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介護士の仕事はきつい?離職理由や仕事の魅力について徹底解説!
みなさんは、「介護士」という仕事にどのようなイメージを持っているでしょうか。
一般的に、「きつそう」「大変そう」という答えがよく挙がります。
なぜそのようなイメージがあるのでしょうか?
介護士の仕事について興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
介護士の仕事は3K(きつい・汚い・危険)と言われる
介護士の仕事はきつい・汚い・危険の頭文字を取って「3K」と言われることが多いです。しかし、現在は改善されている部分も多くあります。
以下の記事で詳しくご紹介します。
仕事内容が肉体的にきつい
介護士は、利用者の身体介護をおこなうため、肉体的にきつい部分があります。また、勤務体制も日勤や夜勤など定まっていない場合が多く、大変な部分があります。
これが3Kのうちの1つ「きつい」と言われている理由です。
改善策として、介護業界の働き方改革が進んでいます。2019年4月に施行された改正法により、介護業界に限らず「年次有給休暇の5日間取得の義務化」と「残業の上限規制」が定められました。
これに反する場合は、事業の担当者に罰則が適応されます。そのため、介護士は有給が取得しやすくなり、残業の時間も定められています。
介護士が連続で長時間労働をすることが禁止されているため、3Kの「きつい」の部分が少しずつ改善されています。
汚物を処理しなければならない
介護士の仕事は、汚物処理があります。
仕事とはいえ、排せつ介助などで他者の汚物処理をしなくてはなりません。これが3Kのうちの「汚い」と言われている理由で、慣れない人にとっては大変な仕事です。
介護職員や医療従事者でない限り、このような業務がある職種が少ないため、仕方がない部分ではあります。
改善策として、排せつ介助や入浴介助のときは簡易手袋着用の義務付けがされています。また、アルコール消毒も義務化され、介護施設内の衛生面が改善されている部分が多くあります。
これは、近年の新型コロナ感染症予防の面もありますが、介護士にとっても良策であると言えるでしょう。
病気のリスクがある
介護施設は、インフルエンザやノロウイルスといった感染症が広まる恐れがあります。
利用者は高齢者が多く、若い人に比べて免疫力が低下している人が多く過ごしています。また、施設内は密接な空間になりやすく感染症が一気に広がってしまうリスクが高いです。
これが3Kのうちの「危険」と言われている理由です。
当然、介護士自身の感染リスクも大いにあります。
介護士の主な業務内容
介護士は、主に「食事介助」「入浴介助」「排泄介助」といった身体介助、生活援助、レクリエーションの企画・実行を行います。
それぞれどのような業務内容なのか詳しくご紹介します。
食事介助
安全に食事ができるように、姿勢や体調を確認し、コミュニケーションを取りながら介助を行わなければなりません。なかには、寝たきりや認知症の症状がある方もいますので、食事量やペースを一人ひとりに合わせることも重要です。
高齢になるにつれて、身体的な衰えや認知機能の低下、嚥下・咀嚼機能の低下により1人で食事を行うことが困難になってきます。自分で食事を摂る気力や意欲が低下してしまうだけでなく、栄養失調症や誤嚥などのリスクも高くなります。
食事介助を行うことで、生命維持だけでなく、高齢者の楽しみを増やすことにも繋がります!
入浴介助
ときには、自分よりも身体が大きい方の介助を行いこともありますので、身体的な負担を感じる介護士の方も多いでしょう。
入浴介助で、身体を清潔に保ち、感染症予防に繋がります!
もちろん、心身ともにリラックスした状態になるため、睡眠不足解消にも効果が期待できるでしょう。
空腹時や食事直後に入浴をすると、血糖値の低下や貧血、消化不良などを起こす危険性もありますので、入浴するタイミングに注意を払わなければなりません。また、介助とはいえ他者に身体を見られるというプライバシーに関わる問題もあります。
できるだけ、利用者に精神的な負担を感じさせないようにと、気遣いや配慮も求められる業務です。
【経験の浅い介護職向け】入浴介助時の留意点と4つの手順を紹介!
排泄介助
排泄中は外で待機していますが、必要な場合は介護士が清拭をします。全てを介護士が行うのではなく、できることは利用者に任せることが大事です。
他にも、ポータブルトイレやオムツ、便器や尿器を使用する場合もあります。一人ひとりに合わせて排泄介助を行います。
入浴介助と同様で、排泄介助も利用者のプライバシーに関わる作業ですので、自尊心を傷つけないように配慮しなければなりません。
なかには、トイレの失敗を恐れたり排泄介助に遠慮して、水分を摂ることを控える方もいます。
水分補給の回数が減ってしまうと、脱水症状や便秘を引き起こす原因となりますので、どのぐらい水分補給をしているのかを確認することも重要です。身体を支えたり、配慮も必要なため体力的にも精神面でも大変な業務になります。
生活援助
具体的には、掃除や食事の準備、選択、買い物代行などです。
ただし、基本的に利用者に対する援助のみとなりますので、訪問介護先の家族に対する家事などは介護士が行う業務に含まれません。
介護施設で勤務する場合は、施設内の清掃や洗濯、食事の準備などを介護士が担います。利用者が快適に日常生活を送れるように、環境を整えます。
身体介助を行いながら、生活援助も行わなければならないため、1日のうちに数多くの業務をこなさなければなりません。
レクリエーションの企画・実行
楽しみにしている利用者も多くいますので、満足してもらえるような内容を考える必要があります。季節やイベントを参考にしたり、人気のあるレクリエーションを工夫して取り入れると良いでしょう。
レクリエーションを通して、利用者の脳の活性化や身体機能の維持・向上などの効果も期待できます。
きちんと目的を理解したうえで、企画することが大事です!
【簡単】高齢者が簡単にできるレクリエーション10選!盛り上げ方も紹介!
介護士の離職理由TOP3
介護士の離職理由TOP3についてご紹介します。このランキングは介護士全体のものになりますが、男女によって離職理由が異なるようです。
参考:https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/000482541.pdf
参考:http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2020r02_roudou_genjyou.pdf
1位:職場の人間関係に問題があったため
介護士の離職理由の1位は、職場の人間関係に問題があったためです。
男女別のデータを見ても、この理由が上位にあります。性別問わず、介護施設内での人間関係に悩み、離職してしまう人が多いです。
人間関係の悩みは、介護業界に限らず多くの職場で離職理由の上位にあります。
介護業界は、利用者への適切な介護ケアをおこなうため、より職員同士のコミュニケーションが必要となります。しかし、苦手な人とのコミュニケーションや不満に思うことが積もってしまうと、働くことが苦痛に感じてしまうため、この結果になっています。
2位:結婚や子育てのため
介護士の離職理由の2位は、結婚や子育てのためとなっています。人生や生活スタイルの変化により、退職する人が多いです。
男女別のデータを見ると、女性の退職理由の1位になっています。男性と女性の割合を見比べてみると、20%ほど差があります。女性は、結婚や出産、子育てをしながら介護士の仕事をすることが難しいと感じる人が多いようです。
ちなみに、男性の離職理由の1位は、自分の将来の見込みが立たなかったためとなっています。男女それぞれの理由を見ると、介護業界の待遇などの改善がまだまだ必要であると言えるでしょう。
3位:職場の理念や運営のあり方への不満があるため
介護士の離職理由の3位は、職場の理念や運営のあり方への不満があるためです。
介護事業者に改善を求め、変化が見られないということが続いてしまうと不満が積もってしまいます。また、やりたい仕事ができないということも原因の1つになります。
施設を良くしたいと提案したことが、事業者の意見と合わない場合、長く働き続けることが苦痛になってしまうでしょう。
このことが積もっていくことで、介護士が離職してしまうという事態が起きてしまいます。
介護士の仕事の魅力とは?
介護士の仕事の魅力についてご紹介します。
やりがいのある仕事内容
介護士の仕事をしている人から、直接感謝の言葉を言われるとやりがいを感じるという声をよく聞きます。また、利用者の介護に携わり、快復が見られたときにやりがいがある仕事だと感じられます。
介護士の仕事は、きついと言われていますが、やりがいのある仕事です。
やりがいを感じられないと、仕事へのモチベーションを維持することが難しくなってしまいます。
やりがいがあるということは、働くうえで魅力的!
年齢や性別問わずキャリアアップしやすい
介護士は、未経験や無資格であっても働くことができます。そして、働きながら資格取得を目指すことも可能です。
介護の資格取得に、年齢や性別の制限はありません。
資格取得をすると、それまでおこなえなかった業務に携わることができます。また、介護業界にはキャリアパス制度が設けられているため、キャリアアップの道筋が明確化されています。
よって、介護業界でのキャリアアップが実現しやすく、長期的に働くことが可能です。将来を見据えて働くことができるため、魅力のある仕事であると言えます。
資格取得・キャリアアップが給与アップに繋がる
介護に関する資格は数多くありますが、取得をすると資格手当が支給されます。また、自分が望むキャリアアップの道も近づきます。
施設や資格によって異なりますが、1万円近くの資格手当が毎月支給される場合もあります。
勤務する月日が長くなるにつれて、収入が大幅にアップすることになるでしょう。さらに、行政が介護業界の待遇改善のために政策を推進しており、将来的にも介護士の待遇が改善されると期待できます。
需要が多いため働く場所がたくさんある
介護業界は、少子高齢化社会や、働き手不足の影響を大きく受けています。人手不足で悩む介護施設も多くあります。そのため、介護士の需要が多く、求人も多くあります。
介護の資格を保有していると、なおさら多くの施設から求められるでしょう。結婚や出産などで一度退職していても、復帰しやすい仕事です。
一度、介護士としての経験がある場合であれば、就職活動時に有利であると言えます。
働き口に困ることが少ないことが、介護士の魅力の1つです。
介護が必要になった家族の役に立てる
もしも、自分の家族が介護が必要になった際には、介護現場で身につけたスキルを生かすことができます。
いざ、自分の家族が介護が必要となると、どのように対応すれば良いのか、どのような手続きを取れば良いのかと戸惑ってしまうものです。
介護に関する知識や技術を持っている人が1人家族にいるだけで、他の家族も安心できます。
家族の役に立てていると実感できることで、改めて介護士としてのやりがいを感じられるでしょう。
介護の仕事のやりがいと充実感を実感!実例から学ぶ対策方法とは
どうしてもきつい場合は転職も手段の一つ
やりがいや魅力が多い仕事ですが、どうしてもきつくて耐えられないという場合は、転職という方法もあります。
転職をネガティブに捉える必要はない
自分が働きやすい場所を探すために必要な方法となりますので、ネガティブに捉える必要はありません。むしろ、自分に合わない場所で長く働き続けることで、体や心を壊してしまう恐れもあります。
介護士として要介護者のケアに携わらなければならないのに、自分が体調を崩してしまっては意味がありません。
介護士としての誇りを保ち続けるためには、転職することをポジティブに捉えてみましょう!
スキマ時間の副業もおすすめ
副業をしながら、転職先を探すという方法もあります。
隙間時間に副業をしたい方には、「カイテク」がおすすめです。
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働きやすい職場に出会うことで介護士を続けられる
介護士としての仕事に対して、やりがいや魅力を感じている方も多いでしょう。
職場の人間関係や、勤務体制などに不満を感じている方は、働き方が合う職場に出会うことができれば悩みを解決できます。上記でご紹介したように、カイテクのようなサービスを活用する方法もあります。
まずは、1人で悩まずに仕事の悩みを周りの人に相談してみましょう!
介護業界には、様々な形態の施設があり、働き方もそれぞれ異なります。利用者のニーズやスタッフの雰囲気も異なりますので、どうしても職場が辛いという方は転職を検討してみると良いでしょう。
大変な仕事であるが魅力のある仕事
介護士は、仕事内容の大変さから3K(きつい・汚い・危険)と言われることが多いです。しかし、近年の介護業界は働き方改革が取り組まれており、職場環境も改善されつつあります。
このような改善が進むことで、離職を悩む介護士も減少されるでしょう。
介護士の仕事は、大変な部分もありますが、やりがいのある魅力的な仕事です。また、年齢や性別問わずキャリアアップしやすく、介護士を求める場所が多くあります。
介護士の仕事に興味がある方は、3Kというワードに捕らわれず、魅力的な部分に目を向けてみてください。