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【訪問ヘルパーあるある】訪問介護におけるよくある悩みや解決法、やりがいとは?

利用者の自宅を訪れ、介護サービスを提供する仕事である訪問ヘルパー。

訪問ヘルパーは、基本的に利用者と1対1で向き合い介護サービスを提供するため、深い信頼関係を築くことができるのが魅力です。しかし、そんな訪問ヘルパーは一人で行動することが多いゆえに、悩みを抱えがちになってしまいます。

今回は、訪問ヘルパーに多い悩みとその解決法、そして、訪問ヘルパーが共通して感じているやりがいについて紹介していきます。

訪問ヘルパーを目指している方や、すでに訪問ヘルパーの仕事をしている方もぜひ参考にしてみてください。

目次

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訪問ヘルパーの「悩み」あるある

訪問ヘルパーは、ほかの介護職と違い、一人で行動することが多いのが特徴です。

実際に業務を行うときは、同僚や上司が近くにいないため、なかなか悩みを相談できず、ストレスが蓄積していってしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで、まずは多くの訪問ヘルパーが抱える「悩み」あるあるについて、解決策とともに紹介していきます。

①利用者が不在だった!

「指定された時間に訪問したはずが、利用者が不在だった……!」という経験はありませんか?

「予約をしていたことを忘れていた」「急にほかの用事が入ってしまったが、キャンセルの連絡ができていなかった」など利用者の事情もそれぞれ。

利用者本人が不在となると、サービスの提供ができません。利用者が不在だった場合、10〜15分程度、自宅前で待機してみましょう!それでも来ないようであれば当日キャンセル扱いとして、所属する事業所に報告します。

遅れてやってきた場合には、原則として、待機時間も含めた時間で、サービスの提供を行います。

例えば60分のサービスのうち15分遅刻してやってきた場合、提供するサービス時間は45分、ということになります。

訪問ヘルパーのスケジュール次第では、当初予定していた時間でサービスを提供するケースもありますが、稼働した時間はしっかり事業所に報告しましょう。

不在だった場合の対応方法は、事業所によって異なりますので、業務に入る前に確認しておくことも大切です。

②業務の範囲外の仕事を頼まれる

提供するサービス内容が類似する部分もあることから、利用者のなかには、訪問ヘルパーを「家政婦」と勘違いしている人も少なからず存在します。

例えば、家族全員分の夕食の支度を頼まれたり、時には窓ふきや、庭の掃除までお願いされたりすることも……。しかし、訪問ヘルパーは有資格者で、介護のプロであり、公的なケアプランをもとに業務を行なっています。

提供できるのは利用者の日常生活における必要最低限のサポートであり、趣味の範疇や、日常生活の範囲を超えたサービスの提供はできません。

ケアプランに含まれていない業務内容については「ルール上、できません」ときっぱり断ることが重要です。

よかれと思って業務外の仕事を受けてしまうと、その後の自分の負担が大きくなるだけでなく、利用者が自立して生活できるような基盤を築くことを阻害しかねません。

サービスの内容を利用者自身にも理解してもらうことは、今後、より良好な関係を築くことにもつながります!

訪問ヘルパーの仕事とは

まずは、訪問ヘルパーのよくある悩みについてお伝えしましたが、ここで、改めて訪問ヘルパーの仕事内容を見ていきましょう。

訪問ヘルパーとは、ホームヘルパー 、訪問介護員ともいい、利用者の自宅を訪問して生活の支援を行なっています。訪問介護は介護保険を利用したサービスとなるため、業務内容にさまざまな決まりがあります。

介護保険の対象となるサービス内容や、自費となるサービス内容など、くわしく見ていきましょう!

①身体介護

訪問ヘルパーのもっとも大切な仕事として、身体介護があります。

身体介護とは、利用者の身体に直接触れて行われる介助や、それにともなう準備、片付けなどを指します。

具体的なサービス内容としては以下のものがあります。

  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 排泄介助
  • 体位変換
  • 着替え介助
  • 洗面介助
  • 整髪介助
  • 降車のための移動、移乗の介助 など

一見、身体介護に含まれているようで禁止されているサービスに、散髪があります。

散髪やカミソリを使ったヒゲ剃りなどは「理容行為」のため、訪問ヘルパーが行うことはできません。

もし散髪などのサービスをお願いされた場合には、訪問美容師など、資格を持った美容師や理容師の提供するサービスをおすすめしてあげましょう。また、通院における往復の介助はできますが、時間の読めない診療の待ち時間の付き添いは保険対象外となります。

病院内では医療スタッフが対応することが基本ですが、利用者の状況や、事情がある場合には、介護保険サービスとして利用できる場合もあります。

②生活援助

訪問ヘルパーの主な仕事として、生活援助があります。

生活援助とは、直接身体に触れる仕事以外で、利用者の身の回りのお世話を行うことです。

具体的な内容としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 食事の準備、片付け
  • 洗濯
  • アイロンがけ
  • 居室内、トイレ、テーブルの上などの掃除
  • ゴミ出し
  • 日常生活に最低限必要な物品の購入
  • 日常生活必需品の代金支払い
  • 薬の受け取り
  •  公共サービスの申請
  • 衣服の整理
  • 衣服の補修 など

注意すべきは、訪問ヘルパーは家事代行サービスとは異なるため、日常生活に必要のない支援や、利用者本人以外に向けたサービスは行うことができない、という点です。

例えば、以下のような援助は禁止されています。

  • 利用者以外のための調理
  • 行事用の調理
  • 利用者以外のための洗濯や部屋の掃除
  • 嗜好品の購入
  • 散歩
  • 洗車
  • 草むしりや花木の手入れ
  • ベランダの掃除
  • ペットの世話
  • 金銭管理
  • 窓ふき など

介護保険の訪問介護サービスは、かかった費用の1、2割または3割で利用できますが、介護保険の対象となるサービスは、日常生活を送るうえで必要最低限のサービスです。

介護保険の対象とならない部分は、全額自費で利用する必要があります。

③医療的ケア

介護職ならではの仕事で、気をつけなくてはならないのが「医療的ケア」です。

医師や看護師が行う医療行為を、介護スタッフが行うことはできません。しかし、介護の現場では医療のようなケアを求められる場面が多く存在します。そのようなニーズの高まりから一定の条件下で、介護スタッフが医療的ケアを提供することができます

以下のような行為が医療行為にあたらない項目として認められています。

  • 爪切り
  • 歯ブラシや綿棒を使った口腔ケア
  • 軟膏を塗る
  • 湿布を貼る
  • 目薬をさす
  • 肛門へ座薬挿入
  • 軽微な切り傷、擦り傷、やけど、汚れたガーゼの交換
  • 電子体温計での体温測定
  • 血圧測定
  • パルスオキシメーターの装着 など

これらはあくまで身体介護の範囲内として、訪問ヘルパーが手助けすることができます。さらに、たんの吸引や経管栄養については、介護福祉士が研修を受講することで可能となります。

ただし、自分が行おうとしているケアが、医療行為にあたるか医療的ケアか判断に迷った場合は、必ず主治医に相談しましょう。

参考:厚生労働省|領域「医療的ケア」

訪問ヘルパーの「やりがい」あるある

訪問ヘルパーはマンツーマンでケアを行い、介護職のなかでも特殊な仕事であるといえます。そのため、大変な部分も多い反面、訪問ヘルパーならではのやりがいを感じられる場面も多くあります。

最後に、そんな訪問ヘルパーの仕事におけるやりがいをご紹介します。

①信頼関係を築きやすい

訪問ヘルパーは、利用者と1対1で、利用者のプライベート空間で生活の手助けをするため、コミュニケーションを重ねていくうちに、信頼関係は強くなります。また、利用者の支援を続けていくうちに、今まで自分でできなかったことが、ある日、できるようになることも…

ともにその喜びを分かち合うことができるのも、この仕事ならではの醍醐味といえるでしょう!

そういったなかで、利用者が訪問ヘルパーの来訪を楽しみにしてくれ、ときには「ありがとう」と言葉をかけてもらえることで、仕事へのモチベーションはグッとアップするはずです。

②自由な働き方ができる

訪問ヘルパーは、利用者の予約時間に合わせて業務を行うため、その働き方は実にさまざま。

まず、訪問ヘルパーも正社員や契約社員、パート・アルバイトなど、自分に合った雇用形態を選択することができます。それだけなく、派遣ヘルパーや登録ヘルパーなどの働き方であれば、ダブルワークが可能であるケースも多く、自分のライフスタイルに合わせて働くこともできます

育児や家族の介護に重点を置きながらも、短時間で働きたい人にも人気のある仕事です!

また、勤務場所は自宅近くを選ぶこともできるため、自分の自由な時間やプライベートに割く時間を確保しやすくなっています

③求人が多い

高齢化にある日本社会において、訪問ヘルパーの需要はますます高まっています。

2019年度はホームヘルパーの有効求人倍率が15倍以上になり、施設介護職の求人倍率が4倍程度であることと比べても、その需要の高さがうかがえます。それに加えて、施設でなく自宅で過ごしたいと考える高齢者も多く、訪問ヘルパーのニーズは今後も高まっていくでしょう。

また、都市部や地方などの地域問わず、需要の高い仕事であるため、家庭の事情などで引っ越しや、離職した後でも再就職しやすいというメリットがあります。

参考:厚生労働省|第181回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料

一人で抱え込まないことが大切!

利用者の自宅を訪問し、個々人が必要とする最適なケアを行う訪問ヘルパー。

利用者一人ひとりと密接に関わるため、感謝の言葉や笑顔に触れることが多いことも特徴です。

訪問ヘルパーは、チームではなく個人で動くことが多く、あらゆることを一人で判断し対処していかなければなりません。

ときには、利用者が不在だったり、業務の範囲を超えた仕事を頼まれたりと、利用者からの無理な要求に困惑するシーンも。しかし、そんなときは、介護保険サービス外の業務はできない旨を伝えて断ることや、事業所の責任者にしっかり情報共有することが重要です。

在宅介護を支える訪問ヘルパーの仕事は、利用者や利用者の生活を支える、社会的意義の大きい仕事です。訪問介護をしていて悩みや困ったことがあれば、一人で抱え込まず、身近な人に相談しましょう。訪問ヘルパー自身も、心身ともに健やかであることこそ、質の高いサービスの提供につながります!

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