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【2025年】第114回看護師国家試験の概要!日程や過去の合格率を徹底紹介
「看護師国家試験の試験概要がわからない」
「どんな問題が出るのか知りたい」
といった悩みを抱えている方もいるでしょう。
看護師国家試験の概要を知らないままだと、スケジュール通りに勉強が進まず、不合格になる可能性が高ります。
また、加えて過去の合格率や試験の傾向、合格するための勉強法についても解説します。
第114回看護師国家試験の概要
まずは、第114回看護師国家試験の概要を確認しましょう。受験資格を満たしているかを把握するためにも、まずは概要をしっかりチェックすることが重要です。
試験日
2025年の第114回看護師国家試験は、2月16日(日)に実施されました。
試験会場
試験会場は、全国各地の指定された会場で実施されます。
【試験会場の所在地】
北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
都道府県ごとに複数の試験会場が用意されているため、受験票が届いたら早めに自分の会場を確認してください。
遠方から受験する場合は、前泊の準備を検討するのも大切です。
試験以外の不安要素を減らすためにも、事前のチェックを徹底しましょう。
合格発表
試験結果の発表は、2025年3月24日(月)午後2時を予定しています。
合格者の受験番号は、厚生労働省の公式サイト内「資格・試験情報」のページで公開されます。
受験から合格発表までの期間は約1か月半あります。
結果が気になるとは思いますが、これまでの努力を労い、しばらくリフレッシュすることも大切です。
解答発表
試験終了後、各予備校や専門サイトが解答速報を公開します。
正式な解答は、厚生労働省のホームページで発表されるので、自己採点をする際は必ず公式情報を確認してください。
なお、解答速報は試験当日または翌日には発表されることが多く、受験生にとって自己採点の重要な参考材料となります。
解答速報を活用する際は、必ず複数の情報源を確認し、慎重に自己採点を行うことが大切です。
受験料
受験料は、5,400円(2025年度基準)です。
受験手数料の額に相当する収入印紙を受験願書に貼りましょう。
受験手続き
手続きの期間は、令和6年11月8日(金)~11月29日(金)です。郵送か直接提出で提出先が変わるため注意しましょう。なお必要な提出書類は、以下の通りです。
▼全受験者共通
- 受験願書(指定様式、氏名は戸籍等の記載どおり)
- 写真(縦6cm×横4cm、6か月以内撮影、裏面に氏名・撮影日記載)
- 返信用封筒(23.5cm×12cm、590円分の切手貼付、書留表示)
- 受験資格ごとの追加書類
- 学生・卒業予定者:修業証明書・卒業証明書(または見込証明書)
- 准看護師経由の受験者:2年以上の修業証明書、准看護師免許証の写し(原本照合済み)
- 受験資格認定者:認定書または認定見込書の写し(原本照合済み)
受験票発送は令和7年1月中旬に予定されています。未着時は1月31日までに問合せしましょう。看護の専門学校や大学で、一括申し込みをしている場合は、まずは学校や大学へ確認をとってください。
当日のスケジュール
試験当日は、以下のような時間割で進行される予定です。
- 9:30~11:40(必須問題)
- 12:40~14:50(一般問題・状況設定問題)
長時間の試験となるため、体調管理をしっかり行い、集中力を維持できるように準備しておきましょう。また、お昼ご飯は必須です。
緊張で食欲が落ちるかもしれませんが、少しでも食べて、午後も乗り切れるようにしましょう。
看護師国家試験の出題範囲や合格基準
試験の出題内容や合格ラインを理解しておくことは、効率的な勉強につながります。
ここでは、試験の構成や合格基準について詳しく解説します。
試験科目と出題範囲
看護師国家試験は、「必須問題」「一般問題」「状況設定問題」の3つの形式で構成され、看護に関する基礎知識から専門知識、実践的な応用力まで幅広く問われます。
出題範囲が広いため、それぞれの問題形式の特徴を理解し、計画的に学習を進めることが合格への鍵となります。
- 必須問題(基礎知識を問う問題)
- 一般問題(専門知識を問う問題)
- 状況設定問題(実践的な知識を問う問題)
必須問題は、看護師としての基礎知識を問う重要な問題が中心です。合格基準が厳しく、確実に得点することが求められます。
- 解剖生理
- 看護技術
- 感染対策
- 倫理など
臨床の基盤となる知識を理解し、暗記に頼らず学習しましょう。
一般問題では疾患の病態生理や治療、看護計画、薬理学など、より専門的な知識が問われます。知識の応用力が求められるため、実際の看護ケアをイメージしながら学ぶことが重要です。
問題文が長いため、過去問を活用し、状況を的確に読み解く練習を重ねましょう。
合格基準
合格基準は必修問題と一般・状況設定問題によって異なります。
なお、一般・状況設定問題の合格基準は毎年異なりますが、過去の傾向から以下の基準を参考にしたデータが以下の通りです。
- 必須問題:80%以上の正答率が必要(40/50)
- 一般・状況設定問題:60〜65%以上の得点が目安
必須問題が8割以上の正答率を得ている上で、一般・状況設定問題でボーダーライン以上の点数が必要となります。どちらかが、欠けていると不合格になりますので注意してください。
まずは、過去のデータを参考にしつつ、しっかり対策を立てていきましょう。
過去の看護師国家試験の合格基準と合格率
試験の内容や合格基準を事前に把握しておくことは、合格への近道となります。
看護師国家試験では、満点を取る必要はありません。しかし、満点を目指すことはモチベーションを高める上で有効です。とはいえ、確実に得点できる問題を落とさないことが、合格の秘訣となります。
まずは、何割の得点が必要なのかを、過去のデータを基に分析していきましょう。
過去5年間の一般問題と状況設定問題の合格基準
一般問題と状況設定問題の合格基準は、例年61%~66%の得点率で推移しています。
▼一般・状況設定問題
回数 | ボーダーライン(点) | 満点得点率(%) |
---|---|---|
第109回 | 155点 | 250点(62%) |
第110回 | 159点 | 250点(63%) |
第111回 | 167点 | 250点(66%) |
第112回 | 152点 | 249点(61%) |
第113回 | 158点 | 250点(63%) |
試験の満点が年度によって変動するのは、一部の問題が採点除外となるためです。不適切な設問が除外されることで満点が変動することがあり、そのため年度ごとに合格ラインが異なります。
一般問題は主に知識を問う問題で、基礎知識の習得が鍵となります。一方、状況設定問題は臨床現場を想定した問題であり、状況判断力が求められるでしょう。
過去問を活用し、合格ラインを意識しながら学習を進めることで、確実に合格へと近づけます。
過去5年間の合格者数と合格率
合格率は、90%前後です。第113回は、低くなっているため、第114回がどのような問題になるか注目されています。
▼過去5年間の合格率推移
回数 | 受験者数 | 合格者数(割合) |
---|---|---|
第109回(2020年) | 65,568人 | 58,513人(89.2%) |
第110回(2021年) | 66,124人 | 59,769人(90.4%) |
第111回(2022年) | 65,025人 | 59,344人(91.3%) |
第112回(2023年) | 64,051人 | 58,152人(90.8%) |
第113回(2024年) | 63,301人 | 55,557人(87.8%) |
合格率は90%前後を維持しているため、しっかり勉強すれば合格の可能性は十分にあります。
第113回では、合格率が低下しているため、例年よりも第114回は既卒者の受験が増加する見込みです。
そのため、合格率だけをみると、あまり高くならない可能性が考えられます。
第113回看護師国家試験の結果
第113回看護師国家試験は2024年2月11日に実施され、受験者63,301人中55,557人が合格し、合格率は87.8%でした。近年と比べて低下傾向にあります。
試験内容は必修問題の難易度が上がり、単純な過去問の暗記では対応が難しくなりました。一方、一般問題・状況設定問題は例年並みで、解きやすい問題と難問の差が明確でした。状況設定問題では過去問がそのまま出題されるケースもありました。
今後は、過去問の暗記だけでなく、出題基準に基づいた深い理解と応用力が重要となるでしょう。
参考:厚生労働省
看護師国家試験で不合格にならないための勉強法
看護師国家試験には、不合格にならないための勉強法があります。看護師国家試験は、満点を取る必要はありません。しっかりと、対策を行い合格圏を目指すことが必要です。かならず確認し、勉強法を取り入れましょう。
必須問題の対策を行う
必須問題は合格基準が厳しいため、基礎知識を確実に身につけることが大切です。基本的な内容を曖昧にせず、しっかり理解しておくことがポイントになります。
具体的には教科書や参考書を活用し、知識を深めることが重要です。
- 生理学
- 解剖学
- 病態生理
- 薬理
- 看護技術など
必須問題でよく出題される分野を重点的に学習しましょう。過去の試験で頻出した項目を確認し、効率よく対策を進めることが大切です。
必修問題の復習には友人と問題を出し合うのもおすすめです。知識を整理し、試験本番で確実に得点できるように準備しましょう。
過去問で傾向をつかむ
試験対策としては、過去問の活用が欠かせません。5年分以上の過去問を繰り返し解くことで、出題傾向を把握しやすくなります。
必須問題・一般問題・状況設定問題の配分や特徴を確認し、どの分野が頻出なのかを把握することが重要です。
- 疾患の看護
- 薬理
- 倫理・法律問題
これらは毎年出題されるため、重点的に対策するとよいでしょう。過去問を解いた後は、必ず復習を徹底することが重要です。
問題を解いたら終わりではなく、解説をノートに整理しておくと、後から見直しやすくなります。一度解いただけで終わらせず、繰り返し解くことで知識が定着しやすくなります。
模擬試験や予想問題集を活用する
模擬試験を活用することで、本番の試験環境や時間配分に慣れ、効率的に問題を解く力を養えます。試験形式に慣れることは、スムーズに問題を解くために大切です。
実際の試験と同じ時間・形式で模擬試験を受けることで、本番の雰囲気を体験できます。自宅で受験する場合も、静かな環境を整えて取り組むと効果的です。
また、試験時間を意識しながら、各問題にかける時間配分を事前にシミュレーションすることで、本番でも落ち着いて対応できます。
模擬試験の後は、結果を分析し、弱点を把握することが欠かせません。間違えた問題を放置せず、解説をしっかりと読んで理解を深めましょう。
特に、苦手な分野を克服するには、予想問題集の活用が効果的です。模擬試験で不足しがちな分野を補い、幅広い知識を身につけられます。
看護師国家試験に合格後の手続き
看護師国家試験後、かならず適切な手続きを行いましょう。国家試験に合格したからといって、看護師免許が自動的に発行されるわけではありません。
下記を参考に、合格後はどのような行動をすべきか確認してください。
申請書類の提出先
看護師国家試験に合格した後は、看護師免許の申請手続きを行います。申請は、都道府県の保健所や厚生労働省指定の窓口で受け付けています。
就職先の病院によっては、新卒の看護師の免許申請を一括で代行してくれる場合があります。就職先の病院がどのような対応をしているか、事前に確認しておくと安心です。
一括申請を利用できる場合は、個別での申請が不要となるため、負担を軽減できます。ただし、自分で行う場合は、申請期限を忘れずに、確実に手続きを済ませてください。
提出書類
免許申請に必要な書類は以下のとおりです。
- 看護師免許申請書
- 合格証書
- 住民票
- 申請手数料:約9,000円
申請手続きは、できるだけ早めに行い、スムーズに免許を取得しましょう。
書類に不備があると再提出が必要となるため、提出前に内容を十分に確認することが大切です。
余裕を持って手続きを行うことで、就職先での勤務開始にもスムーズに対応できます。
試験に関するお問い合わせ先記載
試験に関する詳細な情報は、厚生労働省のホームページを確認しましょう。
- 試験の実施要項や受験申請の方法
- 出題範囲
- 合格基準
- 合格発表のスケジュールなど
試験に関する重要な情報が随時更新されています。最新の公式情報を確認することが重要です。
また、試験に関する問い合わせは、各都道府県の保健所や看護協会でも受け付けています。特に、受験申請や免許申請に関する手続きは自治体ごとに異なる場合があるため、申請前に窓口で確認すると安心です。
試験前後の手続きをスムーズに進めるためにも、最新情報をこまめにチェックし、適宜問い合わせをすることが大切です。
看護師国家試験に落ち着いて挑もう
看護師国家試験に合格するためには、試験の出題形式を理解し、効果的な学習方法を実践することが重要です。試験では、必須問題・一般問題・状況設定問題が出題され、それぞれ異なる能力が求められます。
看護師国家試験は、努力すれば必ず道が開ける試験です。焦らず、自分のペースで学習を進め、本番に臨みましょう。最後まで諦めず、全力を尽くすことが合格への近道です。
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