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看護師は副業OK?NG?副業するときの注意点とおすすめの副業8選
世間では、安倍内閣の「働き方改革」の流れで2018年にモデル就業規則も改訂され、公的に副業が解禁されました。副業が容認されたのは一般の仕事だけでなく、看護師の仕事も例外ではありません。看護師の仕事をしながら「収入をアップしたい」「自分の可能性を広げたい」「すきま時間を有効に使いたい」と考えることはごく自然な流れではないでしょうか。
看護師の副業におすすめの仕事も紹介しますので、副業を視野に入れている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
看護師は副業してOK?
そもそも看護師は副業をしていいのでしょうか?
- 国公立の病院などで働く公務員の看護師である場合
- 民間の病院、クリニックなどの場合
このの2つのパターンがあります。それぞれくわしく見ていきましょう。
【国公立の病院など公務員の場合】基本的にはNG
公務員は国家公務員法、地方公務員法によって基本的に副業が禁止されています。そのため、国公立の病院や保健センターなどで公務員として働く看護師は副業NGです。
しかし、公務員の副業を縛る法律は、厳密には「副業を禁止する」というものではなく、「営利目的での務めまたは私企業の経営の禁止」をうたうものです。公務員が副業をするためのハードルはかなり高いのですが、承認を経て、例外的に認められるケースもあります。
例えば、不動産投資、講演・執筆活動、小規模農業、フリマアプリなどがそのケースに該当します。
いずれにしても規定の範囲内で行う必要がありますので、規定に抵触していないか必ず確認するようにしましょう。
【民間の病院、クリニックなどの場合】職場ごとの就業規則をチェック
一方、民間の病院などでは副業を許容されているところもあります。勤務先ごとに作成される就業規則に「副業を禁止する項目があるか否か」が副業OKかどうかの判断基準です。
まず就業規則を確認し、副業に関しての規定が見当たらない場合や不安な場合は、事務局などの担当部署に確認しましょう。
副業が禁止されていて副業をしていることが知られてしまったら、処分の対象になる可能性も
副業をするために勤務先と交渉するのもあり
近年、働き方改革は新たなステージに移ってきています。2018年変更された「モデル就業規則」では、第14章第68条に新たに「副業・兼業」を定めています。そこには、「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。」としています。
こういった社会の流れもありますので、副業するために交渉することもひとつの手です。副業の必要性や副業をすることで本業にもプラスになることなどを伝えて、副業の可否について検討してもらえるよう交渉しましょう。
看護師が副業するときの5つの注意点
看護師が副業する上での注意点は
- 副業が認められている職業を選ぶ
- 確定申告が必要な場合がある
- 体力気力ともに本業に支障がでない範囲に
- 費用対効果の高い仕事を選ぶ
- 看護師の資格や経験を活かせる仕事を選ぶ
このの5つです。それぞれのポイントを押さえておきましょう。
副業が認められている職業を選ぶ
副業自体は可能であっても、副業として認められる職種が限定されている場合がある。
たとえば、民間企業であっても
- 「会社の機密が漏洩する恐れ」
- 「疲労によって業務に支障が出る」
- 「会社の利益や信用が損なわれるリスクがある」
などを理由に、副業可能な職種を制限しているケースがあります。
副業をはじめる時には、その職種を副業にすることが本業で認められているかどうか、細心の注意を払いましょう。
確定申告が必要な場合がある
副業で得た収入が年間20万円を超える場合は、年度末に確定申告が必要。
確定申告は毎年2月中旬から3月中旬までが提出期間です。確定申告をしないと副業分の税金を納付していないとみなされ、罰金を科される可能性があります。
なお、副業での給与所得が20万円以下の場合には確定申告の義務はありませんが、住民税の納付は必要です。
副業をはじめる際は、確定申告についても最低限の知識を学んでおくことをおすすめします!
体力気力ともに本業に支障がでない範囲に
看護師の副業を選ぶとき、収入アップが目的であるなら費用対効果の高い仕事を選ぶことが大切。
費用対効果とは、ある施策においてかけた費用に対してどれだけの効果があったのかを示すもの。看護師の副業でいうコスト費用とは、副業に費やす時間や、体力・精神的な負担のことです。また、効果とは、副業で得られる収入や視野の広がり、経験値のことを指します。
本業一本に絞ったほうが、仕事の効率はいいかもしれません。それでも、本業に費やすこともできる時間や体力、気力を使ってわざわざ副業に取り組むわけですから、できるだけ収入や経験値などの見返りが大きい仕事を選ぶようにしましょう。
また、副業もジャンルによっては、損失が出る可能性があることを理解しておくことが大切です。
看護師の資格や経験を活かせる仕事を選ぶ
看護師が副業を行う場合、看護師の資格や経験を活かせる仕事を選ぶことがおすすめ
これは、前述した「費用対効果の高い仕事を選ぶ」ことにもつながります。つまり、看護師免許を持っている看護師にしかできない仕事であれば、専門性が高く希少価値も上がるため、給与も高い傾向にあるのです。
また、看護師の資格や経験を活かせる仕事であれば副業で得た知識や経験を本業で活かすことができ、本業での評価アップにもつながるでしょう。
以下の記事でも看護師が兼業を選ぶときのポイントや、看護師が兼業するメリット・デメリットなどをさまざまな視点から解説しています。合わせて参考にしてみてくださいね。
看護師が副業するメリット
看護師が副業することのメリットは
- 収入源が増える
- 仕事に対する視野が広がる
- 本業とは違う知識やスキルを身に付けられる
このの3つが考えられます。それぞれくわしく見ていきましょう。
収入源が増える
多くの人が副業をはじめる目的として挙げるのが「収入源が増えること」ではないでしょうか。
副業は、本業の収入だけでは満足できない人にとっては生活を支える手だてとなります。そして、「生活費への安心を得ることができる」「余暇や趣味に費やせるお金が増えて心が豊かになる」といった精神的なゆとりにもつながります。
本業で生活費をまかなえている人にとっては、将来に備えて貯蓄に回したり、将来の夢のための資金源となるでしょう。
さらに、本業とは別の収入源を持っていることで、本業での収入が減ったり受け取れなくなった場合の経済的な不安を減らすことができます。このように、副業によって一つの基盤に頼らない稼ぎ方ができると安心につながる人も多いのではないでしょうか。
仕事に対する視野が広がる
1つの病院、施設で長く働いていると、異動こそあれど、同じメンバーで、同じ考え方の中だけで日々業務を行うため、視野を広げることはなかなか難しいでしょう。
副業をきっかけにして新しい世界を垣間見ることができるのではないでしょうか。人との出会いや経験が増えることは、人生を豊かにしてくれるでしょう。
さらに、外の世界から自分が働いている職場を見つめることで、新たな発見や職場のよさを再認識するかもしれません。
本業とは違う知識やスキルを身に付けられる
本業で新しい仕事にチャレンジしたいと思い異動希望を出しても、なかなか希望が通らないケースもあります。副業では未経験OKの求人も多く存在するため、新しいことに挑戦できる機会も増えるでしょう。
また、新たなスキルを身につけることは、本業での評価向上にもつながります。たとえ、すでに持っている知識やスキル活かしてはじめた副業でも、レベルが上がって稼げるようになると独立や転職につながる可能性も広がります。
看護師の副業におすすめの仕事8選
世の中にはさまざまな副業がありますが、ここでは主に看護師のスキルを活かすことができ、看護師の方にも人気のある副業をご紹介します。
他病院でのアルバイト
病院の仕事は正規の職員だけでなく、パートやアルバイトといった非正規という形での募集もしています。長期はもちろん、短期・単発などの仕事もあり副業として応募できます。
また、夜勤専従のアルバイトやパートは、1時間あたりの金額が高いため、収入アップを目指す方にはおすすめです。勤務時間は16時頃から翌朝9時の間で、仕事はハードですが、看護師のスキルを活かしやすいでしょう。
健診センター・巡回健診
健診センターや各企業、学校などで行われる巡回健診のサポートを行います。
毎日仕事があるわけではないので、健診・検診看護師の募集をしているサイトに登録をしておくと、都合のいい日時に募集があったときに仕事に行くことができます。勤務時間も4~8時間程度で時給も2,000円前後が多く手頃で、看護師の副業としておすすめです。
訪問看護師
訪問看護とは、在宅で過ごしているケガや病気、障害を抱えた人のもとへ看護師が訪問し、医療的なケアと生活のサポートを行うサービスです。主治医の指示を受け、病院と同じような医療処置も行います。自宅で最期を迎えたいという希望に沿った看護も行います。
病院内で看護を行う病院勤務と違い、訪問看護では基本的に利用者の自宅で看護を行います。それぞれ生活している環境が違うため、利用者個人個人に合わせたケアを行う必要があります。また基本的に一人で訪問することが多いため、臨機応変な対応や迅速な判断力も求められます。
また、利用者とその家族との信頼関係を構築するために、コミュニケーション能力も求められるでしょう。
介護施設・デイサービス
介護施設やデイサービス施設では、介護スタッフと看護師が連携しながら入居者・利用者のサポートを行います。介護スタッフは入居者の生活全般をサポートすることが主な仕事ですが、看護師は医療従事者として健康チェックや医療行為を行います。
たとえば、医師が常駐しない介護施設では、入居者の体調が急変した際には、看護師が応急処置、救急隊員や医師への引き継ぎの役割を担います。
ただし、病院で働く看護師と比べると医療ケアを行う場面が少ないことが特徴です。
利用者との交流を楽しめる人やコミュニケーション能力が高い人に向いている仕事であるといえます。
訪問入浴・巡回入浴
訪問入浴とは、看護師1名、介護職員2名の計3名のスタッフが利用者の自宅に訪問し、専用の浴槽を使用し入浴のサポートをする介護サービスです。
稀に入浴によって体調が急変するということも考えられますが、病院のような緊急性の高い事態に遭遇する可能性はほぼありません。そのため、病院における看護師のような大きな負担を感じることなく働くことができます。
サービスの特性上、週に1回や単発の派遣といった求人も多く、空いた時間を有効利用できる点も魅力のひとつです。
イベント看護師
音楽やスポーツなどのイベント会場で体調を崩した人を看護する仕事です。1日~4日程度で終了する単発の仕事が多く、現在勤務中の場合でも休日に合わせて勤務することが可能です。
問題が起きなければ音楽やスポーツのイベントをそのまま楽しむことができるので、副業として高い人気を集めています。
就業するためには登録制のサイトなどに登録をしておきましょう!
ツアー看護師
学校主催の林間学校や修学旅行などの宿泊イベント、シニア世代向けの国内・海外旅行などに付き添う仕事です。
学校の先生や添乗員の方々と連携しながら、ベストな処置を行います。
拘束時間が長い分、報酬はイベント看護師よりツアー看護師のほうがやや高めです。
医療系のライター
医療系ライターは、専門的知識や経験を活かし取材や執筆などを行います。医療の知識は専門性が高く、人びとの健康に関わるため、看護師という資格や医療従事者で実際の現場を経験していることは大きな武器になるでしょう。
また、医療に関する記事を担当するときには、教科書や論文、文献などでインプットした情報を整理し、執筆を行います。ライティングという形でアウトプットすることは、ただ自分で勉強するよりも、知識の定着しやすいといわれています。副業しながら、本業にまつわる知識を深めることができます。
副業には、「カイテク」がおすすめです。
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副業する上でのルールを確認し、自分に合った副業を選ぼう
看護師は勤務先の就業規則で禁止されていなければ、副業が可能です。ただし、国公立の病院などで公務員として働いている場合は副業を行なえません。
副業をする場合は、本業の職場での申請や確定申告が必要となるケースがありますので注意が必要です。また看護師のスキルを活かせる仕事を選ぶと比較的スムーズに働けるでしょう。
働き方改革で副業はどんどん増えており、看護師の業種においても決して無視できないものとなってきています。何よりもご自身の心と体の健康を第一に、自分に合った副業を選んでみてください。