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ICU看護師になるには?仕事内容や給料、向いてる人の特徴を徹底解説

「ICU看護師ってかっこいいけど、自分に務まるか不安…」「仕事内容や給料は気になるけど、実際どれくらい大変なんだろう?」と、憧れと不安の間で一歩を踏み出せずにいませんか?

そのまま情報収集をためらっていると、キャリアアップの貴重なチャンスを逃しかねません。

また、自分に合ったキャリアなのか判断できないまま、時間だけが過ぎてしまうかもしれません。

この記事では、ICU看護師のリアルな仕事内容から、気になる給料事情、やりがいと大変なことなど網羅的に解説します。

この記事を読み終える頃には、ICUで働くことへの解像度がぐっと上がり、あなたが挑戦すべき道なのかが明確になります。

憧れを現実に変えるための、具体的な一歩を踏み出せるようになるはずです。

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目次

ICU看護師とは?一般病棟との違いを徹底解説

ICU看護師は、生命の危機にある患者さんをケアする専門家ですが、一般病棟の看護師とは具体的に何が違うのでしょうか。

ここでは、ICUと一般病棟の環境や対象患者の違いについて、詳しく解説します。

  • 一般病棟との主な違い
  • ICUに入院する患者の特徴

これらの違いを理解することで、ICU看護師に求められる役割がより明確になるでしょう。

一般病棟との主な違い

ICUと一般病棟の主な違いは、看護師一人あたりが担当する患者数や、求められるケアの密度、そしてチーム連携のあり方です。

これらの違いにより、ICUではより専門的で集中した看護が求められます。

具体的な違いは以下の通りです。

項目ICU一般病棟
看護師配置患者2名に看護師1名(2:1配置)
※診療報酬:特定集中治療室管理料(1〜4)に該当
患者7名に看護師1名(7:1配置)
※診療報酬:一般病棟入院基本料7:1など
観察・記録・心電図
・血圧
・呼吸
・尿量
・鎮静度
などを定期モニタリングし、異常値を即時対応。24時間体制で詳細な経過記録を行う。
・バイタルサイン測定
・IN/OUT(インアウト)の管理などが中心で、定時で状態変化に応じて記録します。
コンテンツケア人工呼吸器・ECMO・CRRTなど高度医療機器の管理と急変対応が中心投薬管理、清潔ケア、退院支援など長期的な療養支援が中心
チーム連携医師や臨床工学技士といった他職種と常に密接に連携し、治療方針を決定します。必要に応じてカンファレンスなどで他職種と連携します。

このように、ICUでは一人ひとりの患者さんと深く向き合い、多職種と協力しながら集中的なケアを提供する環境が整っています

ICUに入院する患者の特徴

ICUには、生命を維持するために24時間体制での集中治療が必要な、重篤な状態にある患者さんが入院します

一般病棟での治療が困難な、生命の危機に瀕した患者さんが対象となります。

具体的には、以下のような患者さんが多くいらっしゃいます。

  • 大きな手術(心臓や脳など)を受けた直後で、全身管理が必要な方
  • 交通事故などによる重い外傷や、広範囲のやけどを負った方
  • 重い感染症(敗血症)や、複数の臓器が機能しなくなる多臓器不全に陥った方
  • 意識障害があり、呼びかけに反応がない、あるいは人工呼吸器による呼吸管理が必要な方

このように、ICUでは疾患や原因を問わず、生命が危険な状態にあるさまざまな患者さんを対象に、高度な医療と看護を提供しています

ICU看護師の役割と仕事内容

ICU看護師の仕事は、一般病棟とは異なる専門的な役割を担います

ここでは、ICU看護師の主な4つの役割と仕事内容について解説します。

  • 患者さんの命に直結する全身状態の管理
  • 医療機器の操作とモニタリング
  • 急変しやすい患者さんとご家族へのメンタルケア
  • 医師や技師と連携するチームワーク業務

これらの役割を理解することで、ICU看護師の仕事の全体像が掴めるでしょう。

患者さんの命に直結する全身状態の管理

ICU看護師の最も重要な役割は、重篤な患者さんの全身状態を24時間体制で厳密に管理することです。

ICUでは、呼吸や循環、代謝といった生命維持機能が不安定な患者さんが多いため、一般病棟よりも詳細な観察とアセスメントが求められます。

例えば、バイタルサインの測定はもちろん、モニターの波形や血液データなど、膨大な情報から患者さんの状態を統合的に判断します。

血圧が少し低下しただけでも、その原因が出血なのか、それとも心機能の低下や感染症なのかを迅速に見極めなくてはなりません。

そして医師に報告し、速やかに治療へつなげる必要があります。

医療機器の操作とモニタリング

ICU看護師は、生命維持に不可欠な高度医療機器を正確に操作・管理する役割を担います。

ICUでは、人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)、持続的腎代替療法(CRRT)など、一般病棟ではあまり使用しないような複雑な医療機器に囲まれています

これらの機器は患者さんの生命に直結するため、正常に作動しているかを常にモニタリングし、設定やアラームに適切に対応する専門知識とスキルが必要です。

人工呼吸器のアラームが鳴った際には、それが機器の不具合なのか、患者さんの状態変化によるものなのかを瞬時に判断し、適切な対応をとる必要があります。

急変しやすいの患者さんとご家族へのメンタルケア

身体的なケアだけでなく、生命の危機にある患者さんと、不安を抱えるご家族への精神的なサポートもICU看護師の重要な役割です。

患者さんは、意識があっても気管挿管中で話せなかったり、せん妄(一時的な意識障害)を起こしたりすることがあります。

そのような状況でも、こまめに声かけをしたり、身体に触れたりして、患者さんの苦痛や不安を和らげるよう努めます。

また、突然の出来事に大きなショックを受けているご家族に対しては、現在の患者さんの状況や治療方針をわかりやすく解説し、不安や疑問に丁寧に耳を傾けることが大切です。

面会時間が限られる中で、少しでも安心して過ごせるよう精神的な支えとなることも、患者さんの回復を後押しする重要なケアといえます。

医師や技師と連携するチームワーク業務

ICU看護師は、多職種と連携する「チーム医療」の中心的な存在として役割を担います

重篤な患者さんを救うためにはチーム医療が不可欠です。

医師や臨床工学技士、理学療法士、薬剤師といった各分野の専門家が協力し合います。

その中で看護師は、24時間患者さんのそばにいる存在として、得られた情報を集約し、多職種間の情報共有を円滑にする調整役となります。

例えば、毎日のカンファレンスで患者さんの状態を報告し、治療方針について他職種と意見交換を行います。

そして、医師の治療方針に基づき、理学療法士とリハビリの計画を立てるなど、常に連携を取りながらケアを進めるのです。

多職種連携やチーム医療における看護師の役割について知りたい方は、以下になりますのでご覧ください。

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ICU看護師の1日の勤務スケジュール

ICU看護師は、具体的にどのような1日を過ごしているのでしょうか。

ここでは、一般的な2交代制を例に、日勤と夜勤の勤務スケジュールをご紹介します。

  • 日勤帯の勤務スケジュール
  • 夜勤帯の勤務スケジュール

タイムスケジュールを把握することで、ICUでの働き方をより具体的にイメージできるでしょう。

日勤帯の勤務スケジュール

日勤帯は、検査や治療、リハビリなどが集中的に行われ、医師や他の専門職との連携が活発になる時間帯です。

患者さんの状態は常に変化するため、スケジュール通りに進むことは少なく、急変対応などで業務内容は大きく変動します

以下は、あくまで一例としてのスケジュールです。

時間帯主な業務内容
8:00出勤・夜勤者から申請送り・情報収集
8:30朝礼・看護師間申請送り
9:00ラウンド(患者状態観察・清潔ケア・点滴準備・記録等)
10:00医師の回診・診療介助
12:00昼食配膳・食事・投薬介助・交代休憩
14:00ラウンド・患者ケア・転棟/入院/退院準備
15:00カンファレンス・病状/ケア情報共有
16:00夜勤者へ申請送り・記録
17:00退勤(緊急変や入院対応時は残業も)

日中は多職種との連携が多いため、高いコミュニケーション能力と調整力が求められます。

夜勤帯の勤務スケジュール(二交代制)

夜勤帯は、患者さんが休息する時間ですが、状態変化のリスクは常に存在するため、日中と変わらない緊張感が続きます。

日勤帯よりもスタッフの人数が少なくなるため、一人ひとりの的確な判断力と迅速な対応力が重要になります

以下は、一般的な夜勤のスケジュール例です。

時間帯主な業務内容
16:00出勤・日勤者からの申し送り・情報収集
17:00ラウンド・点滴準備
17:30夕食配膳・投薬介助
18:00ラウンド(交代で食事休憩)
20:00睡眠前投薬・就寝準備・消灯
21:00ラウンド・記録・緊急入院対応
22:00ラウンド・交代で仮眠・記録
2:00ラウンド・点滴交換・排気等
4:00ラウンド・点滴交換・排気等
6:00モーニングケア・ラウンド
7:30朝食配膳・投薬
8:30日勤への申し送り・記録
9:00勤務終了

夜間は静かな環境の中で、モニターの波形やわずかな物音から異常を察知する、高い観察力が求められます。

ICU看護師でよかった!と感じる3つのやりがい

ICUの仕事は大変なことばかりではありません。

緊張感のある現場だからこそ得られる、大きなやりがいや喜びがあります

ここでは、ICU看護師が「この仕事を選んでよかった」と感じる、3つの魅力的なやりがいについてご紹介します。

  • スペシャリストとして高度な看護スキルが身につくこと
  • 短時間で患者さんの回復が見られること
  • 命を預かる現場での責任と達成感

これらのやりがいを知ることで、ICU看護師というキャリアの素晴らしさをより深く理解できるでしょう。

スペシャリストとして高度な看護スキルが身につく

ICUで働くやりがいは、看護のスペシャリストとして高度な知識と技術が身につく点です。

ICUでは、外科術後から重症感染症まで、あらゆる領域の重篤な患者さんを担当します。

そのため、幅広い疾患の知識はもちろん、人工呼吸器などの高度医療機器の管理や、急変時の迅速なアセスメント能力が日々磨かれていきます

一般病棟では経験できないようなクリティカルな場面に数多く立ち会うことで、全身状態を的確に判断するスキルが自然と身につくのです。

短時間で患者さんの回復が見られること

患者さんの回復過程を短時間に間近で支えられることも、ICU看護師として実感できます。

ICUに入室する患者さんは生命の危機にありますが、集中治療によって状態が劇的に改善するケースも少なくありません

昨日まで人工呼吸器につながれていた患者さんが、今日には会話ができるようになったり、ベッド上訓練を始めたりする姿に立ち会えるのです。

自分のケアが患者さんの回復に直結していると実感できる瞬間は、看護師としての大きな喜びになるでしょう。

命を預かる現場での責任と達成感

患者さんの命を預かるという大きな責任と向き合い、それを乗り越えた時に得られる達成感は、ICU看護師の仕事における大きなやりがいです。

重篤な患者さんが多いICUでは、自分の冷静な判断や迅速な対応が、患者さんの命を救う場面に直結します

また、その責任は一人で背負うものではありません。

医師や臨床工学技士といった多職種と密に連携し、チームの総力で困難な状況を乗り越えられた時の喜びは格別です。

命を救うという重責を仲間と共有し、共に乗り越える経験は、仕事へのモチベーションを高め、強い絆を育んでくれるでしょう。

ICU看護師の大変なこと・向いていない人の特徴

やりがいが大きい一方で、ICU看護師には厳しい現場でもあります。

憧れだけで飛び込むと、ギャップに苦しんでしまうかもしれません。

ここでは、ICU看護師が直面する3つの大変なことについて、リアルな視点から解説します

  • プレッシャーと精神的なストレス
  • 勤務のハードさからプライベートの時間が削られ両立が難しい
  • 勉強と研修が終わらない現実

事前に大変な側面も理解しておくことで、より現実的なキャリアプランを描けるようになるでしょう。

プレッシャーと精神的なストレス

ICU看護師の仕事は、常に命と向き合うため、精神的なプレッシャーが非常に大きいことです。

ICUでは重篤な患者さんが多く、24時間体制でわずかな変化も見逃せない緊張感が続きます。

自分の判断やケアが患者さんの生命に直結するため、一つのミスも許されないという責任の重さが常にのしかかるのです。

日常的に急変対応に追われたり、残念ながら患者さんをお看取りしたりする場面も少なくありません。

こうした経験は、看護師自身の心にも大きな負担となり、感情的なストレスが積み重なっていくことがあります。

プレッシャーに弱く、気持ちの切り替えが苦手な人には厳しい環境かもしれません

勤務のハードさからプライベートの時間が削られ両立が難しい

プライベートとの両立が難しい点も、ICU看護師が感じる大変さの一つです。

ICUでは予測不能な急変対応が多く、勤務時間が終わっていても記録や対応に追われ、残業が発生することがあります

また、最新の医療を提供するためには、業務外での学習も欠かせません。

休日を利用して院内外の勉強会や研修に参加したり、日々の自己学習に時間を費やしたりすることも求められます。

オンとオフの切り替えが難しく、気づけばプライベートの時間が仕事の準備に削られていた、というケースは珍しくありません

仕事とプライベートを完全に切り分けたい人にとっては、両立が難しいと感じるでしょう。

看護師の勉強会のテーマについて知りたい方は、「【現場ですぐ使える】看護師勉強会のテーマネタ12選!目的別などにわけて徹底紹介」で解説していますのでご覧ください。

勉強と研修が終わらない現実

ICU看護師には、常に学び続ける姿勢が求められます。

医療技術は日々進歩しており、重篤な患者さんに最善のケアを提供するには、知識とスキルを絶えずアップデートしなくてはなりません

新しい医療機器の操作方法や最新の治療法、エビデンス(科学的根拠)に基づいた看護知識など、学ぶべきことは多岐にわたります。

職場によっては、資格取得や定期的な研修への参加が推奨されることも少なくありません。

一般病棟以上に、主体的に学習し続ける意欲がなければ、日々の業務についていくことさえ難しくなってしまう可能性があります

自主的な学習が苦手な人や、現状維持を望む人には、ついていくのが大変かもしれません。

ICU看護師に向いてる人の特徴

ICU看護師には、一般病棟とは異なる特有の適性が求められます。

ここでは、どのような人がICU看護師として活躍できるのか、具体的な特徴を解説します

  • どんな状況でも冷静さを失わない人
  • 知的好奇心が旺盛で勉強熱心な人
  • 変化を見逃さない観察力がある人
  • チームで働くことが好きな協調性のある人

ご自身に当てはまる項目があるか、ぜひチェックしてみてください。

どんな状況でも冷静さを失わない人

ICU看護師には、どんな状況でも冷静さを失わずに対応できる精神力が不可欠です。

ICUでは、患者さんの急変や複数の緊急事態が同時に発生することもあります。

アラームが鳴り響く緊迫した状況下でも、パニックにならず、客観的に状況を分析しなくてはなりません。

例えば、複数の患者さんの状態が悪化した際に、どの対応を優先すべきかを瞬時に判断し、落ち着いて行動することが求められます

知的好奇心が旺盛で勉強熱心な人

知的好奇心が旺盛で、常に学び続ける意欲がある人はICU看護師に向いています

ICUで扱う医療は日々進歩しており、新しい治療法や医療機器が次々と導入されています。

そのため、一度知識を身につけたら終わりではなく、「もっと知りたい」「なぜこうなるのだろう」と探求心を持ち、自主的に学習し続ける姿勢が重要です。

新しい論文を読んだり、院内外の勉強会に積極的に参加したりして、自身の知識を常にアップデートしていくことが求められます。

変化を見逃さない観察力がある人

患者さんの些細な変化も見逃さない、鋭い観察力もICU看護師にとって大切な資質です。

ICUの患者さんは、自分自身で体調の変化を訴えられないことが多く、その状態は非常に不安定です。

そのため、バイタルサインやモニターの数値はもちろん、「いつもより表情が険しい」「肌の色が少し悪い」といった、データには表れない小さな変化に気づくことが、急変の早期発見につながります

このわずかな違和感を察知し、その原因をアセスメントして、速やかに医師や他のスタッフへ報告・相談する能力が、患者さんの命を守る上で極めて重要です。

チームで働くことが好きな協調性のある人

チームの一員として働くことが好きで、高い協調性を持っている人がICU看護師に向いています

ICUの医療は、看護師一人で完結するものではなく、医師、薬剤師、臨床工学技士など、多くの専門職が連携する「チーム医療」で成り立っています。

その中で看護師は、患者さんに最も近い存在として、チームの中心的な役割です。

そのため、他職種の専門性を尊重し、積極的に意見交換をしながら、患者さんにとっての最善のケアを共に作り上げていく姿勢が大切です。

ICU看護師の平均年収・手当・給料事情

ICU看護師を目指す上で、給与面は気になるポイントの一つです。

ここでは、ICU看護師のリアルな年収事情について、3つの視点から詳しく解説します。

  • ICU看護師の平均年収と初任給
  • 夜勤・危険・特殊業務手当の詳細
  • 年収アップを目指すキャリア戦略

具体的な金額を知ることで、将来のライフプランも立てやすくなるでしょう。

ICU看護師の平均年収と初任給

ICU看護師の平均年収は、一般病棟よりも高い傾向にあり、年収410万〜550万円前後が目安です。

これは、基本給に加えて後述する各種手当が上乗せされるためです。

ただし、新卒で配属された場合の初任給は、一般病棟の看護師と大きく変わらないことがほとんどです。

経験を積むにつれて、専門性の高さが給与に反映され、年収の差が生まれてきます

もちろん、この金額は経験年数や勤務する病院の規模、地域によって変動します。

しかし、高度な専門性が求められる分、給与面でも高く評価されていることは間違いありません。

看護師の年収について知りたい方は、「【2025年最新】看護師の年収はいくら?基本給やボーナス、給料を増やす方法を解説!」で解説していますのでぜひ参考にしてください。

夜勤・危険・特殊業務手当の詳細

ICU看護師の給与を押し上げる大きな要因が、夜勤手当や特殊業務手当です。

ICUでは24時間体制での厳密な管理が求められるため、夜勤回数が多くなりがちで、その分手当も多くなります

また、ICUでの業務は専門性が高く、精神的・肉体的な負担が大きいと評価されるため、「危険手当」や「特殊業務手当」が支給される病院がほとんどです。

病院によって金額は異なりますが、月に1万円〜2.5万円程度の手当が支給されるケースが一般的です。

この手当が基本給に上乗せされるため、結果として年収が一般病棟の看護師よりも高くなります。

看護師がもらえる手当について知りたい方は、「【手当は夜勤だけではない?】看護師の給与明細ともらえる手当を調査」で解説していますのでご覧ください。

年収アップを目指すキャリア戦略

ICU看護師は、戦略的なキャリアプランを描くことで、さらなる年収アップを目指せます。

その代表的な方法が、専門性を証明する「資格取得」と「役職へのキャリアアップ」です。

例えば、「クリティカルケア認定看護師」などの資格を取得すると、多くの病院で月に1万円前後の資格手当が支給されます。

また、経験を積んでチームリーダーや主任といった役職に就くことでも、役職手当が支給され給与が上がります

自身のスキルアップが給与に直結しやすいため、明確な目標を持ってキャリアを築いていくことが可能です。

憧れのICU看護師になるには?新卒でもなれるのか解説

ICU看護師になるための具体的なルートや、新卒から挑戦できるのかは、多くの人が気になるところです。

ここでは、ICU看護師を目指すための2つの主なキャリアパスについて解説します。

  • 新卒で配属されるには教育体制の整った病院選びがカギ
  • 一般病棟で経験を積んでからの異動・転職するのが一般的

ご自身の状況やキャリアプランと照らしあわせながら、最適な道筋を見つけていきましょう。

新卒で配属されるには教育体制の整った病院選びがカギ

新卒でICU看護師になることは可能ですが、その場合は教育体制が充実した病院を選ぶことが成功のカギとなります。

なぜなら、ICUでは基礎看護技術に加えて、重篤な患者さんへの対応や高度な医療機器の知識など、専門的なスキルが求められるからです。

そのため、新人向けの研修プログラムが整っていたり、経験豊富な先輩がマンツーマンで指導してくれるプリセプター制度が機能していたりする病院を選びましょう。

大学病院や地域の基幹病院など、規模の大きい施設は教育体制が手厚い傾向にあります。

【体験談】

私の同級生の一人は、母校と連携している総合病院で、新卒としてICUに配属されました。

そこは新人教育に力を入れていることで知られており、その同級生も学生時代からクリティカルケア分野に関心が高かったため、配属を強く希望したそうです。

面接ではICUで学びたいという熱意を具体的に伝え、優秀な学業成績も評価されての配属になりました

一般病棟で経験を積んでからの異動・転職するのが一般的

まず一般病棟で数年間経験を積み、基礎を固めてからICUへ異動・転職するのが、一般的なキャリアパスといえます。

一般病棟で働くことで、基本的な看護技術やアセスメント能力、複数の業務を同時にこなす力など、看護師としての土台をしっかりと築けるからです。

特に、外科や循環器科といった急性期の病棟で2〜3年経験を積むと、ICUで求められる病態把握や急変対応のスキルと直結しやすくなります。

院内で異動希望を出すか、ICUの求人を探して転職するのが主なルートです。

その際は、中途採用者向けの教育プログラムが整っているかを確認すると、より安心してキャリアチェンジできるでしょう。

ICU看護師のキャリアプランと役立つ資格

ICUでの経験は、看護師としてのキャリアに多様な可能性をもたらします。

ここでは、専門性を高める資格と、その経験を活かせるキャリアプランについて解説します。

  • キャリアプランに役立つ資格
  • ICU経験を活かせるキャリアプラン

これらの情報を参考に、あなた自身のキャリアプランを具体的に描いていきましょう。

キャリアプランに役立つ資格

ICU看護師としての専門性をさらに高めるなら、資格取得が有効です。

自身のスキルを客観的に証明し、より高度な看護実践や給与アップにつなげることができます。

特におすすめの資格は以下の表の通りです。

資格名概要・特徴
BLS・ACLSプロバイダー・心停止時の一次、二次救命処置に関する資格
・急変対応に必須の知識と技術が身につく
3学会合同呼吸療法認定士・呼吸ケアに関する専門知識を証明する資格
・人工呼吸器の管理スキルが身につく
クリティカルケア認定看護師・日本看護協会が認定する重症患者看護のスペシャリスト
・高度な実践能力の証明となる
急性・重症患者看護専門看護師・大学院修士課程の修了が必要な資格
・実践だけでなく、教育や研究など組織全体に働きかける役割を担う

これらの資格取得は、自身のキャリアプランを考える上で大きな武器となるでしょう。

クリティカルケア認定看護師について詳しく知りたい方は、「クリティカルケア認定看護師になるには?役割・費用・難易度を完全解説」で解説しています。

ICU経験を活かせるキャリアプラン

ICUで培った高度なアセスメント能力や急変対応スキルは、院内外で高く評価され、幅広いキャリアの選択肢につながります。

ICUでの経験を活かせる主なキャリアプランは以下の通りです。

キャリアの方向性具体的なキャリアプランの例
ICU内で専門性を深める・現場のスペシャリストとして臨床を追求する
・チームリーダーや主任、看護師長といったマネジメント職を目指す
他の専門領域へ転身する・救急外来(ER)
・手術室
・フライトナース
・災害支援ナース(DMAT)など
教育・研究分野へ進む・臨床指導者として後輩の育成に携わる
・大学院に進学して看護教員や研究者を目指す

このように、ICUでの経験は一つのゴールではなく、あなたの興味や目標に応じて多様なキャリアを描くための強力な基盤となります。

ICU看護師に関するよくある質問

ICU看護師を目指すうえで、多くの人が疑問に思う点や気になるポイントがあります。

ここでは、特に質問の多い以下の3つの項目について詳しく解説しましょう。

ICUとHCU、CCUの違いは何ですか?

これらの集中治療室は、対象となる患者さんの疾患や重症度によって役割が異なります

それぞれの特徴を理解することで、ご自身の興味やキャリアプランに合う環境を見つけやすくなります。

主な違いは以下の通りです。

項目ICU (集中治療室)HCU (高度治療室)CCU (冠動脈疾患集中治療室)
正式名称Intensive Care UnitHigh Care UnitCoronary Care Unit
対象患者・外科手術後
・重度の呼吸不全など、幅広い疾患の重篤な患者さん
・ICUを退室した患者さんなど、ICUと一般病棟の中間の状態の患者さん・心筋梗塞
・重症心不全など、心臓血管系の疾患に特化した重篤な患者さん
看護師の役割・全身状態の厳密な管理
・高度な医療機器の操作
・継続的なモニタリング
・一般病棟への転棟に向けた早期離床支援
・循環器系の専門的なアセスメント
・心電図モニターの読解

このように、どのユニットで働くかによって、求められる専門知識やスキルが異なります。

ICU看護師を辞めたいと感じる主な理由は何ですか?

主な理由は、常に命と向き合う精神的なプレッシャーや、求められる学習量の多さ、急な残業による心身の疲弊などがあげられます。

ICUでは、わずかな変化も見逃せないという緊張感が常にあります。

急変対応も多く、自分の判断が患者さんの生命に直結するため、大きなストレスを感じる看護師は少なくありません。

また、最先端の医療を提供するため、新しい知識や技術を常に学び続ける必要があります。

休日を勉強会や自己学習に費やすことも多く、プライベートとの両立に悩んでしまうケースもあります

さらに、緊急入院や急変対応による残業も発生しやすく、心身ともに疲弊してしまうことも「辞めたい」と感じる一因です。

看護師にとって大変な科について知りたい方は、「看護師の大変な科ランキング|辞めたい人必見!合う科がわかる自己診断」で解説していますのでご覧ください。

リーダー業務はいつから任されますか?

リーダー業務を任される時期に明確な決まりはなく、一般的には臨床経験3〜5年目以降がひとつの目安とされています

ただし、これは個人のスキルや知識、そして所属するICUの方針によって大きく異なります。

経験年数以上に重視されるのは、急変時に冷静かつ的確な指示を出せるアセスメント能力や、医師・多職種と円滑に連携できるコミュニケーション能力です。

これらの能力が備わっていると評価されれば、経験年数が浅くてもリーダーを任される場合があります。

逆に、経験年数が長くても、チーム全体を俯瞰する能力が不足していると判断されれば、リーダー業務を任されるのは先になるでしょう。

「何年目だから」という基準ではなく、個人の成長と周囲からの信頼に応じてリーダーとしての役割を担うことになります。

まとめ|ICU看護師は専門性を高められるやりがいの大きい仕事

本記事では、ICU看護師の仕事内容や年収、やりがいから大変なことまで、網羅的に解説しました。

ICUの現場は、常に命と向き合う大きなプレッシャーと責任が伴い、決して楽な道ではありません。

しかし、それを乗り越えた先には、高度な専門スキルが身につき、チームで患者さんの命を救うという何にも代えがたい達成感が待っています

ICUでの経験は、あなたの看護師としてのキャリアをより豊かで価値あるものにしてくれるでしょう。

この記事が、あなたの「ICU看護師になりたい」という挑戦を後押しし、未来への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

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