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介護現場におけるセクハラ問題とは?利用者からセクハラされたときの対処法!

介護現場で利用者との関係ができてくると、他愛もない会話ができて仕事での楽しみが増えるものです。しかし、関係性が深まると、利用者からのセクハラを受けてしまう場合もあります。

セクハラの概要は幅広く、被害に合った場合にも声に出して助けを求めることができないこともあるかもしれません。

そこで本記事では、実際に悩みがちな介護現場でのセクハラの実態や対処法を解説します。

セクハラで悩んでいる方は、記事を参考に自分に合った対処法を探してみましょう。

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目次

介護現場でのセクハラの種類

介護現場でのセクハラを具体的に種類分けすると以下になります。

これから詳しく解説していきます。

「言葉」のセクハラ

言葉でのセクハラは具体的に以下のようなものになります。

  • 胸やお尻など身体についての卑猥な発言をされる
  • 「抱きたい」など、性的な要求をしつこくされる
  • 「まだ結婚しないの?」などプライベートに踏み込み不快になるような発言をされる

言葉でのセクハラは、実は一番曖昧で被害を伝えにくく悩みを深くしてしまう傾向があるものです。言葉のニュアンスを周りにも伝えにくく、「こんなことを気にしてはいけない」と自分自身を責め、どんどん被害の深みにはまってしまうこともあります。

捉え方次第と思われてしまう可能性がある点も、身体的なセクハラとの違いです。

「見せる」セクハラ

見せるセクハラは、具体的に以下のような行為になります。

  • エロ本など性的なものをわざと見せてきた
  • 必要のない時に陰部などを見せてくる

ポイントは「見せる必要のない場面で、わざと見せてくる」ということです。

介助時など露出が必要な場合に陰部を晒すことについてはセクハラに該当しません。

相手が意図的に性的なものを見せてきたかどうかが「見せるセクハラ」の判断ポイントになります。

「触る」セクハラ

触るセクハラは、一番被害が自覚しやすくセクハラの中でもヘビーに扱われるものです。

具体的には以下のようなものになります。

  • 故意に身体に触れてくる
  • 介助時などにいやらしいことをいいながら、身体の一部に触れる
  • 密室の状態で抱きついてくる

触る行為は、セクハラと自覚しやすい反面、密室で行われることが多いため証拠を伝えにくい傾向も。

触るセクハラをする利用者は複数人に同じことを行うケースが多く、他の人からも告発がでれば自分も声をあげやすい場合もあります。

【事例別】介護現場で実際に起きているセクハラ例

セクハラの行為は一度で終わらず、繰り返されることで職員が精神的に追い詰められていくこともあり、「我慢すべきなのか」「仕事を辞めるべきか」と悩む方も多いのが実情です。ここでは、実際の介護現場で起こっている具体的なセクハラの事例を3つのパターンに分けて紹介します。

訪問介護中に身体を触られる

訪問介護では利用者と介護職が1対1になる場面が多く、身体的接触が必要なケアも多いため、セクハラのリスクが高まります。特に、入浴介助や更衣の支援中に「胸を触られた」「腰を撫でられた」といった被害が報告されています。

  • 利用者が手を握って離さない
  • 胸や腰、太ももなどを触ってくる
  • 「彼女になってほしい」などの性的発言をされる

訪問先では第三者の目が届かないため、拒否してもその場で助けを求めるのが難しいことも多く、泣き寝入りしてしまうケースも少なくありません。

対応としては、事前に「嫌なことは嫌」と伝える準備をしたり、日報などに記録を残す習慣をつけることが推奨されます。

施設内での性的な言動・暴動

介護施設では、集団生活のなかで突然セクハラにあたる発言や行動が起こることがあります。

例えば、「今日はパンツの色は何色?」といった発言や、「触らせて」と迫られるケースなどが代表的です。

こうした言動が繰り返されると、精神的な苦痛が大きくなり、仕事への意欲を失う要因にもなりかねません。

また、以下のようなケースも見られます。

  • 複数の職員に対して特定の性的なあだ名で呼びかける
  • 夜勤中に部屋に呼び出され、不適切な要求をされる
  • 注意したところ暴力や暴言に発展する

このような事例では、セクハラとパワハラが複合しているケースもあります。対応としては、記録の徹底や、チーム内で情報共有し再発防止策を講じることが必要です。

高齢者の認知症や精神疾患に起因するセクハラ行為

認知症や一部の精神疾患を抱える高齢者において、性的な抑制がきかなくなり、セクハラ行為につながることがあります。本人には悪意がなくても、介護職員にとっては重大なストレスになることが少なくありません。

具体的には以下のとおりです。

  • 衣服を脱いでしまう
  • 性的な話題を繰り返す
  • 介助中に身体を撫でるなどの行為をする

これらは「前頭側頭型認知症」や「アルツハイマー型認知症」などで見られる脱抑制症状によるものとされます。

対応としては、チーム内での情報共有や、必要に応じて医師・家族と相談しながらケアの方法を工夫することが重要です。

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セクハラされやすい状況と介護現場ならではのリスク

介護の仕事は「人と人との密接な関わり」が基本であるため、他職種に比べてセクハラが発生しやすい構造的リスクがあります。特に利用者との距離が近く、個室対応が多い場面では、身体的・精神的な境界が曖昧になりやすく、意図しない接触や言動が生じることも少なくありません。

ここでは、介護職特有の“セクハラリスクが高まる場面や心理的要因”について具体的に見ていきましょう。

身体的距離が近くなりやすい介助場面

介護職は、入浴・排泄・更衣・体位変換といった日常的なケアの中で、利用者と身体的に密着する機会が多くあります。特に女性職員が男性利用者をケアする際には、必要な接触であっても誤解やセクハラにつながるリスクが潜んでいます。

よくあるシーン:

  • 入浴介助中に体を触られる
  • おむつ交換時に性的な言葉をかけられる
  • 更衣の際にじっと見られる

このような場面では、できるだけ手順を事前に説明し、ケア中も必要最小限の接触にとどめる、同性職員が対応できるよう調整するなど、事前の工夫が求められます。

1対1の環境で助けを求めづらい状況

訪問介護や夜勤帯など、職員が1人で複数の利用者を担当する場面では、セクハラが起きても周囲に助けを求めにくいという問題があります。特に密室状態となる訪問先では、逃げ場がなく恐怖を感じることもあります。

例えば以下のとおりです。

  • 訪問宅で「ちょっと触ってみたい」と言われた
  • ナースコールを使えない状況で手を握られて離してくれない
  • 夜間の巡回時に利用者から個室に呼ばれ、不快な発言をされた

このような状況を防ぐには、事前に「対応しづらい利用者リスト」を職場内で共有する、必要であれば二人体制で対応するなど、周囲との連携が不可欠です。

やりがいとの板挟みで自己主張しづらい心理

介護職に就いている多くの方は「人の役に立ちたい」「寄り添いたい」という強い動機を持っています。しかしその思いが強いあまり、「利用者の言動を否定したくない」「嫌な気持ちにさせたくない」と考え、セクハラを受けても黙ってしまうケースがあります。

「相手は認知症だから仕方ない」

「自分が我慢すれば業務に支障が出ない」

「クレームになるくらいなら黙っていた方がいい」

このような心理状態は、被害を放置・助長させるリスクを高めます。自分の尊厳や安全を守ることは、介護の質を保つうえでも欠かせない大切な視点です。

「我慢すること=プロ」ではないことを、職場全体で認識していく必要があります。

セクハラの被害を最小限に抑えるための行動

介護職として働く中で、セクハラに遭遇してしまう可能性を完全にゼロにすることは難しいかもしれません。しかし、事前にできる対策を講じておくことで、被害を未然に防いだり、深刻化する前に対応できたりする場面は多くあります。

以下では、介護職が日頃から意識しておきたい予防的な行動や環境づくりの工夫について紹介します。

あらかじめ距離を保てる立ち位置を意識する

日々の介助では、どうしても利用者と身体的に接近する場面が避けられません。しかし、常に自分の立ち位置や姿勢を工夫することで、無用な接触や不快な状況を減らすことができます。

具体的な立ち位置は以下のとおりです。

  • 更衣や排泄介助時は、背後や側面からの支援を意識する
  • 立った状態での会話を基本とし、不用意に座らない
  • 利用者との間に物(テーブルやワゴンなど)を置く

こうした「ちょっとした工夫」が、相手の不用意な手の動きや接触を防ぐ効果があります。事前に動線や姿勢をシミュレーションしておくと安心です。

「嫌なことは嫌」と伝えられる練習・想定をしておく

実際にセクハラを受けたとき、「その場で断れなかった」「怖くて何も言えなかった」と感じた経験を持つ介護職は少なくありません。とっさの場面でも冷静に対応するには、あらかじめ“断る言葉”を用意しておくことが有効です。

また、「他のスタッフにも確認しますね」と話題を逸らすことも1つの方法です。実際に声に出して練習したり、同僚とロールプレイしたりして、いざというときにスムーズに対応しやすくなります。無理なく使える言葉を自分の中でいくつか持っておくと心強いです。

信頼できる同僚や上司と日頃から情報共有しておく

1人で抱え込まないことは、セクハラを未然に防ぐうえでも非常に重要です。特定の利用者から不快な言動があった場合、同僚や上司と共有しておくことで、対応の改善や支援体制の見直しにつながります。

日常業務の中でできること:

  • 日報や申し送りに「違和感」や「不安な言動」を記録する
  • 小さなことでもチーム内で共有する習慣を持つ
  • 面談や定例会議の場で相談しやすい空気をつくる

「またあの人に嫌なことを言われたら…」と不安を感じている職員が安心して働ける職場づくりのためにも、普段からのコミュニケーションが欠かせません。

また、カイテクでは、現役介護職の方にチーム連携で意識していることを聞いてきました。

Q:介護現場のチームワークをよくするために意識していることは?

A:介護現場のチームワークをよくするためには、意見の言いやすい雰囲気を作るように心がけていました。お互いの意見をぶつけ合ってしまうと、衝突を生んでしまいます。

そのため承認や傾聴をして対話を意識することで、チームの皆が意見を言いやすくなると思います。利用者によってよい介護サービスを提供するためにも、ときには議論することも大切です。

その際にも相手の意見を否定するような言い方はせず、「伝えてくれてありがとうございます」のようにボジティブな関係を築く必要があります。

実際セクハラに合った時に悩みがちな場面

利用者からセクハラを受けたときは、その後の対応が大切です。セクハラ被害を受けた時に悩みがちな場面は以下になります。

上司が理解してくれない

セクハラの被害を相談しても上司が理解してくれないケースがあります。

  • そんなことくらい受け流すべき
  • セクハラを受ける側に責任がある

など、一番頼りたい相手に取り合ってもらえないと辛いものです。しかし、そんな発言の背景には上司の性格だけでなく、職場の雰囲気や「そもそも認知症や精神障がいの方を引き受けている」と職員が全て我慢すべきという歪んだ理念が根付いている可能性もあります。

周囲の歪んだ認知からもセクハラは発生し、その状況が続くと被害が拡大しかねない根深い問題です。

訪問介護など周りにスタッフがいない状況で助けを求めることができない

訪問介護に限らず、施設介護でもスタッフがひとりしかフロアにいない状態など、密室ですぐにスタッフを呼べない状況でセクハラを受ける場合があります。

周囲にすぐ助けを求められないと、結局自分が我慢するしかないこと考えられます。

被害に合った時にすぐに他の人に知らせられないことで、後にセクハラの事実を周囲に伝えても信憑性が薄れ取り合ってもらえないなどの悩みも発生してしまいます。

周りに被害を言いづらい

セクハラは曖昧で「捉え方次第」と思われるケースも多く、周囲に被害を言いづらい傾向にあります。仕事中での発生が多いため、証拠も残しにくく、「大げさに言っているだけと思われたらどうしよう」と被害に合っても言えない場合もあります。

また、性的な内容が含まれていることが多いため、周囲に知られたくないと思ってしまう方もいます。女性ではなく男性がセクハラ被害に合う場合も同様です。

周囲に知られることが恥ずかしいと捉え、呑み込んでしまうことがないようにしましょう。

介護現場でセクハラされた時の対処法

セクハラ被害を拡大させないためにできる具体的な方法は以下のとおりです。

毅然とした態度ではっきり断る

セクハラ被害に合った時や合いそうになった時には、まず毅然とした態度ではっきりと断る勇気を持ちましょう。利用者の中には、心身に病気や障害を抱えている方も少なくありません。

そのため、たとえ不快な言動や接触があっても、「病気のせいかもしれない」と考えて職員側が強く否定できず、対応をためらってしまうことがあります。

毅然とした態度で接することが、状況をエスカレートさせないための第一歩となります。毅然とした態度やはっきりと断る姿勢は「自分を守る力があること」を言葉にせずとも相手に伝えることができます。

逆におどおどとしたはっきりしない態度は「自分を守る力がない人」と相手に伝わってしまうのです。

毅然とした態度で堂々を接することで、自分自身をしっかりと守りましょう。

その場で助けを求める

セクハラ被害に合った時、周囲に助けを求められる環境であれば遠慮なく助けを求めましょう。介助中の被害であれば、他の職員と変わってもらうこともベストです。

すぐに被害を同僚や上司に伝えることで、正確な状況を報告することができます!

家族に状況を説明する

ケアマネや管理者などと相談し、状況に応じて利用者家族にセクハラ被害の事実を報告するようにしましょう。家族に事実を報告しておくことで、今後さらなるトラブルが起こった時のための証拠を残すことができます。

また、思い切って家族に相談することで、利用者に対する理解が深まるかもしれません。

セクハラ被害の事実を踏まえた上で、利用者と職員がお互いに気持ちよく過ごせるような対応やケア方針を改めて考えるきっかけにもなります。

上司や同僚、その他機関に相談する

上司や同僚に相談し、セクハラの被害にあったことを伝えましょう。なるべく詳細に情報を伝えるため、セクハラ被害を受けたことを詳細にメモしておくことをおすすめします。

上司など職場の人に取り合ってもらえない場合は、他の機関に相談することを検討してみてください。

都道府県労働局雇用均等室のHPから電話をしてみれば、無料でセクハラについての相談に乗ってもらうことができます。

利用者の尊厳を大切にしつつ自分自身をセクハラからしっかりと守ろう

セクハラは不快な行為である一方で、利用者の疾患や淋しさからきている場合も多く、対応に困る傾向にあります。しかし、介護職員の人権を守ることも大切なことです。

その上で、セクハラ被害を受けないようにしっかりと対策・対応するようにしましょう。ただし、利用者の疾患や気持ちに寄り添うことも重要なことだといえます。

不快な行為であるセクハラですが、上手く対応し、利用者への理解をより深めるきっかけになればベストです。

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