【介護職のストレスチェックとは？】ストレスチェックの内容とストレスへの対処法を紹介

多くの人と接する機会があり、体力的にもハードな業務が多い介護職では、心理的にストレスを感じることがあります。心身の不調を放置し、気づかぬ間に悪化してしまうというケースも。そんな中、「ストレスチェック」を導入し、介護職員のメンタルヘルスケアに取り組む介護事業所もあります。

今回はこの「ストレスチェック」についてくわしく解説します。あわせて、セルフチェックの方法やストレスへの対処法もご紹介します。

すでにストレスを感じている人だけでなく、ストレスを予防したいと考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね！

介護職のストレスの原因とは？

ここでは介護職におけるストレスの原因として

• 人間関係
• 労働環境への不満
• 新型コロナウイルス感染症による不安

の3点について解説します。

人間関係

介護職のストレスの原因として「人間関係」が挙げられます。

幅広い年齢や異なった経歴を持つ人が集まる介護の職場では、意見や価値観の違いがたびたび生じるようです。また、利用者やその家族との関係も、ストレスの一因に。

利用者と信頼関係を築くことができず、介護を拒否されてしまったり、ご家族から理不尽なクレームを受けてしまったり、するなど、人間関係に悩んでしまうケースもあります。

労働環境への不満

介護業界は常に人手不足の状態であるため、「残業が日常化されている」「休みがなかなか取れない」といった職場もあります。その状態が長期化すると、自分でも気づかぬ間にストレスが溜まってしまうということもあるかもしれません。

ほかにも、施設の方針に納得いかない、運営体制が改善されないなど、施設の運営方針や待遇面への不満が募ると、日々の仕事のモチベーションにも影響するでしょう。

新型コロナウイルス感染症による不安

新型コロナによる影響が長期化していて、「いったいいつになったら終わるんだ」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか？

新型コロナウイルス感染症は介護業界にも大きな影響を与えています。特に高齢者が新型コロナに感染した場合、重症化リスクが高いことから「利用者さんに感染させてしまったらどうしよう……」「もし自分のいる施設や事業所でクラスターが発生してしまったら……」と不安に思う方も多いでしょう。

新型コロナウイルス感染症のクラスターによって、人手不足がより深刻化した事業所もあり、残った職員の精神的、肉体的負担はいっそう増しています。

介護職のストレスチェックとは

2015年12月より厚生労働省から「労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度」が施行されました。

ストレスチェックとは、ストレスに関するいくつかの質問に回答することで、「現状の自分のストレスがどのような状態にあるのか」を調べる調査です。

すでにストレスを感じている人だけでなく、ストレスを予防したいと考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね！

ストレスチェックの目的

ストレスチェックは、自分のストレス状態を把握し、うつなど心の病気などメンタルヘルスの不調を未然に防ぐことを目的としています。

また、会社側も業務の軽減や職場環境の改善を通して、従業員のメンタルヘルス不調を予防することが期待されています。

ストレスチェックが義務化された背景には、

• 精神障害の労災認定件数が3年連続で過去最多を更新する
• 仕事での強いストレスを感じる労働者の割合が高い

などが挙げられます。

ストレスチェックの流れ

次に、ストレスチェックの流れを見ていきましょう。

• 導入前の準備（実施方法など社内ルールの策定）
• 調査票の配布、記入（ICTを用いて実施することも可能）
• ストレス状況の評価、判定
• 本人に通知
• 本人からの希望があれば、医師による面接指導
• 労働基準監督署への報告

ストレスチェック制度を実施するにあたり注意すべきことは、プライバシーの保護、労働者の対して不利益な取り扱いを行うことは禁止されている点です。

参考：ストレスチェック制度の導入ガイド

無料のセルフチェックもある！

会社が実施するストレスチェックとは別に、セルフチェックを行う機会をつくることも効果的です。

• 「最近。仕事が忙しくてストレスを感じているかも……」と思っている人
• 「特にストレスを感じている自覚はない」という人

5分程度でできる簡単な調査なので、まずはご自身のストレス状態をチェックしてみましょう！

参考：５分でできる職場のストレスセルフチェック「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」（厚生労働省委託事業）

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ストレスへの対処法

今日から実践できるストレスの対処法を紹介します。

誰かに相談する

自分が信頼している身近な人に、今の気持ちを打ち明けてみましょう。

信頼できる人であれば家族でも構いませんが、仕事内容を理解している同僚や上司であれば、自分の経験から具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。

たとえ、すぐに明確な解決策が出てこなかったとしても、

• 人に話すことで気持ちがスッキリする
• 気持ちが軽くなる

などの効用が得られるでしょう。

没頭できる趣味を見つける

仕事以外に没頭できる趣味を見つけることもおすすめです。

趣味に没頭しているの時間は、仕事のことを忘れ、気持ちの切り替えがスムーズに行われるでしょう。

なかでも、ランニングやヨガなど身体を動かすことは、身体を鍛えられるだけでなく、ストレス解消やリフレッシュ効果も期待できます。

環境を変える

同じ介護職であっても職場環境はさまざま。現在の職場環境を変えたら見える景色が変わるかもしれません。また、副業や転職なども、ストレスを軽減するためには有効な手段の一つです。

• いきなり転職はハードルが高い
• 今の職場で働きながら、視野を広げたい！

という人におすすめしたいのが、介護単発バイトアプリ「カイテク」です。！

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自分の心と身体の健康を守ることも大切

介護職だけでなく、さまざまな業種において、仕事とストレスは切っても切り離せないもの。会社としてストレスチェックを提供しているケースもありますが、ご自身でもセルフチェックを実施することができます。

 介護職はケアを提供する職種であるため、自分のことは後回しになったり、我慢してしまったりしがち。しかし、介護職として働く人自身も、心身ともに健やかであることが大切です。

ストレスを感じる前に、一人で抱え込まず、早めの対処を心がけましょう。