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看護師の時間管理術|多重課題に対する優先順位のつけ方と大切なこと
新人看護師が複数の患者さんを受け持つことになると、よくタイムマネジメントに悩まされることが多いです。看護師の日常は多忙で、効果的な時間管理は極めて重要となります。
適切な時間管理ができるようになると、看護業務に余裕が生まれ、自己成長にも寄与します!
看護師が効果的に時間管理をするためには?
看護業務では同時に2つ以上行うべき課題が重なる場合があります。これを「多重課題」と言い、現場で業務を遂行するにあたって効果的に時間管理をすることが重要です。
こちらでは、看護師が効率的に業務を進めるために、どのようにして時間管理をすべきなのか具体的な方法について解説します。
優先順位を設定する
看護師の仕事は、限られた時間をいかに有効に活用するかが重要です!
効果的に時間管理をするためには、まず1日の中でやらなければならないことの優先順位を決め、時間を意識することが大切です。例えば、病棟勤務の日勤の場合、8時30分に申し送り、9時に情報収集、9時30分にラウンド・バイタル測定…というように1日の流れを書き出し、スケジューリングをしていきます。
一つひとつの仕事を時間を意識して進めることがポイントです。もし、緊急対応が入った場合はそちらを優先し、後日でも良い仕事は後回しにして業務を進めます。
1日のうちに何をすべきなのかが理解できていれば、どのような対応にも慌てずに対処できるスキルが身に付きます。
準備を徹底する
時間管理が上手な看護師は、事前準備を徹底して行っています。特に、大事なことは情報収集・行動計画・物品準備です。勤務前に余裕を持って早めに出勤し、業務に必要な情報を整理することが大切です。
そして、行動計画を立てて1日の中で行うべき業務を整理し、検査や処置の準備を進めていきます。そうすることで、あらゆる事態に備えた行動が取れるようになります。
メモを取りながら作業する
時間管理が苦手だという方は、メモを取りながら作業をすることを心がけましょう。先輩からいろんなことを頼まれて、その場では返事をしていてもやるべきことが多すぎて、何から作業を進めれば良いのか分からなくなってしまいます。
メモを取ることで、業務の優先順位を付けられるようになり、ミスを防ぐことにも繋がります。
1人で抱え込まず、周囲に頼る
自分のやるべきことがいっぱいありすぎて、対応に困るというときは一人で抱え込まずに周囲に頼ることが大切です。多重課題を解決できない看護師は、責任感の大きさから一人でどうにか解決しようとする傾向にあります。しかし、そのような行動は思わぬトラブルを引き起こす原因となってしまいます。
現場で困った場合は、すぐに報告・連絡・相談を徹底するようにしましょう。
看護業務の優先順位の判断基準
多重課題を解決するためには、優先順位を決める判断基準を理解しておくことがポイントです。こちらでは、看護業務における優先順位の5つの判断基準について解説します。
生命に危険があるかどうか
多重課題の優先順位を決める際は、まず生命に危険があるかどうかを考えることが大切です。患者さんは何かしらの疾患を抱えており、容態が急変する恐れもあります。
業務が重なったときは、既往歴や経過だけでなく、すぐに対応しなかった場合のリスクを考えて優先順位を決めることが重要です。
リスクの防止
同時に2人の患者さんを対応しなければならない場合、どちらを優先した方がケガや事故のリスクがないかを考えて作業を進めることが大切です。
多重課題を解決するためのコツとしては、患者さんの安全を守るという視点から優先順位を考えることです。
応援の要請
無理に1人で解決しようとすると、大きなトラブルに繋がる恐れがあります。周りに人がいない場合は、ナースコールを押したり、大声を出して応援を要請してください。
患者さんの安全が守れないかもしれないと思った際は、他のスタッフの応援を要請しましょう。
タイムスケジュール
患者さんの対応が同じ時間に重なるケースは多々あります。スケジュールに余裕がないと、慌ててしまいミスが発生しやすいです。これを防ぐために、事前に作業にどのぐらい時間がかかるかを把握しておく必要があります。
患者さんの様子や状態から、生命の危険や安全のリスクが問題ないと判断できた場合は、時間を意識して優先順位を検討します。
他の患者さんへの配慮
多重課題に直面すると、忙しさからつい患者さんへの態度がきつくなったり、「ちょっと待ってください」と抽象的な対応をしてしまう人もいます。他の患者さんや医療従事者に配慮した言動を心がけましょう。
適切な対応ができていないと、思わぬトラブルに発展してしまいます!
忙しいときこそ、丁寧に対応することを心がけましょう。
先輩から学ぼう!仕事ができる人の仕事術
看護業務に優先順位を付け、上手く時間管理するためには、経験が豊富で仕事ができる先輩を見て学ぶことも大切です。こちらでは、仕事ができる人がどのように看護業務を進めているのか、そのコツについて解説します。
計画的に行動できる
仕事ができる先輩看護師は、計画的に行動する能力があります。患者さんのケアや医療チームとの連携、記録の管理など、あらゆる業務を効果的に遂行するためには、計画を立てて行動するスキルが重要です。
スキルを磨くためには、自分が抱えている業務の中で、どれを優先して取り組むべきかを判断し、行動することが求められます。
業務でのリスクを理解して行動できる
看護師の業務は患者さんの健康や安全に深く関わるため、様々なリスクが存在します。例えば、薬による副作用や感染症のリスク、移動中の転倒や事故などが含まれます。
仕事ができる看護師は、これらのリスクを理解したうえで、適切な対処を心得ています。
患者さんの状況や変化を察知できる
患者さんの状況を迅速かつ正確に評価し、最良のケアを提供するスキルに長けている人も、仕事ができる看護師の特徴です。患者さんの身体的な状態や振る舞い、感情的な反応などを注意深く観察しています。
観察力を高めることで、患者さんの状況や変化を察知できるスキルが身に付きます。
学習意欲が高い
仕事ができる看護師は、学習意欲が高い傾向にあります。看護の分野は常に進化しており、新しい医療技術や治療法などが出てくるたびに、学び続けなければなりません。
定期的にセミナーに参加したり、フィードバックを素直に受け入れるなど、自ら進んで新しい知識やスキルを習得することを習慣付けることが大切です。
スタッフと円滑なコミュニケーションが取れる
看護師の仕事はチームで行うことが多く、医師や他の看護師、介護職員など様々な人との協力が不可欠です。そのため、円滑なコミュニケーションが取れることは、患者さんの安全とケアの質を高めるために必要な要素となります。
コミュニケーション能力が高い看護師は、チーム内での信頼感を築き、より効果的に働くことができます。
優先順位のコツを掴み、業務をスムーズに進めよう
看護師の仕事は、いくつか解決しなければならない課題が重なることが多々あります。業務が重なることで忙しさが増しますが、落ち着いて優先順位を付けて取り組むことが大切です。あらゆるケースに対応していくことで、多重課題への対応力が磨かれます。初めのうちは慣れないことも多いと思いますので、先輩の助言や工夫を参考にしてみましょう。
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