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看護師が選ぶ血圧計おすすめ!正確で使いやすい最新モデル
看護師の仕事道具として欠かせない血圧計。
血圧は健康状態を知るバロメーターであるともいわれ、血圧計は、日々の体調管理や心血管系のリスクを低下させるうえでも重要なツールです。
血圧計は正しい方法で使用することもとても大切です!
看護師にとっての血圧計とは
バイタルサインの1つである「血圧」
バイタルサインは「人間が生きていることを示す指標」のことで、「脈拍」「呼吸」「体温」「血圧」の4つが基本です。
病院では朝・昼・晩の1日3回測定して記録します。そのなかでも血圧は、心臓から送り出された血流が血管の内壁を押す圧力のことを指します。
血圧は1日のうちでも変動があり、昼に高く、夜は低くなる傾向があります。
とくに高血圧は、心臓の異変や脳卒中、心筋梗塞など重篤な疾患を引き起こす要因となります。
高血圧はほとんど自覚症状がないため、血圧測定を行うことで異常などを察知することができます。そのため、血圧は、健康のバロメーターとして、体の状態を表す大切な指標なのです。
正しい方法で測定することが前提
血圧はちょっとした環境の変化で値が変わってしまうため、正しい方法で測定することが大切です。
測定するときは腕を心臓と同じ高さにおき、ひじを曲げないよう注意しましょう。
また、診察室や病室で血圧を測定すると、緊張などにより家庭で測るときよりも高めの数値が出てしまうことがあります。これを「白衣血圧」といいます。
さらに、運動したり階段を上ったりするだけでも血圧は上がりますので、落ち着いた状態で測定することもポイントの一つです。
血圧計の種類
血圧計は、
- 自動電子血圧計
- 水銀血圧計
- アネロイド血圧計
こちらの3種類に大きく分けられます。
家庭での血圧測定に使われるのは、主に「自動電子血圧計」です。一方、病院や診療所などで医療スタッフが血圧を測定する際は、「水銀血圧計」「アネロイド血圧計」が使われます。
3種類の血圧計、それぞれの特徴について見ていきましょう。
家庭向けの「自動電子血圧計」
自動電子血圧計は、腕や手首に巻きつけ、ボタンを押すだけで測定がスタートします。さらに、自動電子血圧計には「上腕式(カフ式)」「上腕式(アームイン式)」「手首式」の3タイプがあります。
上腕式(カフ式)
もっとも一般的な自動電子血圧計で、コンパクトで比較的安価であるため幅広いラインナップの商品が販売されています。
上腕式(アームイン式)
置き型の自動電子血圧計で、腕を通してボタンを押すだけで簡単に測定することができます。
手首式
手首に巻いて測定するタイプの血圧計で、自動電子血圧計の中でももっとも小さく軽量です。
手首での測定は、上腕式に比べて正確な数値が出にくいといわれていますが、気軽に持ち運ぶことができるという利点があります。
医療機関向けの「水銀血圧計」
診療所などに行くと、腕帯を装着し「プシュプシュ」と膨らませながら聴診器をあてられたという経験があるかもしれません。また看護学生は、水銀式血圧計を使った測定方法を習得する場合もあるでしょう。
水銀血圧計は近い将来、使われなくなる傾向にあります。
これは、2013年に採択された「水銀に関する水俣条約」によるもので、2021年以降、水銀を使った機器の製造、輸出入が原則禁止されています。
不要となった水銀血圧計は、適切に処分しましょう!
持ち運びしやすい「アネロイド血圧計」
アネロイドとは「液体を使わない」という意味で、水銀を使用しないため安全性から医療現場や実習現場で広く使われています。
水銀式血圧計と同じように、腕帯を装着し、聴診器を使って血管音を聞いて測定を行います。
血圧計の選び方
いざ血圧計を購入するとなると、血圧計にはたくさんの種類があり、どれを買うべきか迷ってしまうでしょう。
ここでは血圧計を選ぶポイントをお伝えします。
①正確な測定ができるものを選ぶ
それは血圧計においても同様です。
医療用の現場ではこれまで、水銀血圧計やアネロイド血圧計が使用されることが一般的でした。しかし、2021年以降、水銀を使った機器の製造、輸出入が原則禁止されていることなどから、医療現場でも、正確性が確認されたものであれば自動電子血圧計が使用されるようになってきています。
また、日本血圧学会は、手首式の血圧計は正しい測定が保証されない場合があるため、自動電子血圧計のなかでも上腕で測定するタイプの血圧計の使用を推奨しています。
②持ち運びのしやすさで選ぶ
看護師は、看護に必要であるさまざまな道具を身につけたまま、動き回る業務が多いため、持ち運びのしやすさも重要です。
小型で軽量なアネロイド血圧計は、訪問看護などの現場で使用されることの多い血圧計です。ただし、操作やデータの確認には専門的な知識を必要とするため、看護師以外の人にとって、家庭での使用は困難でしょう。
③価格で選ぶ
血圧計にはさまざまな価格帯のものがありますが、標準的な機能の血圧計は5,000~10,000円程度です。
近年では、iPhoneなどのモバイル端末とBluetoothでつないで血圧管理アプリと連携できる家庭用血圧計もあります。このように高度な機能を備えた製品は15,000〜20,000円程度。
また、血圧計の耐用年数は5年前後であることも念頭におき、血圧計を選ぶ必要があるでしょう。
看護師におすすめの血圧計4選
看護師におすすめの血圧計をご紹介します。
ケンツメディコ|耐衝撃性アネロイド血圧計 Dura-X
持ち運びに便利なアネロイド血圧計でその重さはなんと80g。小型で軽量であるため、カバンに入れて持ち運ぶことができます。耐衝撃性のメーターを使用しているため、丈夫で期間、精度が安定します。また、送気球には送気カバー付いているため握りやすく、加圧するときに疲れにくいのもうれしいポイントですね。
ニッセイワンハンド|ワンハンド式アネロイド血圧計 HT-1500
小型で軽量なアネロイド血圧計で、メーターと送気球の一体型となったモデル。加圧、減圧、データの読み取りが片手でできます。信頼のおける計測機能はもちろん、コンパクトなデザインと選べる3色のカラーも魅力的な血圧計です。
ケンツメディコ|電子血圧計 レジーナⅢ KM-370Ⅲ
上腕で計測する、電子血圧計です。瞬時に計測結果がわかるデジタル表示ディスプレイを搭載しているほか、ノーマルモード・クイックモード・聴診モードと3つの測定モードを選択できます。
本体表面部は防滴仕様なので消毒液で清拭が可能。使い捨てのSPUカフも使用することができ、コロナウイルスの感染対策も施されています。
オムロン| HEM-1021
病院に設置されているような置型の自動血圧計。手の甲までしっかりと置ける腕置きで、リラックスしながら、正しい姿勢を保って測定できます。また、計測までのステップは「腕を通すだけ」なので、簡単に血圧測定ができます。
使いやすい血圧計を選び、正しい測定を心がけよう
看護師にとって、血圧計は必需品です。サイズ、機能、価格などさまざまな血圧計が販売されています。
血圧計を使用するシーンや用途に合わせ、正しく測定できるものを選びましょう。