准看護師のままでは恥ずかしい？前向きに考える4つの方法を解説！

「このまま准看護師を続けていてもよいのだろうか」「准看護師のままでは恥ずかしい」

将来的に准看護師が廃止されるという噂もある中で、今後の働き方に不安や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、准看護師が前向きにスキルアップ・ステップアップするための方法について紹介します。

さらに、准看護師が働きやすい職場を選ぶためのアドバイスもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

准看護師が抱える悩み

正看護師と協力しながら働いていく中で、准看護師も様々な悩みを抱えていることが多いようです。こちらでは、准看護師がよく抱える悩みについてご紹介いたします。

• ①正看護師と比べて、給料や待遇に差がある
• ②管理職へのキャリアアップが難しい
• ③准看護師の役割やスキルを正しく認知されていないと感じる
• ④参加できる研修や学ぶ機会が少ない

①正看護師と比べて、給料や待遇に差がある

資格や業務範囲の違いにより、給料や待遇に差が生じるのは避けられません。しかし、准看護師も日々多くの業務に取り組んでおり、給料と業務量が見合っていないと感じることがあります。

一生懸命働いても給料が少ないとなると、モチベーションの維持が難しくなってしまいます。

准看護師の給料については、以下で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

②管理職へのキャリアアップが難しい

准看護師にとって、正看護師と比べて管理職へのキャリアアップが難しいことも課題です。これは、管理職昇進の条件には看護師としての実務経験や実績が含まれるためです。

管理職になると他の看護師をマネジメントする業務も増えますが、准看護師は他の看護師への指示が業務に含まれていないため、昇進する機会が制約されています。

③准看護師の役割やスキルを正しく認知されていないと感じる

患者から見れば、正看護師と准看護師の違いは明確には分からないでしょう。准看護師は自身で業務を進めることができず、都度医師や看護師の指示が必要です。

そのため、スピードや効率が劣ることもあり、できることがあるにもかかわらずできないと感じることもあります。また、職業の認知度が低いことが、尊重されにくさにつながりやすいです。

「准看護師のままでよいのだろうか」という悩みを生む一因と考えられます。

④参加できる研修や学ぶ機会が少ない

准看護師も正看護師と同様に、研修や勉強会への参加を望む方が多いです。しかし、現状としては正看護師に比べて准看護師が参加できる機会が少ないことが課題です。

准看護師のキャリアアップが優先される中、実践的な知識や技術を学べる機会が不足していることから、参加できる研修や学ぶ機会が少ないと感じる方もいるようです。

准看護師でも取れる資格はあるので、キャリアアップを目指す方はぜひご覧ください。

准看護師は恥ずかしいと思われがち？誤解されやすい3つの理由

准看護師は「恥ずかしい」「見下される」と感じてしまう方も少なくありませんが、それらの多くは誤解や偏見に基づくものです。ここでは、准看護師が社会や医療現場で誤解されやすい3つの背景について解説します。

• 正看護師よりも劣るといった偏見が強い
• 誰でもなれるという誤解がある
• 医療現場の情報格差が原因になることも

正看護師よりも劣るといった偏見が強い

准看護師と正看護師の資格制度は異なるものの、実際の業務では大きな役割を担っている准看護師も多くいます。しかし「准看は正看よりも劣る」といった固定観念が一部に根強く、恥ずかしいと感じる背景になっています。

このような偏見が現れやすくなる場面は以下のとおりです。

現場では、経験・人間性・判断力が求められる場面も多く、准看護師の存在意義は決して小さくありません。

誰でもなれるという誤解がある

准看護師について「誰でもなれる」「簡単に取れる資格」といった誤解が、周囲の偏見を生む要因の1つです。しかし実際には、以下のような課程を経る必要があります。

• 養成所で2年間学ぶ（指定学校制）
• 学科・実習を修了し、修了試験に合格する
• 都道府県からの免許を取得

これらの努力を経て得た資格にもかかわらず、正しい理解が広まっていないことで、「恥ずかしい」と自認してしまう方もいます。看護職としての価値は、資格名だけでは測れません。

医療現場の情報格差が原因になることも

准看護師は法的に「医師の指示のもと」で業務を行うという規定があるため、正看護師に比べて研修機会や情報の共有に差が生じることがあります。これが現場では以下のような誤解に繋がることもあります。

このような情報格差が「恥ずかしさ」やコンプレックスにつながるケースもありますが、自己学習や転職により克服可能です。

准看護師だからこそ担える役割もある

「准看護師＝正看護師より劣る」といった印象を持たれることもありますが、実際には准看護師ならではの強みや貢献できる分野も多く存在します。現場に密着し、生活に寄り添う形での支援が求められる今、准看護師の役割は再評価されています。

地域医療や高齢者施設での実務経験が強みになる

准看護師は、地域包括ケアや高齢者施設といった現場での実務経験を豊富に持っていることが多く、地域医療の即戦力として期待されています。特に以下のような現場では准看護師の柔軟さと経験が重宝されます。

施設の利用者にとっては、日常的に関わる存在の信頼感こそが重要であり、資格よりも「人としての対応力」が求められる場面が少なくありません。

長く働ける環境では人間関係・現場力が重視される

医療・介護施設においては、いかに長く安定して働けるかが人材評価のポイントとなることもあります。准看護師は、職場に定着しやすい傾向があり、現場の信頼を得てキャリアを積み上げているケースも多く見られます。

以下のような力が評価されやすいです。

こうした「地に足のついた力」は、どの資格を持つかよりも現場で重要視される場合があります。

患者との距離が近く信頼を得やすい立場でもある

准看護師は日常的なケアや声かけを担当することが多く、患者との距離が非常に近い職種です。この距離感が、信頼関係の構築に繋がり、医師や正看護師には気づけない変化にいち早く気づける場面も多くあります。

こうした人間関係の中での役割は、准看護師だからこそ自然に担えるものでもあり、チーム医療の中でも欠かせない存在です。

ここまで准看護師だからこそ担える役割を紹介しましたが、以下では准看護師の詳しい業務について紹介しているので、ぜひご確認ください。

准看護師の悩みを前向きに解決する方法

こちらでは、准看護師が前向きに悩みを解決するための方法についてご紹介します。

• 先輩看護師や上司に悩みを相談する
• 自分なりのリフレッシュ方法を見つける
• 将来のキャリアアップを明確にする
• 職場に問題がある場合は転職も視野に入れる

先輩看護師や上司に悩みを相談する

まずは、先輩や上司に悩みを相談することが大切です。今、何に対して悩んでいるのか、不満に感じているのかをリストアップし、先輩・上司に相談してみましょう。

もしかすると、同じような経験をした先輩もいるかもしれません。

1人で抱えずに、誰かに相談するということが仕事を続けていく上で大事なポイントです。

自分なりのリフレッシュ方法を見つける

ずっと仕事のことを考えていると、体調が悪化してしまう恐れがあります。プライベートの時間を大切にして、自分なりのストレス解消方法を見つけてみましょう。

可能であれば、休暇を取ってなるべく仕事のことを考えない時間を設けるようにしてください。

将来のキャリアアップを明確にする

「このまま准看護師のままでよいのか」「正看護師を目指すべきなのか」などその答えは、人によって違います。必ずしも全ての准看護師が、正看護師を目指さなければならないというわけではありません。

どのような働き方を望んでいるのか、将来どのようなキャリアを展開していきたいのか、よく考えてみましょう。

そうすることで、今後目指すべき資格や職場などがはっきりと見えてきます。

准看護師から正看護師を目指したいと考える方は、以下を参考にしてください。

職場に問題がある場合は転職も視野に入れる

もしも、現在の職場に対する不安や不満が解消できないという場合は、転職を視野に入れてみましょう。准看護師も正看護師と同じで、あらゆる場所で活躍できます。

医療機関だけでなく、介護・福祉分野もたくさんの求人があります。

新しい分野に挑戦することで、これまで以上のスキルアップも叶うでしょう。

「准看護師は就職できない」と言われることがありますが、その理由と対策は以下で解説しています。

准看護師は恥ずかしくないと思えるようになる考え方

「准看護師は恥ずかしい」と感じてしまうのは、周囲の目や制度的な違いが影響していることが多いです。しかし、その感じ方を変えるだけで、自分の働き方やキャリアに自信が持てるようになります。

ここでは、前向きに捉えるための3つの視点を紹介します。

• 資格よりもどう働くかが大事
• 正看護師と比較しすぎない
• 自分らしい働き方やキャリアを見つける

資格よりもどう働くかが大事

看護の現場では、保有する資格以上に「患者とどう向き合うか」「どのように信頼を築くか」が重要です。准看護師であっても、以下のようなスキルは日々の仕事で評価されます。

資格は入口にすぎません。「この人がいてくれて助かる」と言われる働き方こそが、専門職としての誇りにつながります。

正看護師と比較しすぎない

キャリアのなかで、つい「正看護師と比べて自分は…」と考えてしまうこともあるかもしれません。しかし比較にとらわれすぎると、自分の強みや得意分野を見失いがちです。

例えば、上記のように自分らしさを活かせる場面に目を向けることが大切です。他人ではなく「昨日の自分」と比べる意識を持つと、前向きに成長できます。

自分らしい働き方やキャリアを見つける

「正看護師を目指さなければいけない」と焦る必要はありません。准看護師として、地域密着型の施設や訪問介護の現場で専門性を高める働き方もあります。

例えば、次のようなキャリアも選択肢です。

今ある資格を活かして「どこで・どう貢献するか」を考えることで、自信を持って働くことができます。

准看護師の働きやすい職場探しのポイント

自分が働きやすい環境を見つけることで、准看護師としてさらには正看護師へのステップアップが望めます。こちらでは、准看護師が働きやすい職場探しのポイントについてご紹介します。

労働条件をしっかり確認する

求人票に記載されている労働条件をしっかり確認しておきましょう。労働時間や給与、福利厚生などが、採用されてから後悔しないように、自分の求める条件と一致しているのかどうかを確認する必要があります。

職場の評判や口コミをチェックする

可能であれば、インターネットやSNSなどで応募予定の職場に関する評判や口コミをチェックしてみましょう。スタッフや患者さんなど、あらゆる立場から、どのような支持を得ているのかがわかります。

職場の働きやすさや雰囲気を感じ取ることができるでしょう。

研修プログラムやサポート体制を確認する

准看護師に対して、どのような教育・サポート体制を整えているのかも気になるポイントです。キャリアアップやスキルアップを望む場合は、資格取得に関するサポートや昇進の機会についても調べておいた方がよいでしょう。

実際に職場の雰囲気を確かめる

求人票だけでは、実際の雰囲気をつかむことは難しいです。現場の雰囲気をつかむために、見学の問い合わせをしてみるのをおすすめします。『カイテク』であれば、1日単位のお試し勤務をすることが可能です。

「働いてみて雰囲気をつかみたい」という方は、『カイテク』を活用してみましょう。

准看護師はまったく恥ずかしい職業ではない

准看護師は、そもそも正看護師と役割や業務範囲が異なる立場であり、決して恥ずかしいと感じることはありません。スキルアップを心がけることで、より周囲の信頼を得ることができます。

『カイテク』で、将来的にスキルアップやキャリアップが叶う理想の職場を探してみましょう。