高卒で介護福祉士の資格取得する方法は？おすすめルートやメリットを解説

介護の仕事をしている方、またはこれから介護職になりたい方で、介護福祉士の資格を取得したいと思っている方もいるのではないでしょうか。

また、「高卒でも介護福祉士の資格は取れるのか」という質問をいただくこともあります。介護福祉士を取得する方法は、介護系の養成施設や福祉系の大学の卒業だけでなく、他にも複数の受験ルートが存在します。

今回では、高卒で介護福祉士を取得するための方法やおすすめのルート、メリットなどを解説していきますので、ぜひご一読ください。

高卒で介護福祉士は取得できるの？

高卒で介護福祉士を目指せるのか、または受験資格が得られるのかと気になる方は多いと思います。

最終学歴が高卒で介護職として仕事をしている方の中に、上位資格である介護福祉士の取得を目指したいと思っている方もいるのではないでしょうか。介護福祉士を取得することで役割面や仕事内容上でのキャリアアップを図っていきたいところです。

そこで、ここからは、そもそも高卒から介護福祉士の資格取得はできるのかについて解説していきます。

結論：できる

結論から申し上げますと、高卒の方でも介護福祉士の資格取得は可能です。

私の元同僚の方の中にも、高卒で介護福祉士を取得した方は多いです。介護業界の中には高卒で介護の仕事を続ける方が多くいます。

介護福祉士を取得すると給料が上がったり、昇進できたりする可能性が高くなりますので目指す方が多いのも納得だと思います。また、高卒からの資格取得ルートは、養成施設や大学卒業、福祉系の高校卒業だけではありません。

次に紹介するルートが実は最も私がおすすめしたいルートになります。

高卒から介護福祉士を取得するおすすめルートは？

高卒からの介護福祉士取得ルートでおすすめなのが「実務経験ルート」になります。

このルートについては、記事内でさらに詳しく解説していきますが、簡単に言うと実務経験を3年以上積んで一定の条件を満たすと受験資格が得られます。実務経験ルートは、養成施設や大学に通う必要がなく、低コストでお得に受験資格を得ることができるのが大きな特徴です。

実は介護福祉士の受験者の多くはこのルートから受験資格を獲得しています。

高卒で介護福祉士を取得する方法4つ！

介護福祉士は国家資格であり、毎年実施されている国家試験に合格すると取得できる資格です。

国家試験は誰でも受験できるわけではなく、まずは受験資格を得る必要があります。高卒から介護福祉士の受験資格を得るためのルートは大きくわけて4つです。

ここからは、4つのルートについて詳しく解説していきますので、ぜひご一読ください。

養成施設ルート

養成施設ルートは、指定の介護福祉士養成施設を卒業することで介護福祉士の受験資格を得るルートです。

実技試験が免除にはなりますが、数カ月にわたる実習などをクリアしなければいけません。高校卒業前でまだ進路が決まっていない方はこちらのルートを目指してみてもよいかもしれません。

学校に通うということになるため、実務経験ルートよりも費用はかかってしまいますが、同じ目的を持つ仲間と共に勉強できたり、年数をかけてじっくり学習できたりするというメリットもあります。

実務経験ルート

実務経験ルートは、実務経験3年以上と実務者研修を修了するルートです。

介護職員として従事期間3年以上（正式には従業期間1,095日以上）かつ、従事日時540日以上働き、プラス実務者研修を修了すると介護福祉士の受験資格を得ることができます。

在籍していた年数だけでなく、実際に介護の仕事を行った日数の指定もあるため長期休暇などをとっていた場合には、実務経験日数の計算の仕方に注意が必要です。

実務者研修は5～20万円程度で取得可能なため、比較的コストを抑えた状態で受験資格を得ることができます。また、初任者研修などをすでに取得していれば実務者研修のカリキュラム内容の一部が免除になり、そのぶんの費用が抑えられるためさらに低価格に済ませることが可能です。

福祉系の高校ルート

福祉系高校ルートは、高卒で一番早く介護福祉士の資格が得られるルートです。

2009年度以降に福祉系高校に入学し指定の単位数・教科目を修めて卒業すると介護福祉士の受験資格を得ることができます。

最短で取得できるルートであるため、高校入学前に「介護福祉士になりたい」と進路を決めている方には特におすすめです。

普通高校を卒業した方は他ルートでの受験資格取得を目指しましょう。

経済連携協定（EPA）ルート

経済連携協定（EPA）ルートは、外国籍の方を対象にしており、ベトナム人・インドネシア人・フィリピン人が所定の施設で研修責任者の元、介護福祉士を目指しながら働くルートとなります。 

日本人の方は該当しませんのでこのルートの存在は参考程度に知っておくとよいでしょう。

高卒から介護福祉士の資格を取得するメリット4つ

高卒からでも介護福祉士の資格を取得するメリットは多いです。 介護業界で働くなら特に魅力的な部分があると私は思っています。 

そこで、ここからは高卒から介護福祉士の資格を取得することで得られる、特に大きなメリット4つを解説していきます。

資格があることで介護業界での就職の幅が広がる

介護福祉士を取得していることで、就職の幅が広がり選択肢を増やすことができます。

介護業界の中では、介護福祉士の資格を持っているだけでほぼ全てのサービス種別で歓迎される傾向にあります。また、介護業界だけでなく、保育士や社会福祉士などと共に障がいを持つ児童を支援する「放課後等デイサービス」などへの就職を目指すことも可能です。

介護の知識がつくことで働きやすくなる

介護の業務を日々行ううえで必要となってくるのが、知識や技術です。

介護福祉士の国家試験対策をすると、必要な介護の知識が自然と身につくものです。知識が身につくことで、介護職員としての自信にも繋がります。

受験対策の最中は少し辛く感じるかもしれませんが、覚えた知識や情報は必ず役に立つため、諦めずに勉強に取り組んでいきましょう。

給料が上がりやすい

介護福祉士を取得することで、給料が上がりやすくなるというメリットもあります。

就職時の条件が良くなるのはもちろんのこと、すでに介護の仕事をされている方も職場に給与アップのための相談を持ち掛けやすくなるでしょう。

また、介護施設の介護職としてだけでなく医療現場でスタッフとして働く場合も、給料の交渉がしやすくなります。リーダーなどの昇進を目指すとさらに高収入が期待できるかもしれません。

転職に有利になる

介護福祉士の資格を持っていると就職はもちろんのこと、転職もしやすくなるのが魅力です。特に介護福祉業界内の転職であれば、無資格の時とは異なり、退職前の経験も「即戦力」として評価されることが多く、介護福祉士の資格を持っていればなお歓迎される傾向にあります。

転職に有利なため、一旦就職に失敗したとしてもまた別の道に進むことができるのが大きなメリットであるといえるでしょう。

高卒から介護福祉士の資格取得を目指そう！

高卒から介護福祉士の資格を目指すことは十分可能です。 最短で取得するなら福祉系の高校ルート、ローコスト的に資格を取るなら実務経験ルートがおすすめです。ご自身に合った方法で介護福祉士の取得を目指していきましょう。 

高卒で収入アップを目指している方には、介護福祉士を取得すると登録できる「カイテク」もチェックしてみると良いでしょう。 

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