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NICU看護師の役割とは?仕事内容・やりがい・収入を徹底解説
「NICU看護師の仕事って、大変そうなイメージだけど、実際のところどうなんだろう?」「小さくてデリケートな赤ちゃんをケアするって、私にできるのかな…」と、憧れと同時に不安を感じていませんか?
もしNICU看護師について情報収集をためらっていると、貴重なキャリアアップの機会を逃してしまうかもしれません。
また、具体的な仕事内容や大変さを知らずにいると、自分に合った働き方を見つけられず、時間だけが過ぎてしまう可能性もあります。
この記事を読み終える頃には、NICU看護師の仕事への理解が深まり、あなたが目指すべき道なのかが明確になっているはずです。
そして、かけがえのない命を支えるプロフェッショナルとして、自信をもって次の一歩を踏み出せるようになるでしょう。
NICU看護師とは?
NICU看護師は、デリケートな新生児の命を守るための存在です。
ここでは、NICU看護師の基本的な役割と、類似するGCUとの違いについて解説します。
- NICUで新生児医療を支える看護師の役割
- NICUとGCUの違い
これらの違いを理解することで、NICU看護師の専門性や責任の重さがより明確になるでしょう。
NICUで新生児医療を支える看護師の役割
NICU看護師は、集中治療が必要な新生児に対して専門的なケアを提供する看護師です。
未熟な状態で生まれた低出生体重児や、病気・先天性疾患をもつ赤ちゃんがNICUのケア対象となります。
看護師は、赤ちゃんの状態を24時間体制で観察し、人工呼吸器などの医療機器を管理します。
また、薬の投与や感染予防、栄養管理も大切な業務です。
NICUは赤ちゃんの命を救い、健全な成長を支援するための、高度な医療と看護が一体となった専門部署といえます。
NICUとGCUの違い
NICUとGCUは、どちらも新生児をケアする部署ですが、役割や対象とする赤ちゃんの状態、看護師の配置基準に明確な違いがあります。
| 項目 | NICU(新生児集中治療室) | GCU(継続保育室) |
|---|---|---|
| 対象患者 | 生まれたばかりの重症な赤ちゃんや未熟児 | NICUでの治療を終え、状態が安定した赤ちゃん |
| 役割 | 集中的な治療と高度な医療機器を用いた管理 | 赤ちゃんの成長促進、育児指導、退院支 |
| 看護師配置 | 新生児3名に対し看護師1名(3:1配置)程度で運用 | 新生児6名に対し看護師1名(6:1配置)程度で運用 |
| 特徴 | 常に命にかかわる状況が多く、手厚い医療が中心 | 一般病棟への移行に向けた準備と家族支援が中心 |
このように、NICUは生命維持のための高度な医療に重点を置き、GCUは赤ちゃんの回復と成長、そして家族の育児支援に力を入れている点が異なります。
NICU看護師の仕事内容
NICU看護師の仕事は、新生児の命を守るための専門的なケアに多岐にわたります。
ここでは、具体的な業務内容について詳しく解説します。
- 新生児の集中ケアと観察
- 医療機器の管理と操作
- 治療・ケア(投薬・授乳・日常ケア)
- 家族へのメンタルケア
これらの業務を通して、NICU看護師は赤ちゃんとその家族を包括的にサポートしています。
新生児の集中ケアと観察
NICU看護師の仕事は、新生児の集中ケアと継続的な観察です。
NICUに入院する赤ちゃんは、呼吸や循環、体温調節など生命維持に必要な機能が未熟なため、全身状態を常に厳密に管理しなければなりません。
バイタルサイン(呼吸数・心拍数・体温・血圧)の測定に加え、赤ちゃんの皮膚の色や表情、活動性など、細かな変化を注意深く観察します。
医療機器の管理と操作
NICU看護師は、新生児の生命維持に不可欠な高度医療機器の管理と操作もおこないます。
NICUには、以下のような医療機器が導入されています。
- 保育器
- 人工呼吸器
- 心拍・呼吸モニター
- 輸液ポンプ
- 光線療法装置
- ネーザルハイフロー など
これらの機器が正確に機能しているかを常に確認し、設定が適切であるか、アラームが鳴った際に迅速に対応する専門知識と技術が求められます。
治療・ケア(投薬・授乳・日常ケア)
NICU看護師は、新生児の成長と回復を促すため、投薬、授乳、日常ケアに注意を払います。
投薬では、極低体重児や未熟児に合わせた微量の薬剤を医師の指示に基づき正確に投与し、副作用や変化を厳密に観察することが大切です。
授乳は、経管栄養管理から始まり、状態安定後は直接授乳の指導や母乳育児支援を通じて親子の絆を育みます。
さらに、日常ケアとして清潔ケアに加え、ディベロップメンタルケアに基づいたポジショニングやカンガルーケアを提供し、赤ちゃんの健やかな発達を包括的にサポートします。
家族へのメンタルケア
NICU看護師は、新生児の身体的なケアだけでなく、不安を抱えるご家族への精神的なサポートも大切な役割です。
予期せぬ形で赤ちゃんがNICUに入院することになったご家族は、大きな精神的ストレスやショックを抱えていることが少なくありません。
看護師は、赤ちゃんの状態や治療の進捗状況を、専門用語を避けながら分かりやすく説明します。
また、ご家族の悩みや不安に寄り添い、傾聴することで、精神的な安定をサポートします。

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NICU看護師の1日のスケジュール
NICU看護師の勤務は、日勤と夜勤の交代制が基本です。
それぞれの時間帯で、どのような業務がおこなわれているのか見ていきましょう。
- 日勤帯のスケジュール
- 夜勤帯のスケジュール
これらのスケジュールから、NICU看護師の責任の重さと忙しさを具体的にイメージできるでしょう。
日勤帯のスケジュール
NICU看護師の日勤帯は、新生児への継続的な医療ケアと細やかな観察が中心です。
ただし、緊急入院や赤ちゃんの状態変化による緊急対応など、予定どおりに進まない場合もあります。
以下は、日勤の一般的なスケジュールの一例です。
| 時刻 | 業務内容 |
|---|---|
| 8:00 | 出勤・情報収集・申し送り |
| 8:40 | 全体カンファレンス(ベッドコントロール状況共有) |
| 9:00 | ラウンド(清潔ケア・バイタル測定・内服薬準備) |
| 10:00 | 与薬・栄養投与 |
| 11:00 | 点滴交換 |
| 12:00 | 昼休憩(交代制) |
| 13:00 | 与薬・栄養投与 |
| 14:00 | 病棟カンファレンス(多職種連携) |
| 14:30 | その他必要な業務(人工呼吸器管理・緊急対応など) |
| 15:00 | 日勤リーダーへの申し送り |
| 16:00 | 投薬・栄養投 |
| 16:15 | 家族の面会対応・カンガルーケアの指導と補助 |
| 16:45 | 看護記録の記載 |
| 17:00 | 退勤 |
日勤帯は、検査や処置、多職種との連携が活発におこなわれるため、時間管理と迅速な対応が特に求められます。
夜勤帯のスケジュール
NICU看護師の夜勤帯は、日勤からの申し送りでスタートします。
夜間は赤ちゃんの休息時間ですが、状態が急変するリスクは常に存在するため、日中と同様の注意深い観察が不可欠です。
夜勤帯はスタッフの人数が少なくなるため、個々の看護師には高い判断力と緊急時の対応力が求められます。
| 時刻 | 業務内容 |
|---|---|
| 15:30 | 勤務開始・情報収集 |
| 16:45 | 日勤リーダーからの申し送り |
| 17:00 | 環境整備(感染対策)・薬剤の分類確認など |
| 18:00 | ラウンド(バイタル測定・おむつ交換・内服薬準備) |
| 19:00 | 与薬・栄養投与 |
| 20:00 | 消灯(交代で休憩) |
| 21:00 | ラウンド(バイタル測定・おむつ交換・内服薬準備) |
| 22:00 | 与薬・栄養投与(交代で仮眠) |
| 0:00 | ラウンド(バイタル測定・おむつ交換・内服薬準備) |
| 1:00 | 投薬・栄養投与、緊急入院対応 |
| 3:00 | ラウンド(バイタル測定・おむつ交換・内服薬準備) |
| 4:00 | 与薬・栄養投与 |
| 5:00 | 夜勤リーダーへ申し送り |
| 6:00 | ラウンド(バイタル測定・おむつ交換・内服薬準備) |
| 7:00 | 与薬・栄養投与、点灯、追加事項申し送り |
| 8:00 | 看護記録の記載 |
| 9:00 | 退勤 |
夜間は、静かな環境のなかでモニターの波形やわずかな物音から異常を察知する、高い観察力が求められます。
NICU看護師のやりがい
NICU看護師の仕事は、大変な側面もありますが、それ以上に大きなやりがいを感じられる瞬間が多くあります。
ここでは、特にNICU看護師が感じる仕事の魅力について解説します。
- 赤ちゃんの回復と成長を間近で見守る喜び
- 専門性の高いスキルと知識の習得
- 家族との絆を深める支援
これらのやりがいが、NICU看護師としての大きなモチベーションへとつながるでしょう。
赤ちゃんの回復と成長を間近で見守る喜び
NICU看護師のやりがいの一つは、重篤な状態にあった赤ちゃんの回復と成長を間近で見守れることです。
生まれたばかりで生命の危機にある赤ちゃんが、懸命な治療と看護によって少しずつ元気を取り戻し、成長していく姿は感動的です。
人工呼吸器が外れて自力で呼吸できるようになったり、ミルクを飲めるようになったりする変化を日々実感できます。
自分のケアが赤ちゃんの回復に直結していることを実感できる瞬間は、看護師としての大きな喜びと達成感をもたらします。
専門性の高いスキルと知識の習得
NICU看護師として働くことで、専門性の高いスキルと知識を習得できることも大きなやりがいです。
NICUでは、未熟な新生児の生理機能や病態生理、人工呼吸器などの高度医療機器の操作など幅広い専門知識が求められます。
日々の業務を通して、全身状態を正確にアセスメントする力や、緊急時に迅速に対応する能力が磨かれます。
家族との絆を深める支援
NICU看護師のやりがいは、赤ちゃんの回復を支えるだけでなく、不安を抱えるご家族との絆を深める支援にもあります。
赤ちゃんがNICUに入院しているご家族は、先の見えない状況に大きなストレスを抱えがちです。
看護師は、ご家族の気持ちに寄り添い、赤ちゃんの小さな変化や成長を共に喜びます。
授乳や抱っこなどの育児参加を促し、ご家族が赤ちゃんとの関わりを深められるようサポートすることも大切です。
ご家族が安心して退院を迎え、感謝の言葉を伝えられたとき、NICU看護師は大きな達成感と喜びを感じるでしょう。
看護師のやりがいやモチベーションについて知りたい方は、「【看護師をやっててよかった!】仕事のやりがいを感じる瞬間やモチベーションアップの方法とは?」をご覧ください。

NICU看護師の大変なこと・辛いこと
NICU看護師の仕事は大きなやりがいがある一方で、精神的・肉体的に大変な側面も持ち合わせています。
ここでは、NICU看護師が直面する困難について解説します。
- 精神的なプレッシャーとストレスがある
- 命にかかわる状況下での判断と対応が必要
- 最新の知識と研修で学習を続し続けること
- 家族対応とコミュニケーションの難しさ
これらの大変さを理解しておくことで、より現実的なキャリアプランを立てることができるでしょう。
精神的なプレッシャーとストレスがある
NICU看護師の仕事は、常に命と向き合うため、精神的なプレッシャーとストレスが大きいでしょう。
NICUでは、赤ちゃんの状態が急変することも多く、わずかな変化も見逃せません。
そのため、常に緊張感が続くでしょう。
自分のケアや判断が赤ちゃんの生命に直結するため、一つのミスも許されないという重い責任が常にのしかかります。
残念ながら赤ちゃんをお看取りする場面もあり、こうした経験は看護師自身の心にも大きな負担となり、精神的なストレスが積み重なることも少なくありません。
命にかかわる状況下での判断と対応が必要
NICU看護師は、命にかかわる状況において、迅速かつ的確な判断と対応を求められます。
未熟な新生児は、予期せぬタイミングで急変することがあり、一刻を争う対応が必要です。
たとえば、呼吸状態が悪化した場合、人工呼吸器の設定調整や吸引の必要性を瞬時に判断し、実行しなければなりません。
このような緊迫した状況下では、冷静さを保ちながら、適切なアセスメントにもとづいた行動が求められます。
最新の知識と研修で学習を続し続けること
NICU看護師には、常に最新の知識と技術を習得するための勉強と研修の継続が求められます。
新生児医療は日々進歩しており、新しい治療法や医療機器が次々と導入されています。
そのため、一度身につけた知識や技術だけで業務を続けることはできません。
業務時間外に学会や研修に参加したり、自己学習に時間を費やしたりすることが日常的です。
常に学び続ける意欲がなければ、日々の業務についていくことさえ難しくなるため、知的好奇心と向上心が必要です。
家族対応とコミュニケーションの難しさ
NICUに入院する赤ちゃんの家族は、予期せぬ出来事によって不安、悲しみ、罪悪感など、精神的に非常に不安定な状態にあります。
そのため、看護師はデリケートな感情を抱える家族とのコミュニケーションに難しさを感じることがあります。
家族の中には、不安やストレスから医療従事者に対して攻撃的な態度を取ったり、不信感を抱いたりする方もいるでしょう。
看護師は、こうした家族の気持ちに共感的に寄り添い、赤ちゃんの病状や治療の進捗状況を専門用語を避け分かりやすく伝える努力が欠かせません。
NICU看護師に向いている人・向いていない人の特徴
NICU看護師には、特定の資質や性格が求められます。
ここでは、どのような人がNICU看護師として活躍できるのか、またどのような人が難しいと感じやすいのかを解説します。
- NICU看護師に向いている人の特徴
- NICU看護師に向いていない人の特徴
ご自身の特性と照らし合わせながら、NICU看護師というキャリアが合っているか考えてみましょう。
NICU看護師に向いている人の特徴
NICU看護師として活躍できる人には、以下のような特徴が挙げられます。
- 強い責任感と冷静な判断力ができる人
- 観察力と探求心のある人
- コミュニケーション能力と協調性がある人
これらの特性は、新生児の命を預かる重責のなかで、急変時も冷静に対応し、赤ちゃんのわずかな変化をとらえ最善のケアにつなげるために不可欠です。
また、多職種やご家族との円滑な連携にもつながり、NICUで働くうえで大切な資質となります。
NICU看護師に向いていない人の特徴
NICU看護師に向いていない可能性が高いのは、以下のような特徴をもつ人です。
- 精神的なストレスに弱い人
- 学習意欲が低い人
- 観察力に自信がない人
NICUでは、命と向き合う緊張感や、赤ちゃんの死に直面する経験が精神的な負担となるため、感情の切り替えが苦手な人には難しい環境です。
また、医療の進歩に対応するための継続的な学習意欲や、赤ちゃんのわずかな変化を見逃さない観察力も必要となります。
これらが不足していると業務は困難に感じるかもしれません。
NICU看護師になるには?
NICU看護師を目指すには、主に新卒で配属されるか、経験を積んでから転職するかの二つの道があります。
ここでは、それぞれのルートについて具体的に解説します。
- 新卒でNICUに配属される
- 経験を積んでからNICUに転職する
ご自身の状況やキャリアプランに合わせて、最適な方法を選択しましょう。
新卒でNICUに配属される
新卒でNICU看護師として配属されることは可能ですが、そのためには教育体制が充実した病院を選ぶことが大切でしょう。
NICUは専門性が高く、基礎看護に加えて高度な知識と技術が求められるため、新人看護師への手厚いサポートが不可欠です。
大学病院や総合病院など、規模の大きい施設では、新人研修プログラムが整備されており、プリセプター制度(新人指導担当制度)が導入されていることが多いです。
学生時代から新生児医療に関心をもち、積極的に情報収集をおこなって、採用面接で熱意を伝えることも、希望する配属につながるポイントになります。
経験を積んでからNICUに転職する
一般病棟で経験を積んでからNICUへ転職するのも、一般的なキャリアパスです。
まずは一般病棟で基本的な看護技術やアセスメント能力、複数の業務を効率的にこなす力を身につけることができます。
特に、小児科や産婦人科、または急性期病棟での経験は、NICUで求められる病態把握や急変対応のスキルと直結しやすいでしょう。
2〜3年程度の臨床経験を積んだあと、院内での異動希望を出すか、NICUの求人を探して転職活動をおこなうのが主なルートです。
中途採用者向けの教育プログラムがある病院を選ぶと、スムーズに専門分野へと移行できます。
NICU看護師の給料・年収事情
NICU看護師の給与は、その高い専門性と特殊な勤務環境から、一般病棟の看護師と比較してやや高くなる傾向があります。
新卒の初任給自体は他部署と大きく変わりませんが、経験年数を重ねるにつれて、各種手当が加算されることで年収が上昇しやすいのが特徴です。
平均的な年収目安と、給与を押し上げる主な手当についてまとめました。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 平均年収(目安) | 450万円〜550万円程度 |
| 初任給 | 他部署と大きな差はない |
| 夜勤・深夜勤務手当 | 24時間体制のため |
| 特殊業務手当 | 集中治療室での勤務に対して支給 |
| 残業手当 | 緊急対応や緊急入院など |
これらの手当は、病院の規模や地域、勤務体制によって金額が大きく異なります。
NICU看護師のおすすめの資格一覧
NICU看護師としてキャリアアップを目指すなら、専門性を証明する資格の取得が有効です。
ここでは、特におすすめの資格をご紹介します。
| 資格名 | 概要・特徴 |
|---|---|
| 新生児集中ケア認定看護師 | ・NICU・GCUなど新生児ケアに特化した専門知識と技術を証明する資格 ・臨床現場でリーダーシップを発揮する役割も期待され、新生児医療のスペシャリストとして期待される資格 |
| 助産師 | ・妊娠から出産、産後の母子のケアまで一貫しておこなう専門職 ・赤ちゃんの状態だけでなく、母親の心と体の回復や親子の絆形成を深く支援できるようなる |
| 小児看護専門看護師 | ・小児看護全般における高度な専門知識とスキルをもつ資格 ・実践だけでなく、他の看護師への指導や相談、研究活動を通じて、小児看護の質の向上にも貢献も可能 |
| 緊急対応や専門技術に関する資格 ・PALSプロバイダー ・NCPRインストラクター ・BLS/ACLSプロバイダー | ・PALSプロバイダー: 小児の急変時に対応する蘇生法を学ぶコース ・NCPRインストラクター: 新生児蘇生法(NCPR)の技術や理論を指導するための資格 ・BLS/ACLSプロバイダー: 基本的な心肺蘇生法(BLS)や高度な心肺蘇生法(ACLS)の知識と技術を証明 |
| 医療行為の幅を広げる制度 | ・特定行為研修を修了することで、医師の包括的指示のもと、特定の診療の補助業務を自律的におこおこなえるようになる ・緊急時にはより迅速な対応が可能となるため、患者ケアの質の向上に貢献できる |
これらの資格を取得することで、NICU看護師としての専門性をさらに高め、赤ちゃんとその家族への貢献を拡大できるでしょう。
看護師の特定行為38項目について知りたい方は、「看護師の特定行為38項目を一覧で解説!研修の選び方や認定看護師との違い」に詳しく解説しています。

NICU看護師が語る!リアルな本音と魅力
NICU看護師の仕事は、メディアでは伝えきれないリアルな感情や、働く看護師だからこそ感じる深い魅力があります。
ここでは、現役・元NICU看護師やご家族の声から、その本音と仕事の奥深さを紹介します。
- 命をつなぐ責任と成長を見守る喜び
- 過酷な環境を支えるチームワーク
- ご家族との温かい絆
現役看護師やご家族の生の声を通して、NICUの仕事がもつ多面的な魅力と厳しさを感じてみてください。
※看護師のリアルな口コミ・体験談は、看護師向け掲示板やSNSなど、インターネット上に寄せられた現役・元看護師のリアルな口コミ・体験談を参考に作成しています。
命をつなぐ責任と成長を見守る喜び
現役NICU看護師からは、「生まれたばかりの小さくて弱い命を救い、ご家族のもとへ返す『命をつなぐ』という仕事に大きなやりがいを感じる」という本音が聞かれます。
NICUの現場は精神的に大きな負担をともなうことも事実です。
しかし、重症だった赤ちゃんが元気に成長していく姿を間近で見守れることは、何物にもかえがたい喜びと達成感をもたらしてくれるでしょう。
たとえば、1,500gに満たなかった子が3kgを超えるまでに成長した姿は、看護師にとって大きな喜びです。
その際、「NICUの先生、看護師さんたちのおかげ」というご家族の言葉が、日々の努力への何よりの報酬となります。
過酷な環境を支えるチームワーク
NICUの勤務は「常時3対1」の配置で、危険な状態の赤ちゃん3人を担当することもあり、その過酷さや精神的な負担は非常に大きいと語られます。
しかし、そのような厳しい環境だからこそ、医師や他の看護師との「チームワークの素晴らしさ」が際立つのです。
NICU看護師からは、「他の診療科と比べものにならないくらい素晴らしい人達」とともに働くことで、困難な状況も乗り越えられているという声が聞かれます。
ご家族との温かい絆
NICU看護師の仕事には、ご家族との間に温かい絆を育む魅力もあります。
入院中の赤ちゃんのご家族からは、「誰よりも本音を聞いてもらえた」「子どものことをすごく考えてお世話していただいた」といった感謝の声が寄せられています。
退院後も、担当看護師と赤ちゃんの成長を定期的に連絡し合うなど、長期的な関係性が築かれるケースも少なくありません。
「よい人に出会えた。それだけで希望になってる」というご家族の言葉は、看護師のきめ細やかなケアが、ご家族の心の支えとなっていることを示しているでしょう。
NICU看護師に関するよくある質問
NICU看護師というキャリアを考える際、多くの疑問や不安が生じるかもしれません。
ここでは、よくある質問にお答えします。
NICUで働く看護師は大変ですか?
NICUで働く看護師は、精神的・肉体的に大変だと感じる場面が少なくありません。
常に命と向き合う緊張感があり、赤ちゃんの状態が急変する可能性も高いため、高い集中力と迅速な判断が求められます。
自分のケアや判断が直接命にかかわる責任の重さも、大きなプレッシャーとなるでしょう。
また、最新の医療知識や技術を常に学び続ける必要があるため、業務外での自己学習や研修も欠かせません。
しかし、その大変さを上回るほどのやりがいや達成感を感じる看護師も多いです。
NICUの看護師に向いている人はどんな人ですか?
NICUの看護師に向いているのは、強い責任感をもち、どんな状況でも冷静に対応できる人です。
自ら症状を伝えられない赤ちゃんのわずかな変化にきづく観察力や、その原因を深く探求する知的好奇心も大切です。
また、医師や多職種、そして不安を抱えるご家族と円滑に連携できるコミュニケーション能力と協調性も欠かせません。
常に学び続ける向上心があり、デリケートな新生児に寄り添い、成長を支援したいという熱い思いがある人がNICUで活躍できるでしょう。
NICUの看護師になるにはどうすればいいですか?
NICUの看護師になるには、主に二つのルートがあります。
一つは、看護学校を卒業後、新卒でNICUに配属される方法です。
この場合、新人教育体制が充実している大学病院や総合病院を選ぶことになります。
もう一つは、一般病棟で数年間の臨床経験を積んでから、NICUへ異動または転職する方法です。
基本的な看護スキルやアセスメント能力を身につけてからの方が、専門性の高いNICUの業務にスムーズに入りやすいでしょう。
どちらのルートでも、新生児医療への熱意と学習意欲が成功のカギとなります。
NICUで働く看護師の年収はどのくらいですか?
NICUで働く看護師の年収は、一般病棟の看護師と比較してやや高い傾向にあります。
具体的な平均年収は、経験年数、勤務する病院の規模や地域によって変動しますが、おおよそ450万円から550万円程度が目安となるでしょう。
この背景には、NICUでの業務が専門性が高く、夜勤や深夜勤務が多いことによる各種手当が加算される点が挙げられます。
特殊業務手当などが支給される病院も多く、これらの手当が年収を押し上げる要因となります。
まとめ|NICU看護師として専門性を高め、かけがえのない命を支えよう
本記事では、NICU看護師の仕事内容や役割、やりがいから大変なこと、そしてキャリアパスまで網羅的に解説しました。
NICU看護師の仕事は、デリケートな新生児の命と日々向き合うため、大きなプレッシャーと責任がともないます。
しかし、その分、小さな命が回復し成長していく姿を間近で見守れるという、何ものにもかえがたい感動と達成感があります。
高度な専門知識と技術が求められる環境だからこそ、看護師として飛躍的に成長し、自己の専門性を高められるでしょう。
NICUでの経験は、あなたの看護師としてのキャリアをより豊かで価値あるものにしてくれます。
この記事が、NICU看護師を目指すあなたの挑戦を後押しし、かけがえのない命を支える未来への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
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