【最新版】看護師の平均時給はいくら？正社員換算とパート相場を徹底解説

「パート看護師の時給って、結局いくらが相場なの？」「2025年から変わる年収の壁、どう立ち回れば一番手取りが増えるの？」と、高時給で効率よく働くことに悩んでいませんか。

そのまま曖昧な情報で働き続けていると、実はもっと高い時給で働けたはずのチャンスを逃してしまうかもしれません。

また、年収の壁を意識せずに働いた結果、社会保険料や税金の負担が増えて、かえって手取りが減ってしまうという失敗を招く可能性もあるでしょう。

そこでこの記事では、厚生労働省の最新データにもとづき、看護師の平均時給を正社員換算・パート・派遣の3パターンで比較します。

さらに、施設規模や地域による時給格差の現実から、「年収の壁」対策までを網羅的に詳しく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたの持つスキルや経験が市場でどれくらいの価値があるのかが明確になり、自信を持って高条件の求人を選べるようになるはずです。

看護師の平均時給はいくら？正社員の時給換算とパート・派遣の相場

正社員看護師を時給換算した金額と、パート・アルバイト看護師や派遣看護師の実際の平均時給には違いがあります。

それぞれの厚生労働省「賃金構造基本統計調査」にもとづいた最新の相場を知り、ご自身の働き方と比較検討してみましょう。

• 正社員・看護師の平均時給（時給換算）は2,200円〜2,500円程度
• パート・アルバイト看護師の平均時給は1,946円
• 派遣看護師の平均時給は2,000円前後

ここでは、それぞれの時給相場と算出の背景について詳しく解説します。

正社員・看護師の平均時給（時給換算）は2,200円〜2,500円程度

正社員看護師の給与を時給換算すると、令和6年（2024年）の賃金構造基本統計調査にもとづき、全国平均で約2,200円〜2,500円程度が相場です。

この時給換算額は、年間の総支給額（基本給・手当・賞与を含む）を、年間の総実労働時間で割って算出されます。

ただし、正社員の給与には基本給のほかに、夜勤手当や通勤手当、そして毎年の賞与（ボーナス）が含まれている点に注意が必要です。

時給換算額は高くなりますが、これは月々の賃金だけでなく、年間を通して支払われる手当や賞与をすべて考慮に入れた金額となります。

そのため、純粋な時間あたりの労働対価というよりは、年収全体を細かく割った目安として捉えるのが適切です。

パート・アルバイト看護師の平均時給は1,946円

パート・アルバイト看護師の実際の平均時給は、令和6年（2024年）の賃金構造基本統計調査にもとづくと、全国平均で1,946円が最新の相場です。

正社員と比較して時給が低く見えるのは、賞与や夜勤手当が反映されないケースが多いためです。

それでも、一般職種のパート時給に比べれば極めて高い水準でしょう。

また、時給相場は勤務する施設の規模によって明確な差が生じます。

特に職員数1,000人以上の大規模施設では、平均時給が2,141円まで跳ね上がります。

職員数	パート・アルバイトの平均時給
10人～99人	1,926円
100人～999人	1,880円
1000人以上	2,141円
全体平均	1,946円

大規模病院ほど高度な医療を提供するため、高い専門性や特殊な手当が時給を押し上げる要因となります。

一方で小規模な施設は平均を下回る傾向にあります。

派遣看護師の平均時給は2,000円前後

派遣看護師の時給は、パート・アルバイトと比較して高い水準にあるのが一般的です。

これは、派遣という雇用形態が契約期間に定めのある非正規雇用であり、雇用安定性の低さを時給で補うためと考えられます。

具体的な平均時給は2,000円前後が目安です。

時給は勤務する地域によって大きく異なり、特に東京や大阪などの大都市圏では、時給1,600円～2,000円程度が相場となります。

さらに、大都市の大手医療機関の求人では、時給が2,500円近くになる場合もあります。

一方、地方では時給1,300円～1,600円程度がおおよその目安です。

派遣は賞与や退職金が基本的に支給されませんが、日々の時給が高いという特徴があります。

看護師の時給水準は高いのか？他医療職との比較表

看護師の時給水準は、全職種の中で高い位置を占めていますが、医療専門職の中での立ち位置はどうでしょうか。

客観的な順位と、医師や薬剤師などの他資格との比較を通じて、看護師の賃金レベルを明確にしましょう。

• 女性全職種における看護師の時給順位は27位
• 医師・薬剤師・助産師との時給比較

客観的なデータを知ることで、看護師という職業の市場価値を正しく把握することができます。

女性全職種における看護師の時給順位は27位

女性の全職種の中で、看護師の時給水準は高い位置にあるといえます。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査にもとづき、女性の全職種（140職種以上）の給与を時給換算した場合、看護師は上位27位の位置づけです。

これは看護師が国家資格を必要とする専門職であり、人の命に関わる知識とスキルが求められるためです。

多くの女性がつく一般事務職や販売職と比較すると、時給は大幅に高くなります。

医師・薬剤師・助産師との時給比較

看護師と他の医療専門職の時給を比較すると、資格の違いによる明確な差が見られます。

正社員の年収を時給換算した金額で比較すると、看護師の時給が約1,946円であるのに対し、医師や薬剤師、助産師はさらに高額になります。

職種	時給換算額（目安）
医師	13,102円
助産師	2,187円
薬剤師	2,639円
看護師	1,946円

助産師は看護師資格の上位資格であるため、時給が高く、関連職種でのステップアップが収入増加に直結することがわかります。

看護師の平均時給を決める2つの要素

看護師の時給は、働く場所やこれまでの経験年数によって大きく左右されます。

特に居住地域の経済水準や、年齢に伴う専門スキルの蓄積は給与に直結する仕組みです。

時給を決める主な要素を具体的に確認していきましょう。

• 【地域別】都市部と地方の時給差
• 【年齢経験別】50代がほかの年代と比べて高い

これらの要因を把握することで、納得感のある職場選びが可能になります。

【地域別】都市部と地方の時給差

看護師の時給は、勤務地となる地域の経済圏や求人ニーズによって大きな差が生じます。

最も時給が高いのは、やはり東京や大阪といった三大都市圏です。

これらの都市部では、人手不足や物価水準の高さから、平均時給が2,000円〜2,500円程度の水準となることが一般的です。

一方で、地方の平均時給は都市部と比較して低くなる傾向があります。

相場は、1,300円〜1,600円程度が相場です。

たとえば、福岡のような地域でも、平均時給が1,700円〜1,900円台となる求人も見られ、県内での地域格差が見られることがあります。

自身の希望する勤務地の最新の時給相場を把握することが、条件のよい求人を見つけるための第一歩です。

【年齢経験別】50代がほかの年代と比べて高い

看護師の給与は年齢とともに上昇し、50代後半でピークを迎える傾向があります。

統計データによると、50歳から54歳の平均年収は約582万円に達しており、全年代の中で高い水準です。

これは長年の実務経験が高く評価されるだけでなく、役職につく方が増えることが主な要因となります。

勤続年数が長くなるにつれ、看護部長や看護師長といった管理職への登用機会が増えるためです。

管理職になると基本給のほかに役職手当が加算され、時給換算額も2,800円台へと大きく向上します。

看護師の給料事情や他の職種との比較について詳しく知りたい方、「なぜ、看護師は給料が高いと言われるのか？好待遇の職場を選ぶポイントも紹介」をご覧ください。

看護師として高時給を実現する4つの方法

看護師が時給を効率よく上げるためには、自身のライフスタイルに合った働き方を選択することが近道です。

夜勤に特化したスタイルや、専門性を活かしたクリニック勤務など、高待遇が期待できる代表的な4つの方法をご紹介します。

• 夜勤専従（バイト・パート）
• 訪問看護・訪問入浴
• 自由診療クリニック（美容・AGA）
• 単発派遣・イベントナース

それぞれの特徴を理解して、自身に最適な高時給案件を見つけましょう。

1. 夜勤専従（バイト・パート）

少ない勤務回数で効率よく稼ぎたい看護師にとって、夜勤専従という働き方はとても有効な選択肢となります。

夜勤専従とは、日勤を行わずに夜間の勤務のみを専門に担当するスタイルのことです。

労働基準法により深夜時間帯には割増賃金が発生するため、1回の勤務で3万円を超える高額な報酬を得られる求人が数多く存在します。

なかには1回で8万円近い日給を設定しているケースもあり、月数回の勤務でもまとまった収入を確保することが可能です。

限られた時間で高額な報酬を得られるため、資格試験の勉強中の方や、副業として効率よく稼ぎたい方にも適しています。

一方で夜間の体調管理には注意が必要ですが、短期間で集中的に収入を増やしたい場合には非常に魅力的な働き方といえるでしょう。

2. 訪問看護・訪問入浴

訪問看護や訪問入浴の仕事は、地域密着型のサービスでありながら比較的高時給な案件がそろっています。

訪問入浴で働く看護師の時給は、全国的におおむね1,400円〜2,300円が相場です。

求人の特徴として、急なスタッフ欠員を補充するための「単発バイト」が発生しやすい点が挙げられます。

こうした緊急性の高い募集では、まれに時給2,500円から3,000円という好条件の案件に出会えることもあるのです。

病院勤務に比べて看護師の処置業務が比較的軽めな現場もあり、体力的な負担を抑えつつ休日を有効活用して稼ぐことが可能です。

日払い対応の求人も多いため、すぐにお金が必要な場合にも頼りになる職種と言えます。

3. 自由診療クリニック（美容・AGA）

美容クリニックなどの自由診療をメインとする職場は、収益性の高さから時給が高水準に設定されています。

自由診療とは公的な健康保険が適用されない医療のことで、クリニック側が独自に価格を設定できるため利益が出やすい構造です。

こうした背景から、看護師の時給も2,000円〜3,000円と、一般の病院より高額になる傾向が見られます。

医療行為だけでなく、丁寧な接客やサービス業としての立ち振る舞いが求められる点が大きな特徴です。

最新の美容医療に触れながら高時給を実現できるため、専門スキルを磨きつつ収入を上げたい看護師に人気があります。

4. 単発派遣・イベントナース

イベント会場での待機やツアーへの同行といった単発の仕事も、高時給を狙える貴重な機会となります。

イベントナースの時給は約1,500円〜2,500円が一般的であり、都市圏ではさらに高くなる場合も珍しくありません。

また、健診センターでの単発バイトも時給の幅が広く、業務内容によっては1時間あたり8,000円という破格の案件が出ることもあります。

宿泊を伴うツアーナースの場合は、拘束時間が長くなる分、日給がさらに高く設定されます。

主な単発派遣は、以下です。

• イベントナース：コンサートやスポーツ大会での応急処置
• ツアーナース：修学旅行や団体旅行への付き添い
• 健診バイト：企業や学校での採血・身体測定の補助

これらの仕事は正規雇用ではなく、派遣やアルバイトとしての勤務が一般的です。

本業の合間に単発で入りやすく、特定の期間だけ集中的に収入を上乗せしたい看護師にとって効率の良い手段となります。

検診バイトについて詳しく知りたい方は、「【時給が高い】看護師の健診バイトの仕事内容は？メリット・注意点も紹介」をご覧ください。

扶養内？フルタイム？パート看護師が損しないための年収の壁対策

パート看護師として賢く稼ぐには、税金や社会保険の仕組みを正しく理解する必要があります。

2025年度の税制改正により、所得税が発生しない年収の上限が従来の103万円から160万円へと大幅に引き上げられました。

これにより個人の所得税負担は軽くなりましたが、社会保険の扶養に関する「130万円の壁」は依然として存在します。

手取り額を減らさないためには、この社会保険料が発生するラインを意識した働き方が欠かせません。

以下は、主な年収の壁の基準となります。

	2025年以降の新基準	影響
所得税の壁	160万円	160万円未満なら本人の所得税はかからない
扶養者控除	123万円・150万円	配偶者や親の税金が軽減される新基準
社会保険の壁	130万円	超えると自分で保険料を払うため手取りが減る

扶養内で働くメリットは、自身で保険料を負担せずに済む点にあります。

例えば、時給1,800円の職場で年収を130万円未満に抑えたい場合、年間の労働時間は約722時間が上限です。

1か月あたりに換算すると約60時間の勤務が目安となります。

社会保険料の負担を避けるのか、それとも壁を大きく超えてフルタイムで働くのか、自身のライフプランに合わせて選択しましょう。

高時給の看護師求人を見つけるための3つの方法

効率よく高時給の求人を探すには、闇雲に探すのではなく、戦略的に情報収集を行い、適切な交渉を行うことが不可欠です。

• 認定看護師・専門スキルの取得で資格手当を狙う
• 時給交渉をする際のポイント
• 非公開求人を活用して高時給の職場へ転職する

時給アップを成功させるために踏むべき、具体的な3つのステップを解説します。

認定看護師・専門スキルの取得で資格手当を狙う

知識やスキルを磨き、専門性の高い資格を取得することも、時給アップに直結します。

資格手当が付くことで基本給や時給が底あげされるため、長期的な収入増につながるのです。

特に評価が高いのは、認定看護師や専門看護師です。

これらの資格は取得に時間と費用がかかりますが、高度な知識とスキルを公的に証明できるため、多くの病院で月12,000円〜30,000円程度の資格手当が支給されます。

また、集中治療や感染管理など、特定の専門分野での経験を深めること自体が市場価値を高めます。

資格取得を目指すことは、自身のキャリアを豊かにし、給与面での優位性を確立する確実な方法です。

認定看護師になるための必要条件や、取得にかかる費用を知りたい方は、「認定看護師になるには？必須条件と具体的なステップガイド」をご覧ください。

時給交渉をする際のポイント

希望する時給で採用を勝ち取るためには、内定後に時給交渉を行うことが重要であり、成功にはいくつかのポイントがあります。

まず、交渉は内定通知を受け取った後、入社意思を伝える前の段階で行うのが最適です。

そして、交渉時には「なぜその時給が妥当なのか」という明確な根拠を示す必要があります。

根拠としては、前職での経験年数、得意なスキル（例：看護技術や教育指導経験）、または他の高時給求人のリサーチ結果などが有効です。

感情的にならず、プロとして冷静に市場価値を伝えることが、交渉成功の鍵となります。

成功すれば、年収全体が大きくアップすることにつながるでしょう。

看護師の大変な科ランキングを知りたい方は、「看護師の大変な科ランキング｜辞めたい人必見！合う科がわかる自己診断」をご覧ください。

非公開求人を活用して高時給の職場へ転職する

高時給の求人を効率よく見つけるには、転職サイトを複数利用して非公開求人を狙うのが有効です。

一般には公開されない非公開求人には、相場を大きく上回る高時給案件が数多く含まれています。

こうした限定求人が存在する理由は、応募の殺到を防ぐためや、特定のスキルを持つ人材を急ぎで確保したいためです。

特に訪問看護や美容外科といった専門分野では、即戦力を求める代わりに破格の時給が設定される傾向にあります。

自分一人で探すよりも、市場の最高値を把握しているプロの力を借りる方が確実です。

非公開求人は看護師専門のエージェントに登録することで初めて紹介を受けられます。

エージェントを活用して、自身のスキルに見合った最高水準の職場を手に入れましょう。

看護師の平均時給に関するよくある質問

高時給を求める看護師の皆さんが抱える、給与や働き方に関する疑問を解消します。

多くの人が気になる質問にお答えしましょう。

これらの疑問について、具体的なデータや解決策を提示します。

看護師として一番稼げる仕事は何ですか？

看護師が収入を最も多く稼げる可能性が高いのは、美容クリニックや夜勤専従の働き方です。

美容クリニックは、保険診療外の自由診療が中心であるため収益性が非常に高く、時給は高額になる求人が多く存在します。

ただし、看護師としての臨床経験よりも接客スキルや営業力が求められる場合があるのです。

もう一つの選択肢である夜勤専従は、深夜の割増賃金によって日給が高くなり、結果的に時給換算額が大幅にあがります。

病院勤務の場合、オペ室看護師や、専門性の高い訪問看護ステーションも一般病棟の看護師より高い給与水準にあるといえるでしょう。

看護師パートで時給があがらない時の対処法は？

パート看護師として長く働いても時給があがらない場合、まずは職場への交渉と転職活動を並行して行うのが最も効果的です。

最初に、直属の上司や人事に、現在の貢献度や実績を明確に伝え、時給アップを交渉してみましょう。

資格取得や特定のスキルアップを果たした場合は、それが交渉材料になります。

もし交渉が難航する場合や、職場の給与規定で昇給が難しい場合は、転職エージェントを活用して高時給の求人を探すのが賢明です。

特に、人手不足のクリニックや介護施設は、即戦力となるパート看護師に対して相場以上の時給を提示する傾向があります。

給与があがらない職場で悩み続けるよりも、市場価値を活かせる新しい環境を探しましょう。

女性の平均時給と比較して看護師の時給は高いのか？

看護師の時給は、全職種・全年齢の女性の平均時給と比較して、高い水準にあります。

厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査の概況データにもとづくと、一般女性労働者の平均時給が約1,387円程度であるのに対し、看護師の時給は1,946円と大幅に高くなっています。

これは、看護師という仕事が国家資格にもとづく専門職であり、命に関わる高度な知識とスキルが求められるためです。

また、夜勤や特殊な業務手当も平均を押しあげる要因となります。

看護師は、安定して高い賃金を得られる職業の一つであるといえるでしょう。

まとめ｜看護師平均時給を知り高条件での転職を目指そう

この記事では、看護師の最新の時給相場から、効率よく収入を上げるための具体的な方法までを網羅的に解説しました。

看護師の時給は、正社員の換算額で約2,200円〜2,500円、パートでは1,946円、派遣看護師は2,000円前後が全国平均の目安となります。

しかし、病院の規模や地域、そして夜勤専従や自由診療といった「働き方の選択」によって、得られる報酬には大きな開きが生じます。

特にパート勤務を検討中の方は、2025年度からの「年収の壁」の新基準を正しく理解することが大切です。

高時給な職場を戦略的に選べば、扶養枠内であっても手取り額を効率よく最大化できます。

納得のいく時給アップを実現するための効果的なステップは、現在の相場を正しく把握し、転職エージェントの非公開求人を活用することです。

一般には出回らない好条件の案件を味方につけ、自身の専門性が正当に評価される職場への挑戦を検討してみてください。

この記事で得た知識を武器に、あなたが市場価値に見合った最高の条件で、新しいキャリアの一歩を踏み出せることを応援しています。