を失いそうなときの支えになるでしょう。
また、病院のなかで自分に期待されている役割を自覚すれば、先輩からの的確なサポートも受けやすくなります。
小さな「できた」を積み重ねる成功体験は、困難な状況を前向きにとらえる原動力になります。
さらに、病院が求める基準をクリアしているかが明確になるため、公平な評価をえることにもつながるはずです。
目標設定は単なる事務作業ではなく、プロとしての土台を築き、自分を守りながら成長していくための大切な道具といえます。
新人看護師1年目の目標の書き方を知りたい方は、「【完全版】新人看護師1年の目標設定と管理シートの書き方」をご覧ください。

【時期別】新人看護師の年間スケジュールと目標設定の目安
新人看護師が着実に成長するためには、時期ごとの役割に合わせた目標設定が欠かせません。
1年間を大きく4つのフェーズにわけて考えることで、今の自分に求められているスキルが明確になるでしょう。
- 4月〜6月:職場環境と基本マナーになれる時期
- 7月〜9月:看護技術の習得と自立を目指す時期
- 10月〜12月:夜勤の開始と急変対応への準備時期
- 1月〜3月:1年間の振り返りと2年目への準備時期
ただし、ここで紹介するスケジュールはあくまで一般的な目安です。
病院の教育体制や配属される部署によって、時期や内容は前後する場合があることを覚えておきましょう。
4月〜6月|職場環境と基本マナーになれる時期
入職直後は、病院のルールや物品の場所を覚えることが最優先です。
学生から社会人への切り替え時期でもあるため、接遇やメモの習慣化を目標にしましょう。
- 病院のルールを理解し、物品の場所やマニュアルの所在を把握する
- 指導者のサポートを受けながら、まずは1人の患者さんを丁寧に受け持つ
- 正確な「報告・連絡・相談(ほうれんそう)」を身につける
この時期は職場になれることが最大の課題です。
物品の配置やマニュアルの場所を把握し、一日のスケジュールのなかで自分が何をすべきか理解することから始めます。
先輩に教わったことは必ずメモを取り、自分専用のノートを作って活用しましょう。
また、患者さんやスタッフとのコミュニケーションでは丁寧な言葉づかいを心がけ、正確な「報告・連絡・相談」を習慣にします。
1年目のミスは報告不足から起こることが多いため、些細なことでも自分だけで判断せず、先輩に共有する姿勢が信頼関係を築く第一歩となります。
7月〜9月:看護技術の習得と自立を目指す時期
業務に少しなれてくる時期ですが、同時に新しい処置や学習が増えて忙しくなります。
優先順位の判断や、安全管理への意識を高めることが求められます。
- 採血や点滴の準備など、基本的な看護技術を手順とおりに実践する
- 多重課題のなかで、優先順位を考えて行動できる
- 「いつもと違う」という異常に気付き、すぐに指導者へ報告する
夏以降は日勤での自立を目指し、採血や点滴などの看護技術を手順書とおりに一人で完結させる力を磨きます。
受け持つ患者さんの数が増え、複数の業務が重なる「多重課題」に直面するのもこの時期です。
どの仕事から手をつけるべきか優先順位を常に考え、迷ったときはチームリーダーへ相談する力を養いましょう。
また、現場になれてきた頃に増えるのがインシデントです。
バイタルサインの数値だけでなく「何となく顔色が悪い」といった、いつもと違う変化に気付く観察眼をもち、すぐに報告することが重大な事故を防ぎます。
10月〜12月:夜勤の開始と急変対応への準備時期
秋からは夜勤が始まり、受け持つ患者さんの数も増えます。
スタッフが少ない時間帯でも安全を守れるよう、判断力と体調管理を目標にあげましょう。
- 夜勤業務の流れを習得し、限られた人数のなかで優先順位を判断する
- 急変時の対応(応援要請や蘇生の手順)をシミュレーションしておく
- 不規則な生活のなかで、自己管理をおこない体力を維持する
秋からは一人の患者さんを継続して担当する「受け持ち看護」が本格的に始まり、病態への深い理解が求められます。
同時に夜勤もスタートし、日勤とは異なる少人数での連携を学ぶことになります。
この時期に合わせて、急変対応の学習も進めておきましょう。
救急カートの場所や蘇生の手順を確認し、いざというときに動けるようシミュレーションを繰り返します。
また、夜勤による不規則な生活は、精神的・肉体的な負担が大きくなります。
質の高い睡眠や栄養摂取を心がけるなど、体調を整える自己管理も立派なプロの目標です。
1月〜3月:1年間の振り返りと2年目への準備時期
年度末は、立てた目標の達成度を評価する大切な時期です。
できていない技術を明確にし、後輩を迎える準備を始めましょう。
- 1年間の目標達成度を客観的に評価し、翌年度の課題を明確にする
- 未経験の技術を整理し、自分から積極的に経験させてもらうよう働きかける
- 根拠をもとに、自分の看護について説明できるようになる
1年の締めくくりとして、入職時に立てた目標がどれくらい達成できたかを振り返ります。このとき「全部完璧」である必要はありません。
できたことは自分の自信に変え、できなかったことは「今後の課題」として前向きに整理することです。
チェックリストを見直し、未経験の処置があれば自分から先輩へ申し出て経験させてもらういましょう。
また、4月には後輩が入ると、「先輩」になります。
教わったことを自分のなかで整理し、一つひとつの技術の根拠(エビデンス)を言葉で説明できるレベルまで深めておくのが理想的です。
自信をもって次年度へステップアップできるよう準備を整えましょう。

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看護師1年目が目標管理シートで評価される書き方のコツ
目標管理シートは単にうめるだけでなく、評価者が納得できる内容に仕上げることが大切です。
ポイントをおさえた書き方を身につければ、自身の課題がはっきりし、周りからの適切なサポートや正しい評価を得やすくなります。
- 具体的で測定可能なSMARTの法則を活用すること
- 行動のプロセスに「どのように」という一工夫を加えること
- 優先順位を明確にして達成可能な範囲で設定すること
- プリセプターや上司からのフィードバックを反映させること
これらのコツを意識して、説得力のある目標管理シートを作成しましょう。
具体的で測定可能なSMARTの法則を活用すること
目標を立てるときは、誰が見ても達成したかどうかが判断できる「SMARTの法則」を取り入れることが基本といえます。
あいまいな表現をさけ、数値や期限を盛り込むことで、目標達成に向けた具体的なプランもはっきりするでしょう。
たとえば「知識を深める」という表現ではなく、「6月までに受け持ち患者さんの主な疾患5つについて、病態生理をまとめたノートを完成させる」と記述を心がけてください。
具体的であればあるほど、日々の業務のなかで何をすべきか迷う時間が減り、着実にステップアップできます。
評価する人もあなたの頑張りを客観的な事実として認めやすくなるため、まずは「いつまでに・何を・どれくらい」を意識して書き出してみてください。
行動のプロセスに「どのように」という一工夫を加えること
目標には「〜ができる」という結果だけでなく、その目標を達成するための具体的な「プロセス(過程)」を書きましょう。
どのように取り組むのかという姿勢を示すことで、看護師としての考えの深さや誠実さが評価する人に伝わります。
具体的には「正確な採血ができるようになる」という目標に対し、「実施前に必ず手順書で根拠を確認し、先輩の立ち会いのもとで5回採血をおこなう」と付け加えましょう。
こうしたプロセスが書かれていると、安全管理に対する意識の高さがはっきりと示せます。
質的な要素を具体化することは、単なる技術習得を超えて、看護の根拠を理解することにつながります。
評価する人はあなたが「何を考え、どう動こうとしているか」を見ているため、プロセスを言葉にする工夫をしましょう。
優先順位を明確にして達成可能な範囲で設定すること
1年目の目標は、あれもこれもと詰め込みすぎず、今の自分にとって優先度の高いものに絞ることが大切です。
自分の今の実力から大きくかけ離れた高すぎる目標は、未達成に終わりやすくモチベーションを下げてしまう原因です。
まずは「安全な看護の実践」や「報連相の徹底」など、1年目の初期に求められる必須項目から優先的に設定しましょう。
今の自分ができることよりも「少し頑張れば届く」程度のスモールステップを意識すると、続けやすくなります。
確実に達成できる範囲で目標を立てることは、決して逃げではなく、計画的に成長するためのスキルです。
一つひとつの目標を着実にクリアしていく姿を見せることで、周りからの信頼も少しずつ積み重なっていきます。
【体験談】
指導者の立場から、目標には「頑張ります」や「努力します」といった、あいまいな言葉を使わないようにして欲しいところがあります。
達成か未達成かの判断がわからず、的確なアドバイスを出しにくくなります。
プリセプターや上司からのフィードバックを反映させること
自分一人で目標を完結させず、プリセプターや上司からもらったアドバイスを積極的に内容に入れましょう。
組織があなたに期待している役割と、自分の認識のズレを修正することで、より価値の高い目標へと成長させることが可能です
たとえば定期面談で「アセスメントを強化してほしい」といわれたら、その内容を次の時期の目標に入れ、具体的な学習計画として言葉にしてみましょう。
指摘された課題をすぐに目標へ落とし込む姿勢は、謙虚に学ぶ意欲があるとして高く評価されます。
フィードバックを反映させた目標は、評価する人にとっても「自分が教えたことを大切にしてくれている」という安心感につながります。
【技術項目別】看護師1年目の個人目標の具体的な例文
看護師1年目は、基本的な看護技術を安全に、そして確実におこなう力を身につけることが求められます。
手順書に基づいた正しい手技を習得し、患者さんの安全を守るための具体的な行動を目標に立てましょう。
- 環境調整・日常生活援助(食事・排泄・清潔など)
- 診療・処置技術(採血・与薬・創傷管理・酸素など)
- 安全・感染管理(事故防止・感染予防・救急)
それぞれの技術項目における具体的な目標例文を紹介します。
環境調整・日常生活援助(食事・排泄・清潔など)
患者さんが安心して過ごせるよう、常にきれいで安全な環境を整えることが1年目の基本です。
これは単なる片付けではなく、感染予防や転倒防止に直結する大切な看護といえます。
【具体例】
- 7月までに、術後や重症の患者さんのベッドメイキングを、ドレーン類を引っかけないよう安全に行えるようになります。
- 巡回時、点滴スタンドのコード類が床に散らばっていないかを確認し、患者さんのつまずきを未然に防ぎます。
- 車いすへの移乗は、介助レベルにそって、指導のもと安全におこないます。
- 11月までに、麻痺(まひ)がある方の飲み込みを助けるため、首の角度や枕の高さの調整を一人で正確に実施します。
- 排泄ケア中は、必要以上にカーテンを開けず、露出する範囲を最小限にするためのタオルワークを徹底して尊厳を守ります。
日々の巡回でチェックするポイントを決め、自分なりのルーティンを作ることが上達への近道です。
診療・処置技術(採血・与薬・創傷管理・酸素など)
命に直結する処置は、正確な手順と根拠(エビデンス)の理解が欠かせません。
「なんとなく」をなくし、確実性を追求しましょう。
【具体例】
- 点滴の更新時は、患者さんのネームバンドと薬のラベルを必ず照らし合わせ、指差し呼称で確認する習慣をつけます。
- 6月までに、吸引が必要な患者さんの呼吸音を聴き、痰(たん)の貯留状態からケアのタイミングを自ら見極められるよう学習します。
- 清潔操作時は、清潔な範囲(清潔野)を汚さずに滅菌手袋をはめるなど、無菌操作の基本を完全にマスターします。
- バイタルサインの数値だけでなく、前の値と比べて「いつもと違う」という変化に気付き、すぐに報告する力を磨きます。
正確な測定と処置は正しい判断の土台となります。
基本の手技をおろそかにせず、毎日継続していきましょう。
【体験談】
看護師1年目は、看護学校で学んでいたものの手技になると細かな動きがわからなかったことが多くあります。
アンプルの切り方がわからず手を切ってしまう。
点滴のルートにうまく薬液が満たせず空気がはいってしまった。
さまざまな失敗をしてきましたが、専門知識が必要な場所で、初めてのことばかりに挑戦しているの当たり前だと思うようにしましょう。
安全・感染管理(事故防止・感染予防・救急)
自分自身と患者さんの安全を守るため、組織のルールを徹底して守る姿勢が求められます。
【具体例】
- ケアの前後や体液に触れる恐れがあるとき、WHOが推奨する「5つのタイミング」で手指衛生を確実に行います。
- 離床センサーが正しく動くかを確かめ、ベッドの高さを一番低い位置(ローベッド)に調整して転落時のケガを最小限に防ぎます。
- 10月までにBLS(一次救命処置)プロバイダーコースを受講し、急変時にあわてず応援を呼び、胸骨圧迫を開始できるよう訓練します。
- 体圧分散(たいあつぶんさん)の仕組みを理解し、指導を受けながら効果的な体位変換をおこないます。
安全確保はチーム全体で取り組む課題です。
ヒヤリとした事例があれば会議で共有し、同じ失敗を繰り返さないための対策を次の目標に活かしてください。
【体験談】
患者さんの急変時は、いつもあるわけではありません。
早く仕事を覚えるためには、先輩の動きをよく観察して、その技術を自分のものにしようとする姿勢が大切です。
「今の処置で注意したポイントは何ですか?」と積極的に質問してみましょう。
よく質問した新人看護師は成長がとてもはやかったです。
【行動・態度別】チーム医療・接遇に関する目標例文
看護師1年目は看護技術の習得だけでなく、組織を円滑に運営するための「管理能力」を養うことも求められます。
安全管理や情報の取り扱い、物を大切に使う姿勢など、プロとして責任ある行動を目標に立てましょう。
- ホウレンソウ・多職種連携・リーダーへの報告
- 患者・家族への接遇とコミュニケーション
- 社会人基礎力・自己管理(時間管理・体調管理)
各項目における具体的な目標例文と、取り組む際のポイントを詳しく解説します。
ホウレンソウ・多職種連携・リーダーへの報告
チーム医療を円滑に進めるためには、自分から周りに働きかけ、情報を共有する積極性が大切です。
1年目はわからないことがあって当然の時期だからこそ、こまめな報告や相談を習慣にすることが、ミスを防ぎ信頼をえることになります。
【具体例】
- 判断に迷ったときや困ったときは、一人で抱え込まず5分以内に先輩へ相談して安全を確保します。
- 処置をするときは、周囲のスタッフに「声かけ」をおこない、お互いの動きを確かめ合って事故を防ぎます。
- チームの動きを把握し、自分の手が空いているときは「何か手伝えることはありますか」と自ら声をかけます。
- ケアの節目でチームリーダーに現状を報告し、業務の進み具合にズレがないかを確認してスケジュールの調整をおこないます。
良好な連携は、患者さんの安全を守るだけでなく、自分自身が働きやすい環境を作ることにもつながります。
患者・家族への接遇とコミュニケーション
患者さんの思いを正しく受け止め、安心感を与えるためには、技術としてのコミュニケーションを磨く必要があります。
忙しい業務のなかでも、相手のペースに合わせて話を聴き、心の通ったかかわりを目標にしましょう。
【具体例】
- ケアの合間に患者さんと視線を合わせ、不安なことがないか必ず一度は対話の時間をもちます。
- 患者さんの言葉を否定せず最後まで聴き、相手の気持ちに寄り添った共感の言葉を伝えます。
- 専門用語を使わず、患者さんやご家族に伝わりやすいわかりやすい言葉を選んで説明することを心がけてください。
- エンゼルケア(亡くなったあとの処置)の際は、ご家族の希望を丁寧に聞き、その人らしい身だしなみを整えるお手伝いをします。
- 患者さんの名前が書いてある書類は机に放置せず、離席時は必ず裏返してプライバシー保護(情報管理)を徹底します。
患者さんの声に耳を傾ける時間は、その人の人生観や大切にしていることを知る貴重な機会になるでしょう。
社会人基礎力・自己管理(時間管理・体調管理)
プロとして働き続けるためには、自分自身の心身や、病院の資源(物品やコスト)をコントロールする能力も大切なスキルです。
【具体例】
- 勤務開始前に1日の行動計画を立て、優先順位が合っているかを必ずチームリーダーに確認します(業務管理)。
- 滅菌物品の期限を常にチェックし、古いものから先に使うようにして、無駄な廃棄をなくすコスト意識をもちます。
- 麻薬や劇薬を使ったあとは、必ず先輩と二人で残量を確かめ、記録簿への記入を正確におこなって厳重に管理します。
- 体調管理に十分注意し、体調に異変があれば、プリセプターまたは上司に相談します。
時間は限られており、効率よく動くことや自己管理は患者さんと向き合う時間を増やすことにつながります。
【自己研鑽】プロとしての学習・倫理観の目標例文
看護師として長く活躍するためには、技術だけでなく専門知識の習得や高い倫理観が欠かせません。
1年目のうちに自己学習の習慣を身につけ、患者さんの尊厳を守るプロとしての基本姿勢を目標に入れましょう。
- 根拠に基づいた学習とエビデンスの活用
- 看護倫理・個人情報保護の徹底
各項目における具体的な目標例文と、取り組む際のポイントを詳しく解説します。
根拠に基づいた学習とエビデンスの活用
日々の看護を「なんとなく」でおこなわず、根拠(エビデンス)に基づいたものにするための継続的な学習が求められます。
1年目は病気の知識だけでなく、実施する手技の「なぜ」を追求する姿勢を目標にすることが大切です。
【具体例】
- 受け持ち患者さんの病気と使っている薬について調べ、看護の根拠を1つ以上をプリセプターに説明できるよう準備します。
- 院内の研修や勉強会に積極的に参加し、新しく得た知識をその週のケア計画や看護手順の改善に反映させます。
- わからない手技や疾患はそのままにせず、その日のうちに確認して、翌日の実践に活かします。
- 先輩の看護技術を見学するときは、事前に関連する解剖生理を予習して、整理したポイントを報告します。
根拠をもって看護を提供することは、医療事故を防ぎ、ケアの質を高めることにつながります。
看護倫理・個人情報保護の徹底
患者さんを一人の人間として尊重し、その権利とプライバシーをあらゆる場面で守り抜くことは看護師の責務です。
常に患者さんの利益を最優先に考える姿勢を目標に掲げましょう。
【具体例】
- 処置や介助をするときは事前に同意を得て、羞恥心に配慮したタオルワークを徹底します。
- 休憩室や病院の外での不用意な会話を慎み、患者さんの個人情報の取り扱いに関するルールを厳守します。
- パソコンで電子カルテを使い終わったあとは、必ずログアウトして、他人が画面を見られない状態にすることを徹底します。
- 患者さんの価値観や生活習慣を尊重し、一方的な押し付けではなく、その人らしい過ごし方を支える関わりを考えます。
倫理観を磨くことは、患者さんとの信頼関係を深めるだけでなく、自分自身の専門性を守ることにもつながります。
【振り返り】目標が未達成だった時の評価・反省の書き方
目標が未達成に終わったとしても、それだけで評価が下がるわけではありません。
大切なのは、結果にいたるまでの過程を見直し、次の成長へつなげる姿勢を見せることです。
以下のポイントを意識して、前向きな振り返りを書きましょう。
- 「なぜ達成できなかったか」をプロセスで分析する
- 次期につなげるためのポジティブな変換フレーズ
自身の行動を客観的に見つめ直すことが、プロとしての自律した歩みを支えます。
「なぜ達成できなかったか」をプロセスで分析する
目標が達成できなかったときは、結果だけでなく「なぜそうなったのか」という過程をくわしく分析することが大切です。
単に「できませんでした」と報告するだけでは、具体的な課題が評価者に伝わりません。
分析をおこなう際は、当時の行動を振り返り、何がハードルになったのかを具体的に書き出してみましょう。
たとえば「救急カートの薬品を覚える」という目標が未達成だった場合、時間が足りなかったのか、覚え方に問題があったのかを考えます。
- 具体的な行動計画が立てられていなかった
- 目標のレベルが当時の自分の実力に対して高すぎた
- 予期せぬ業務の増加により学習時間を確保できなかった
このように要因をはっきりさせることで、上司も的確なアドバイスをしやすくなります。
できなかった事実を成長の材料に変えるつもりで、自分の行動を客観的に評価してください。
次期につなげるためのポジティブな変換フレーズ
振り返りの欄には、未達成という事実を「これからの課題」としてポジティブな言葉に変換して書きましょう。
否定的な言葉で終わらせず、前向きな意欲を示すことで、評価者に安心感と期待感を与えられます。
たとえば「〇〇ができなかった」と書くのではなく、「〇〇までは習得できたが、△△については継続して取り組む必要がある」と記述します。
具体的な進捗(しんちょく)を伝えることで、あなたの頑張りは正しく認められるはずです。
- 「未達成」→「次期の課題として継続する」
- 「知識が足りない」→「根拠を深めるための学習を強化する」
- 「ミスをした」→「再発防止の手順を再確認し、徹底する」
言葉の選び方ひとつで、自己評価の印象は大きく変わります。
反省をただの「ダメ出し」で終わらせず、未来の自分へのエールに変えるような表現を選んでみてください。
新人看護師のメンタルケア|「目標が高すぎてつらい」とき
新人看護師の1年目は、理想と現実のギャップに悩み、心が折れそうになることがよくあります。
目標が高すぎて苦しいときは、心の負担を軽くするための考え方を取り入れることが大切です。
以下のポイントを意識して、自分のペースを取り戻しましょう。
- 完璧を求めすぎない「ベビーステップ」の考え方
- 同期との比較をやめて「昨日の自分」と比べる
自分を追い詰めすぎず、心にゆとりをもつことが、長く働き続けるための秘訣です。
完璧を求めすぎない「ベビーステップ」の考え方
高い目標を前にして動けなくなったときは、赤ちゃんの一歩のように小さな「ベビーステップ」で考えましょう。
新人時代は覚えることが膨大であり、最初からすべてを完璧にこなすのは難しいものです。
まずは、確実に達成できる小さな行動に目標を細かく分けてみてください。
たとえば「完璧な看護記録を書く」ではなく「まずは患者さんの訴えを正確にメモする」といった、小さな一歩から始めます。
- 笑顔で患者さんやご家族に挨拶をする
- 物品を不備なくそろえる
- 先輩に不明点を1つ質問する
このように、ハードルを思い切り下げることで、日々の業務に前向きに取り組めるようになります。
小さな「できた」を積み重ねることは、自信を育むための大切なプロセスです。
無理な背伸びはやめて、今の自分にできる等身大の一歩を大切にしていきましょう。
同期との比較をやめて「昨日の自分」と比べる
周りの同期と自分を比べて落ち込んでしまうときは、比較の対象を「昨日の自分」に変えてみましょう。
成長のスピードは人それぞれであり、得意な分野や置かれた環境も一人ひとり異なります。
同期ができるようになったことに目を向けて焦るのではなく、自分の歩みに注目することがメンタルを守る鍵となります。
昨日はできなかった手技が今日はスムーズに進んだなど、自分なりの進歩を見つけてください。
- 採血の準備が昨日より早くなった
- 指示受けのタイミングがわかるようになった
- 報告のとき聞き返されることがなかった
こうした小さな変化を「自分の成長」として認めてあげることが、自己肯定感を高めることにつながります。
他人の物差しで自分をはかるのではなく、自分の物差しで日々の努力を正しく評価しましょう。
昨日の自分より一歩でも前に進んでいれば、あなたは着実にプロへの道を歩んでいます。
看護師1年目の目標設定に関するよくある質問
新人看護師が目標管理に取り組むなかで、共通して抱きやすい疑問や不安について回答します。
疑問を解消し、より実効性の高い目標設定につなげるためのヒントを解説します。
目標が達成できなかった場合はどうすればいいですか?
目標が未達成に終わったとしても、それだけで評価が下がるわけではありません。
大切なのは「なぜ達成できなかったのか」という要因を分析し、そのプロセスから得た学びを次期目標につなげる姿勢を見せることです。
具体的には、設定した目標が高すぎなかったか、あるいは行動計画が具体的であったかを振り返りましょう。
振り返りの欄には「未達成」という結果だけでなく、「〇〇まではできたが、△△が課題として残った」と進捗を詳細に記述します。
このように「事実」と「分析」をセットで報告すれば、上司はあなたの自己省察能力を高く評価してくれます。
3年目を見据えた長期的な目標は必要ですか?
1年目の段階から3年後を意識した長期目標を立てることは、非常に効果的です。
看護師として「一人前」とされる3年目の姿から逆算して今の目標を立てることで、キャリアの軸がブレにくくなり、日々の学習の目的意識が明確になるでしょう。
「3年後にはプリセプターとして後輩を指導できる知識を身につける」という長期目標を立ててみましょう。
このゴールがあれば、1年目の「基礎技術を習得し、根拠を説明する」という目標も、より大切なものとしてとらえられるはずです。
目先の業務だけでなく、将来の理想像とリンクさせることが大切です。
たとえ途中で進みたい方向が変わったとしても、目標を立てて努力した過程は決して無駄になりません。
勉強の進め方がわからないときの優先順位はどう立てますか?
勉強の優先順位は「自分が受け持つ患者さんに必要なこと」から最優先に設定しましょう。
膨大な知識を一度に詰め込もうとせず、直近の実務に直結する知識から順に整理していくことで、効率よく学習を進められます。
具体的には、翌日に担当する患者さんの「疾患・術式・使用薬剤・観察項目」の4点に絞って予習しましょう。
実務で経験したことをその日のうちに振り返る「事後学習」をセットにすれば、知識と実践が結びつき、定着率が高まります。
また、緊急時に対応が必要な救急カートの場所やME機器の操作法なども、早めに習得すべき優先項目です。
あれこれと手を広げすぎず、目の前の患者さんを安全にケアするために「今、何を知っておくべきか」という視点で学習計画を立ててみてください。
まとめ|看護師1年目の目標を具体的に立てて成長を加速させよう
看護師1年目における目標設定は、単なる書類作業ではなく、自分自身の成長を可視化し自信を育むための大切なプロセスです。
目標を具体化することで、日々の多忙な業務のなかでも自分が進むべき方向が明確になり、着実にステップアップできます。
作成の際はSMARTの法則を意識し、時期ごとの役割やクリニカルラダーにそった現実的な内容を心がけましょう。
もし途中で壁にぶつかったとしても、それは決して失敗ではありません。
上司や先輩からのフィードバックを前向きに取り入れ、柔軟に計画を修正していくことで、専門職としての土台はより強固になります。
適切な目標を指針にして、1年間の学びを最大にさせながら理想の看護師像へと近づいていきましょう。
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