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【作成例】介護職員のキャリアパスや評価シートの書き方を解説!

キャリアアップを実現するためには、キャリアパスを考えることが大事です。

キャリアパスとは、仕事において定めた最終目標を実現させるための道筋のことを指します。

介護業界で働くみなさんは、ご自身のキャリアアップの道筋を明確にされていますでしょうか?

介護職員のキャリアパスは、勤務年数を重ねるごとに変化していきます。

今回は、介護職員がキャリアパスを作成するにあたって、必要な作業や作成例についてご紹介します。

キャリアアップを考えている介護職員の方、キャリアパス作成に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。


目次

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介護業界のキャリアパス制度とは?

まずは、介護業界で導入が進められている「キャリアパス制度」についてご紹介します。

職位や役職に就くまでに辿る経歴(キャリア)や道筋(パス)

「キャリアパス」とは、企業や事業所などにおいて職員が、ある職位や役職に就くまでに辿る経歴や道筋のこと

企業や事業所で働く職員がキャリアアップするための基準や条件などを明確に定めた人事制度のことがキャリアパス制度となります。

様々な業界でキャリアパス制度が導入されていますが、これまで介護業界ではキャリアパス制度が必要ないと考えられていました。

介護業界は人手不足が大きな問題となっており、職員の離職防止や人材確保のための一環としてキャリアパス制度導入が進められています。

介護業界のキャリアパス制度の必要性とは?

介護業界では厚生労働省が取り組む「キャリアパス制度」を導入しています。ご自身の施設や事業所でも取り入れられている場合もあるでしょう…

こちらでは、キャリアパス制度の必要性についてご紹介します。

介護職員のキャリアアップへの道筋を見える化するため

これまでの介護業界は、介護職員のキャリアアップへの道筋が不透明でした。

そのため、事業所と職員の間で目指すべき方向性が一致しておらず、不満や離職の原因となってしまっていました。

キャリアパス制度は、介護職員のキャリアアップへの道筋を明確化させるための制度です。

目標を明確化されることで、介護現場で働く職員のモチベーションに繋がります!

介護職員は、キャリアパスを考えることで、今の自分がどんな目標を定めればいいのか判断できます。

介護職員の適正な評価を実現するため

介護職員の仕事は、能力やスキルが数字で表されにくく、適正な評価がされていない現状にありました。このことが原因で、職員の不満が高まり、モチベーション低下が生じる事態にありました。

キャリアパス制度では、共通の評価基準が定められており、職員の適正な評価ができます。

適正な評価を受けられるため、介護職員は仕事へのやりがいを感じることができます。

介護業界の定着率を上昇させるため

キャリアパス制度は、介護業界の定着率上昇につながります

人手不足が問題となっている介護業界にとっては、定着率上昇は大きなメリットになります。また、現場で働く職員は、人がすぐ辞めてしまい人手が足りないという状況の回避が可能です。

キャリアパス制度により、キャリアアップできる環境が整えられるため、職員の定着率の上昇が期待されます。

キャリアパス制度を導入するメリット

キャリアパス制度を導入することで、介護職員にとっても事業所側にとってもメリットがあります。

それぞれのメリットについてご紹介します。

介護職員のメリット

キャリアパス制度を導入することで、介護職員にとっては以下のようなメリットがあります。

やりがいやモチベーションアップに繋がる

キャリアパス制度により、介護職員は自分がどのようにキャリアアップの道を進めば良いのかが明確に

現在の課題やこれからの目標が見えるようになるため、スキルアップのモチベーションアップに繋がりますまた、適正な評価や処遇が行われることによって、大きなやりがいも感じられるでしょう。

これまでは、介護職のスキルは数値化することが難しく、適正な評価が受けられる体制が整っているとは言えない状態にありました。そこで、キャリアパス制度を導入することで、自分が身につけるべきスキルやキャリアアップのための道筋が見えるようになります。

「この業界で、この職場で頑張ろう」という気持ちに繋がり、改めて介護職の魅力に気付けるでしょう!

転職時に活用できる

介護職員は、キャリアパス制度が転職時に大いに役に立つ

介護職として必要なスキルやレベルが明確化されることで、アピール材料として活用できます!

自分の目標に沿った転職先を探すことも可能となるでしょう。明確な目標を持って転職活動することで、自分が働きやすい職場を見つける近道になります。

応募書類や面接の志望動機、転職理由を質問されたときにも、軸の通った思いが伝わりやすい回答ができるでしょう。

介護職に必要なスキルの証明ができる

キャリアパス制度導入により、介護職に必要なスキルを保有しているという証明ができる

ノルマや実績を数値化する業種ではありませんので、職員個人のスキルを証明することが困難でした。

キャリアパス制度は、個人が保有するスキルを正当に評価する基準が設けられます。

どのようなスキルがあり、どのように現場で活かしてきたのかを説明しやすくなるでしょう。

介護業界への参画がしやすくなる

明確な評価制度が設けられていることで、未経験者が参画しやすくなります

キャリアアップへの道筋やスキルの証明が明確化することで、未経験者も目標設定を参考にしやすくなるでしょう。

「介護職=大変そう、きつそう」というイメージが持たれがちですが、キャリアアップへの道筋が明確化することでより魅力的な職業というアピールに繋がります。

多くの人が参画しやすくなることで、人手不足問題も解決へと導いていけます!

介護施設・事業所のメリット

キャリアパス制度を導入することで、介護施設や事業所側にとって以下のようなメリットがあります。

職員を適正評価できる

キャリアパス制度により、介護職員を正しく評価できる

これまで、業務に追われ、スタッフ一人ひとりを評価する時間を設けられないという事業所も多くあることでしょう。

一定の評価基準を設けられるので、多忙な中でも適正評価することが可能となります。介護職の経歴が長くなると、他のスタッフを指導・助言する立場に変化します。

個人が保有するスキルや能力が明確化するので、指導業務にも大いに活用できるでしょう!

優秀な職員を集められる

適正評価できるだけでなく、キャリアパス制度によりやる気のある職員やスキルを保有しているといった優種な職員を集める

事業所ごとで異なると思いますが、キャリアパスの内容に沿って、求人を出すことも可能です。

どのような資格やスキルを保有しているのか、またどのようなキャリアアップが可能となるのかを記載することで、求めている人材が集まります。

向上心のあるスタッフや、高いスキルを保有しているスタッフを集められるので、理想とする事業所を作り上げられます。

全体のサービスの質が向上する

キャリアパス制度によって、一人ひとりどのように教育をすれば良いのかが明確化

高いサービスを提供できると評判が広まることで、さらに多くの方に利用してもらえる事業所となります。

個人の課題や目標が明確化することで、上司も現在スタッフが抱えている悩みや課題、将来どうなりたいと考えているのかを把握できます。教育の方針がさだめられやすくなるでしょう。

一人ひとりのレベルが上がることで、スタッフ全員のレベルがアップします。高い介護サービスを提供できるので、好循環が生まれます。


介護職キャリアパス制度導入に必要な5つの手順

キャリアパス制度導入にあたって、必要な手順についてご紹介します。

組織体制を確立する

まずは、組織体制を確立する必要があります

組織体制の構築ができていないと、指揮命令がはっきりせず、責任の所在が曖昧になってしまいます。

また、情報共有が充分に行われないといった事態も起こり得ます。現在の体制を検証し、組織図を作成すると良いでしょう。

目標とする組織体制が確立されることで、キャリアパス制度が上手く発揮されることになります。

キャリアの職位の階層を設定する

作成した組織図を基に、一般職や主任、管理職などの職位の階層を設定

その中でも、一般職は一番人数が多いと考えられますので、さらに細かく階層を設定する必要があります。

初級・中級・上級というように、明確な基準に沿って分けると良いでしょう!

役割・職務内容を設定する

設定した階層ごとに、求められる役割や職務内容を設定

これにより、介護職員は自分にどのような役割があり、またどのような職務を行うべきなのかが明確化されます。また、自分の課題や目標を設定しやすくなるでしょう。

事業所側にとっても、スタッフ個人の評価基準となるため、教育に活かせます!

能力・研修・資格などを設定する

設置した階層ごとに、求められる能力や業務上必要と思われる研修を設定

また、業務上必要となる資格の設定も行います。

介護職員はキャリアアップやスキルアップに活かし、事業所側は評価や教育が適切に実施できるでしょう。

賃金テーブルを設定する

人事評価制度と組み合わせて、キャリアや能力・スキルに応じた各階層の賃金テーブルを設定

給与や賞与が制度と一緒に設定されることで、より適正な評価を与えられます。

人事評価制度を導入しておらず、賃金とリンクが難しい場合は、キャリアパス運用を定着する必要があります。

介護職員のキャリアパスに必要な3つの作業

介護職員のキャリアパスを作成するうえで、必要な3つの作業についてご紹介します。

以下の内容を実行することで、キャリアアップの実現につながります。

①自分のゴールを明確にする

キャリアパスを考えるうえで、まずは自分の最終的なゴールを明確にすることが必要です。

ゴールを明確にすることで、そこに進むまでの道筋を具体的に考えます。介護職員がキャリアパスを作成する際には、ゴールに資格取得を設定すると明確な目標となるでしょう。

キャリアアップの実現が近づきます!

介護職の資格には、勤続年数が必要条件となっている場合が多く、勤続年数に合わせて目標設定することをおすすめします。

②自己評価シートで課題をみつける

自分のゴールが明確になったら、課題をみつけることが大事です。

課題を見つけるためには、自己評価シートを活用しましょう。

キャリアパス制度を導入した場合、介護職員がおこなうことが自己評価シートの作成です。自己評価シートを記入することで、現時点でできることやできないことを自分で見つめなおすことができます。

自分の課題を見つめ直せます!

課題が見つかったら、それをクリアするために必要なことが明確になるため、この作業が必要です。

③目標達成のためのプランニングを立てる

ゴールや課題が見つかったら、目標達成のためのプランニングを立てる作業が必要です。

ここまでに課題が見つかっているはずですので、これをクリアするための計画を立てましょう。具体的に目標年数を立てると行動しやすくなります。

また、プランニングの1つに、日々の目標を立てると、毎日何を達成していけばいいのかが明確になります。目標達成のためには、日々の積み重ねが大事です。

プランニングがしっかりしていると、キャリアアップの道筋が見えてきて実現がより可能になります。

介護職員のキャリアパス作成例

キャリアパスの作成は、勤務年数によって異なります。

こちらでは、介護職員のキャリアパス作成例を新人・中堅・ベテラン職員に分けてご紹介します。

新人職員の場合

ここでは、介護業界の勤続年数が3年目ぐらいまでの職員とします。

新人職員の場合は、まずは介護の知識や技術を身につけ、介護の仕事に慣れる時期になります。

新人職員が目標とする資格は、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」です。このような資格を具体的に、いつまでに取得するかを目標にすると良いでしょう。

日々の目標として、利用者とのコミュニケーションを図ることや介護記録を正確に記入するといったことを設定します。

新人職員のキャリアパスは、介護のプロとしてのスタートラインである資格取得を最終目標として作成していきます。

中堅職員の場合

ここでは、介護業界の勤続年数が9年目くらいまでの職員とします。

中堅職員の場合は、仕事で身につけた介護の知識や技術を持って、さらにレベルアップした資格取得を目指します。

また、後輩も多くなる時期でもあるため、リーダーとなり指導する役目を与えられる人も多いでしょう。

日々の目標には、利用者に対する適切なケアはもちろん、後輩の指導方法についても設定する必要があります。

中堅職員が目標とする資格は、介護福祉士や社会福祉士、ケアマネージャーが挙げられます。

中堅職員になると、より専門的な知識や技術を持った介護のプロを目指して、キャリアパスを作成していきます。

ベテラン職員の場合

ここでは、介護業界の勤続年数が10年以上の職員とします。

ベテラン職員の場合は、介護業務や人材育成、さらに他業種との連携についても視野に入ってきます。なかには、施設の管理職を目指す場合もあるでしょう。

ベテラン職員になると、目標とする資格のレベルも上がります。例えば、認定社会福祉士や主任介護支援専門員というように他の職員へ指導できる立場が目標となります。

日々の目標は、施設内だけでなく外部や他業種との連携を図るためのものになります。

新人や中堅職員と比べても、キャリアパスの内容はレベルを上げる必要があります。

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勤務年数ごとの具体的なキャリアパスが必要

介護職員のキャリアアップのためには、具体的にキャリアパスを作成することが大事です。

勤続年数が上がるごとに、求められるスキルがことなります。このことから、勤続年数ごとに具体的に作成する必要があります。

勤続年数から、ゴールを明確にし、現時点の課題を見つけましょう。この作業から、自分の具体的なプランニングを立てられるため、キャリアパスが作成できます。

キャリアパス制度は、介護業界にとってもメリットが大きいですが、介護職員にとってもメリットが大きいです。

キャリアアップ実現のためにもキャリアパス制度を活用することをおすすめします!

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