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【もう使えない?】ホームヘルパー3級とは?後継資格やできることを解説!

訪問介護の求人を眺めていると、関連する資格として「ホームヘルパー3級」という資格を目につくことがあるでしょう。

現在はホームヘルパー3級は廃止されており、新しい後継資格も存在しています!

廃止された資格が現在も有効なのか、また今後はどのような資格を目指していけば良いのか気になるという方も多いのではないでしょうか? 

今回では、「ホームヘルパー3級」の概要や現在も有効な資格なのかどうか、後継資格について解説をしていきます。

「介護業界で今後新しい資格を取得したい!」と考えている方「介護業界でステップアップしていきたい!」という方に、今後取得をお勧めする資格についても言及していきます。

目次

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ホームヘルパー3級の概要

ホームヘルパー3級とは、介護資格の制度改定に伴い廃止された資格で、正式名称は「訪問介護員養成研修3級課程」と言います。

資格の名称からもわかるように、訪問・在宅介護を想定した5カリキュラム(50時間)を受講することで取得できるものでした。カリキュラムの内容としては以下のものがあります。

  • 護の知識を学ぶ授業(25時間)
  • 受講者同士を要介護省に見立てて実技を行う授業(17時間)
  • 在宅介護の現場を見学する実習(17時間)

各自治体や民間の養成機関によって講座が開催されていました。

ただし、廃止された理由にも記載していますが、ホームヘルパ−3級の方しか出来ない仕事はなく、実質無資格の人と業務の幅が変わらないことが問題となっていました。

①ホームヘルパー3級でできること

ホームヘルパー3級の取得によってできる業務としては、生活支援業務となります。主に買い物や調理・洗濯などの業務がメインとなります。

資格を取得することでホームヘルパーとして働くことはできますが、利用者に直接触れる身体介護などの業務は出来ません

②資格制度改定の背景

日本の社会は少子高齢社会の進展が進み、人口に占める高齢者の割合が増えています。厚生労働省の調べでは、65歳以上の人口伸び率と、生産年齢人口(15から64歳)・労働人口の減少などを勘案した結果、2025年までには現在の2倍近い介護職員数が必要と試算されています。

一方介護を担う人材は、現在も高い有効求人倍率となっています。 なぜ現在も有効求人倍率が高いままなのかというと、

  • 長らく低賃金且つ重労働というイメージが定着してきたこと
  • 労働環境や待遇等が追いつかず、高い離職率となっていること

これらが主な原因として挙げれます。

そうした業界の現状と、訪問介護に留まらず全ての介護事業者で必要なスキル・技術の習得が必須となってきたこともあり、介護を担う人材の確保の為、従来わかりづらかったキャリアパスの制度を明確化しました。

初任者研修→実務者研修→介護福祉士とわかりやすいキャリアパスになったことで、介護の中核を担う介護福祉士の確保を目指し改定されました。

ホームヘルパー3級は生活援助従事者研修に

ホームヘルパー3級は、資格制度改定に伴い廃止されましたが、後継となる資格については知らない人も多いのではないでしょうか。

ホームヘルパー3級は「生活援助従事者研修」と名称変更されました。人材の不足に伴い、介護のプロフェッショナルだけでなく、生活支援業務を担う人材の育成を目指し2018年に創設されました。

以下では生活援助従事者研修とホームヘルパー3級との違いについて解説をしていきます。

①生活援助従事者研修の概要

生活援助従事者研修は、スクールに通って講習を受けることで所得できる資格であり、受講にあたり制限はありません。

具体的な講習の内容は以下となっています。

  • 職務の理解
  • 介護における尊厳の保持、自立支援
  • 介護の基本
  • 介護、福祉サービスの理解と医療の連携
  • 介護におけるコミュニケーション技術
  • 老化と認知症の理解
  • 障害の理解
  • こころとからだのしくみ

これらの内容を計59時間学習します。ホームヘルパー3級との共通点は、生活援助を行うものが対象であり、取得することでホームヘルパーとして働くことが出来ます

しかし、2018年に創設された資格であることから、研修に対応しているスクールが少ないこと及び、介護報酬改定が行われ、生活援助を担うホームヘルパーの報酬が引き下げされたこともあり、生活援助中心の仕事で生計を立てるのはなかなか難しいのが現状です。

②ホームヘルパー3級との違い

ホームヘルパー3級が、2級へのステップアップを目的としたものに対し、生活援助従事者研修は初任者研修と比較して短時間で修了できるようになっており、介護業界で逼迫している人材の確保を目的としています。

講習時間も計59時間とプラス9時間となっています。講習時間もホームヘルパー3級の50時間に対し、計59時間と増えています。59時間の講習内容は初任者研修の科目と重複しているため、生活援助従事者研修の修了者は、初任者研修受講にあたり一部科目が免除されます。

生活援助従事者研修を取得すると何ができる?

後継資格である生活援助従事者研修を受講することで、どのような仕事ができるようになるのでしょうか?

こちらでは、生活援助従事者研修の取得者の仕事内容や勤務形態、勤務時間についてご紹介します。


仕事内容について

生活援助従事者研修を取得すると、介護現場では生活援助を行うことができます。調理や清掃、掃除などがメインの仕事となります。

ただし、生活援助を行う対象者はあくまでも要介護者本人です。本人以外に対するケアを行うことはできません。

例えば、訪問介護先の家族の食事を作ったり、家族のものの洗濯、本人以外の生活範囲の清掃は業務範囲外となります。訪問介護先では、基本的に1人で業務を行います。そのため、自分が行える業務の内容を十分に理解しておく必要があります。

ヘルパーに範囲外の依頼をする利用者やその家族もいますので、理解してもらえるように説明しなければならない場面に遭遇することもあるでしょう。

勤務形態や勤務時間について

生活援助従事者研修を取得することで、主にホームヘルパーとして訪問介護の仕事を行います。訪問介護事業所に所属し、常勤ヘルパーや非常勤ヘルパー、登録ヘルパーとして勤務します。

正社員で勤務する場合は、常勤ヘルパーという形で所属することになります。そのため、常勤の場合は、基本的に週5日、1日約8時間勤務です。1日に数件訪問介護を担当し、介護業務を行う時間以外は、事業所にて事務作業などを担当します。

  • 非常勤ヘルパー
    • パートやアルバイトスタッフとなり、常勤ヘルパーと比べると短時間勤務になります。
  • 登録ヘルパー
    • 自分のスケジュールに合わせて就業できる日数や時間を登録し、事業所が調整したスケジュールで勤務します。

登録ヘルパーの場合は、基本的に介護業務以外の業務は行いません。同じ事業所内でも常勤や非常勤ヘルパーと比べて、全く勤務スタイルが異なります。

ホームヘルパー3級は今も有効?

廃止され後継資格ができたことで、気になることは今も有効な資格であるのかどうかという部分です。

そこで、こちらではホームヘルパー3級が今も有効なのかどうか、今から目指す場合の方法についてご紹介します。

今も介護現場で活かせる資格である

ホームヘルパー3級は、現在も介護業界で有効な資格です。

訪問介護員として、調理や清掃、洗濯などの生活援助を提供することができます。履歴書に記載する際は、正式名称を用いて「訪問介護員養成研修3級課程 修了」と記載しましょう。

ただし、上記でも述べたように、身体介助ができる資格ではないため、直接体に触れるケアは行えません。

身体介助を必要とする高齢者が多いため、求人を探すとなると大変な部分も多いでしょう。やはり、身体介助も行える人材が就職・転職時に有利になるのは否めません。

廃止されているため、今から取得することはできない

ホームヘルパー3級は、2018年に廃止とされており、現在講義なども実施されておらず取得はできなくなりました。

現在、介護に関する資格を何も持っていないという方は、他の資格を目指すことになります。同じく、2018年にホームヘルパー1級・2級も廃止されています。「ホームヘルパー」と付く資格はなくなり、それぞれ後継資格が設けられています。

これから資格取得を目指すという方は、介護職の第一歩となる「介護職員初任者研修」の受講をおすすめします。

初任者研修を取得することで、介護に関する基本的なスキルが身につき、身体介助を行えるようになります。さらに、ホームヘルパー3級を取得していることで、初任者研修の受講時間が30時間分免除できるスクールもあります。

キャリアアップを目指す場合は他の資格取得を目指そう

今現在、ホームヘルパー3級のみを保有しているという方は、介護に関する他の資格取得を目指しましょう。現在も有効な資格ではありますが、行えない業務があるのも事実です。

食事や入浴、排泄介助などの身体介助業務は、初任者研修以上の資格が必要です。

携われる業務が増えることで、給与がアップし、転職・就職時にも有利に働きます。これからさらに介護業界で活躍したい、キャリアアップを考えている方は介護に関する他の資格取得を目標としてみましょう。

介護業界でキャリアアップを図るためにおすすめの資格

ここまでホームヘルパー3級の概要と、後継である生活援助従事者研修の概要について述べてきました。

両者とも訪問介護員として業務は出来ますが、身体介護が出来ない点を鑑みると、少し物足りなく見えるかもしれません。

資格取得に伴う給与面のアドバンテージがない為、取得におけるモチベーションを上げるのも難しい…

そこで以下では介護業界へ就職・キャリアアップを図るにあたり、どのような資格がおすすめかを解説していきます。

①初任者研修

生活援助だけではなく、身体介護についても学ぶ初任者研修は、最初に取得を目指す上でおすすめの資格です。

有資格者でないと身体介護は出来ないこともあり、給与面でもアップすることが期待出来ます。

講義と演習でカリキュラムが構成されています。講習時間は130時間となりますが、受験資格が定められていないため、未経験・無資格者も目指しやすいと言えます。

介護業界へ就職を考えるにあたりおすすめの資格です!

②実務者研修

以前のホームヘルパー1級に該当する資格です。正式名称は介護福祉士実務者研修と言い、名前の通り国家資格である介護福祉士を目指すにあたり受験資格となるので、キャリアアップを考えている方はぜひ取得したい資格と言えます。

最大の特徴は、かつてのホームヘルパー1級にはなかった「痰吸引」「経管栄養」など医療行為の一部が担えるようになります。講習時間は無資格の場合450時間となりますが、初任者研修を修了していれば、130時間分が免除となります。

実務者研修を修了することで、サービス責任者への道も開けるなどキャリア・給与それぞれアップさせることが可能です。

③介護福祉士

介護業界の中で唯一の国家資格となる介護福祉士は、実務者研修修了及び3年以上の実務経験が受験資格となります。

実務者研修と比べてもさらに給与水準が高く、事業所の中核として実務を担うことで、管理職としてのキャリアも描きやすくなります。チームマネジメントに関わり、介護職以外の職種の方と連携をし、環境の整備を行います。

転職などブランクがあった際も、高い給与水準で就職先を得ることが可能です。

ホームヘルパー3級から新しい資格を目指すメリット

現在保有しているホームヘルパー3級から初任者研修や実務者研修、介護福祉士のような資格を目指すことで様々なメリットを得られます。

こちらでは、新しい資格を目指すことで、実際にどのようなメリットが得られるのかご紹介します。

新しい知識や技術を仕事に活かせる

新しい資格を取得することで、介護に関する新しいスキルが身につきます。

介護職の第一歩と言われている初任者研修を受講することで、これまで行えなかった身体介助ができるようになります。直接利用者の体に触れてケアができるようになるため、より多くの介護を必要とする方に関われます。

介護業界は、常に知識や技術が更新されており、新しい情報を取得していくことが大事です。

資格手当が付き、収入アップが実現

新しい資格を取得することで資格手当が付き、収入アップが実現します。月収や賞与の他にプラスして手当が支給されるため、あるのとないのでは収入面で大きな差が生じます。収入アップは、仕事に対するモチベーションアップに繋がります!

高いモチベーションを維持しながら仕事ができるため、長く働きやすくなるでしょう。

キャリアアップや転職に役に立つ

新しい資格を取得することで、キャリアアップが近づき、転職時にも有利になります。

介護に関する資格のなかには、指定の資格を保有していることを条件としているものがあります。

例えば、介護福祉士を実務経験ルートで取得する場合は、実務経歴の他に実務者研修を修了していることが条件に含められています。他にも、ケアマネージャーは介護福祉士を取得し、5年以上の経歴を積むことで受験資格が得られます。もちろん業務範囲も広がりますので、高いスキルを持つ人材として重宝されます。

転職時にも、有利に働きやすくなり自分が希望する職場に就職しやすくなるでしょう。

ホームヘルパー3級から新しい資格取得を目指してキャリアアップを実現しよう

今回の記事ではホームヘルパー3級の概要及び、後継資格、そして今後のキャリアアップを図る上でおすすめの資格を解説していきました。

冒頭にも記載した通り、ホームヘルパー3級は廃止されており今後取得することはできません。

しかし、現在も現場で有利となる資格であり、履歴書にも記載することが可能です。 ただし、現在も有利であるとは言え、初任者研修以上の資格と比較すると行える業務の範囲は狭いです。

今後同様の資格を取得したいと考える場合は、後継資格である生活援助従事者の資格を取得するのが良いでしょう。介護業界で更なるキャリアアップを図る場合は、本記事で紹介したおすすめの資格を取得して、業務の幅を広げていきましょう。

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