介護福祉士は公務員を目指せる？必要な条件や働き方、メリット・デメリットを解説

介護福祉士として活躍しているみなさんの中には、さらなるキャリアアップを目指している方も多いでしょう。実は、介護福祉士は公務員として働くことも可能な職種です。

今回では、介護福祉士が公務員として働くために必要な条件や具体的な仕事内容・働き方、さらに公務員を目指すメリットとデメリットについて詳しく解説します。

介護福祉士は公務員として働くことは可能！

介護福祉士のキャリアを公務員としても活かすことができます。こちらでは、公務員として介護福祉士が働くための条件や働き方について解説します。

公務員採用試験合格が必須条件

介護福祉士が公務員として働くためには、まず公務員採用試験に合格することが必要です。国家公務員や地方公務員のポジションに応募する際には、それぞれの試験に合格しなければなりません。

合格後は、所定の研修を受けてから本格的に公務員としての業務に従事することができます。

2通り（地方公務員・国家公務員）の働き方がある

介護福祉士が公務員になる道には、主に地方公務員と国家公務員の2つの選択肢があります。地方公務員は地方自治体の福祉部門や福祉施設での業務が主な役割となります。国家公務員は、国が設置する福祉関連の機関や施設で勤務しています。

どちらの道を選んでも、介護福祉士としての専門知識を活かし、より多くの人に質の高い介護サービスを利用者に提供する機会が広がります。

介護福祉士が公務員として働く際の業務内容

公務員として働く介護福祉士の業務は多岐にわたります。こちらでは、介護福祉士が公務員として働く場合の主な業務内容について解説します。

介護施設・医療機関での介護業務

介護福祉士が公務員として働く場合も、一般の介護職員・スタッフと同様に介護施設や医療機関での介護業務にあたります。主に、高齢者や障がい者の生活支援を行い、食事・入浴・排泄介助など日常生活に必要な介護サービスを提供します。

医師や看護師と連携して利用者の健康状態を維持・向上につとめます。

行政機関でのデスクワーク

公務員として働く介護福祉士は、行政機関でデスクワークを任される場合もあります。主に、福祉サービスの利用状況や効果について調査し、データを集めて分析します。

また、介護サービスを提供するための各種申請や許可手続きを担当し、書類の作成や手続きなども担います。このように、介護業務とは離れた仕事に就くこともあります。

介護福祉士が公務員として働くメリット

こちらでは、介護福祉士が公務員として働く3つのメリットについて解説します。

給与が安定しており、福利厚生が充実している

介護福祉士が公務員として働く最大のメリットの一つは、給与の安定性と充実した福利厚生です。

公務員の給与は、民間企業と比べて安定しており、年齢や経験に応じて段階的に昇給します。さらに、労働条件が厳格に定められているため、給与の未払いなどのリスクが低く、安心して働くことができます。

また、福利厚生も充実しており、社会保険や年金制度、退職金制度が整っています。他にも、住宅手当や通勤手当、健康診断などの支援も受けられるため、生活面でのサポートが手厚いです。

仕事に専念しながらも、安心して生活基盤を築くことができます。

仕事とプライベートの両立が取りやすい

公務員として働く介護福祉士は、仕事とプライベートの両立がしやすいというメリットがあります。公務員の勤務時間は比較的規則的で、残業が少ない傾向があります。

また、週休二日制や長期休暇の取得が容易であり、プライベートの時間を確保しやすい環境が整っています。さらに、育児休暇や介護休暇など、ライフステージに応じたサポート制度も充実しています。

家庭や個人の事情に応じた柔軟な働き方が可能で、仕事と私生活を両立させることができます。

介護以外の業務に携わることができる

公務員として介護福祉士が働く際には、介護業務とは別に様々な業務に携わるチャンスも得られます。行政機関での仕事では、予算管理や調査・統計業務など介護以外の業務に関わることができます。

仕事の幅が広がり、自己成長やキャリアアップの機会も増えます。

介護福祉士が公務員として働くデメリット

介護福祉士が公務員として働くことには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。こちらでは、介護福祉士が公務員として働く3つのデメリットについて解説します。

最初から給与が高いわけではない

公務員として働く場合、最初から高い給与が得られるわけではありません。公務員の給与は、年齢や経験に応じて段階的に昇給する仕組みが一般的です。

初任給は、民間企業の同職種と比較しても平均的であり、すぐに高額な給与を期待することは難しい場合があります。また、昇給のペースも比較的穏やかで、スキルや経験に応じて着実に上昇するものの、急激な昇給は難しいことが多いです。

給与面での成長を期待する場合は、長期的な視点でキャリアを築く必要があります。

自治体や地域によって待遇や職場環境の差がある

公務員としての待遇や職場環境は、自治体や地域によって大きく異なります。地方自治体の財政状況や方針によって、福利厚生や労働条件、職場環境が異なるため、勤務・運営している場所によっては満足度に差が出てくるでしょう。

募集一覧の内容上で待遇や環境が自分の希望と合わない場合、異動や転職を考える必要があるかもしれません。

介護業務から離れる場合がある

公務員としての仕事の中には、必ずしも介護業務に専念できるわけではない場合があります。

行政機関での勤務やデスクワークが主な業務となる場合、実際の介護業務から離れることがあるため、現場での直接的な介護経験が減少することがあります。そのため、介護業務を実践することに重きを置く場合、この点がデメリットとして感じてしまうでしょう。

専門的なスキルや経験を維持したい場合、キャリアパスの選択について慎重に考えることが必要です。

公務員の介護福祉士の求人を探す方法

こちらでは、公務員として働きたい介護福祉士におすすめの求人を探す方法について解説します。

地方自治体の公式サイト

公務員の介護福祉士の求人を探すには、まず地方自治体の公式サイトをチェックすることが有効です。地方自治体の公式サイトには、最新の求人情報や採用試験の詳細が記載されています。

試験の日程や応募方法、必要な資格や条件などが詳しく説明されているため、自分が応募可能なポジションや試験情報を把握するのに便利です。

求人情報誌やハローワーク

求人情報誌やハローワークも、公務員の介護福祉士の求人を探すのに役立つ方法です。

求人情報誌は、地域ごとに発行されているものが多く、特に地方自治体や公務員の求人情報を見つけやすいです。

ハローワークでは、公共の職業紹介機関として、全国の公務員求人を取り扱っています。ハローワークの窓口で直接相談することで、現在の求人状況について詳しく知ることもできます。

公務員試験の予備校や専門学校

公務員試験の予備校や専門学校も有力な情報源です。これらの教育機関では、公務員試験に関する情報や各種試験の対策を行なっており、しばしば最新の求人情報も提供しています。

相談することで、希望するポジションの見つけ方や応募のコツについてもアドバイスを受けることができるため、効率的な求人探しが期待できます。

介護福祉士の公務員採用試験合格のために必要なこと

こちらでは、介護福祉士が公務員採用試験に合格するために必要なポイントについて解説します。

試験の種類と要件を確認する

公務員採用試験には、国家公務員と地方公務員で異なる試験が存在します。介護福祉士としてのポジションを目指す場合、まずはどの試験に応募するかを決定し、その試験の種類と要件を把握することが重要です。

試験に関する情報を確認し、準備を進めることが合格への第一歩です。

試験内容を把握し、勉強の計画を立てる

試験内容を把握し、それに応じた勉強の計画を立てることは、公務員試験合格への鍵です。試験内容には、一般教養・専門知識・論文・面接などが含まれることがあります。

まずは試験の範囲や形式を把握し、それに基づいた学習計画をてましょう。

過去問や模擬試験で対策する

過去問を解くことで、試験の出題傾向や問題形式に慣れることができ、実際の試験に対する自信を持つことができます。また、模擬試験を実施することで、試験の時間配分や緊張感を体験できます。

結果を分析し、苦手な分野や改善点を明確にすることで、効果的な対策が行えます。

介護福祉士としてのスキルを強化する

公務員試験に合格するだけでなく、実際に介護福祉士として業務に就くためには、専門的なスキルの強化が重要です。

介護福祉士としての実務経験や専門知識を深めることで、試験の専門知識部分だけでなく、業務においても有利になります。

公務員の介護福祉士として自分らしい働き方を目指そう！

公務員の介護福祉士として、安定した環境で自分らしい働き方を実現するためには、まず試験に向けた計画的な準備が不可欠です。公務員としてのキャリアは、安定した給与や福利厚生が充実している一方で、多様な業務に関わる機会もあります。自分の価値観やライフスタイルに合った職場を見つけ、充実した仕事と生活を実現してください。