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【実践アドバイス】看護師のための効果的なストレス発散方法
看護師という仕事は、人の命に関わる重要な仕事であり、なおかつ医師をはじめとする多くの医療スタッフと協力しながら仕事を行います。そのため、看護師とストレスの関係は切っても切り離せないといっても過言ではないでしょう。
ストレスを感じることは、その後、自身の成長にもつながる可能性もあるため決して悪いことではありません。
過度なストレスは心と身体を壊しかねないため、ストレスとは適切に付き合って行くことが大切です。
現在、看護師として働いている方や、仕事でのストレスを感じている方はぜひ参考にしてみてください!
看護師の現状
看護師という仕事とストレスはどのように関わっているのでしょうか?
働くうえでストレスは切っても切り離せない
看護師はほかの職種に比べ、仕事量が多く、仕事のコントロールが低い組み合わせであるため、ストレスが高まり疾患発生の危険性が高くなるとされています。
実際に、厚生労働省が発表している「令和3年度 精神障害に関する事案の労災補償状況」によると、看護職を含む医療・福祉(医療業)は、精神障害の労災請求件数の多い職種の第2位を占めています。さらに、請求件数の多い職種(中分類)では、保健師、助産師、看護師はワースト5に入っています。
一般的に、心身の健康に影響を及ぼすストレスの原因としては、おもに労働時間が問題視されていますが、看護職においては、労働時間以外にもさまざまな要因により過重な労働が生じている可能性が考えられるのです。
参考:
令和3年度「過労死等の労災補償状況」|厚生労働省
メンタルヘルスケア | 日本看護協会
看護師がストレスを感じるおもな原因
看護師がストレスを感じる原因はさまざまですが、ここではおもに以下の4つの原因について解説します。
- とにかく忙しい
- 人間関係が難しい
- 不規則な勤務体制
- 仕事の責任が大きい
どのような点がストレスの原因になっているのか、それぞれくわしく見ていきましょう。
とにかく忙しい
看護師は療養上の世話と診療の補助を行います。
具体的には以下のような仕事があります。
- 医師の診察の補助
- 点滴、注射
- 服薬管理
- バイタルチェック
- 患者移送
- 手術室での補助
- ケガなどの処置
- カルテの記入
- カンファレンス など
これらは看護師の仕事のほんの一部に過ぎません。
勤務先の種類や規模によって業務内容に違いはありますが、看護師の業務は多岐にわたります。
また、日本において看護師は需要に供給が追いついていない「人手不足」の状況で、看護師一人あたりの業務の負担は大きくなっています。さらに新型コロナウイルス感染症の拡大により、医療業界の人手不足はさらに深刻化しており、看護師がストレスを感じる一因につながっているでしょう。
人間関係が難しい
看護師は、同僚である看護師同士はもちろん、患者さんや医師、そのほかの医療スタッフなどたくさんの人と関わりながら業務を行います。
ほかのスタッフとの意見のすり合わせやコミュニケーションに精神的な負担を感じることも少なくありません。
日本ではいまだ看護師の9割が女性です。そのため、女性が多い職場ならではの人間関係の難しさがあるようです。さらに、看護師は慢性的な人手不足であることから、業務量が多いことでコミュニケーションが雑になってしまうことも、人間関係を悪化させる原因にあると考えられます。
不規則な勤務体制
病棟勤務など24時体制をとっている場合、看護師は基本的に交代勤務となります。当然、夜勤もあるため、勤務時間が不規則になります。
不規則な勤務は想像以上に身体への負担が大きいです。
夜に起きて昼に寝るという逆転の生活を送ると、体がついていけずに体調を崩しやすくなることも。夜勤をすることによって疲れが抜けない、ホルモンバランスなどが崩れイライラしやすい状態にある看護師も多くいるようです。
仕事の責任が大きい
看護師の仕事は「人の命に関わる仕事」です。
さまざまな職種のいる医療スタッフの中でも、看護師は患者さんの生活と密接に関わっており、常に緊張感と隣り合わせで仕事をしています。
また、「自分の不注意やミスが、目の前の人の命に直結する」という事実は、多くの看護師が仕事をするうえで大きなプレッシャーとなっているのではないでしょうか。
ストレスを感じる前に!ストレスに対する予防方法
ここでは、ストレスを感じる前にできる、ストレスに対する予防方法をご紹介します。
健康的な生活習慣を心がけよう
ご自身のライフスタイルを改めて見直し、一つでもできるところから実践してみてください!
参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)|ブレスローの7つの健康習慣を実践してみませんか?
自分の心と向き合う時間を持とう
仕事に暮らしにと忙しい毎日を送っていると、わざわざ時間を作り、自分の気持ちと向き合う人は少ないでしょう。
しかし、より深く自分のことを知るためには、日常生活の中で、自分の気持ちと向き合う作業が必要です。
たとえば心を落ち着けられる場所で時間を作り、「なぜ私は仕事をしているのか」「私はどんなことがしたいと考えているのか」など自問自答してみましょう。
自分のやりたいことや本当の気持ちに気付くための大切な作業です!
自分と向き合う時間を設けると、自分の本心や行動の理由が見えてくることがあります。「この仕事の、こういうところが好きだからやっている」と気付くこともあれば、実は望んでいるものではなかったのかも、と気付かされることもあるでしょう。
看護師のストレスに対する対処方法
ストレスに対処する行動を「コーピング」といいます。
ストレスを溜め込まないためにも、自分に合ったコーピングを持っておくことが大切です。
では、看護師がストレスを感じているとき、どのように対処したらよいのでしょうか。ここでは以下の5つの方法について解説します。
- ほかの人に相談する
- 休む
- 運動や趣味を楽しむ
- ストレッチやアロマセラピーなどでリラックスする
- 環境を変える
これらの対処方法はあくまでも一例ですので、さまざまな行動を試しながら自分に合ったコーピングを見つけましょう。
ほかの人に相談する
まずは1人で抱え込まずに、身近な家族や同僚、友人に不安や悩み、ストレスを感じていることを話してみましょう。
誰かに話すだけで、特にアドバイスを受けていなくても、気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
誰かに話すことで、頭の中が整理され、自分で解決の方向性に気付くこともあるでしょう!
休む
オンとオフを切り替え、休息をしっかり取ることが重要です。
仕事中であっても外の空気を吸う、コーヒーを飲むなど、意識的に短い休憩をとることも有効です。また、できれば有給休暇を取得して、可能な限りいつもより長めの休みを取りましょう。
一度、仕事から離れて、しっかりとご自身の心と身体のケアすることが大切です!
運動や趣味を楽しむ
日頃からストレスが発散できるよう、趣味や生きがいとなるものを持つことも大切です。
仕事とは関係ない趣味に没頭する時間は、気持ちの切り替えがスムーズに行われます。また、また、ヨガやランニングなどの運動は、身体を鍛えられるだけでなく、ストレス解消やリフレッシュ効果も期待できます。
ストレッチやアロマセラピーなどでリラックスする
夜のリラックスタイムに、瞑想で心を落ち着かせたり、軽いストレッチやマッサージしたりして疲れた身体を労わってあげましょう。
疲労回復やストレスの解消には睡眠が欠かせません。就寝前のストレッチやマッサージによって心身をリラックスさせることが、安眠につながります。
さらにマッサージオイルやアロマなどを取り入れれば、リラックス効果が高まります!
それでもストレスの解消が不十分である場合には、職場環境を変えるのも一つの手
ストレスに対するコーピングを行ってみても、どうしてもストレスを感じてしまうという場合は、職場環境そのものが合っていない可能性も。
まずは部署変更の希望を出してみましょう。また、副業や転職などを考えることも一つの方法です。
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ストレスとうまく付き合う方法を見つけよう
看護師の仕事は「人の命に関わる」仕事であり、常にという緊張感な仕事であるため、苦労することや大変な局面も多いでしょう。
つい自分のことは後回しにしてしまいがちですが、ストレスを感じたときには、自分の気持ちにふたをせず、ご自身の心と身体をいたわることが必要です。
今回ご紹介しストレスへの予防方法や対処方法を実践し、ストレスとうまく付き合う方法を見つけてみてくださいね。
今後お仕事をしていくうえで少しでも参考になればうれしいです!